PandoraPartyProject

シナリオ詳細

高機動混沌伝説レリックL

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

「連邦軍パイロット、ただちに配置につけ! 帝国軍がおでましだ」
 強襲揚陸艦ピュアホワイトパンツァーの格納庫にて、胸を張るように堂々と立つ人型ロボット『オートパンツァー』の前にあなたは立った。
 巨大なウィンドウには皆のカレピッピことレオン・ドーナツ・バルメロイ! が両サイドに水着のおねーちゃんを抱えてソファに腰掛けていた。
「ここまでよく戦ってくれた。幻想なるレガド連邦が帝国の侵略を食い止めることができたのも、ひとえにオートパンツァーを駆るパイロットあってのことだ。
 長く苦しい戦いが始まる。だが連邦の英雄たちの魂は、俺たちに力をくれる。
 みんな、ここが正念場だ! 帝国軍を追い返すぞ!」
 呼びかけるリーダーの声に頷き、開く胸のコックピットハッチへと飛び込んでいく。
 無重力の浮遊感が身体をコックピットへすっぽりとおさめ、シートにベルトを固定。
 カードタイプの認証キーを差し込むと、ブウンという重い起動音と共に周囲に空間投写型モニターが複数出現。機体のパンツエネルギーや各種状態をグラフしていく。
 途端、側面の小さなウィンドウが開き女性の顔が現れた。
 デッキのオペレーター、プルーである。
 しかもなんかおむねをメインに映していた。
『ハァイ、パイロット。コスモブラックなエメラルドね。敵の数はザップグリーンよ。主力はなんとフレッシュチントなネーブルスイエローってところね』
 相変わらず全然わかんねーオペレートをして、最後に『発進して頂戴』としめた。
 コックピットハッチを閉じ、レバーを握る。
 まるで己の身体が延長したかのように、オートパンツァーは動き出した。
 ギュインと光る目。
 メンテナンス用の通路やはしごが素早く取り外され、機体が歩き出す。
 カタパルトへと立ったところで、あなたはいつものように――。

 ピュアホワイトパンツァーから次々とオートパンツァーが発艦していく。
 対するこちらは貧乳帝国軍の宇宙揚陸艦ビビッドレッドショーツ。
 巨大な空中ウィンドウにはみんなのアイドルリーゼロッテ・アーベントロート御嬢様がうつっている。今日もなんとなだらかでお美しいボディ。なにあのシースルーのスカートえろくね?
『宇宙標準帝国軍パイロットの皆様、ごきげんよう。今日は私たち帝国の第一歩。その戦いが始まります。私に力を、貸してくださるかしら?』
 オオオオオオ!!
 男達は(そして女たちも)拳を突き上げて発狂したように叫んだ。
「「イエス・マイ・リズ!!」」
「出撃ィー!」
 一斉に飛び立ったパイロットたちが、赤いオートパンツァーのコックピットへと入っていく。
 シートに身体をうめたあなたのすぐ横に、デッキのオペレーターがウィンドウ越しに顔をみせた。
 みんなの貧乳アイドル『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)ちゃんである。
『パイロットさん! 出撃なのです! 敵はいちにいさん――いっぱいなのです! 全部ないないしてやるのです! ないない! ないない!』

 さあ、カタパルトに立てパイロット!。
 コールせよ!
 君の名を――そして、君のオートパンツァーの名を!!

GMコメント

 宇宙でロボでSFちっくな世界へようこそ!
 こちらは『高機動混沌伝説パンツァーG』のラリーシナリオでございます

 第一章は帝国軍と連邦軍による地球降下作戦の様子をお送りします。
 皆さんはプレイング冒頭に所属タグとグループタグをつけてご参加ください。

●シチュエーション
 大気圏を突破し、帝国軍の揚陸艦ビビットレッドショーツが何隻も降下してきました。
 発艦したオートパンツァーは大陸に向けて出撃し、基地から出撃する連邦軍オートパンツァー部隊も出撃を完了しています。
 両軍とも、大陸にてそれぞれの力をぶつけ合おうとしています。

●自分専用のロボに乗ろう!
 戦争に参加し、人型ロボットオートパンツァーのパイロットになりましょう。
 あなたの専用機の名前と特徴、そして武装を大雑把にでいいので書いてください。
 ロボの造形やアレに困ったら『〇〇に出てくるアレ!』と書いても……イイヨ?

●所属タグ
 皆さんはいずれかの国家に所属し、人型兵器オートパンツァーの戦争に参加します。
 【帝国軍】リーゼロッテ様によって独立した新国家。地球を目指して降下作戦を開始しました。
 【連邦軍】地球を守る軍隊です。帝国軍の侵略に対し迎撃作戦を展開中です。
 ネメシス、ネオフロンティア、ファルカウのコロニー国家はそれぞれ戦争不介入を決め込んでいますが、各国出身の大使やパイロットとして帝国や連邦に所属しているのもアリとします。
 ラサは傭兵として、ゼシュテルは漁夫の利を得るべくそれぞれの部隊を少数派遣して帝国軍や連邦軍の力量を見ようとしているようです。

●グループタグ
 誰かと一緒に参加したい場合はプレイングの一行目に【】で囲んだグループ名と人数を記載してください。所属タグと同列でOKです。(人数を記載するのは、人数が揃わないうちに描写が完了してしまうのを防ぐためです)
 このタグによってサーチするので、逆にキャラIDや名前を書いてもはぐれてしまうおそれがあります。ご注意ください。
例:【ギルオスに死亡フラグを立てる会】999名

  • 高機動混沌伝説レリックL完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別ラリー
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年04月01日 23時38分
  • 章数4章
  • 総採用数52人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

アルプス・ローダー(p3p000034)
特異運命座標

「オートパンツァー、アルプスローダー出ます!」
 連邦軍防衛部隊切り込み隊長! 誰もが知ってるバイク型オートパンツァーがカタパルトから飛び出した。
 人型が基本だつってんのにバイクの形で飛び出していくアルプスローダーは一時地球を平たくしてーのかなって言われていたがどうやらそうじゃあないらしい。
「あれは汎用オートパンツァー『マサシ』……!」
 赤いトゲトゲのついたオートパンツァーたちが次々と降下するなか、アルプスローダーは真正面からゴッていった。
 このビームだマシンガンだっつーのが主流の時代にまさかの質量全部のせアタックである。
「ククク連邦の犬どもめ真の人類が誰だか教えてやグワーーーーー!?」
「さあ、次は誰が相手でグワーーーーーー!?」
 アルプスローダーは突っ込んでいった勢いのまま海へと落ちていった。

成否

成功


第1章 第2節

リュグナー(p3p000614)
虚言の境界

「リュグナー……『ぎるおすほりすくん』、出る!」
 カタパルト発射によって大空へと飛び上がったのはみんなだいすき伝説の男ギルオス・パンツポストの巨大な顔に直接手足が生えた顔面ロボットである。あれ、こういうのどっかで見たな。ドリルどこ?
「おのれ、帝国軍め! ぱんつを侮辱するなど、貴様らとてPADが無くなれば悲しむであろう?」
 ぎゃしょーんと音を立てて着地すると、バタリロダッシュで帝国軍の降下部隊へと突っ込んでいく。
「我が教祖、ぱんつの伝説、偉大なるギルオスに誓い……貴様らには屈せぬ!!
 目には目を、化け物には化け物を、ナイチチにはナイチチをぶつけるのだ!
 行け、リリファルゴンーー射出!!! ギルオスシューーート!」
 必殺技みてーに叫んで装填したリリファルゴンが次々に発射される。
 多分これ今日じゃなかったら絶対しなかったやつだぞ!
「うわあなんだこの平たいけものは!」
「ムキャーーーーーー!!!!」
「ぱんつに栄光あれぇぇぇぇ!!!」


成否

成功


第1章 第3節

ツリー・ロド(p3p000319)
ロストプライド

「くそ、戦争は仕事が多すぎて困る!とりあえずファルカウのコロニー国家の一員としてやることはやらないと…」
 『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)は一般的オートパンツァーに比べ極めて小さな整備専用機体『フェアリーブラッド』を操縦し、破壊された両軍の残骸を改修して回っていた。
 彼の仕事はリサイクル。兵器の残骸を集めてとかしてもっかいなんかそれらしい形にして再利用することである。
「あれ、なんだこいつ。連邦のオートパンツァーか?」
 とかやっていると、残骸を拾って台車(?)にのっけてるところを帝国のオートパンツァーに発見されてしまった。
「バレてしまっては仕方ない!」
 鎖を発射して相手に巻き付けると、サイズは素早くその場を離脱した。
「俺の仕事は修理とリサイクルなんでな。壊すのは仲間に任せるとするか」

成否

成功


第1章 第4節

シルキィ(p3p008115)
繋ぐ者

「シルキィ――『シル・クノパンティ』、出撃するよぉ」
 レバーを握り込みアクセルを踏むシルキィ。
 そうまるで絹のあのあれみたいに柔らかく優しい肌触りからくり出すもふもふのオートパンツァーは、早くも大陸の備蓄倉庫地帯への攻撃を開始していた帝国軍へと躍りかかった。
「これは戦争……どんなお題目を並べてもその事に変わりは無い。
 そんなこと、分かってはいるけど……それでも、抱いてしまう想いがある。
 壊したいからでも、殺したいからでもない。大切な何かを護りたいから戦う。
 この想いだけじゃ、何一つ変わりはしないけど……きっと、無駄になんてならないよねぇ?」
 ビームストリングスがマサシに巻き付き、機体の装甲を切り裂いていく。
「これは、触れる物を切り裂く光の糸……君におわかれを告げる糸だよぉ」

成否

成功


第1章 第5節

ロジャーズ=L=ナイア(p3p000569)
不遜の魔王
襞々 もつ(p3p007352)
ザクロ

 エースパイロットたちの猛攻によって押し返され始める帝国軍のオートパンツァーたち。
 しかし倒されたのはまだ量産型オートパンツァー『マサシ』のみ。
 忘れてはいけない。帝国軍には恐るべきエースたちがいるということを!

 ――悪魔が齎す冒涜の味を知るが好い。喰らえ。貴様等の一撃一撃を私に寄越せ!
 ――Nyahahahaha!!!

 拡声器で狂気じみた声をまき散らしながら、『にんげん』オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)が降下、着地した。
 黒く名状しがたい機体の名は『スターヴァンパイア』。
 人の形をベースに肉パンツを装着した超頑丈なホイップクリームで在る。
 ……ほいっぷくりーむ?
「旧き時代に新たなる輝きを。上位存在の掌で踊るのだ!」
「おにく!!!」
 そこへ狂ったように突っ込んできたのは『おにくだいすき』襞々 もつ(p3p007352)の搭乗する機体『おにく』である。
 その能力は至極単純。
 ハンバーグを作ってベーコンを乱立しもつ鍋の海へとおとすことである。
 ……落とすことである?
 のっけから悪魔の実験で誕生しちゃったマッド兵器みたいな機体が立て続けに現れ、連邦軍はいきなり恐怖に突き落とされた。
「おにくは世界を平和にするので喋らないでくださいね! おにくを喰え! くえよ!!!!!
 ベヱコン『法』発射用意――目標前方。
 ――撃(て)ェ!!!」
 解き放たれる狂気の宴。
 正気なものは去れ。死んだモノだけが残れ。
 今より始まる、地獄の沙汰!

成否

成功


第1章 第6節

ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)
氷雪の歌姫
ティスル ティル(p3p006151)
銀すずめ
プラック・クラケーン(p3p006804)
昔日の青年

 ファー! ファッ――ファッ――ファー!
 缶コーヒーを飲み干して、『蛸髭 Jr.』プラック・クラケーン(p3p006804)はパイロットスーツの襟んとこをキュッてあげた。
 股間の位置をこうイイ感じにアレしたら、整備員の投げたヘルメットをキャッチしてオートパンツァーへと乗り込んでいく。
「へへっ、初陣だ。行こうぜ、相棒!!」
 閉じるハッチ。
 点灯するモニター。
「プラック・クラケーン。ヴァルホークで出るぜっ!」
 さあテーマソングがかかるぞ。後に処刑用BGMって呼ばれたりサントラが売れたり弾いてみた動画があがったりMAD化されるやつだ。
 歌詞も画面下に出るからみんな歌おう!
「イカ――ぐわああああああああああああああああ!?」
 と思ったらヴァルなんとかが出撃二秒で爆発四散した。
「プラックーーーーーーーーーーーー!!」

「……いやー、あっははー。
 まさか、またこの子に乗るなんてね。
 最後に乗ったのはレガドの王城で戦った時だから……てことは2年ぶりかな?」
 ハッチの前に立ち、装甲をコツンと拳で叩く『雷雀』ティスル ティル(p3p006151)。
「久しぶり、今度もお願いね?」
 美しい飛行種のようなフォルムに、年期の入ったネオフロンティア製ロングレンジライフル。説明書としてついた冊子には手書きで『こいつで敵を殴るんじゃネエ』と書かれていた。
 苦笑し、コックピットへと飛び込むティスル。
「行くよ、ピジョン・ヴァリアント!」
 カタパルトなど必要ない。
 ネオフロンティア製の航行技術を詰め込んだウィングパーツは単独での垂直発進を実現し、迫り来る帝国軍に対してロングレンジからのビーム砲撃を浴びせかけるのだ。
 そんな中で、砲撃の下をくぐり抜けるように走っていくオートパンツァー。
 『氷雪の歌姫』ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)の操る『ハイライトオフ』である。
 精神接続式コックピットを採用し、ヤンデレのみが操れるというきわめてピーキーな性質を持った機体だ。下半身の人魚めいた冷却装置で特殊な動力炉『オーバードーズラブハート』から発する激しい熱を冷却し、地上を駆け抜けるハイライトオフ。
 狙うは――帝国軍の婚約者。
「愛する貴方の居場所が手に取るようにわかる……わかりますわーァァアアアアア!!!」

成否

成功


第1章 第7節

夢見 ルル家(p3p000016)
夢見大名
ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
華蓮の大好きな人
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
私の航海誌
ハルア・フィーン(p3p007983)
おもひで

 帝国軍にとってこの上陸作戦はきわめて重要なものであった。
 地球での橋頭堡を築くことでそのあのなんかあれだよあれ。
「ぶはははっ、義理あるが故に押し通らせていただくぜ! この図体を止めれるもんなら止めてみせろや連邦軍!」
 ズゴンという音と共に上陸した『黒豚系宇宙オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)専用巨大オートパンツァー『ジ・Orc(オーク)』。
 この、今日のために作ったんじゃねえかってくらい極まったデザインから放たれるゴリゴリのパワー系進行が連邦軍量産機ヤマグチたちをなぎ払っていく。
「ジャイアントガントンファー!」
「「グワーーーーーー!」」
「ジャイアントシールドバッシュ!」
「「グワーーーーーー!」」
「ジャイアント寸胴鍋!」
「「グワーーーーーー!」」
「ジャイアントどこでもコンロ!」
「「グワーーーーーー!」」
「圧倒的だね、我が軍は!」
 敵機を次々に撃破しながら、爆発の中を駆け抜けていく『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)の専用機『カグツチ』。
 ヒートランスを主体武器とし、とてもふらっとな胸部装甲をしたとっても帝国軍らしい機体である。
「巨乳の重力に魂を引かれた人々の目を覚まさせるためにもこの戦いは負けられないっ! 炎堂焔、カグツチの力みせてあげるよ!」
 ヤマグチたちによるライフル射撃が浴びせられるも、背部ユニットから翼のごとく広げた炎がカグツチを加速させ、銃撃を右へ左へと回避していく。
「装甲は薄くても当たらなければどうということはないよ! ヒートランスアタック!」
 炎を纏ったカグヅチの突撃がヤマグチを塵に変えた。
「グワーーーーー!」
「ヤマグチーーーー!」
「奴め、胸部装甲の厚い機体ばかりを狙って……ハッまさか!」
「ちがうよ! 恨みがあるとかじゃなくて、その、あえて守りの硬い部分を狙うことで意識の薄い部分をついてとかそういうのだよ!」

「増長しつつある連邦はへっちなイラストばかり作ります…あと下着とか。これは宇宙論理の崩壊につながります。この流れを止めねば! へっちなのはいけないと思います!」
 黄金のオートパンツァー『ハンドレッド』に乗り込んで、『蒼海守護』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)はオペレーターをチラ見した。
 『巨乳廃絶! おちちをもげ!』と発狂してるオペレーターにゆっくりと頷くと……。
「次の貧乳アイドルはわたしがいただきます! 出るぞ!」
 ビビットショーツから発艦。ブースターを用いて大地めがけて急加速をかけたココロはは、同じく降下する無数のマサシたちが対空砲火によって次々と崩壊していくさまを横目に見た。
「まっすぐ落ちればただの的。動いて狙いをはずすんだよ。そうそう当たりはしないから!」
 そう言いながらかまえたバズーカ砲を、こちらに向けてライフルを乱射するヤマグチたちへと発砲。
 激しい爆発が大地をかきまぜ、ヤマグチたちを次々と破壊していく。
「ボクどうしてこっち? ……あぁ、ボクも『ない』からかぁ」
 一方『屋台の軽業師』ハルア・フィーン(p3p007983)はカタパルトへと移動しながら自分の胸元をぽんぽんと叩いてみた。
「どっちでもいいと思うけど…リーゼロッテやユリーカはすんごく気にしてるからなぁ。っと!」
 ぱちんと両頬を叩き、レバーを握りこむ。
「ボクはリーゼロッテ……様の忠実なる月光! 月女神(セレネー)・ハルアだ!
 『セイクリッド・クレセント(聖なる三日月)』、いきます!」
 龍のごとき翼を供えたエメラルドカラーのオートパンツァーが発艦。
 自由に空を飛行すると、対空砲火をしかけるヤマグチたちの頭上をジグザグに抜けながら、ビームソードによる斬撃を加えていった。
 更に腰部に保持していたビームライフルを装備。
 敵基地めがけて連射。爆発し炎上する建物を見て、オペレーターに呼びかけた。
「敵基地の破壊を確認。敵の数は?」
『南南西より連邦軍の増援が到着したのです! 迎撃準備!』

 飛行ユニットを備えたヤマグチの集団が部隊降下ポイントへと急接近をかけている。
 『求婚実績(レイガルテ)』夢見 ルル家(p3p000016)はコックピットの中でマップを見ながら腕組みをしていた。
「貧乳を地球から排斥した愚人共……! 罪の深さを教えて差し上げますよ!
 帝国忍者、ルル家少尉下忍、出る! ジーク・リズ!」
 タカターンというエモいギターソロがはいったかと想うとえもえもなOPミュージックが流れ始める。
 求婚詩篇ルルイエセブンのロゴが流れたかと思うと、レバーを握り混んだルル家に連動し彼女のオートパンツァーが目を光らせた。
 タコ型オートパンツァー『権田くん』がNT(乳タイプ)-D(デストロイ)システムを起動。パンドラ粒子の風に乗って飛び上がり、接近する胸部装甲厚めの量産機たちへとビームガトリングを連射した。
「どうやら、次の段階に入ったようね」
 『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)は車椅子めいたコントロールユニットに腰掛け、肘起きに一体化した操作盤を指で叩く。
「それにしても、お嬢様も無理を仰るわねぇ……」
 イーリンの機体は四脚をそれぞれ大地に突っ張ると、両肩に備えたミサイルポット、腕に備えたミサイルランチャーとマシンガンをそれぞれ発射すると、通信ウィンドウを開いた。
「ウィズィ、やれるわね。私の首が飛ばないように」
「勿論。貴女は私が守るよ‪──‬イーリン!」
 ウィンドウの先では、『虹を齧って歩こう』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)がぱちんとウィンクをした。
 ウィズィニャラァムの機体は巨大なビームナイフのみを装備し、イーリン機を先導するように走り出す。
 背部のブースターで加速し、舞うようにヤマグチたちの射撃をかわしていく。
「こいつ、突っ込む気か!?」
 困惑する連邦軍兵士。
 それに乗じるかのように陣形の内側へと滑り込むと、ウィズィニャラァムは一機ずつ少しずつ、ナイフで小さく斬り付けていった。
 全ての機体がわずかに、そして確かに性能を落とす。
 焦って落とすことはない。それこそが信頼であり連携。
 誰への? そんなことは決まっている。
「後は頼むよ、イーリン」
 ウィンドウごしに投げキスをして、ウィズィニャラァムは急速離脱。
 リニアキャノンを構えていたイーリン機は足を大地にがっちり固定し、退避し損なったヤマグチたちをなぎ払いにかかった。
「一網打尽」

成否

成功


第1章 第8節

クロバ・フユツキ(p3p000145)
深緑の守護者
焔宮 鳴(p3p000246)
救世の炎
リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女
タツミ・ロック・ストレージ(p3p007185)
空気読め太郎

「胸は所詮は人の一面でしかない、そこですべてが決まる訳じゃない!
 巨乳だ貧乳だと区別するから悲しみが連鎖をするのよっ。
 『銀青の戦乙女』アルテミア・フィルティス(p3p001981)――パンツァー・ヴァルキュリア、出るわ!」
 青い細剣型プラズマブレード二刀流のオートパンツァーが発艦。基地制圧を完了しかけている帝国軍部隊めがけて出撃した。
「大体、一番貧乳を軽蔑しているのは自分達でしょうがっ。
 大きいとそれだけで肩はこるし足元も見え辛いし男達からはジロジロと見られるし良い事なんてあまり無いのよ!!」
「言ったーーーー! 一番言ったらイケナイこと言ったーーー!」
 ヘイトをめっちゃため込みながらも装甲パージ。
 脱衣モードで加速するとマサシのバズーカ砲を次々回避していく。
「むしろ歪んでるどころかまっ平……いややめとこ」
 ここで触ると火傷するなと察した『空気読め太郎』タツミ・ロック・ストレージ(p3p007185)――そして彼の愛機『ドラゴンエックス』は両腕についたドラゴン的なアレをビャッて伸ばして敵機を掴んでは振り回し、火炎放射で焼いていく。
「虚しい戦いだが、仕方ねえとも思うさ、地球は豊かで丸いからな。
 だがおっぱい星人、いや地球人である俺にも譲れねえ理由がある……」
 背中に担いでいたドラゴンキャノン砲にエネルギーをチャージ。
 迫る帝国軍のオートパンツァーたちに向けると、ギラリと目を光らせた。
「でかい乳は、重力で……揺れる。俺は、この乳揺れのある星を守る!
 あんたらの嫉妬で、世界を滅ぼさせてたまるか!」
 解き放たれた砲撃が、敵機を右から左になぎ払っていく。
「こいつら……一体何者なんだ。連邦軍の兵士ではないのか!?」
「こんな虚しい戦い……もうやめるの!
 やめないのなら、鳴達が終わらせる!
 鳴達が、オップ連合! 戦争に介入するの!」
 突入していく『救世の炎』焔宮 鳴(p3p000246)の愛機『ナインテイル』。
 両手に握ったパンツァー・ロングライフルと同時展開するテイルビット。
 エネルギーの尾によってつながったビットが次々にビームを発射し、突きつけたライフルからもビームを連射する。
「一斉掃射――フルバスター!」
 炎のごとき真っ赤なビームがマサシたちを次々に爆破していった。
「貴方達がどんな意志で戦うかは知らないの…それでも! 鳴には守りたい世界があるのッ! 貧乳でも巨乳でも笑いあえる世界を!
 さあ行って、パンツァーマイスター!」
「「了解!!」」
 それぞれ剣を装備したオートパンツァーが出撃。
 白銀に輝く巨大な剣でマサシを切り裂くと、『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は愛機『パンツァー・コメット(青い彗星)』の目をぎゅいんと光らせた。
「貧乳が辛いなら、服の中にメロンを入れればいいじゃないか。
 そんな気にすることもないんだぞー?
 まぁ俺のポテトは大きくて美しいがそれはそれこれはこれ!
 レオパル様の胸筋も凄いよなー筋肉美だ!」
「おのれ! だいぶ言ってはいけないことを!」
「おぜうはあれでもだいぶ盛ってる方なんだぞ!」
「お前たちが巨乳に対する憎しみで動いているから争いは続く!  だから俺は! このパンツァ―で争いを駆逐する!」
 抵抗するマサシたちへ、すさまじい連続斬撃が襲った。
 『真実穿つ銀弾』クロバ=ザ=ホロウメア(p3p000145)の操る『パンツァ―・セブンガンブレード』である。
 最大七つのガンブレードを装備し状況に合わせて使い分ける特殊なオートパンツァー。
「大きいも小さいも共にこの世界に生きているだろう!
 だからこの世界から戦争を失くすために俺は戦う! 争いをぱんつにくるんで終わらせるものパンツァ―に乗って!」
「争いは全部斬る!戦いからは逃れられないからだ!
 それがパンツァーの宿命ッ!
 皆一同人類補完メロン計画によって平和へと導こう!」
「そうだ、俺が!! 俺たちが―――パンツァ―だ!」
 飛び上がるオップ連合のオートパンツァーたち。
 彼らの剣が、銃が、全ての攻撃がクロスし、帝国軍の戦艦を破壊した。
 墜落し爆発炎上する戦艦を背に、素早く現場の離脱を図るオップ連合。
「この世界に戦いがある限り……俺たちは戦う!」

成否

成功


第1章 第9節

 精鋭揃いの帝国軍。
 彼らは地球に存在する連邦軍基地のうちいくつかを占領することに成功。
 しかし数で勝る連邦軍はそれを包囲し、彼らの動きを封じにかかった。
 だがその一方で、宇宙に存在する帝国軍の軍事拠点ギガントラストへの襲撃作戦が、連邦軍の中で動いていた。

 激化していく戦い。
 そのさなかに、連邦軍のエースパイロットギルオスの訃報が舞い込んだ。
 悲しみに涙する者。パンツの送り先に困る者。だが彼らの思いは一つだ。
 この戦いを終わらせ、英雄達の死に報いるのだ……と!

 ――そして戦いは、宇宙(そら)へと舞い上がる。

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