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unknown

博物館の恐怖

テネブラエ
アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

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「何故我等『物語』の背後に隠れたのだ。奴は無害な魔王で在り、力の平等な混沌では赤子に等しい。我等『物語』も赤子じみた物体だがな。何せ年齢は一! 貴様等が望むならば幾等でも『好き』を造る。此れは興味の沼に沈んだ者の末路だ」
ああ、あぁ、この混沌とはこうとも素晴らしき場所なのかい?かの魔王様と相見えるとは実に愉快だね?

我は実に不愉快だ。アレに頭は無いと思っていたが斯様な姿を見せることに躊躇いもない程度のものだったらしい。
んー?
いや、怖い訳じゃなくてねー?
こう…改めて見ると身長やべぇなぁって
あ、ハスト兄だ!
(後ろに移動してはオラボナに抱きついてやろうなど考えていて、Hastがやって来て手を振り)
(回転椅子に正座してくるくる回っていたが、ハストに気づくと麗のマネをして手を振り)
お久しぶりですハストさん!…z…z……
この姿ですか?私にもさっぱり分かりませんっ!…z……
でもすごく動きやすいんですよーこのカラダ…zz…z……
(正座を解き、足をパタパタさせて嬉しそうに)
「必要なのは現を楽しむ頭で思考する脳味噌に在らず、愛らしい蠢きも何れは『1』から幕を開ける」
(あれ?考えてみれば僕以外人のようなものしか居なくねぇか?と考えながらオラボナの後ろにいる。後ろに手を伸ばせば捕まるだろう位置に)
 さあ嗤え。
味気ない魔窟のパライゾに、甘露の暴力だ。
甘い。巫山戯た味覚の主張だ。
( 時期遅れの毒々しい赤白装束の女。麻袋に手に、吐き気を催す数々のチョコレイト。)

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/15062
「嗤うのは貴様の指先だ。下手な笑みもホイップクリームに塗れたならば本物以上だ。卓上に広げられた地獄の七色は頬を融かすに違いない。皆を呼ばねば。久方振りに甘ったるい箱庭だ。幸せを運ぶには明日の鐘が必要不可欠!」
ワタシそれ知ってるアルヨ!…z…z……
光も届かぬ闇夜から、無警戒に眠る童の元に現れては、得体の知れぬ品を側に置いて去っていく謎の存在…サタンさん アルネ!?…zz…z……
(自信たっぷり)
チョコレート!!!甘いもの!!!任せて!!!
(オラボナの後ろにいながら)
 今日の愚生は機嫌良く。
模した笑みも甘味の前では総て現実。乙女と特権だ。
管理人の赦しは出た。作り、喰らい、快楽の汚泥に溺れるべき。泥色の悪夢。
サタンは、悪魔的存在は、チョコレイトを欲する。
( 板を砕く咀嚼音。無様に、下品に、猛々しく。手持ちのソレを齧りつく。)
「貴様等纏めて先程のアザトホースに突き落とし、チョコレートのポリフェノールに溺れて終え。我等『物語』は如何なる覚醒も赦す冗長だ。神話の膨張は忌々しいが規則的なのは違いない。悪魔は契約を結ぶものだ。咀嚼するには物足りぬ」
んーと…
(理解が追いつかなくなってる輩)
「理解する必要は皆無。何せ我等『暗黒神話』の諸々は適当の垂れ流し。言葉の戯れだ。結局は人間と変わらぬ。ああ。悩める仔羊には椅子を与えよう。神との接触には意識の混濁が必要不可欠!」
お、おう…
意識はかろうじてあります多分
「意識が途切れる寸前に伸ばした腕は天を掴む。握られた天は何も与えず、墜ちる彼等を覗き込むのみ。新たなる地は天を覗き込むと、同じ感情を奴等に叩き付けるのだ。吐いた言辞は盲目で、されど誰もが知り尽くした悲しみの咆哮」
んー……んー?
倒れたら心配する奴がいるぞ的な?そんな感じ?
「貴様が倒れな場合は我等『物語』が介抱せねば。貴様の中身を解剖して悪い部分を摘出すべき。脳髄でも心臓でも何処でも問題は無いな。何せ我々は上位存在の悪夢なのだ。理想郷なのだ。絶望から堕ちた逃避の軍勢なのだ。Nyahahahaha!!!」
なにそのどっかのバーサーカーみたいな怖い人。
今はなんとか生きてるんで解剖とかやめて……いや、比喩なんだろうけどさ!(震え声)
「比喩だと。貴様に対しては本気だ。器が小さく中身が多いなど不可解極まりない。何よりも。我等『物語』は貴様の中身に興味を持った。変動せぬ現実だ」
「もしや貴様は回転するのが嫌いだと。可哀想な。いいや。おばかと囁くべきか。此度は我等『物語』がおばかと呼ばれるべきか。Nyahahahaha……取り敢えず。中身を撹拌して分離するのが最善か。貴様等の中身。魂の国は崩壊寸前だろう」
ひぇっ……僕に対してはってなんですかねぇ?!
すっごいお気に召されてる気が……おばかって言うな!否定出来なくなるから!
まだ崩壊寸前にはなってませんーっ!
「貴様の場合、崩壊寸前だと認識した瞬間に滅びるのだろう」
まぁ、そうですけどね……むしろ認識する前に崩壊してそう
「真顔に成るな。深呼吸するのだ。椅子と遊具の愉快な行進が貴様を待ち望み、崩壊の真逆に位置する固定が満ち溢れて在るぞ。勿論、貴様が欲するならば道化師は冗長を刺殺する」
…………うーんと…遊べということかね?
(首をかしげつつ)
「貴様を布団で包み込み肉巻きごっこでも成すべきか」
布団といえば枕投げを思い出したよ僕
「枕投げか。貴様の抱き枕でも作れば良く売れそうだ。如何に」
きっとそれ、1個も売れないです。
僕の抱き枕とかなんの需要があるの?
「貴様の場合は皮も中身も『無限大』だ。魅力など幾等でも作れる。造るならば感情を揺さぶる一撃からだ」
えぇ……まぁ、性格なんて無限大っちゃ無限大ですけどねぇ……
「最終的には聖人コレクションを超越する遊戯と化すのだ」
ありえそうなのでやめてください……
(うへぇ…と呆れたような顔をし)
「我等『物語』単体よりは色彩豊かな貴様を遊戯化すべき。兎角。貴様が拒む場合は諦める他に在らず」
「貴様で遊ぶのは愉悦の一時。親愛なる友ほど濃厚とは言い難いが、貴様には多彩な味が在る。久方振りに遊園地でも用意せねば。容易にモザイクが描けるぞ!」
モザイクが仕事するほど回りませんよ!?
いや、だから、酔うまで乗らないよ?
「我等『物語』を道連れに文字化けを起こせば自棄も愉快な舞台上と化す。貴様の阿呆毛もゼンマイじみて面白い筈。アザトホートを巻き込んでショゴスの目玉も絵画にブチ撒けよう。酔った面とはギャップの塊で世界を彩る一筋の光だ」
えぇ……
それはボナ兄の特権でしょうに。
「特権だと。貴様。此処では我々は平等に混沌だ。カオスの増殖だ」
あ、そういう……って、なんで僕基準になってんの!?

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