PandoraPartyProject

ギルドスレッド

造花の館

執務室(鬼楽)

豊穣風の屋敷との奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない


●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

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なおさら帰れや!!!!!!!!!!!
テメエと乳繰り合う趣味なんざ欠片も持ち合わせてねえよ!!!!!
(息を荒げ、肩を震わせながら叫ぶ。
 なんだこいつ。ボクでもそこまでのことやらんわ。化け物か?化け物だったわ。
 ともかく、先ほど脇に置いた杖に手を伸ばしながらどうにか立ち上がる。逃げるか引き篭もるかを検討すべきだと真剣に考え始めていた。)
ちゃんと違うって言ったけど、そう言って置いたらいいって言われた。

(暗い中でふと、相手のシルエットがいつもと違う事に瞬きをして)

……杖?……足を痛めたのか?
おまえなんでこの状況で冷静に会話してくれると思ってんの????????????????
……やはり執政官を連れてこないと駄目だろうか。
でも、多分アイツはもう寝てると思う。遅い時間だし……。
それ以前の問題だろうがよ!!!!!!!
お前は!!家主に!!無断で!!入り込んで!!
ここで何してるってんだよ!!!!!!!!!!
昼に来て、それからずっと待ってた。
ちゃんと屋敷の戸締りもしたぞ。
こっっわ!!!! ひとんちに無断で乗り込んで部屋に押しかけてくるんじゃなくて、じっと待ってるのが怖いわ!!! 日とやり方と姿勢と考えと常識から改めろ!!!あとさっきも言ったけど帰れ!!!!!
心配だったから……。
部屋から出てこれないって程の重傷だと聞いたから来てしまった。
そうだよ!!!!!
何がダメでどうすりゃよかったかわかるまで家でおとなしくしてろ!!!!!
分かった……。
あの、鍵はそこのテーブルの上に置いてあるから……。
なんで鍵までもってんの???????????????
こわぁ???????????????????????
執政官から預かったからだが……?
お前が吾の対応はアイツに任せると言ったんだぞ。
なんでぇ………‥?

もうほんと帰れ……この瞬間だけでボクのキャパが限界だわ……。
うん……。
(素直に、そして肩を落として玄関まで歩みを進め)

……ごめんね。
(扉が閉まる直前、そう言った)
はぁ―――……………………





……空きっ腹で巡り合っていい状況じゃねえよこれ…。
(執政官が扉を開け、「こちらへどうぞ」と事務的に中へと通す。)

(数日分の書類が詰まれた執務机に向き合うように彼はいる。
 視線を動かし一瞥だけむけると、すぐに書類へと向き直ってしまう。)

(脇では執政官が当たり障りのない挨拶と共に、来訪を感謝する形式的な文句と、多忙故あまり時間が取れないことに対する謝罪を述べた。)
(そういう最低限の対応を一通り終えた後
 彼は事務仕事をつづけながらテーブルの上の砂時計をひっくり返した。

 もう始まっている、とでもいうようであった。)
(部屋に入るなり視線は執政官を超えてちらと、貴方の方へと向いた。
 その後は執政官とは定型通りの挨拶を交わし、最後にお詫びの品であると包みを執政官に渡した)

(それから、テーブルの上の砂時計がひっくり返されるのを見て「スピーチの用意はしてなかったな」と場違いな事を考えて、すぐに頭から追い出した)
わざわざ時間を割いてもらってすまなかった。
出来るだけ手短に済ませるから聞いてくれ。

まずこの前のミキサーにかけた件、軽率だったと思ってる。
能力のよく分からないものに頼った事に対してもそうだし、作戦上そうであったとしてもお前が嫌がってるならもっと熟慮するべきだった。
そもそも前提が一つ崩れれば壊れるものだと考えておくべき所を忘れて、こんな風にお前の仕事を滞らせてしまったのも……申し訳なく思っている。
それから、勝手に侵入した事も……。ごめんなさい。

