クエスト
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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All's right with the world!現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1
世界中にバグホールが開いてから、幾ばくかの時が過ぎていた。
冠位色欲を打破した幻想王国は、にわかに活気づいている。
辺境各地に出現する終焉獣は、ろくに襲撃してくる様子もなく。
それでもこの国には、確かな空気につつまれていた。
――ローレットのイレギュラーズが居れば、なんとかなるんじゃないか。
ギルドマスターであるレオンの行方も知れないままに。
この国を取り巻く空気感は、希望と期待に溢れながらも、ある種の弛緩とも思われてやまず。ともかくこの国は今、一つのブームの最中にある。
「とりあえず一つってことですか」
「うん、沢山あるみたいだしね」
普久原・ほむら(p3n000159)の言葉に、アルテナ・フォルテ (p3n000007)が一枚の地図を広げた。
バツ印は、最近見つかったダンジョンの位置を示している。
幻想各地に同様のダンジョンが発見されており、ここもその一つだ。
「簡単に踏破できるとのことですわよね」
ディアナ・K・リリエンルージュ (p3n000238)に、けれどアルテナは「ううん」と首を横に振った。
ダンジョンの多くは、それなりに危険ではあるが、若手冒険者でもどうにかなるという噂だ。それでも実際の難易度自体には開きがあり、ここは『かなり難しいほう』ということである。なんでも中堅どころの冒険者パーティーが敗退したらしい。
「たまにそういう所もあるわけですね」
とはいえ、どのダンジョンであろうと眠っているお宝に、さしたる価値はない。
主に古代の金銀財宝や、ちょっとしたアイテムなど。
まるであちこちの遺跡へ、ちりばめるように眠っていると聞く。
いずれにせよ若手冒険者にとっては、結構な儲け話ではあろうが。
「なんか釈然としませんが」
どことなく違和感は拭えないままに。
ともあれ話を戻そう。
ダンジョンのほとんどは簡単である。
難易度にはある程度の開きがあり、危険度が大きい場所もある。
危険なダンジョンも無理矢理踏破したという噂もあるのだが。
結局のところ、宝にはさして違いもなかったということだ。
まあ、だから『ここ』は放置されたのだろう。
他にも沢山あるのだから、こんな所で苦戦したり、命を落としたりする言われはない。だが万が一にもダンジョンから魔物が出てきたら――などと考えると踏破しない訳にもいかず。
ここへ来て、ようやくローレットへお鉢が回ってきたという訳だ。
類似案件も、それなりにあると聞く。
つまりは不人気なダンジョンである訳だが。
そう。
別段として、不審な点そのものは、ないと言えばないのだ。
幻想にばかり、同時に多数見つかった。
どれもさして難しくはない。
いずれもちょっと嬉しい程度の、手軽な財宝が眠っている。
それも『こんな時期に』。
これらの条件が全て揃ったからこその、違和感だった。
どちらかといえば、その違和感に近付くことにこそ、価値があるのではないか。
今や一行は単なる小銭集めではなく、そういう土台で戦っている。
ともあれ調査も兼ねて、まずは乗り込んでみようではないか。
クエスト内容
世界中に顕現したバグ・ホール。それらの対応を行なうイレギュラーズでした。
しかし幻想の様子は、どこか違って見えます。
人々は活気付き、発見された多数のダンジョンを追い求めています。
ちょっとしたお宝があるだけの、ちょっとした遺跡です。
まるで誰かが、お金をばらまくために用意したような……。
このダンジョンはその中でも、少し難しくて投げ出されたもののようです。
さっそく調査してみましょう。