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文化保存ギルド

今夜の喋り場その53

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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まったく、人を何だと思ってるんだか。
ともあれ、今日は気遣ってくれる良き友人に乾杯ってことで(グラスを受け取ると、軽く掲げて)

あ、肉はもっと大きく切っておいてもいいわよ(くすくす
いつも頑張ってくれている友人に乾杯!(同じく、グラスを軽く掲げて)

そう?じゃあ、食いつけるぐらいの大きさにしとくわね。(そういって、肉の前にまずはチーズを一口とって、つまむように食べる)
(そう言いつつも切り分けてくれた方のステーキを先に食べて)
あ、美味しい。なんだ、結構行けるんじゃないの、もう、身構えて損したわ
(それをワインで流し込んで、ぷは、と幸せそうなため息を付いて)

ま、私もそろそろ隠居かなぁとか思うんだけどね?(グラスを揺らしてワインの色を観察しながら、ちらっとこちらではない、執務机の上の花束を見て
美味しそうで何よりだわ。ほんと、旅して狩りをしていた時からそこまで料理法は変わらなくて、我流なんだけどね。
(ワインを飲んで、うまそうにほほを赤らめるような笑顔をしてから)

イーリンと私、同い年だから私も隠居を考えるの?お互いそんな若さじゃないでしょ……うん?どうしたの?(彼女が視線をちらっとやった方向を見ると、前来た時にはなかったと思った、花束を見つけて)

あら?これ誰かからもらったのかしら?
旅をしていたら、濃いめの味付けでとにかく火が通ってて、ってなるからね。
いいじゃない、私も旅人だから、馴染みのある味に近いわ。

違うわ、私が贈る花束。
勇者になってから一年も経つしね……。その割には、勇者になってからあんまり成果を残せてるわけじゃないし。ここらで騎兵隊も後輩に譲って、私は楽隠居してもいいかなぁとか、たまに思っちゃうわけ(大きく肉とチーズに噛みついて。満足そうに一息またついて)
お互い、馴染んだ味ってわけね。そんな二人が拠点を置いて、戦っているってのも面白い話ね。

実際に花束まで用意しているということは、贈りたい相手も決まってるの?今の騎兵隊を、あなたがここまで導いてきた騎兵隊の後を託したい人。
(ステーキにかぶりついて、そのあと、ワインを飲んでおいしそうな表情をしてうっとりしながら尋ねる)
(グラスを一口つけて、ぐいっと煽ってから)
んふ、たしかにね。あの時気まぐれに飯を食わせた騎士が、なんとも大きく育ったものだわ?

ああ、勘違いさせちゃったわね。花束を送る相手は別。
それと騎兵隊を託したいなんて思える人は居ないわ。少なくともまぁ、弟子の誰かになら託してもいいと思うけど、それを望むわけでもないでしょう?
(美味しそうに食べるわねぇ、と人のことをいえないのに笑って)
ワインもいいワインでしょ。掘り出し物だって酒屋のおじさんが言ってたのよ。お肉に合うって。えぇ、あの時であった恩人がまさかここまですごい女性だって思わなかったわ。

弟子は望まないだろうね。みんな、君のことを本人なりに慕っていると思うから。君の周りにいる人も多くは君のことを好きだと思うし、困っていることがあったら助けてあげたいと思っているでしょう。
(ワインを一口飲んで、騎兵隊の皆を思い浮かべて、そして、騎兵隊の主要メンツがいなくなったときに、集まった時も思い浮かべて……複雑な記憶でありながら、今はいい記憶と思えるのはこのワインのおかげかしらと、思い返している)
なるほどねぇ、貴方にも馴染みの酒屋みたいなのができたわけか。すっかり幻想生活も板についてきたわね。
たしか出会ったときには私は銅褒章貰ってたんだったかしら?
なんだか昨日のことみたいだし、遠いことのように思えるわねぇ。

ありがと。
んで、出たわねその話。私だからついてくる、私じゃなきゃダメ。
だから私のことを大事にしろ、私は私を認めて、誰かに頼らなくちゃいけないって
(前もそうだったわ、とグラスを片手に追加を注ぎながらくすくすと笑って。それから花束のほうをちらっと見て)
だいぶ板についてきたわよ。仕事場は鉄帝を多くしているし、今はアーカーシュとかユージヌイとかのほうに集中しているけど、書庫にも多く顔出しているしね。その前後でお酒をよく買ってるの。
あれ?あの時にはもう銅褒章もらってたの?……私、そこまでの人って気づいてなかったわ。

そうそう。少なくとも貴女は大事にする……もちろん、過保護とかでないわよ。イーリンがつらいと思った時に、一緒に話して遊んで貴女の辛さを軽くすることをできるようにしたい、そして、イーリンは辛いときは誰かに甘えて軽くしてもらいなさいって
(チーズをつまんで、やっぱりお酒にはチーズと肉よねーって言って、さらにステーキにかぶりついて)

実際、貴女が辛いとか、逆に役割を果たしたと思うなら、騎兵隊を解散してもいいのよ。
たしか貴方が来た(初BU)のが三年前の秋でしょう? で、私が銅褒章貰ったのが四年前の冬だから、間違いなくその時点で報奨持ちだったわね、私。
ああ、なるほど。此処は大通りに近いから、馬車の乗り合いターミナルもあるから舶来品も多いのよねぇ、たしかに、それなら良いものも買えるか。
(指折り数えてうなずいて)

それも理解するし、そういう人間が必要なのはわかる。貴方が私がそうしたときに許容する人間だってことも。
しかし逆に、私はどうしてそれをしないんだと思う?
少なくとも私には恋人も、それに匹敵する仲の人間もいるのに
(そういえばと立ち上がって戸棚にいれっぱなしにしてた硬いパンを取り出して、それを切り始めて)

解散ねぇ……してもいいけど。それで私が何を得るのか、というのもあるわね。
自由かしら?
そのときにはもう大物だったのね。そんなあなたに出会えたのが私の転機だったんだ。
そうそう、いろいろなものが来るわよね、さすが幻想の中心よ。珍しいものも毎日並んでいるしね。もちろん、毎日同じものじゃないけど、だからこそ歩いていて飽きないわよ。

……貴女、もしもそれをやったらこの先心残りになってしまうと思ってる?もしくは、いざというときに足を引っ張られるとか。
(パン、私の分も二切ぐらい頂戴って言いながら、お酒を飲んで、浮かんだ言葉を口にする。多分、イーリンは、そう)

自由。あなたが欲しいのはそれではなくて?イーリンは多分自由になりたいのよ。
(否定するか、もしくは、そんなことは出来ないというか、どちらかかと予想しつつ)
闇市の通りも近いから、悲喜こもごもよねぇ。
ま、そうね。私は貴方の転機を作った恩人であり、騎兵隊で重用して名を挙げさせたんだから、これは茶器の一つでも献上されて然るべきね?
(くすくすと冗談めかしながら、パンをゴリゴリ削るように切ってからはいとわたして。自分もその上にステーキとチーズを載せて挟み込み)

そうねぇ、きっとそうかも。
私は本来この世界に居ない人間。
この世界から用が終われば消える人間。第二の人生が始まると思った矢先に、手が真赤に汚れたときから。私は諦めてるのかもしれない。
もっとも、元の世界に戻ったとしても、私の宿命は変わらないのだろうけれど。
……ウィズィはそれを真っ向から否定したけどね。まだ終わってないなら変えられる、どんなに手を血で汚しても、善行を積んだりしてそれを償ったり前を向くことはできるって。
まったく、眩しいものだわ。
あら、そしたら、茶器の代わりに混沌風に合わせてパンツでも送るべきかしら?最近、その闇市で珍しいパンツ見つけたのよ
(パンをもらいながら、自分はパンとは別にステーキをまだかじりついて、さすがにここまであると、なかなかなくならないわねって嬉しそうに言っている)

死んでないなら、変わることは出来ると思ってるわ。少なくとも今の私がそうだもの。
過去のことは大体けりがついた。過去の私がもしも逃げ出さなかった時の未来もROOで感じられた。最近は、夢だけど自分の小さいころに会えて、踏ん切りはついたわ

だから、運命や宿命は変わることはあると思うわ。少なくとも私は変わっちゃったから。
(そのあと、ふと考えて、口に出す)
イーリン。もしも、元の世界に帰れなかったら、あなたどうするの?
珍しいパンツ? なにそれ、またどこかのお偉方の代物?(首を傾げて、大きくもしゃもしゃと噛んで食べて)

そう、か。貴方にも色々あったのね。
過去に踏ん切りをつけるなんて、なかなかできることじゃないわ。私の場合は特にね。羨ましい限りだわ。

私は……私は罪は必ず、最後に復讐してくると思っている。
どんなに偉業を成し遂げても、それこそこの先この混沌で生まれる何万何億という命がその先につながるだろう、世界救済を成し遂げたとしても。
私が木っ端のように踏み潰した誰かの命は、きっと私を殺しに来る。それは宿命だと思ってるわ。
だから……もしかしたら、もしも、私が元の世界に帰られなかったら。それは私に対する最大の意趣返しになるのでしょうね。
どっかの塔に引きこもっている人のパンツ。手に入ると思わなかったわ
(ステーキを食べて、ワインを飲んで少しだけあの時のことを思い出して笑う)

そうそう、あとは過去のことが追いかけてくるとかでもしない限りは、私、レイリー=シュタインは大丈夫よ!
だから、個人的にはイーリンには宿命から逃げ切って、天に向かって唾を吐いてほしいわ。私の勝ちだって、自由に生きてやったって誇ってほしいのよ。
別にさ、だれも運命や宿命に従う必要があるって言ってないんだからさ、神様の言う通りにしなくていいのよ。
(と、ワインを飲みパンをかじりながら言う)
それはそれは、またえらいものが手に入ったわね。嫌がらせで送ってやっても良いんじゃない?
(あの塔はひどい目にあったわ、と同じように思い出してぼやいて)

貴方は強いわね。私はとてもそうは思えなくて。
だってそうでしょう。私達イレギュラーズは少なくとも、この世界にいるとされる「神の手によって」召喚された。そしてその駒として戦い続けている。
また神は同時に、理不尽なマイルールを押し付けてきてるわ。私の知っている神と違っていてもね。

……だからどうしたと言われればそれまでだけど、逆に言えば、私にとって神は実在するものである以上、逆らうこともできない。
これは弱気なのかしら?
いや、これはこれで高く取引できるかなぁって思ってる。そのあとたわむれに回したら、1万以上減ったしなおさらよ。

強いというかなんというか……そう思わなきゃ生きていけないでしょ、私は死にたくないのよ!ってのをずっと続けてきたら、こうなったってだけだからね。だから、案外生きたいという気持ちは強いのよ。
(といいながら、そのあとの彼女の言葉を反芻して、自分なりに考えて)

イーリンは自分の決断も運命も神様に委ねるつもりなの?
(否定するわけでも、肯定するわけでもない、確認するつもりで言う)
まぁそれはそうでしょうね。
うまく使いなさいよ。貴方みたいに盾役は装備がとくに入用でしょう?

そうか、死ぬのだけは死んでもごめんか。
貴方、そういうところは私ににてるのね?
(即席サンドイッチを食べて、ワインで流し込んで)

それは神のみぞ知る。というところかしら。
わからない、私はもしその時どんな決断をするのか。自分が情に流され続ける人間でも、合理性だけで動く人間でもない。
私は私を信用していない。もしかしたら、神を裏切る事があるかもしれない。
それが他の人にとっての善でも、私にとっては耐えられない悪なのかもしれない。

隠居したいなんてぼやくのは、もしかしたらその時を迎えたくないからかもしれないわ。
装備に関してはだいたい頭打ちに近くなってるのよね。それこそ、このパンツの持ち主に二度目のメダルを材料に装備を頼むぐらいには……なんか、おすすめの装備ないかしら?