本当は来るつもり無かったんだ。
「しばらく」が過ぎてから、その時に改めて詫びを入れようと思ってた。
でも、部屋から出てこないなんて初めて聞いたから居てもたっても居られなくなってきてしまった。
今思えば来るにしても他にもっと方法があったと思う。一呼吸置いて誰かに相談するとか……。
でも、どちらにしろ自分の事しか考えてなかった。
もっとちゃんとお前の立場とか、何してほしいのかとか考えなきゃいけないし、分からなかったら教えてって言うべきだった。
だから本当に、ごめんなさい。
(ごつ、ごつ、と石製の角印を書類に押し付ける重い音が、まばらに響く。)




追い出されてから何を考えて、何をして、どのように、その結論に辿り着いたか答えろ。
最初はよく分からなかった。
よく分からなかった、というのは、なんでお前に追い出されたのかという点と、追い出されてから胸がもやもやして仕方なかったという点だ。

それから執政官が手紙をよこしてきて、何度かやり取りをする内に胸がもやもやするのは怒ってるからだと気づいた。
思い通りにならずに追い出されたから怒っていたのだ吾は。
だから本当に執政官が書いてきた手紙の内容は全部間違ってると思ったし、間違ってるって書かせないといけないって思ってた。
でも、時間を置いて考えてみるとお前はむやみに吾を遠ざけたりはしないし……、理解できなくても「そういうもの」で済ませちゃったらいけないのかなって思った。

あの執政官にもこちら側の事を理解するのに5年は長いって言われたし、お前も前に「それなりに長い付き合い」だって言っただろ。
言われた時はピンとこなかったし、正直な所5年あった所で理解できるかとも思うし、そもそも意に沿わずにこちら側に来たのに合わせる必要があるのかとすら思ってる。思っているが、お前の周りの事も分らなくちゃ言葉が通じても話が通じないだろう。
だけど、それを怠っていたのは大変な事だと思ったし、恒常的にお前に負担をかけてたんだって気づいて反省した。
あとはそう、人を呼んで、どういう状況だったか話したりして、どこがどう悪かったのかとか、謝る為にはどうしたらいいのかとか相談してここに来た。
(手を止め、マッチを擦りあげて水煙草に火を灯した。
       数拍の後、重い煙の混じった息を吐き出す。)

ボクは旅人というものは須らく怪物だと思っている。身体構造から脳構造、精神構造、文化圏・常識・死生観の全てがまるっきり異なり……尚且つその多くが成熟している。新しい考えを受け入れるには柔軟さを欠いており、そのうえで世界救済だとかいう大義名分と、冒険者という身元を容易に与えられる。
社会的地位が与えられた社会的異物は『怪物』と呼んでも差支えがない。

それでも世の中はどうにか上手く回っているから、そこは別にいい。
お前の怪物性に関しても、あえてボクから言及する気も起きなかったから放置したし、それがメリットになる場面もあるだろうとは思っていた。その精神性を異常呼ばわりしても、互いに得られる物などたかが知れているしな。
だからそこは別にいい。いいということにしておいてやる。

ミキサーの件についても、なにひとつ許してやるつもりはないが。
だがお前が聞き分けがよく誠意のある対応をできたなら、そして尚且つそれほどの価値が見いだせる状況であれば、いいいということにしておくことも検討した。元来怪物である相手なら、それ以上の関係性を望まれないかぎりは、強く言うだけ意味がないこともまあある。
だから対応次第で考えはした。
……5年は長く重い、だったか?いい言葉だな。

ボクが許せなかったのは2つだ。
お前がこの5年間を漫然と無関心に生きたこと。
そしてボクを軽視したことだ。


5年あれば各年中行事を5回ずつ体感し、そういうものだと理解し始めるよな。
そこにある人の動きや、そこに向けられた感情も、本質はわからずとも質感程度は察せられるころだ……『知ろうとすれば』だが。それを放棄して、漫然と関心も示さず、新しい発見も新しい可能性も見いだせない輩は怪物にも満たない。動物だ。
その振る舞いはボクの期待を裏切る行為だ。

そしてボクとお前は2年程度の付き合いになるか?
ボクは度々も言っているが、ボクの時間は安くはない。ボクの言葉も、時間も、そしてボク自身も、全て価値あるものだ。だが、お前がその5年間を軽視する限り、ボクがかけてやった時間もまた軽くなり、その価値を貶められる。
お前が口先でどれほど取り繕おうと上滑りする。自分勝手な欺瞞だ。

この2点に関しては許さないし今後忘れる気もない。
お前に対する査定を改めるところまで検討にいれたが……

……………少なくとも、謝罪の言葉は無意味だという言葉はちゃんと理解もしている。
誠意もあり、改める気もあるようにも見える。
本当はなかったとしても、何が問題点かちゃんと説明できる理解力はあるということだ。
どちらにせよ、お前自身に回答と解決を図る能力が、多少なりとも身に付いたことを指すだろうな。なにはともあれひとつの成長の形をボクに提示できたわけだ。
そこは評価しなければならない。
次に同じ心構えでボクに臨んだら、対応を変える。

本当に改める気があるんだな?
そう。

(まだ2~3割ほどの砂を残した砂時計を指ではじいた。
 軽い音を立てて砂時計は横になり、その動きを止めた。)


おい、執政官。休憩だ。茶を2杯淹れろ。
…………。

(僅かに眉を上げてじっと黙っていた。
 その行動にどういう意味があるのか、どうするべきか考えている様子で)

……ありがとう。
知らんな。

(「そっかぁ~~~~~~~~~~~~~」)

はよいけあほ。
うん。

(その答えは何度も聞いたので分かっていたけれど、それでも謝辞を言わずには居れなかったし、伝わっていると信じられた。
 多分、こういう事の積み重ねなのだろう)
あとついでに言っておくと、忙しすぎて10分しか時間がないというのは嘘だ。

手紙を読んだうえで、ボクの都合を鑑みた時間配分で喋れなければ、何もわかってないと判断して追い返す予定だった。まあある種保険のようなものだ。今回はその必要もなかったがな。

ゆっくり飲んだらとっとと帰れよ。
書類仕事が多いのは本当だ。
そっか。

まぁ事情は分かった。
……ゆっくりして、良いんだな?
構わん。
生憎、まともにもてなすほどの余裕はないがな。

(来客用のティーカップに入った紅茶が、茶菓子とともに運ばれてくる。
 隣にいる野次馬はゆっくりさせる気でいるらしい。)
分かった。

(来客用のソファに静かに腰を下ろした。慣れた様子でもてなしを受け入れて)

……そろそろ鉄帝でもすごしやすい頃になるが、ここでの暮らしはどうだ。
目的があるとはいえ、練達よりは不便だろう。天候は不安定だし、実りも少ないし。
暮らしやすさで言えば最低の部類だな。
気候環境は言わずもがな。娯楽はない飯もそれほど美味くない、酒はほとんどアルコール原液みたいなものだし、店売りの服もセンスに乏しい。化粧品店そのものが少ない上に、欲しいものは大体輸入品だから値も張る。

だが衣食住は金さえ惜しまなければどうとでもなる。無視できる問題だ。
なによりここにはボクに対する敬意があり、ちゃんと価値をわきまえている。
総評としては「目を瞑ってやってもいい」だな。
なるほど。それは衣食住の問題以上に重要だな。
……ここは本国(鉄帝)の目も遠い。お前という存在を浸透させるには丁度いい場所だろう。
その上で本国に対する働きかけは……いや。遠回りな話はやめよう。

今年の分の予約が来月から始まるのは知っているか。
去年行ったアレの。
(アレ、と言葉を濁したのはすぐ近くに野次馬が居るからだろう。
 どことなく感じる居心地の悪さを紅茶を持ち上げる事で誤魔化した)
アレか。
抽選券は買ったが結果はたかが知れてるだろうな。考えるまでもなく。
ボクはそろそろ対策され始める頃だからな。
……スポンサー枠で貰える人物を強襲するのはお前の倫理観的にどうだ?
バカかお前。
足もつかない完璧な計画で、元手も相応ならやるに決まってるだろ。
そういう倫理を気にするタイプに見えるか。
一応聞いただけだ。
鉄帝倫理であれば足が付いたとしても強い方が正義なので名声的リスクは少ない。
後は誰を狙うかと、狙うタイミングだ。

まぁ、第一には正攻法で手に入れる事なので吾も抽選には出るが、今は深緑でのゴタゴタ用に調整しているからな……相手取れる範囲が広いとは言い難い。
こちとらまだ綺麗な身でないと困るんだよ。
少なくともこっちではな。

まあお前なら最低限の結果を保証してくれるだろ。
そこは期待していいな?

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