ギルドスレッド
造花の館
なにから説明するかなぁ……。
まず基本的な前提から抑えるが。
宗派によるが、僧院っていうのは男子禁制か女人禁制の、どちらかの形式をとっている。
俗世から離れ、欲を断つことで、自らを高めるという意図があるんだろうが。
ここに男女の関係が介在すると、痴情のもつれからトラブルが生まれかねないだろ。
で、「ろおれんぞ」は女人禁制の僧院にいた女だった。
ここまではいいよな。
まず基本的な前提から抑えるが。
宗派によるが、僧院っていうのは男子禁制か女人禁制の、どちらかの形式をとっている。
俗世から離れ、欲を断つことで、自らを高めるという意図があるんだろうが。
ここに男女の関係が介在すると、痴情のもつれからトラブルが生まれかねないだろ。
で、「ろおれんぞ」は女人禁制の僧院にいた女だった。
ここまではいいよな。
なるほど?
何故「ろおれんぞ」が女だと言い出せなかったか理解できなかったが、そういう背景があるのだな。
性別が片方だけなら痴情のもつれがないというのも乱暴な気がするがまぁよい。
伝統的に異性を排斥する場所に秘密裏に潜り込んでいたと……。
うむ、そこまでは理解できた。
何故「ろおれんぞ」が女だと言い出せなかったか理解できなかったが、そういう背景があるのだな。
性別が片方だけなら痴情のもつれがないというのも乱暴な気がするがまぁよい。
伝統的に異性を排斥する場所に秘密裏に潜り込んでいたと……。
うむ、そこまでは理解できた。
ぶっちゃけ。「ろおれんぞ」は僧院に入った時点で女とバレてたと思うぞ。
解放する時点で服を脱がせたり湯あみしたりするだろ。
だが、飢えて倒れていた「ろおれんぞ」は、その所持品から同じ宗派に連なるものと判明。
女と言えども思想を同じくする仲間を見捨てることはできない。
だからこれを知るごく一部の者以外には、「ろおれんぞ」を女として育てることにした。
仲間を守りつつも僧院の秩序を維持しようした…というのがこの僧院の背景だ。
無論この事実は「しめおん」も知らない。
知っているのは長老衆くらいのものだろう。
「ろおれんぞ」は自らの性別を、内にも外にも明かすことはなかった。
・・・・・・が、そのせいで2つの問題が生じた。
解放する時点で服を脱がせたり湯あみしたりするだろ。
だが、飢えて倒れていた「ろおれんぞ」は、その所持品から同じ宗派に連なるものと判明。
女と言えども思想を同じくする仲間を見捨てることはできない。
だからこれを知るごく一部の者以外には、「ろおれんぞ」を女として育てることにした。
仲間を守りつつも僧院の秩序を維持しようした…というのがこの僧院の背景だ。
無論この事実は「しめおん」も知らない。
知っているのは長老衆くらいのものだろう。
「ろおれんぞ」は自らの性別を、内にも外にも明かすことはなかった。
・・・・・・が、そのせいで2つの問題が生じた。
一つは「傘屋の娘」の事件。
周囲には男だと偽っているのだから、それが真に迫れば女に言い寄られてしまうのも不思議ではない。
そして、ありえないことに。本当にありえないことに子を孕んだとまで言い出した。
だが、「ろおれんぞ」は男だということになっている。
もしここでその正体を明かせば、嫌疑は晴れるが僧院で女を囲っていたことになる。
だから事情を知るやつらも「ろおれんぞ」を切り捨てることで解決を図るほかなかった。
周囲には男だと偽っているのだから、それが真に迫れば女に言い寄られてしまうのも不思議ではない。
そして、ありえないことに。本当にありえないことに子を孕んだとまで言い出した。
だが、「ろおれんぞ」は男だということになっている。
もしここでその正体を明かせば、嫌疑は晴れるが僧院で女を囲っていたことになる。
だから事情を知るやつらも「ろおれんぞ」を切り捨てることで解決を図るほかなかった。
何となくわかって来たぞ。
僧院への恩義等があったから「ろおれんぞ」は自らが女であるとは言いださなかったのであるな。
それで、二つ目の問題とは?
僧院への恩義等があったから「ろおれんぞ」は自らが女であるとは言いださなかったのであるな。
それで、二つ目の問題とは?
「しめおん」と「ろおれんぞ」の関係。
「しめおん」視点では2人の関係は男同士のそれだ。
だが「ろおれんぞ」視点ではそうでなく、彼女にとっては男と女の関係がありえた点。
「しめおん」視点では2人の関係は男同士のそれだ。
だが「ろおれんぞ」視点ではそうでなく、彼女にとっては男と女の関係がありえた点。
はぁ、ははぁ。
では、傘屋の娘との関係を「しめおん」が「ろおれんぞ」に問いただした時、お前にさえ嘘をつくような人間だと思うな、と言った直ぐ後に許してください、と懇願したのは、そういう関係を意識したものなのか?
むしろ、「しめおん」の方が「ろおれんぞ」に執着しているような感さえしたが……。
では、傘屋の娘との関係を「しめおん」が「ろおれんぞ」に問いただした時、お前にさえ嘘をつくような人間だと思うな、と言った直ぐ後に許してください、と懇願したのは、そういう関係を意識したものなのか?
むしろ、「しめおん」の方が「ろおれんぞ」に執着しているような感さえしたが……。
「しめおん」側からの執着はもちろんあったと思うぞ。
だがそれは、心から信頼している友が、何も言わずに出て行ったことに対する怒りと、それでも友であるが故に尾を引き続ける情けからくるものが大きいだろう。
彼視点ではあまりにわからないことが多く、傘屋の娘のところに通ったのも、もしかしたら傘屋の娘が「ろおれんぞ」や当時のことについて語ってくれるかもしれない、という期待があったのかもしれないな。
一方で「ろおれんぞ」は……恋慕の情をもっていたかはさておいて、自らを一個人として最大限に尊重してくれる相手が「しめおん」だった。だが改めて嘘を指摘されることで胸中に罪悪感が生まれる。けれど真実を告白すれば僧院にはいられない。むしろ「しめおん」の立場すら危うくする。
破門を言い渡された後にでも真実を語る隙はあったかもしれんが、彼女はそれを選ばなかった。
「ろおれんぞ」はあくまで「ろおれんぞ」として、彼にとっての『良き友』として関係性を終わらせることを選んだ。
・・・こう考えると、破門後も祈りを捧げるために僧院に通い続けたことにも、別の意味が見えてくるよな。
だがそれは、心から信頼している友が、何も言わずに出て行ったことに対する怒りと、それでも友であるが故に尾を引き続ける情けからくるものが大きいだろう。
彼視点ではあまりにわからないことが多く、傘屋の娘のところに通ったのも、もしかしたら傘屋の娘が「ろおれんぞ」や当時のことについて語ってくれるかもしれない、という期待があったのかもしれないな。
一方で「ろおれんぞ」は……恋慕の情をもっていたかはさておいて、自らを一個人として最大限に尊重してくれる相手が「しめおん」だった。だが改めて嘘を指摘されることで胸中に罪悪感が生まれる。けれど真実を告白すれば僧院にはいられない。むしろ「しめおん」の立場すら危うくする。
破門を言い渡された後にでも真実を語る隙はあったかもしれんが、彼女はそれを選ばなかった。
「ろおれんぞ」はあくまで「ろおれんぞ」として、彼にとっての『良き友』として関係性を終わらせることを選んだ。
・・・こう考えると、破門後も祈りを捧げるために僧院に通い続けたことにも、別の意味が見えてくるよな。
「ろおれんぞ」は『良き友』として関係性を終わらせることを選んだのだよな。
だから「しめおん」に会いに行ったとかそういうわけではあるまい。
嘘をついたことへの贖罪とか懺悔みたいな意味合いであろうか。
悪いことしたらなんか祈ったりする風習があると何かで読んだぞ。
だから「しめおん」に会いに行ったとかそういうわけではあるまい。
嘘をついたことへの贖罪とか懺悔みたいな意味合いであろうか。
悪いことしたらなんか祈ったりする風習があると何かで読んだぞ。
ここは解釈が色々でてくるところだよな。
人間はブレるもんだから、ここにきて「しめおん」に出会うことを期待したかもしれない。
お前の言う通り、自らの罪をずっと悔いて、その赦しを神に乞うたのかもしれない。
破門を受けた身では、僧院の輩との繋がりが、もう信仰以外になかったから、その拠り所として祈り続けたのかもしれない。
だがその謎は「ろおれんぞ」が全部抱いたまま終わってしまった。
「その女の一生は、このほかに何一つ、知られなんだげに聞き及んだ。」ということだ。
人間はブレるもんだから、ここにきて「しめおん」に出会うことを期待したかもしれない。
お前の言う通り、自らの罪をずっと悔いて、その赦しを神に乞うたのかもしれない。
破門を受けた身では、僧院の輩との繋がりが、もう信仰以外になかったから、その拠り所として祈り続けたのかもしれない。
だがその謎は「ろおれんぞ」が全部抱いたまま終わってしまった。
「その女の一生は、このほかに何一つ、知られなんだげに聞き及んだ。」ということだ。
受け手に任せる手法だな。
あえて語らない事で観客にあれこれ考えさせてより物語を深いものとする。
……結局のところ、そこだな。吾が分かりにくいと感じたのは。
これは「ろおれんぞ」にまつわる話の顛末でありながら、「ろおれんぞ」の内心が出てこない。
一体何のために黙って僧院を去り、身を挺して子供を庇って死んだのか分からない。
人魚姫でも少しは、皮膚と心では煩い程表現されていた内心はこうだという部分が語られないので……。
舞台背景も分からない初見では、まるで感情のない舞台装置のようにも感じたな。
あえて語らない事で観客にあれこれ考えさせてより物語を深いものとする。
……結局のところ、そこだな。吾が分かりにくいと感じたのは。
これは「ろおれんぞ」にまつわる話の顛末でありながら、「ろおれんぞ」の内心が出てこない。
一体何のために黙って僧院を去り、身を挺して子供を庇って死んだのか分からない。
人魚姫でも少しは、皮膚と心では煩い程表現されていた内心はこうだという部分が語られないので……。
舞台背景も分からない初見では、まるで感情のない舞台装置のようにも感じたな。
世の中には「思い起こさせる芸術」と「考えさせられる芸術」があるからな。
これは後者だ。
ボクはこの作品を、各人の心中をすべて明かさないまま、それぞれの好意を、それぞれの形で主張し合う、そういう作品だとみている。
誰にでも理解しやすい倫理と道徳の裏側で、絡み合うこともなく擦れ違う、無数の感情が隠されたまま進み、最後のどんでん返しで「どうだったのだろう」と考えさせる。
ボクが演劇を見る上で、背景も読もうとするのは、こういう部分を楽しむためでもある。
これは後者だ。
ボクはこの作品を、各人の心中をすべて明かさないまま、それぞれの好意を、それぞれの形で主張し合う、そういう作品だとみている。
誰にでも理解しやすい倫理と道徳の裏側で、絡み合うこともなく擦れ違う、無数の感情が隠されたまま進み、最後のどんでん返しで「どうだったのだろう」と考えさせる。
ボクが演劇を見る上で、背景も読もうとするのは、こういう部分を楽しむためでもある。
想像する事で空想に血肉が通うという事もあろうな。
積極的にしてこなかった事ではあるが、推察による補完がなければ片手落ちになる作品もあるという事は分かった。
……最初お前は、感想を語る事を宿題だと言ったな。
これはもしかして練習か?吾がお前達の文化や個々の背景にまで考えが及ぶようにとか、そういう。
積極的にしてこなかった事ではあるが、推察による補完がなければ片手落ちになる作品もあるという事は分かった。
……最初お前は、感想を語る事を宿題だと言ったな。
これはもしかして練習か?吾がお前達の文化や個々の背景にまで考えが及ぶようにとか、そういう。
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン??????
いや。うん。それもあるだろう。
結果的にそういう成果も得られたから、それでいいということにしよう。
むしろそれもあったということにするわ。よろしく。
でもそこじゃねえんだよ。
お前がバカの異世界から来たバカの種族で、何の疑いもなく本気で「腕をもぐ」とか言い始めるバカの特権階級だから、もう見てられなくなったボクが慈悲深くも「勝手に見ろバカ」つったんだよ。
いや。うん。それもあるだろう。
結果的にそういう成果も得られたから、それでいいということにしよう。
むしろそれもあったということにするわ。よろしく。
でもそこじゃねえんだよ。
お前がバカの異世界から来たバカの種族で、何の疑いもなく本気で「腕をもぐ」とか言い始めるバカの特権階級だから、もう見てられなくなったボクが慈悲深くも「勝手に見ろバカ」つったんだよ。
四肢切断が趣味っつーか、ある程度訳知りだと「こいつ何も知らないバカか?」と思う程度には頭おかしかったには違いねえよ。
その馬鹿に恋愛の何たるかを教えようとして、わざわざ劇のチケットを贈ってこうやって話している訳か。
許す。
が、お前にとっては手が痛いだけだろう。
……正直な所、体面上あれ以上の答えは無かったと思っているし、多分次以降もそうする。
が、お前にとっては手が痛いだけだろう。
……正直な所、体面上あれ以上の答えは無かったと思っているし、多分次以降もそうする。
お前にはどれだけ分の借りを作ったかな。
……まぁいい。
「ローマの休日」は見たか?
前に行った希望ヶ浜の映画館で復刻上映しているやつ。
……まぁいい。
「ローマの休日」は見たか?
前に行った希望ヶ浜の映画館で復刻上映しているやつ。
あれかぁ……………。
まだ見てねえんだよ。
執務に追われてなかったら自分で見に行ったんだがなぁ。
まだ見てねえんだよ。
執務に追われてなかったら自分で見に行ったんだがなぁ。
冗談だ。意外ではあったが。
まあお前が「良作」というくらいなら、わかりやすい名作だったってことだろう。
予定が空いたら早いうちにでも見に行くとするよ。
まあお前が「良作」というくらいなら、わかりやすい名作だったってことだろう。
予定が空いたら早いうちにでも見に行くとするよ。
ん、それがいい。今月一杯はやっているそうだから。
……それにしても随分忙しそうだが、21は大丈夫なのか?
……それにしても随分忙しそうだが、21は大丈夫なのか?
部下共が一斉に有給申請して旅行にでかけて、その間の仕事が全部ボクに回ってきてるだけだ。
直に有休休暇も開けて帰ってくる。問題なく動ける。
万が一動けないような状況に陥っても、多少強引な手段を使ってでも動く。
まるで問題はないな。
直に有休休暇も開けて帰ってくる。問題なく動ける。
万が一動けないような状況に陥っても、多少強引な手段を使ってでも動く。
まるで問題はないな。
なんかすごい早口になるなお前。
だが問題が無さそうならよかった。
当日は多少話しかけられたりするかもしれないが適当に笑ってやり過ごしてくれ。
ドレスコードについては後から書面で送る……とはいっても、お前は普段の服装で問題なさそうだが。
だが問題が無さそうならよかった。
当日は多少話しかけられたりするかもしれないが適当に笑ってやり過ごしてくれ。
ドレスコードについては後から書面で送る……とはいっても、お前は普段の服装で問題なさそうだが。
早口にもなりますぅ~~~~~~~~~
あの劇場の良さをしってれば早口にもなりますぅ~~~~~~~
それくらい気に入ってますがなにか文句あるんですかぁ~~~~~~
あと半分くらいあいつらに対する苛立ちですぅ~~~~
・・・・・・まぁ、そこら辺の勝手はわかる。
それなりにうまくさばくさ。お前も社交辞令の練習でもしとけ。
あの劇場の良さをしってれば早口にもなりますぅ~~~~~~~
それくらい気に入ってますがなにか文句あるんですかぁ~~~~~~
あと半分くらいあいつらに対する苛立ちですぅ~~~~
・・・・・・まぁ、そこら辺の勝手はわかる。
それなりにうまくさばくさ。お前も社交辞令の練習でもしとけ。
そう。
誘った甲斐があったというものだ。
社交辞令の練習は……まぁ、鉄帝なら強く殴れば大体何とかなるから……。
誘った甲斐があったというものだ。
社交辞令の練習は……まぁ、鉄帝なら強く殴れば大体何とかなるから……。
・・・。
相変わらずそっちは原始的かってくらいわかりやすいな。
別にいいんだが。気風にあわんだけで。
相変わらずそっちは原始的かってくらいわかりやすいな。
別にいいんだが。気風にあわんだけで。
お陰で色々と楽が出来る。まともな文官が居ないのでその点は苦労するが……。
(ちらと、話ながらも疲労の色が濃い顔を一瞬伺った。
それを隠す様に僅かに目を伏せて)
時間は、大丈夫なのか。
……吾に使っていい時間はまだ残ってる?
(ちらと、話ながらも疲労の色が濃い顔を一瞬伺った。
それを隠す様に僅かに目を伏せて)
時間は、大丈夫なのか。
……吾に使っていい時間はまだ残ってる?
(訝しむような、意図を掴みかねるような、そういう視線が。
貴方の顔と、その両手との間を、数度行き帰りする。)
(やや間をおいて、言われたとおりに手を出した。脈の浅い手を。)
貴方の顔と、その両手との間を、数度行き帰りする。)
(やや間をおいて、言われたとおりに手を出した。脈の浅い手を。)
(訝し気な視線には気づかないふりをして、両手で差し出された手を包む。
美少女の指先はいつだって完璧だ。マニキュアも塗らないのに貝殻のように艶めいている。
その指先が、貴方の手のひらの上を探る様に……もっと言えば薄い皮膚の下の筋の様子を探る様に柔らかく摩擦する)
……随分筋が強張っている。
(酷使された指先の筋肉を矯正せんと軽く押さえた。
平時であればもう少し強く押さえたとて痛むほどの箇所ではないが……貴方の様子を伺いながら、慎重に)
美少女の指先はいつだって完璧だ。マニキュアも塗らないのに貝殻のように艶めいている。
その指先が、貴方の手のひらの上を探る様に……もっと言えば薄い皮膚の下の筋の様子を探る様に柔らかく摩擦する)
……随分筋が強張っている。
(酷使された指先の筋肉を矯正せんと軽く押さえた。
平時であればもう少し強く押さえたとて痛むほどの箇所ではないが……貴方の様子を伺いながら、慎重に)
(やめた。きょとんとしている顔の意味は「これぐらいで?」だろう)
普通は今のところを押さえても痛くない。
(手を離したら二度と繋がせてもらえなさそうな気がしたので、離さないまま指先から擦りながら温めて指先の血流をよくさせる動きに変える)
普通は今のところを押さえても痛くない。
(手を離したら二度と繋がせてもらえなさそうな気がしたので、離さないまま指先から擦りながら温めて指先の血流をよくさせる動きに変える)
……なんだ…さっきの……新しい殺し方か?
20秒くらい続ければ痛みで死ぬんじゃねえの。
死なねえけど。
20秒くらい続ければ痛みで死ぬんじゃねえの。
死なねえけど。
……お前の手の筋が固まってたから少し伸ばしただけだ。
もしかして一回殺して再構築起こした方が早いか?
(熱によって少しばかり筋肉が緩むことを期待して辛抱強く手のひらを包み込みながら表面を軽く伸ばす様に擦る。
握れば人一人容易に殺傷しうる手のひらの癖に今は見た目通りの少女のように柔らかく暖かい)
もしかして一回殺して再構築起こした方が早いか?
(熱によって少しばかり筋肉が緩むことを期待して辛抱強く手のひらを包み込みながら表面を軽く伸ばす様に擦る。
握れば人一人容易に殺傷しうる手のひらの癖に今は見た目通りの少女のように柔らかく暖かい)
わかってて言ってるなら悪質さに張り倒すし、本気でいってるなら呆れて張り倒すぞ。
つーか、それができるならもうやってる。
「疲労とは無縁の体」はまだ手に入れてねえんだよ。
つーか、それができるならもうやってる。
「疲労とは無縁の体」はまだ手に入れてねえんだよ。
だろうな。
……チケット代分は払ったが、時間を空けさせた代償は払ってないからな。
少し緩ませてから帰りたい。
……チケット代分は払ったが、時間を空けさせた代償は払ってないからな。
少し緩ませてから帰りたい。
緩ませる。
(一度目は軽く)
……緩ませる。
(二度目は「ヤダなぁ」という気持ちを含ませて)
(一度目は軽く)
……緩ませる。
(二度目は「ヤダなぁ」という気持ちを含ませて)
痛くないようにしてるだろ。
(浅い脈の指先に沿わせて末端から少しずつ少しずつ押さえて血を心臓へと押し戻し、指先に血を巡らせる。
しかしこの血液は濁っているにしても僅かに普通の人間とは違うような……)
(浅い脈の指先に沿わせて末端から少しずつ少しずつ押さえて血を心臓へと押し戻し、指先に血を巡らせる。
しかしこの血液は濁っているにしても僅かに普通の人間とは違うような……)
ちげぇよ。そうじゃねえよ。
そうじゃなくてだな。
…ここしばらくシャワーしか浴びてねえんだよ。
(絞り切った声音、まるでそれそのものが恥辱であるように。)
そうじゃなくてだな。
…ここしばらくシャワーしか浴びてねえんだよ。
(絞り切った声音、まるでそれそのものが恥辱であるように。)
……………?
…………………??????
(おててをぐにぐにしながら何もわかっていないアホ面を晒して)
?????
(こてんと首が横に倒れた)
…………………??????
(おててをぐにぐにしながら何もわかっていないアホ面を晒して)
?????
(こてんと首が横に倒れた)
キャラクターを選択してください。
幻想風の調度品ばかりかと思えば、執務机の中央にはコンピュータのモニターが鎮座し、もっといえばエアコンまでついている。
アンティークに紛れて文明の利器がそこかしこにある。
再現性の民に言わせれば「古典趣味的」な部屋だろう。
セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。
●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・書類や機械は勝手に触らない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない