ギルドスレッド
造花の館
（どんな内容が来ても多少は覚悟するつもりでいたが……あまりよくない流れであることは理解する。何が悪いかと言えば場所を選んだにもかかわらず、一方的に空気を悪くした自分が悪い。自分があのような状態になるということを、微塵も想定できなかったのは間違いなく落ち度……
…そう、自分をちゃんと把握できなかったことそのものが落ち度である。
それ以上でもそれ以下でもないということで、話を進めることとしよう。）
…そう、自分をちゃんと把握できなかったことそのものが落ち度である。
それ以上でもそれ以下でもないということで、話を進めることとしよう。）
（己という人間は謝罪の言葉に意味を見出さない以上、物と行動によって埋め合わせをすることでその場をよしとするよう努めてきたが…… この場合はそれすら許されないという状況である。
相手が拒否する以上は、自分がこれ以上の手を尽くそうとしても、空回りと不利益になる可能性の方が高い。つまり手を出さない方が損得勘定的にはプラスなのだ。
………では、仮にこのまま手を出さなかった場合の話を考える。）
相手が拒否する以上は、自分がこれ以上の手を尽くそうとしても、空回りと不利益になる可能性の方が高い。つまり手を出さない方が損得勘定的にはプラスなのだ。
………では、仮にこのまま手を出さなかった場合の話を考える。）
（あれに自己解決するだけの人生経験や思慮の深さはあるか？
考えづらい。あれは答えの出ないことを考える熱意はあっても、答えを出す力は弱い。
たとえるなら濃縮還元された無知な思春期のクソガキである。
では、あれは他者に心情を吐露して相談する能力や情報収集能力はあるか？
ない可能性が高い。あれは潔癖症である。
というかそもそもそんなのがいたら己がこんな位置に居たりしない。
このまま心が離れる可能性はあるか？
ないことはない。だが難しい。
そしてこの場合はこの難しさが…………好都合、ということになる。
好都合なのである。取り引き的には。
想定される不利益は？
向こうからの心象に猜疑が付きまとう。
だが利益関係的に想定される不利益は非常に小さいものと考える。）
考えづらい。あれは答えの出ないことを考える熱意はあっても、答えを出す力は弱い。
たとえるなら濃縮還元された無知な思春期のクソガキである。
では、あれは他者に心情を吐露して相談する能力や情報収集能力はあるか？
ない可能性が高い。あれは潔癖症である。
というかそもそもそんなのがいたら己がこんな位置に居たりしない。
このまま心が離れる可能性はあるか？
ないことはない。だが難しい。
そしてこの場合はこの難しさが…………好都合、ということになる。
好都合なのである。取り引き的には。
想定される不利益は？
向こうからの心象に猜疑が付きまとう。
だが利益関係的に想定される不利益は非常に小さいものと考える。）
（考えれば考えるほど放っておくほうがいい気はする。
むしろ関わることのメリットが小さいのだ。
ガキはガキだが分別がつかないレベルのガキじゃないんだから、自分が関わってごちゃごちゃにするのは時間的にも体力的にも無駄である。そもそもそこまでする必要も見いだせない。）
むしろ関わることのメリットが小さいのだ。
ガキはガキだが分別がつかないレベルのガキじゃないんだから、自分が関わってごちゃごちゃにするのは時間的にも体力的にも無駄である。そもそもそこまでする必要も見いだせない。）
……。
（ドラセナに水をやっていた執政官が、珍しいものを見るような目でこっちを見ている。
鬱陶しそうなものを見る目付きでガンを飛ばすと、すぐさま世間話に切り替え始める。
最近では鬼楽内でも浮遊島が噂になっているとかどうとか……）
（ドラセナに水をやっていた執政官が、珍しいものを見るような目でこっちを見ている。
鬱陶しそうなものを見る目付きでガンを飛ばすと、すぐさま世間話に切り替え始める。
最近では鬼楽内でも浮遊島が噂になっているとかどうとか……）
（……浮遊島か。そういえば鉄帝が主導で動いていたのだったか。
冠雪地が多い鉄帝にとっては、雪の注がない地面があるという時点ですでに大きな価値を持っているだろう。当然権益確保の為に方々が動くわけで…内部での多少の衝突もあるかも『しれない』。その過程において、有力者が懇意にしているイレギュラーズに接触する可能性があるかも『しれない』。鉄帝がどういう権力構造を有し、どのような競争をしているかを知っておくことは有益かも『しれない』。
そのために多少の人員を動かすことは可能か？意義はあるか？
見返りとして得られる物は？今後の立ち回りは？）
冠雪地が多い鉄帝にとっては、雪の注がない地面があるという時点ですでに大きな価値を持っているだろう。当然権益確保の為に方々が動くわけで…内部での多少の衝突もあるかも『しれない』。その過程において、有力者が懇意にしているイレギュラーズに接触する可能性があるかも『しれない』。鉄帝がどういう権力構造を有し、どのような競争をしているかを知っておくことは有益かも『しれない』。
そのために多少の人員を動かすことは可能か？意義はあるか？
見返りとして得られる物は？今後の立ち回りは？）
……なあ、お前。
噂集めの為に隠形術（アノニマス、インスタントキャリア）は教えてやったよな？
他にも数人そういうのが上手そうなやつに声をかけて……ボクが指定した場所に向かわせろ。
噂集めの為に隠形術（アノニマス、インスタントキャリア）は教えてやったよな？
他にも数人そういうのが上手そうなやつに声をかけて……ボクが指定した場所に向かわせろ。
お前はここだ。
目的は昨今の浮遊島周りの話になるが……それ以外でなにか使えそうな話があったらすぐさまこっちに流せ。
（あくまで今後の立ち回りの参考材料にするためである。別に誰かの恨みを買うためにやるわけではないので損にもならない…効果がないと分かればいつでもやめていい。そういうことである。）
目的は昨今の浮遊島周りの話になるが……それ以外でなにか使えそうな話があったらすぐさまこっちに流せ。
（あくまで今後の立ち回りの参考材料にするためである。別に誰かの恨みを買うためにやるわけではないので損にもならない…効果がないと分かればいつでもやめていい。そういうことである。）
なんですぐ帰らなかった？
（目の前には床に正座する執政官。脇には「美少女米」と書かれた俵がある。）
なんですぐに帰らなかったか、と聞いとるんだが？
（目の前には床に正座する執政官。脇には「美少女米」と書かれた俵がある。）
なんですぐに帰らなかったか、と聞いとるんだが？
強姦されとらんが？？？？？？？？
というか待てお前。いくらなんでも調査の手際良すぎねぇ？？？？
というか待てお前。いくらなんでも調査の手際良すぎねぇ？？？？
お前が想像してるような喘ぎ声なんざひとつもあげてねえし、この服の染みはそういうのじゃねえよ。
片脚だけですんだか……この程度なら、別部分を削ってでも仮の脚を準備できれば何も問題ないな…………冒険者の繁忙期ってのは地獄だな。
（「美少女さん、どうかされましたか～？」と、気安そうな声が屋敷から投げかけられた。
鬼楽セレマ領において一番領主と近しい執政官の姿がそこにあった。）
鬼楽セレマ領において一番領主と近しい執政官の姿がそこにあった。）
（動きがぴたりと止まる）
……セレマが、部屋から出てこないほど重傷だと聞いたので。
（来てしまった、という声は風に消えそうなほどか細かった）
……セレマが、部屋から出てこないほど重傷だと聞いたので。
（来てしまった、という声は風に消えそうなほどか細かった）
（「そっかぁ～～」と間延びした返事。
面白がっているように見えるし、そういう態度を隠そうともしないようである。
うろうろしているなら上がって適当にもてなしを受けるかどうかを尋ねてくるだろう。
主人に取り次いでくれるかどうかはまた別の話だが。）
面白がっているように見えるし、そういう態度を隠そうともしないようである。
うろうろしているなら上がって適当にもてなしを受けるかどうかを尋ねてくるだろう。
主人に取り次いでくれるかどうかはまた別の話だが。）
（日傘の下でぐっと押し黙る気配がした。
食ってかかるには場所が悪いという自覚は十分にあった。
その内に誘われるままに屋敷に上がるが……）
もてなしは結構。このまま主人が出てくるまで待たせてもらう。
食ってかかるには場所が悪いという自覚は十分にあった。
その内に誘われるままに屋敷に上がるが……）
もてなしは結構。このまま主人が出てくるまで待たせてもらう。
（「じゃあ私がサボる口実が欲しいんで、もてなすという体でお茶をいれますね。」と抜かした。）
（数分後。
ほんとに自分のマグカップとティーポット、そして茶菓子をもってエントランスに戻ってきた。ほんとにサボる心算である。しかも目の前で堂々と食べているし飲んでいる。）
（「あの領主の顔はねぇ、私もしばらく見てないんですよねぇ。ほんとに出てこないんですよ。」という役立ちそうな情報を投げてきたのは、ショートケーキを半分くらい食べてからだった。）
（数分後。
ほんとに自分のマグカップとティーポット、そして茶菓子をもってエントランスに戻ってきた。ほんとにサボる心算である。しかも目の前で堂々と食べているし飲んでいる。）
（「あの領主の顔はねぇ、私もしばらく見てないんですよねぇ。ほんとに出てこないんですよ。」という役立ちそうな情報を投げてきたのは、ショートケーキを半分くらい食べてからだった。）
……食事や風呂にも出てこないのか。
（入れられた茶を居心地悪そうに持ち上げた。
普段、他人を意に介さぬ癖にこの執政官相手だとどうにも苦手意識が先走ってしまう）
どういう状態かもわからないという事だな？
（入れられた茶を居心地悪そうに持ち上げた。
普段、他人を意に介さぬ癖にこの執政官相手だとどうにも苦手意識が先走ってしまう）
どういう状態かもわからないという事だな？
（曰く、少なくともここでの応対を任せられる『日中』は見ないとのこと。
夜間に自分が帰省した時のことまでは預かり知らないらしい。
水場を使った形跡はあるので出てきていることは出てきているし、扉越しに冗談を言うと『張り倒すぞ』と言ってくるくらいには元気であろうということ。
この執政官はたぶん死にはしないだろう、と気楽そうに言ってのけている。）
夜間に自分が帰省した時のことまでは預かり知らないらしい。
水場を使った形跡はあるので出てきていることは出てきているし、扉越しに冗談を言うと『張り倒すぞ』と言ってくるくらいには元気であろうということ。
この執政官はたぶん死にはしないだろう、と気楽そうに言ってのけている。）
（「止めたいのはやまやまなんですけど、夜間の警備員の仕事は任されてないし、その分の給金ももらっていないんですよねぇ～。」とわざとらしく手を広げながら、やれやれと首を振っている。
あとここで見逃すほうが後々面白そうだしいいか、とか。
他人をからかうネタが増える、とか。
それに夜這いの手助けなんて一生に一度あるかどうかわからないから、とか。
そういう言わなくてもいいことも全部言った。）
あとここで見逃すほうが後々面白そうだしいいか、とか。
他人をからかうネタが増える、とか。
それに夜這いの手助けなんて一生に一度あるかどうかわからないから、とか。
そういう言わなくてもいいことも全部言った。）
（くっっっそ腹立つ顔で、本人の同意もなく夜間に人の家にあがりこんでなんやかんやするって、つまりそういうことだよねそうだよねと抜かしている。）
（「夜襲と泥棒なら警邏呼ばなきゃですから夜這いって言っとけばいいですよ～。」と、からかいながら鍵束を引っ張り出した。どうせ夜までいるなら、夕方になったら代わりに表の鍵を閉めるよう要求している。）
※夜
（夕方。
「それじゃお先でーす」という軽い挨拶だけを済ませて、あれは本当に出て行ってしまった。本当に鍵もかけずに出て行ってしまった。きっとあなたは、館内にいる数人の役人や清掃員から、訝しむような視線を貰いながら、主要な鍵を閉めて回ることだろう。
すごいね。生きててこんなことあるんだね。
給湯室のおやつとお茶の葉を自由に使っていいと言われているので、それに手を出したり出さなかったりしながら、ゆっくりと夜が更けていくのを待つ。
鉄帝の夜は夏でも冷える。館内は静けさと冷気で満たされていく。）
（夕方。
「それじゃお先でーす」という軽い挨拶だけを済ませて、あれは本当に出て行ってしまった。本当に鍵もかけずに出て行ってしまった。きっとあなたは、館内にいる数人の役人や清掃員から、訝しむような視線を貰いながら、主要な鍵を閉めて回ることだろう。
すごいね。生きててこんなことあるんだね。
給湯室のおやつとお茶の葉を自由に使っていいと言われているので、それに手を出したり出さなかったりしながら、ゆっくりと夜が更けていくのを待つ。
鉄帝の夜は夏でも冷える。館内は静けさと冷気で満たされていく。）
（人の気配が消えてから鍵を閉めて回った後は、殆ど動くことはなかった。
灯りもつけずに、浅い息をしながらじっと人形のように同じ姿勢でいる。
体の動きとは裏腹に、意識は鋭敏に研ぎ澄まされてじっとその時を待っていた）
灯りもつけずに、浅い息をしながらじっと人形のように同じ姿勢でいる。
体の動きとは裏腹に、意識は鋭敏に研ぎ澄まされてじっとその時を待っていた）
（……それにしても。
昼間は意識しなかったがこの館はどこか奇妙だった。
エントランスにも配置されたアンティークの天秤が、僅かに傾いている気がする。
物陰を気配や視線のみが彷徨っているような錯覚を覚える。
随所に配置された油絵は、時折景色がたなびいた気がする。
どこか扉越しに聞こえないはずの囁き声を感じる。
夜の薄靄が見せる幻か、はたまた外の音が館内にしみこむが故の幻聴だろうか………
とつっ……
低くくぐもった、小さなノック音が館内に響いた。
館の奥から響いていた。）
昼間は意識しなかったがこの館はどこか奇妙だった。
エントランスにも配置されたアンティークの天秤が、僅かに傾いている気がする。
物陰を気配や視線のみが彷徨っているような錯覚を覚える。
随所に配置された油絵は、時折景色がたなびいた気がする。
どこか扉越しに聞こえないはずの囁き声を感じる。
夜の薄靄が見せる幻か、はたまた外の音が館内にしみこむが故の幻聴だろうか………
とつっ……
低くくぐもった、小さなノック音が館内に響いた。
館の奥から響いていた。）
（両の目は開いていた。浅く呼吸をしながらずっと館の音を聞いていた。
関係ない館の外の風の音も虫の音も知覚していた。
それを全て知って、空転する車輪のように何も干渉せず、何も触れずただそこにあった。
遠い遠い星空の向こうの出来事のように断絶したものとして、ただ観測する事にのみ自分の意識を割いた。
そこに恐れはない。
恐れるのはこんな時間まで家に居座った事で家主に怒られる事だけだ。
結論、全てを無視してモノのようにしてそこにあった。
発見されるその時まで、一切その場から動かない心づもりでさえあった）
関係ない館の外の風の音も虫の音も知覚していた。
それを全て知って、空転する車輪のように何も干渉せず、何も触れずただそこにあった。
遠い遠い星空の向こうの出来事のように断絶したものとして、ただ観測する事にのみ自分の意識を割いた。
そこに恐れはない。
恐れるのはこんな時間まで家に居座った事で家主に怒られる事だけだ。
結論、全てを無視してモノのようにしてそこにあった。
発見されるその時まで、一切その場から動かない心づもりでさえあった）
（錠の外れる音。
ノブが擦れる音。
蝶番の軋む音。
硬い材質が床を叩く音が、ゆっくりと続く。
確かな人の息遣いがあった。
不意に天秤は吊りあいを取り戻し、物陰にあった気配は扉の方へと這っていき、油絵の登場人物たちは一斉に動かない視線で音を追い、ありもしない囁き声が音の主をせせら笑った。
蝋燭一本分の光を頼りに館を歩く……ゆっくりとした足取りで。）
ノブが擦れる音。
蝶番の軋む音。
硬い材質が床を叩く音が、ゆっくりと続く。
確かな人の息遣いがあった。
不意に天秤は吊りあいを取り戻し、物陰にあった気配は扉の方へと這っていき、油絵の登場人物たちは一斉に動かない視線で音を追い、ありもしない囁き声が音の主をせせら笑った。
蝋燭一本分の光を頼りに館を歩く……ゆっくりとした足取りで。）
（立ち止まった。
息をのんだ。
咳き込むような荒い息遣いが響くようだった。
水煙草の香りはしない。
呼吸が静まるまで長い時間がかかった。
要約、沈黙を取り戻した頃………）
息をのんだ。
咳き込むような荒い息遣いが響くようだった。
水煙草の香りはしない。
呼吸が静まるまで長い時間がかかった。
要約、沈黙を取り戻した頃………）
きゃうん！
（全く動かなかったそれは綺麗に両の脚の強襲を受け入れて床をころころと転がった。
幸い昼に広げていたティーセットはかたずけられていたので大惨事には至らなかったらしいが、暗がりで鈍い音がいくつか響いて）
…………痛い。
（自分の事を端的に述べた）
（全く動かなかったそれは綺麗に両の脚の強襲を受け入れて床をころころと転がった。
幸い昼に広げていたティーセットはかたずけられていたので大惨事には至らなかったらしいが、暗がりで鈍い音がいくつか響いて）
…………痛い。
（自分の事を端的に述べた）
（ビタンッッという派手な音を立てて腹から床に落ちた。
もしかしたら一度死んだかもしれない。）
あ”ぁ”ー－－…はぁ”ー－－－－、お、まえなんでここにいて……
警備ぃー！！！いやもうこの際誰でもいいから来い！！
とっとこいつ連れ出せ！！！！
もしかしたら一度死んだかもしれない。）
あ”ぁ”ー－－…はぁ”ー－－－－、お、まえなんでここにいて……
警備ぃー！！！いやもうこの際誰でもいいから来い！！
とっとこいつ連れ出せ！！！！
キャラクターを選択してください。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。
セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香（のような独特の香り）があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。
●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない
●過去（練達）
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?