PandoraPartyProject

ギルドスレッド

unknown

博物館の恐怖

テネブラエ
アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

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いや、あの、魂の数は置いといてください
物理じゃないから!!話だから!!!
「物理なのか。魂が物質とは面白い。貴様の考えを伝え給え」
前にーねー…魂はーおいしーって聞いたーねー……z…z……zz…(じゅるり)
それは置いといてとかいうじゃん?そういう感じ?

ひぇっ……食べないでね?
やめて!
食べる気満々じゃないですかやだー!!
「冗談だ。貴様を齧るならば丸呑みが最適解。咀嚼すると咀嚼した分の『甘み』が増す。されど『甘み』は愉悦よりも先に可哀想を齎すのだ」
冗談なのに何故丸呑みとか言うの?
怖いわ…
展開が進まないので不意に回転椅子を用意。対象を座らせるのは容易だろうか。
「飲み込み易く成す為に撹拌せねば。魂のバターを作れば皆が笑顔に幸せ無限。Nyahahahaha!!!」
乗りませんよ!?
酔う前提で回し出すでしょう!?君は!
「ならば貴様。我等『物語』を満足させる術を魅せ給え。物語を進める術を伝え給え。世界は貴様の如く最後まで『1』に在らず、滅びか冗長の二択に成る。色を変えれば我々は違う世界の住人に歓迎されるのだ。さて。貴様の脳味噌を掻き出せばきっと充実した時が現れるのだろう!」
そんな無茶な事が出来ると思うかい?君のような頭の回転が速い人には難しいよ。満足させるなんて無謀にも程がないかい?物語を進めるも止めるも僕らには物語がないのだから、始めることも進めることも止めることも終わることも何にもできない。世界は確かに僕らの存在を認めた、けれど好いてはいない。『1』以外に何があると言うと僕は『0』と言う。色なんか変えても彼女は簡単にその色に染まるよ。まるで元からそこにいたかのように、だって無色透明は何色にも染まるのだからね。脳味噌を掻き出されても君が望むものはきっと出ないと思うけどね?充実するかしないかは君次第じゃないかな?
(クルッと回ってはいつもの笑顔とは違った微笑むような表情から呆れ顔になったりオラボナの後ろに回ってはイタズラのように「くくっ」と笑ったりとそこら辺をうろちょろしながら言い)
「全く。貴様は何処に在ってもおばからしい。水掛け論に終止符を打つのが上位存在の仕事だろうが。冗長に。停滞に。地獄の演技(ふり)して笑い続ける道化師に楽園も現実も無いものだ。我等『物語』次第だと。おばか。何度も何度も繰り返した満足など、筆の上の雑な食事に過ぎぬ。ええい。うるさい肉体だ。我等『物語』をひっくり返そうと『そういう』魂胆か。迷い込んだ雛ではないと理解せよ。視線は動かない。否。視点は動かせないのだ――しかし。貴様が此処までお喋りな『時』は久方振りだ。少し遊んで魅せろ。弄んで魅せろ。吐き気すらも愛おしい、貴様の無意味さを晒してみせろ。おおおばか!」
嗚呼、久し振りに聴いた言葉だ。おばかだなんて、おおおばかだなんて!否定はしない、出来ないかな。実際にそうだからね。上位存在は僕らの物語を始める気も終わらせる気も何もかも無いようだ。仕事したくないんだよ、きっとね。本当、君と言う存在は凄いものだね。演技(ふり)は僕らの特権でもある様なものだと思うんだけど、違うかな?笑い続けるのは難しいのはこの僕でも知ってるものだよ。けれど、君のような存在をちょっとでも困らせてみたかったりするよね。うるさいのは仕方ないよ。少なくとも僕は動き回らずにはいられないタイプなもんでね。
(うろちょろと歩き回りながら笑いつつ)
「奔るな。走るな。我等『物語』が目を回す前に停止し給え。困らせるのは勝手だが、貴様は貴様自身を困らせて喜びたいおばかなのだろう。違うのか。違うならば貴様は上位存在の生き写しだ。否。紙映しだ。鏡とは別だ。何せ左右反転でも『ない』のだ。糞。我等『物語』と似たような面で微笑むな。雫の一でも落とせば好いものを――げぇ――ハ、ハ、ハ、にゃは、ハ、魂の分際で。人間の分際で。登場人物風情が。ああ。登場人物風情なのだ」
さぁ、誰でしょーか?
(ニヤニヤと笑って)
「視界が歪んで認識し難い。貴様の面など制限知らずの螺旋階段だ。下方だけの凸凹だ。笑うならば手を取れ。我等『物語』の頭蓋に腕を突っ込め。魂諸共滅『入り』混むが好い。袋か桶は無いものか。盥でも問題はない」
そないなこと、うちまで出てきてしまうさかい…ぎょーさん、難しいこと考えるんは苦手なんよ…堪忍なぁ…?
(クルっと回るとまた『違う者』へと)
「回れば回るほど忙しない連中だ。貴様等の肉体を洗濯機に突っ込めば分離してさまよう可能性。我等『物語』が乾燥まで緩やかに見守ろうか。Nyahaha……ha」
もう酔ってしまったん?
ほんまに弱いもんやなぁ?
「酔っ払いは最後、意識を失い倒れるものだが。我等『物語』は我を見失わぬ。貴様等の如く『わけのわからない』ものとは違うのだ。整理整頓を放棄された破滅への。はっは。破滅。滅びのアークだったか! 此れほどの満足に手を伸ばさず、可能性に縋り憑くとは莫迦らしい! 魔物ならば魔物らしく。否定ならば否定らしく。冗長ならば冗長らしく。貴様等。貴様自身は如何に思う。世界は美しいものか!」
………まぁ、そうよね。整理整頓なんか麗には全くないもの。滅びのアーク?そんなの私は知らないけれど縋り付き、足掻きに足掻くのが人間というモノじゃないかしら?私達はそれぞれ感じ方が違うからなんとも言えないわね。だけれど、私は……僕はこの世界を美しいというよりは面白いと思っているよ。彼女は僕ららしく振舞おうとしている。僕らは僕ららしくするだけだ。如何にして、彼女は可哀想で悲劇のヒロインを気取っているものか。はたまた、彼女は周りの同情を誘う為に僕らを利用してるかもしれないと考えれば考える程、馬鹿らしく、阿呆らしく、そして醜いだろうさ。まぁ、僕自身は見てる側ではあるけれど、こうやって会話するのも好きなもんだけれどね。
(呆れ顔からコロッと別の奴に変わり、ニヤリと笑い)
「時は有限だが、我々は無限に等しい。ゆえに其処まで早く底に辿り着く必要はないのだ。無いのは。視えないものは本来、蓋を成すべき。されど我々は地獄の蓋を開いて、覗き込み、墜落する快感に逆らえぬ」
奈落の底はないものさ。地獄の蓋が開き、覗き、墜落し、その恐怖に震えるは人間だろうがね?逆らうのが怖いんだよ彼等は。恐怖に勝るものは好奇心、その好奇心に負けたが故の末路はどんなものだろうね?君はどんな風に思うのかい?無限の彼方へと突き落とされる感覚、落ちていく感覚に逆らえないってのはさ。
それはそれでつまらないと僕は思ってしまうんだ。何も無いのも悪くは無いと思う魂(こ)が居るのもまた事実。
「神々の美貌を覗き込む気力は終を得た。得たものは結局、誰にも理解出来ぬ狂気だ。視点などは尽く少数を滅ぼす言の葉よ。ああ。貴様は敢えて少数派に身を置くのか。我等『物語』の如く。否。上位存在の如く」
少人数の味方であり、敵でもある。そしてまた大人数の味方でもあり、敵でもある。僕はどちらでもあって、どちらでもない。曖昧なのさ。
「貴様は曖昧でもない。何も無い演技が上手いだけの一般人だ。我々は何処に存在しようと奈落の住人なのだ。混沌と呼ばれる世界の一個人なのだ。嘆かわしい」
君の言う貴様は誰に言う?彼女?僕?はたまた私?まぁ、たしかに演技が上手いだけかもしれない。この混沌と呼ばれる世界は僕等を認めてはいるけれど、個々の人々からは認めては貰えないのもまた事実。誰かに認めてもらいたいのに認めてもらえなくてもいい矛盾。少なくとも今の僕はどうでもいいけどね。見てるだけならなんの害もないのに彼女は何が何でもその輪に入りたいだなんて馬鹿げたものだと僕は思うんだけど気のせいかね?
「貴様等の思考回路は何か。迷路の挙句、入り口まで塞ぎ込むのか」
僕は塞ぐまで酷いことはしないよ。けれど、彼女がきっと入口を塞ぎ込んでしまうんだ。憎しみという恨みというモノでね。ええ、ええ、私は憎しみを持ち、逃げ場なんて作らないわ!作らせないもの!造らせるなんて私が壊してあげるのよ?とっても滑稽な事が起きるのを期待するのが私、好きなのよ
(オラボナの後ろに立ち、クスクスと笑い)
 言葉を閉ざす。背後の悪戯好き。否。おばかの脳天を掴むべく、両腕を伸ばそうと。
この私を捕まえられるとお思いかね?
(オラボナの手首を掴んで頭を掴まれるのを阻止しようと)
「本気で捕縛する場合は腕など使わず、全身で抱擁に向かうぞ。貴様には愛する存在が居るのか。在るならば突然の鷲掴みにも注意せねば。最も、貴様等の魂を撹拌して椅子に座らせてしまえば問題は無いのだがな!」
そうだね、麗には愛する人が居た。でも、僕らには居ないけどね。っと…長持ちは、しなさそうかな。まぁ、別に倒れたって構いやしないんだけど……倒れたら、我が輩が困るのじゃが…お主、椅子に座らせて回す気ではなかろうな?目が回ると自分の位置が分からなくなるのじゃが、勘弁願いたいのじゃ
(オラボナの手首を掴んでいるその手は微かに震えていて)
「次は何か。時代まで吹き飛んで魂の浮上だ。肉体はおばかと同等。全く。ああ。全く。騒がしい。忙しい連中だ。自らの位置など最初から判断不可能な癖に震えるとは。深呼吸して椅子に座れば好い。我等『物語』が赤い回転流の神の膝元に送り込んで嗤おう。Nyahaha!!!」
すまんのぅ…我が輩らが騒がしいのは今に始まったことではなかろう?我が輩の立ち位置は決まっておるのでのぅ…震えとな…?……無茶をするからじゃろうな、1番負荷が強い奴らを表に出しておれば、肉体が悲鳴をあげるじゃろうて…じゃから、回転はやめろと申しておろうに……今の麗は表に出とうないとまで言い始めるのは何事じゃ…まぁ、よかろうて、なに、心配なぞしておらぬであろう?
(微かに震える手に彼女はため息をついて)
「其処で謝罪とは此方のリズムを狂わせる考えか。兎角。無茶も鞭も結局は貴様等の加減次第だろう。我等『物語』の横暴は関係の無い事柄だ。主人格など存在しないおばかに震えなど今更だと思うが。如何に。言葉で伝えろ。壁の中の鼠の真似事など最終的には肉の祭りで、実に滑稽な牢の中――ああ。真逆。貴様等は我等『物語』を信用しないのか。残念だ。残念だ。残念だ……NyaーHAHAHA!!!」
麗の状態で回す気でおったのではないか?主人格が存在せねば、我が輩達が自由に表に出れば出るほど安定がせんし、結構なダメージを受けておるのもまた、事実、じゃろう、て…悪いのぅ、我が輩は…裏切られて、あまり、人を信用せんのでな…っ……はっ、ぅ……立ってるの、辛っ……
(後半から途切れ途切れになっては咳き込んで手に力が入らなくなっている時には麗に戻っているのかアホ毛がぴょこっと現れ)
「既に不安定だ。ああ。おかえりなさい。体調が悪いのか。もしや我等『物語』が悪質な人間で、貴様等を貪ろうと企てる悪魔だと。ハッハッ――莫迦な。貴様。起立も握るのも困難なのか。ならば諦めて我等『人間』の上位存在に身を委ね、定めたる目まぐるしさに苦しめられるべきだ。安息の地は無い。全世界が人間の敵。壊す為の遊び場。遊園地!」
っ……あぁ、もぅ……いっ…いろんな子が、出るから……代償、が…一気に、押し…寄せる、とか……遊園地、って…ほんと、すきだよね
(咳き込みつつ、息苦しさ痛み等に耐えながら息を深く吐いては平然を保とうと演技するかのように彼女は自分にさえ嘘をつきつつふらつきながらも手に力を入れてはニッと笑い)
「酔う前に顔色が悪そうだが、調子は如何だ。我等『物語』の眼前で偽るとは滑稽以外の何者でも無い。無いのだよ。話を逸らして目を逸らすのか。目玉は常時忙しないらしい。此処は笑う台詞だぞ。おばか。全く。贋作相手に演技で対抗するとは愚かな。ニンマリとした貴様は空元気だと誰だって理解可能。少しは安らかに生きるべきだ」
そりゃあ、著しく、悪いですとも…でもさ、こうでないと、僕が僕で、いられない、じゃん…?
あははっ、それは、無理…するな、って…言ってる?
(苦笑い気味に笑って)
「貴様自身を証明するのに貴様自身を置き去りに成すとは。やはり貴様は嗜虐の癖が在るのか。親愛なる友とは別の意味で、実に素晴らしい嗜好だ。我等『物語』にも色々と教え給え――ああ。無理だ。貴様の場合は無茶だ。酷い面だぞ。萎れた含羞草か。腐った向日葵の如く。笑みを絶やせば自身が死ぬと思い込んで在るのか」

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