PandoraPartyProject

ギルドスレッド

造花の館

執務室(鬼楽)

豊穣風の屋敷との奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない


●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
ふぅん?
(分って居るのか居ないのか、平坦な調子で相槌を返した。
 ティーカップを持ち上げて掌を温めながら湯気ごしに美少年の顔を眺め)
そういう理解にしとく。
吾もこの国の民と同様にお前に対する妄想で食っている訳であるし……。
(そこで一口茶に口を付けて)

……美味いな。何処の茶葉だ。
南方(練達、及びその周辺)。
北方の茶葉のように香りがいいわけじゃないが、陽当たりに恵まれているおかげで良いものは味はいい。中央付近で作られるそれよりも渋みがないから、お茶請けまで用意する気がねえ時とか、用意してねえ時に出せる。
最近あんま作らないらしいから手に入り辛いんだけどもな。
貴重なものなのか。
……甘みがあって新鮮な風味がする。果物みたいだ。
(手に入りづらい、と聞いてからは惜しむ様にちびちびと飲み)
基本的に格調高いと言われるのは何でも幻想のだが、吾はこちらの方が良いな。
あとは鉄帝の一番茶。香りが一番いいし、渋みも少ない。
一般的に出回るのが香りもそれほどでもなくて渋い二番摘み以降なので、鉄帝産は劣ると言われるが吾は好きだ。
北方は気候の都合、香りのいい茶葉を作りやすいというのもあるが…一番の問題は寒さで舌がバカになるからな。お茶といえば香りを楽しむものという側面が強いんだろ。
特に市井の労働者にとっては、味を楽しむために茶に砂糖を入れるなんて行為すら贅沢だ。劣る劣らないの話ではなくて、向き不向きの問題だろうよ。
だが、ボク個人好みの話でいうなら…中央(幻想)の夏ごろの茶葉がいい。あれは葡萄酒に合う。
葡萄酒?
普通に割ったら茶の香りも酒精も薄くなってぼやっとしちゃいそうな気がするが……合うのか?
こっちではあまり聞かない飲み方だろうが……葡萄酒の酒気と渋みが適度に薄まり、紅茶の甘味と香りが馴染んで飲みやすくなる。柑橘の汁を垂らして締めるとなおよい。
冷えこみやすい早朝に一杯飲むと、体の芯まで温まるから良く世話になる。最近は特にな。
似たような飲み方は聞いたことがあるが、此方では蒸留酒が主流だな。
ふぅん、葡萄酒でもいけるのか……。
……前に触った時にも思ったがお前の体は冷えやすいものな。
日中も平気で氷点下までいく此方は辛いだろう。
ちょっと油断して暖房切らしたまま寝て、朝起きたらまつ毛凍ってた時は簡単に死ねない体に感謝した。というかたぶん寝ながら途中で死んでたんじゃねーだろーか。
夜中に凍って朝解凍されたまであるぞ。
吾のとこはボイラーで常にあったかであるが……そうはしなかったのだな?
つい先日まで国ですらない有象無象の旅人共の集まりだった場所だぞ。
元々土地もねぇ資源もねぇ人手もそれほど足りてねぇ、そこに魔種の反乱で破壊と混乱なんぞ起きて見ろ。そう簡単に導入できねえよ。たぶんこの屋敷も2~3度ほど改修を挟んでボク向けにする必要があるだろうから、しばらくは先の話になるよな。
幸い、軌道に乗ってきたからそう遠くない話になるだろうが……その時になってようやく、こまごまとした荷物をこっちに移せるだろうよ。

しかしお前もよくもこんな寒い場所に腰を下ろそうなんて思ったよな。
ボクだったら金を積まれるとか余程の理由がない限りは考えもしない。
はぁん、復興中ともあればあまり豪華な建物を建てても反感を買うしな。
そうなればお前の名前にも傷がつくということか。

うん?そんなの一番自分の道理が通じるところを選んだだけに決まっておるだろう。
グーパンして強ければ従う、尊敬するという性質は楽でよいぞ。
執政官探すのは大変苦労したが。
わかっちゃいたけど価値観が蛮族だよな。どいつもこいつも。
裁判だって殴り合って強かった方が正しいというルールだぞ。
大丈夫か?ついてこれるか?
そんなんお前。ワンパンで決着つくかつかないかで決まるわ。
ついていけるかどうかで言えばついてけねえよ。この前も変な奇祭やってたし。
対応はできるから問題ないがな。
奇祭といえばあれか……あれこっちでもやるのか……同じヴィーザルだしな……。
基本的にこちらの風習は肌に合う事が多いが、あれだけは本当に無理だ……。
蒸し返すなつったんですが???????さぶいぼたつからやめろ??????
一旦、ヴィーザルから離れよう。
……そうだ、今度一緒に海洋に行くだろ。
あの町ってどんな所なんだ。行った事があるんだろ?
吾としては良い飯屋があれば嬉しい。久しぶりに海の魚が食べたい。
あ?………ああ、その話か。
ボクも立ち寄ったのは随分と昔の話だから、多少は食い違うという前提で話すが。
大昔は海洋でも名を連ねるほどの漁港だったが、時代の変遷と地形の変化からくる潮の流れの変化から、徐々にその名を落とした結果として景観だけはいい田舎になったという町だ。
よく言えば五月蠅くないから物書きを缶詰にしてやるにはちょうどいい場所だが、悪く言えば主要な漁港ほどの娯楽はない。もっともここはお前の気にするところじゃないだろう。

飯屋といえば、漁獲高はともかく漁港ではあるわけだからそれなりのものはあったな。
物珍しいものはないが、どこでも食えるようなものが食べたいなら失敗はしない。
ボクの記憶に残っているものだと…………魚貝類だとカキ、あとは多少は物珍しいと思ったのはザクロのジュースだったか。
…いうほど勧めるものでもない気はするがな。
ふぅん、秋の終わり頃に行ったのか。
牡蠣もザクロも春先だと季節外れだからな、期待は出来まい。
果樹があるのなら苺とかあればよいな。港町なら柑橘もそれなりに期待できそうだ。
魚は……魚はまぁ分からぬが、海洋であるし地のものを食べればハズレはあるまい。

しかしまぁ、そんな鄙びた場所なんてお前が好みそうでもないのによく行ったな。
物書きでもしてたのか?
なんこいつ。植物の名前出すだけで時期特定してくるとかキモ。
もう季節の挨拶全部植物の名前で済ませるわ。

まあ仕事の都合だ。そういう場所ほど思いあがった馬鹿がいるもんなんだよ。
そんな雅なことしたら、季節の花の枝に文を結んで和歌付けて返すからな。

思いあがった馬鹿。
……なんか犯罪の匂いがするから詳しくは聞くまい。
吾としては静かな所でゆっくりできれば、それで贅沢だからな。
だが、お前は……良かったのか?もう少し都会の方が好みだろう。
なんだお前。ボクが儲け話を嗅ぎつけてそっちに現を抜かしてる様を見たいか?
吾の相手するよりも利益のある事があるのか?
それはちょっと、すごく傷つくし、全部台無しにしてしまうかもしれない。
お前のそういうところが本気でおかしいと常々思うよな。
じゃあそういうわけだから場所はそこでいいだろ。
お前の炯眼には恐れ入るよ。
うむ、そうだな。言われたからには存分に相手してもらうぞ。
任せろ。休暇の付き合い方ぐらいは心得てるつもりだ。
こういうの久しぶり過ぎて、なんて言ったらいいか分からないけど……。
……楽しみだな。
そう。

今更そういうことで盛り上がるほどボクは単純じゃないから、同意はしかねるな。
紅茶のおかわりはいるか?
(唇尖らせて分りやすくむくれた。
 分り易い仕草は大体はポーズである。本気で怒った時は警告なしに飛びついている)

飲む。
(興味が紅茶に移ってるけど、頑張って不機嫌さを保とうとしている声音)
じゃあこっちもお前が思ってるほど暇じゃねえから、この一杯までにしとけ。
(少し温くなってきた紅茶をカップに注ぎこんでから、席を立ちあがる。
 持ってきたのはマーマレードの瓶と匙をひとつ。何も言わずに紅茶の脇に添える。)
わかった。
(言葉少なに差し出されたマーマレードを一匙掬い、紅茶の中に回し溶かす。
 明るい黄色が混ざった紅茶を一口飲んで、甘さと温かさに一息ついてから)
ねぇ。

ありがと。
では、邪魔したな。そろそろ帰る。
(飲み終わったカップを置いてゆっくりと立ち上がり)
水やり忘れるなよ。
あー……まぁ気が向いたらな。
別にまだ隠すものはねえけど出口までは送ってやるよ。
(分厚いコートに袖を通しながらこちらも立ち上がる)
なるほど。では言葉に甘えようか。
(軽く身支度を整え、部屋を出る。
 ヴィーザルは春遠く、窓の外では静かに雪が降っている)
じゃあ、お前に限って言えばそんな心配は微塵もねえと思うが。
また下手なことにならないよう気を付けて帰れよ。
ボクの預かり知らねえところでどうなろうが、ボクの知ったこっちゃねえんだからな。
(玄関口の扉を開けながら、最後にそれだけ言って送り出す)
………。
(執政官が、作業の横から「何してるんですか?」とうっとうしい。)

…錬金術だが?
(テンション爆上がりだ。うっとうしい。)
いや…金なんて作らねえよ……錬金術をなんだと思ってるんだよ……?
(今は薬草から目当ての薬効成分だけ抽出し、薬を作っている最中であるが、なんでこんな食いついてくるんだこいつ……)

エリクサーとか賢者の石って、お前……
(そうして出来上がった薬効成分を、可燃性の蠟のようなものに封入し、携行しやすいサイズに切り落とし細長く整形する。そして防腐用に紙で巻き取って完成である。)

………タバコだが?
おう、ご苦労。
(執政官が持ってきた書類や陳情書に目を通す。
 近隣の村々が食料を分けてほしいだとか、移民の申請だとか、村の軍備の拡張に関してだとか……面倒くさい申請が増えてきたような気がする。軌道に乗ってきた証拠だろう。

 その中に1枚紛れ込んでいた封書に目を止める。見覚えのある印だ。
 他の仕事をさておいて、まずはその手紙の封を切る。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM