PandoraPartyProject

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剣を掲げ、勇気を胸に:PHASEⅡ

「あっはっははは~~~~♪」
 笑う。
 ルベライトが笑う。
 太陽が墜ちた。
 絶望の黒き太陽、凝縮された『負の感情』。
 それは、全剣王によってコピーされた、憤怒の冠位が持つ権能――『不毀の黒陽(エミュレート・バルナバス)』であった。
 如何に模倣と言えど、巨大なる魔力塊をたたきつけられれば、いかに歴戦のイレギュラーズとてその生命を守り切ることは難しい。
 それが、叩き落された――。
「いやぁ、スカッとするね~~~~♪
 あたし、裏方だからさぁ。こういうどかーんってのはなかなかね!」
「あら、それは良かった」
 くすくすと笑う。ルナリア=ド=ラフス。
「ガルボイ、アルヴィとシーニーちゃんを探しましょ。
 雑兵どもは知ったことじゃないけれど、二人なら生きてはいるでしょう?」
「ああ。
 ……いや」
 ガルボイがうめく。
 そこには――無事のまま、立ち上がるイレギュラーズたちの姿があった!
「え、なにが――」
 ルベライトが叫ぶのへ、答えたのは、戦場に似つかわしくない、明るい声であった。
「間に合った~~~!!」
 ぴょんと、飛び跳ねる。
 金髪の兎!
「ほら、不凍港かりて通ってきてよかったでしょ!? 陸路だともうちょっと時間が……!」
「そ、それよりお姉ちゃん、集中して!」
 メーア・ディーネー。そしてマール・ディーネー。
 二人の少女が――そこに、今祈りとともに奇跡を起こしていた!
「ちょっと!? なんでこんなところにバニーガールがいるの!?」
 驚くルリアに、アルヴァが叫ぶ。
「いや、あれはバニーガールじゃなくてだな……いや、そんなことより、だ!?
 ほんとになんでこんなところに……!?」
「せ、世界のピンチなら、わたし達だって、頑張らないわけにはいかない、です!」
 メーアがそう叫んだ。
「というわけで! シレンツィオにはリトル・ゼシュテルもあるでしょ? そこの人たちからのお願いで、シレンツィオや竜宮からも力を貸すために来たんだよ!」
 にっこりと、マールが笑う。
「いや、ちょっとまって?」
 ルベライトが困惑したように声を上げた。
「は? コピー権能とはいえ、あの爆弾みたいな魔力の塊を、防いだわけ!?」
「ええ。
 ……おかげで、蓄積してきた竜宮の魔力はほとんど吹き飛んでしまいましたけれど……」
 メーアが言うのへ、フリークライが頷いた。
「成程 アノ 暖カナ海ノ香リ。
 竜宮ノ チカラ」
「けど、いくら何でも、ほかの連中は――!」
「いいえ、皆無傷です!」
 勇敢な、少年の声が響く。
 黒衣の少年。
 天義聖騎士――ジル・フラヴィニー!
「国境警備隊も含め、天義より援軍、聖騎士団参りました!
 貴方達の邪悪な力など、僕たちの聖なる力に通じるはずもありません!」
「あ、酷い! ヴェルたちも援護したのにぃ~」
 ケタケタと笑うような、明るい声は――。
「ヴェルギュラだと?」
 愛無が言う。そう、その姿は、かつてプーレルジールで戦った、魔王四天王の一人――ナナシのゼロ・クール、『ヴェルギュラ』であった。
「もう! お兄ちゃん、記憶力ざぁこ♡ 次ヴェルギュラって言ったらつねるからね。
 ごめんね~、よわよわお兄ちゃんお姉ちゃんたち~♡
 この子探してたら、ここに来るのに時間がかかっちゃった~♡」
 そう、ヴェルギュラが手を引っ張って現れたのは、これまたプーレルジールにて敵対していたが、イレギュラーズたちの奇跡により勝機を取り戻し、姿をくらましていた――。
「信濃!? 無事だったのか……!」
 武蔵が叫ぶ。そう、武蔵の姉妹である、信濃だ。
「……まぁ。
 このまま滅びを待つというのも――役割を押し付けられているようで、嫌ですので」
「というわけで、プーレルジールから援軍! ゼロ・クールの皆で駆け付けたよ!」
「それから、私たちもであります!」
 叫ぶのは、同じくエルフレームの一人であるタンビュライト。そして、
「鉄帝より、追加の闘士たちであります!
 この世界の危機に、もう全部出し切るぞ! って感じで来てもらっておりますので!」
 に、と、笑う。

「……賢い『ボス』なら、解るでしょう?」
 チェレンチィがいう。
「形勢逆転です。そちらの頼みの綱(エミュレート・バルナバス)は無駄打ちになった。なら――」
「いや、シーニー。
 ここはすでに滅びの地。不毀なる黒陽のチャージなどはすぐにすむ」
「はいはい合点~~~」
 ルベライトが再びチャージを開始するのへ、マールとメーアが残る力を解放する!
「残ってる竜宮の力を使って、あの人の魔力充填を妨害するね!」
「ですが、今回は止められません! チャージが終わる前に、根源を断ってください!」
 つまるところ――。
 速やかにルベライトを撃破し、残る二人の魔も掃討する!
「やることは変わってねぇ」
 シラスが言った。
「仕留めるぞ――ここで、もう一度!」

 そして――。
 決戦の第二幕が上がる!

 ※最終決戦が進行中です!
 ※各国首脳が集結し、一時的に因縁と思惑を捨て、ローレットと共に決戦に臨む事で一致しました!
 ※Bad end 8首魁と見られるマリアベルとの戦いの報告が上がっています……!
 ※世界各国にて発生した戦いの、結果報告があがっています……!


 ※幻想各地にダンジョンが発見されたようです。


 これはそう、全て終わりから始まる物語――

 Re:version第二作『Lost Arcadia』、開幕!

これまでの天義編|プーレルジール(境界編)|Bad End 8(終焉編)

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