PandoraPartyProject

ギルドスレッド

造花の館

執務室(鬼楽)

豊穣風の屋敷との奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない


●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

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そう言えば民の為に自己犠牲精神出した英雄様だったか。

よほど抽選運悪くなければ……という所だな。
今の調整だとお前みたいなのと当たればほぼ負ける。
実数は少ないが、今回は規模が大きい。増える可能性もある。
運ばかりはどうしようもねえな。
じゃあ今のうちに本戦で勝ちあったときの段取りでも決めておくか?
トーナメント表みてから「どっちが勝てば有利か」を選べるのは強みだろ。
だな。
吾の方が必殺持ってないのが明らかなので、吾が勝ちあがる場合は時間切れの判定勝ち。
お前が勝ちあがる場合は……運悪く上振れなかったという事にしたら早く終われると思うが、不自然だろうか。
乗るのか。
初手でこっちが倒れた振りしておくか、それともこっちが先んじて棄権を申し出るかだろうかな。
ボク相手に接戦を演じるのは流石に無理があるだろ。お互いに。
そこでお前と真剣にやり合った所で勝敗に意味がないからな。
負けた方が得なら其方でも構わん。……周りには言うなよ。

そうだな。棄権してもらった方が楽だし、戦闘中に言い訳作りしなくてもいいだろう。
何より面倒くさくない。
勝ちにしろ負けにしろ、格好がつかないから言うつもりはねえ。
ならそのように進めるぞ。あとは盤面をみつつ適当に後出しだ。

そういえば今回の(つい、演劇内容に言及しかけて、口を閉じる)……飲んだら帰れよ。
ん、分かった。そのように。
……予選始まる前に確認できてよかった。

うん。あまり長居しても執務に差し支えるだろうし、そろそろ行く。
(空になったティーカップを置いて立ち上がった)
それとお前は、頭はいいが察しはよくない方だ。
詰め込み過ぎるなよ。
………何も聞くな。

そしてこのことは誰にも言うなよ。
内内で処理する。
(数日前に先触れが告げた通り、二頭立ての小さな馬車が領主館の前に止まる。
 薄藤色をしたスカートの裾を揺らして馬車から降りた少女は、そのまま執務室へと通されて)

……。

(薄くオレンジ色を乗せた唇が何か言おうと動きかけて止まった。
 レースのリボンが犬の尾のように所在なさげに垂れている)
(艶めく瑠璃の青髪、くすみなく透き通る陶磁の肌、ガラス細工の触れ難い儚さと飴細工の甘やかな魅力を孕んだ造形に、その中央に浮かぶシトリンの月。誰がどう見てもその美しさを認めざるを得ない、完璧な美貌を備えた少年は、自らの日常に組み込んだ作業である執務に取り組んでいた。筆を執る所作ひとつ、書類をなぞる視線の滑らかさをとっても優雅。

 醜いなどとは誰にも言わせない『美少年』がそこにいた。)


ほんとに来たか。

………なるほど。外が妙に騒がしいと思ったら、そういうことか。
ちゃんとめかしこんだお前の造形は、見慣れない者には少し刺激が強すぎるだろうしな。

待ってろ、茶でも淹れてやる。
(比喩でなく星の瞬く瞳がぱちりとまばたいて憂い顔に少しの不満が絡みつく)

来るって言ったもん。

(普段の言葉遣いよりもずっと幼い調子で答え、ほんの少しだけ優雅さを欠いた仕草で示されたソファに座り込んだ)

…………。

(むすっと口を結んで不機嫌そうな様子でもあり、かといって茶を淹れる手元をじっと見つめる瞳は不安げでもある。
 単純にあの後でいつも通りになっている貴方との距離を測りかねているのだろう)
予定は空けてたろうが。(面倒そうに息を吐く)


(茶葉を蒸らす数分の沈黙の最中、機嫌の悪そうな相手の容姿を、髪先から爪の先までを視線で辿る…)

早速使ったか。思った通り合っているな。
お前は寒色系を好む節があるから、口紅は使わない可能性を考えていたが……使ったということは存外気に入ったということだろう。
印象もだいぶ違うぞ。その不機嫌な面構えが倍ほど憎らしい程度にはな。
(値踏みする様な視線に僅かに身動ぎしてから)

……………………………ばか。

自分の作品にかける言葉が憎らしいでいいのか。
正当な評価だ。

(そう言い切ると、ポットの中で熟した茶をカップへと注ぐ。鮮やかなカラメル色の液体から立ち上る花にも似た香気が、湯気とともに舞って、テーブルの周りで淡く広がる。)

お前こそ、謝礼とやらがバカでいいのか。
お前の評価に対する感想だからいいんだ。
ウチの女中どもは贈られたものを身に着けて行くのが一番の礼だと言っていたぞ。

……お前、茶を淹れる腕はいいよな。
茶葉が良いのもあるんだろうが。
礼儀…というよりも、世渡りをわかってる奴だな。
よく扱っておけよ。お前にとっても参考になる考え方をしているだろうしな。

仕事の関係上、ティーテーブルを囲むことも多かったからな。
ただ飲むだけじゃなく、淹れ方もわかっていれば大分やりやすい。
もっとも今では手っ取り早く満足感をえる手段の一つではあるが。
これもしてもらったからな。そうしておく。
(これ、と淡く色づいた唇に指を添わせて示した)

ふぅん。吾も茶会だ何だと良く呼ばれたな。
お前とは意図は違うが吾もそれで覚えた。
たかが茶とはいえ淹れる手順を知っていないと馬鹿にされていても分からないからな。
…………。
今度吾の淹れる茶も飲みに来いよ。
都合2回ほどお前を殺そうとした相手に対する台詞か?
別にいいけども。そうだよ。
吾は化け物だからお前達とは価値観が違うんだと思っておけばいい。
(瞼がわずかに下がる。伏せた瞳が三日月になる。)

ボクとしては気が気でなく、安心すらできないわけだが。

一方で、お前が段取り通りに動いたのも事実だ。
………………扱いかねるぞ、お前。
(膝の上で握りこんだ掌を一度開いて、また軽く握りなおした。)


茶請けでもだすか。
殺そうとされるのは慣れてる。
吾に対する害意や殺意なんてありふれて価値のないものだ。

そうだ、茶請けも出せ。
吾にとってはそっちの方がずっと価値がある。
そう。

(水屋棚の戸を開ければ、整然と並ぶ茶器と準備しておいた焼き菓子……そして「そのような状況」を想定して取り置きしていた毒芹の抽出液入りの小瓶。このような身になってからは「初動で殺される相手に対する交渉カード」として構えていた。)

(……執務机の上の、火のつかない香炉を一瞥する。
 今はまだ焚いていないが、夾竹桃の煙を含んだ強い香りが立ち上るようになっている。こちらは護身用であり、「近づかれる前に対処するカード」として構えている。)

(自分と、自分の秘密を守る為のカードであり。それが適わなかった場合に使う伏せ札だ。)


地元の焼き菓子程度しかないが。
(水屋棚の奥へと手を伸ばす。)
そうだよ。
まして、あの時の状況なら猶更だ。
お前はもっと簡単に吾を囲い込めるし殺せたのにそうしなかったから。
……うん、そうだな。
幾ら殺意や害意が無価値とは言え、本気で殺されかければ吾も警戒する。
だけど、本気で殺されかけたのではないならよいと思った……という方がより正しいかな。
それだけ吾にはお前が必要だ。信じてもらえるかは分からないが。

うむ。よい。
ドライフルーツとか入ってるやつだと猶更良いぞ。
そういうのは、今はないな。

(器に入ったウェハースと、水あめを混ぜて作ったカラメルソースの小瓶。
 この土地でも比較的安価に手に入るようになった嗜好品のひとつである。)

ウェハースにカラメルソースを塗って食べるのが、こっちじゃ流行ってるみたいでな。
(自分も気に入っている。透明なものは余計な警戒心を煽らなくていい。)
(ふすふすと鼻を鳴らしながら差し出されたものを眺めた。
 小麦の芳ばしい匂いと焼いた砂糖の甘い香りがする)
すっごい甘そう。
(砂糖の甘味よりも果実の甘味を好む甘党の感想)

しかし、まともに砂糖も流通するようになったのか。お前の手腕も見事なものだな。
(出されたウェハースをまずはそのままサクサクする。
 あまり甘くないし上顎に張り付くのを紅茶で流し……)
匙とって。
(やはり甘みが足りないな、とカラメルソースに手を伸ばした)
まあな。
まだこの程度しかないが、なかなかうまくできている方だという自負はある。
簡単な話ではなかったが……(匙を差し出す)
吾としては最近は物資の要請もないから寂しくあるが。
(もったりとしたカラメルソースをウェハースの上にかけて……いつまでも匙からソースが流れるのが止まらないからかけて……全体にかかってるけどまだとろとろ匙から垂れて水平にしても止まらないのでかけて……最終的には指先を汚しながら不器用にかけ終わって、たっぷりかかったソースが零れない様に一口で食べた)

あっま。
だろうな。ボクはウェハースだけで十分だ。

(そう言いながら、カラメルソースをひと匙すくい、紅茶に混ぜて口に含んだ。)


………だがまぁ…水あめは混ぜ物にちょうどいいよな。
元が透明だから、色が変わった程度なら不要な警戒を煽らない。
それに甘味の誘惑というのはそれだけで相手を罠にかけやすい。
































まあ…そうだな…




本気かと言われれば本気だったし、いまでも『どうやって』を考えているところだ。
(そう言いながら二口目でのどを潤した)
(瞠目して貴方を見た。
 驚きはある。だが、それ以上に悲しみが深い)

……素直だな。
それほどお前を困らせたか。
扱いかねると、そう言ったのは事実だ。

お前は今、ボクの最も知られたくないことを知っている。
そのうえで力も強い……毒でも盛ってやろうかとも思ったが、どう考えても特異運命座標には通用しきらないし、例え効いたところで一手通せばこっちがやられる。

一方でお前は…ボク自身のこの美貌に影を落とせる情報を握っている。
そうだな、なんだったら殺されかけたことも含めて、社会的に貶めることもできる。
こと信用に関してもお前の方が上であることも加味すれば、状況的に見れば詰みだ。
困るという段階はもう終わっている。






……であるにも関わらず、お前はこれといった要求を通さない。
どころかこっちのやり方も『生ぬるい』と一蹴され…お前の側の動機も信じるに難い。
扱いかねるとはそういうことだ。
(いつか孤島で見せたような、ぎらつきの失せた遠い瞳が、琥珀に沈んだカップの底を眺めている。)
そんな事をしなくても元々吾はやろうと思えばいつだってお前をどうにかできる。
力もお前より強いし、社会的な信頼も吾の方が上だし、何時だってお前を攫って蹂躙して閉じ込めてしまえるだろうな。
そうだ。
お前に対して態々頭を下げて、価値観を知ろうとしたり合わせる事なんてする必要なんて全然ない!

(言葉が震えながら高まり、激しい音を立ててカップがソーサーに叩きつけられる。
 暴発した感情に耐えるように食いしばった歯の奥から息が静かに漏れる)

お前の言っている事は前提が違う。
吾は元々その気になればいつでもお前を終わらせられる。
その中にお前の一番嫌なパターンが追加されただけだ。
吾はお前の財も地位も名誉も興味はない。
自前で全部揃えられるし足りないものは他所から引っ張ってこれる。

…………なんで今まで、お前と一緒に居たんだろうな。
……それがお前にとって、お前自身にしてやれる一番のことだったからだろ。
ボクがボクに対して、常にそうしているようにな。
当たり前のことだ。



でも、そうか。興味がないか。
そうか。
結局自分の為だったっていうなら、お前の障害になってしまってもしかたないな。
自己満足の為だったんだもの。
分かった。もう殺していいよ。それでお前が安心するならそれでいい。
お前は…… 何を言ってるんだ。
何が目的で、何を目指していたらそんなことが言える?
役に立ちたかった。
ちゃんと望みを叶えてあげたかった。無理なら手伝うだけでもしたかった。
でも、もうダメだ。いつも失敗する。
それならもう、喜んでもらうのは無理でも安心させることができればいいかなって。
仲良くなりたかったな。もっと我慢すればよかったかな。
(その言葉を聞いて真先に考えたのは、これの亡骸がどう役に立つかということだった。
 こういったものを金で買いたがる好事家も少なくないし、特異運命座標ともなればなおさらである。そうであるならば外傷のない手段を選ぶべきだと考えた。鬱血を起こして価値を落としかねない毒殺を選ばなくてよかったのだと本当にそう考えた。
 それに美しく若い女の亡骸を欲しがる魔性にもいくつか心当たりがあった。彼らは嗜好と食性の観点から、あるいは自らが纏う衣服として丁寧に消費できる状態のいい死骸を高く評価する。よいものと取り換えることができるだろうと考えた。
 そう考えてみれば今度は将来の自分にとって何が必要か、何を求めるべきかという欲望が思考を占める。名声…はこの状況では望み薄だろうか、いやこいつの言い分を考えるなら自分にとって都合のいいように死んでくれる。富と、ちょっとした名声と、あるいは必要とする権能……最後までこいつに勝てなかったのは業腹ではあるが万能の貨幣が手に入ったのはよいことだと考えた。今まで投資した分を考えても十分なおつりになって帰ってくるだろうと、そう考えた。
 当初の目的であるこいつを組み敷き、自らの目的の為に動かすという前提とは少し外れてしまったのとそう考えた。だがそれは代替物を見つければどうにでもなる些細な問題であり、気にするべきものではないとそう考えた。続いて計画的欲望は自らの知る特異運命座標連中から代わりとなる次の価値を)



やめろ。
(いとも簡単にぎらつきを取り戻す視界にも、過剰なまでに物事を貨幣扱いできてしまう自分の神経にも、この状況に対しても吐き気がする。それは実際の吐き気になりかけて、込み上げる悍ましい不愉快さとともに喉元までせりあがってきた。)

(続く言葉を語ろうとした口元を抑える。吐きそうだ。
 けれど考えてしまうことは、捉えてしまうことはやめることができない。考えの波に攫われないように、自尊心と臆病さに縋りついて波をやり過ごす。完璧主義の思想で。)
………お前、その誘惑は…二度とやるな。ほんとに……次やったら張り倒す。
(どうにか絞りだせたのはその程度の言葉でしかなかった。
 今この精神状態で、もう一度そのように求められたら。正しい行為に及びかねなかった。
 それは不味い。不味いのだ。)
信じてもらえないならいい。

私がお前から何かを奪う為に甘言を弄していないと証明できるものはないからな。
わかった考えるからそれを一度やめろ
お前、お前、それがボクに対してどういう意味を持つか何も知らずにそれ以上喋るな
(上ずった声音には怯えと焦りの濃い色と、欲深さを帯びた低さが混じる)

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