そうそう、死ぬのだけは死んでもごめん。最後まで生き抜いてやるわって感じ。
(お酒に口をつけて、少しかっこつけて満足げに)

……そっか、じゃあさ、イーリン。私に甘えて、愚痴を言いなさいな。それを私は貴女にしてほしい。貴女がその時が来るまで楽しく笑って過ごせるように、もちろん、かりそめの笑顔じゃなくてよ、そんな選択の時まで満足して生きてほしいわ。

それが隠居生活というなら、アリだと思うわよ。その時は毎日酒盛りしましょ
(そういって、さらにワインを次いで、軽く乾杯のように掲げる。楽しいわよねーこういうのって笑って)
そうねぇ、貴方の場合はやっぱり、デザイアを固めていくほうが良いんじゃない?
持ち主に頼むのなら、そういった一枠の重みを積み重ねていくほうが有用だと思うけど。

ふふ、いいじゃない。私そういうの好きよ。
(満足げなレイリーに笑って見せてから、ため息を付いて)

またそれ、甘えろって言われて甘えられるほど、私は素直じゃないのよ。残念なことにね。
ただまぁ、そうね……。貴方と一緒に覇竜に旅行に行こうって話をしてるのとかは悪くないし。
今度のシトリンクォーツでオーロラを見に行こうっていうのも悪くない。
選択は……いつだって後悔ばかりだし。
きっと、隠居しても後悔するのよ。

困ったわね、私はきっと。迷って、ずっと後ろ髪引かれて。後悔して、そのままずっと前に進み続けてるのよ。
それなのに、誰かに甘えることも嫌だし、泣くことも嫌いなの。
あの時も怒られたかしら。お前が泣いてやらなくて、誰が泣いてやるんだ、とか。
デザイアねー……割ともう理想に近い感じがして。正直、例のクリスタルを集めるぐらいなら「完璧」でいいじゃないって思うぐらいには。あれ流通してないけど。

そうね、シトリンのほうは都合が埋まってるから、覇竜のほう。しっかり予定組むわ。実は、結構あれが通らなくて、どっちに寄せるか考えちゃうのよ。アーカーシュのほうに探検したい気持ちもあるし、そのほうが通りやす気もするのよねー。
選択なんてどうせ後悔するんだから、私がいち早く動けていたらってあの時は思っていたりするし、後悔しても前に進み続けましょう。
でも、泣くのも甘えるのもいやかぁ、そっかー。うん、イーリンはそうよね。

(彼女と今まで一緒にいて感じたもの、今話して感じたもの。それは自分の望むことではないけれど、それを彼女に強制などさせや出来ないから……言いたくなかった言葉を言う)

それでも、いいのかもしれない
完璧は本当に完璧なデザイアだからね、完璧の上位互換をくれなんてことにはならないでしょうからねぇ。
それに旅行の方は、まぁ今はアリどものせいで大変だし。ワイバーンを見物なんてことも難しくなっちゃうかもしれないわね。情勢次第で。

ええ、だから。涙も何もかも捨てて前に進んでるつもりよ。
それでもいいのかもね……。
ま、貴方になら言ってもいいか。

私ねぇ、私はどこかで死ぬと思ってる。
それは今日でもないし、今戦ってるアリども相手でもないと思うけど。いつかぽっくり死ぬと思う。
私は私を制御できない以上、いつかどこかで破綻すると思う。その破綻が、私がいつか殺した誰かの縁者がナイフを握りしめて突っ込んでくるのか。騎兵隊を率いて負け戦に向かう時か、それとも無謀な冒険の果てに死ぬのか。
私をつなぎとめてくれている人たちがいるのは分かっているし、私もそれが大事だし、繋いでいてほしいと思う。
けどねぇ……そう思っていても、飛び立った「友達」を見ちゃったのよねぇ。

(左目を手のひらで押さえる)
思えば……元の世界のアイツだって。私のために勝手に死んでいった……。いつだって、私は置いていかれるのよね。アレがもう、嫌なのかもしれない。
そうなのよねー、あとは新しい能力の【光輝】関係ぐらいかしら?もしくは、命中が上がるの。命中も上げたいけどなかなか上がらないのよ。
ということで、キャンプ旅行ならアーカーシュのほうがいいと思っているので、明日提案してみるわ。今の現状は……先ほどの含めて難しいかもしれないし。

(顔を手で抑えながら)
イーリンも、いろいろと苦労しているのよね。もう、もう、別れたくないのね。
私もどこかで死ぬ気がする。どこかで野たれ死ぬか、騎兵隊の盾として死ぬのか、強敵相手に戦って死ぬのか……でも、それまでは死にたくないのよ。死ぬまで死にたくないのよ!
(お酒をあおって、顔を隠したのを戻して、苦笑いして)

お互い、片方を置いて死ぬかもしれないって辛いわよね。それもすり減った先に辛いまま死んじゃうのは、私はいやよ。だから、私は笑って生きてやる!
お酒を好きなだけ飲んで、仲間と騒いで楽しんで生きてやるんだよ!

神様の運命?それがどうした!
私は私の意志で自分の人生楽しむんだ、生きてやるんだ
(机を大きくたたくと音が鳴り、少しだけどお酒もお肉も揺れる)
そうね、光輝とか賦活とか? あの辺り、何をやっても強いでしょ。
ほんと。アリ相手に大立ち回りしなくちゃいけないなんて。
はぁ……面倒なことになったものだわ。

出会いと別れが人生だと分かっているし、出会ったときには手遅れになってることもある。
人生いつだって後悔ばかり、だから一生懸命、死ぬまで生きていたい。
だけど、もしくるかも、いつ来るかもわからない別れに怯えるから、私は前を突っ走っているのかもしれない。

困ったわねぇ……。
誰だって持ち得る悩みなのに、どうして私はそれを分かち合いたくないのかしら。
貴方みたいに、言えたら良いのに。
私の枠あるかしらねー。予約はするけど多分今の状況だと漏れるわね、私。

じゃあ、前を走って突っ走りましょ。それがイーリンだっていうなら、応援してあげるし支えてあげる。愚痴でも何でも聞いてあげるし、応えられることなら応えてあげる、少なくともこの世界で共に戦ってあげるわよ。

だから、辛さとか苦労とか分かち合いたくなったら言いなさい。甘えたくなったら甘えてよ。私はこれからも甘えてほしいって言い続けはするからしっかり抵抗しなさいね。陥落したら、容赦なく甘えさせて、楽にしてあげるから。
そうねぇ……。

私がもしもここからいなくなった時、どこかに足跡が残っていてほしい。
そういう意味では、私の目的はもう達せられている。私にとってもう、二度目の人生も余生を送っているような感覚なのかもしれない。

だから、かっこつけて最後まで誰かに泣くところも、甘えるところもあんまり見せたくないのかもしれない。
実務的なところでは結構甘えてるところはあるけどね?
レイリーにだってそうよ、これでも結構甘えているつもりなんだけど……。下手ねぇ、どうにも
(目に当てていた手を離して苦笑いすると。髪から燐光がぽつぽつと漏れる。)
えぇ、ここではもういくつでも偉業はなしたわ。現時点でもあなたは何もしていない、記録にも記憶にも残らないなんて絶対にないわ。なので、余生を過ごしてもいいと思うのよ。

あと、実務とか普通に私何もやってないけどね。だから、こんなことしているんだし。でも、ありがとう、色々言ってくれて……
(そういった後、彼女の様子に気づいて)

貴女の涙って?それなの?
(と立ち上がって燐光に触れようとする)
ん、ああ。これ?
その、感情が高ぶると出てくるのよ。いまのは……泣いているのかしら、それとも他のか、ちょっとわかんないわ。
嬉しいのもあると思うけど、っていうか戦場でよく見てたでしょ、貴方も
(髪から漏れ出た燐光は熱くも何もなく、手の上に乗ったらふっと雪のように消えてしまう。ふわふわと髪から小さくあふれるのは、沢からホタルが出てきているようにも見えるし。焚き火の中から出てくる火の粉のようにも見える)
見ていたけれど、力を使うときに出るのかなって思ってたけど、そんな意味があるのは知らなかったわよ。イーリンってそうやって感情を出すのね。
(少しだけうれしく笑いながら、その光を眺める。これが彼女の感情でもしも……これがすべて出たらどうなるのか、と考えながら)

貴女の感情はこんな奇麗なんだから、それを誇りなさい。
そして、そんな感情が無くならないように、心のままに生きてほしいわ。
貴女は今、この時もイーリンとしてやり遂げていて、生きているんだから。
(そうして、ニコッと笑う)
感情は普段から出してるでしょうが。怒ったり笑ったりしてるでしょう?
人を鉄面皮かなにかと思ってない?
(むう、と不満を漏らしながら。)

……心のままに、か。まさしく今私はそれで苦しんでいるわけだけどね。
ままならないものだわ、この世界に来たばかりの私で、ずっといられればよかったのに。
(その笑顔に、露骨に、心底の何かを込めてため息をつく)
笑ったり怒ったりはしているけど苦しいって感じにはしてないじゃない!

あら、心のままにしたら、どうなっちゃうのかしら?聞いてみたいわ。
(そのため息を聞きながら、少しだけ横で彼女の奇麗な光を眺めながらささやく)
苦しいっていうのはいつも言ってるじゃない。疲れたーとか、もうやだーとか、隠居したいーとか今言ったばっかりじゃないのよもう。

心のままにだったら?
そうね、少なくとも恋人が10人くらいになって堂々と囲ってるんじゃない?(冗談めかしながら、すねたようにぷいっとそっぽを向く)
言ってるけどねー、それで甘えてるわけでもないから、すごいと思うのよ。うん、でもそういうの漏らしてくれるのはうれしいわ。

ほんとそうなってたら、私も囲われてたのかしら?どう?割と自信あるんだけど
(彼女の仕草に、指でつんつんする仕草で答えながら、軽く誘惑してみる)
なんだかねぇ、子供をあやすみたいな反応をされてる気がするわ?
そうねぇ、レイリーも囲んでたかもねぇ。自分の手が伸びる範囲片っ端だもの(そっぽを向いた状態からちらっと視線を向けて、わざとらしく手をワキワキさせて。
あやしているのよ。あなた、外見14才なら私の10も下よ!
(そんなことを言いながら、ワキワキした手を見て)

そう思ってくれるのはうれしいわ。ただ、ほら、あくまでもIFの話だからね、えぇ。
(そういいながら、少しだけ距離を取るように後ろに下がろうとする)
ふっ、まったくもう。そうね、私は14の小娘からずっと変わってないわ。
きっと子供の時からずっとね、おとなになってよって文句を言われてもしょうがない気がするわ(下がっていくのを見てから、自分も立ち上がって机の上の花束を手に取り)
大人にならなくてもいいのよ。大人なんて自然になるものなんだから。貴女も私も、お互い大人になった部分もあるわよ。だから、お互い、変わるのも変わらないのも心のままいきましょ。

あら、その花束、まさか、私に?
(冗談めかして、実際そうだったときに、どうしようかなぁって考えながら)
難しいものだわ。
土壇場で見誤ったり、曇ったりしない限りは心のままでいたいわね?

(花束を手に取りながら)
残念ながら貴方のじゃないわ。これは……あの子の、カタラァナの分よ。今日はあの子の月命日だから……もう2年になろうとしてるけどね。
あぁ、そっか、彼女のか。それならしょうがないわね。今から外に出るの?もう遅いわよ
(そう言って、彼女のことを思い浮かべる。彼女を護れれば、いや、もしも、彼女でなく自分がひとさき早くみんなに手紙を出していたら、変わった運命があったのかもしれないと思いながら)
遅いけど供えないわけにも行かないからねぇ。
一緒に行く? 貴方もお供えしてくれると、きっとあの子も喜ぶと思うけど。
(花束の包み紙を指先でなぞりながら。あの海を思い出して目を細めて。)
そうね、じゃあ、とっておきのお酒でも持っていくわよ。彼女、飲んだことないでしょ。もったいないわよ。今からでも遅くはないわ。ちょっと、私の家によらせて
(あの時を思い出しても、もう過去なんだからと振り切るように笑って、それでも、まだあれは振り切れてないなと思いながら)
酒はだめよ、あの子はまだ19よ?
備えるならまだ今日の手作りサンドとかのほうが喜ばれると思うわ?
(外套をさっと羽織って。レイリーの内心には気づかずに)
えー?そうなの?じゃあ、しょうがないわね。さっきのサンド持っていきましょ。
(そのまま、残ったお皿やグラスなどを片付けて、出かける準備をする)
そうよ、だから……来年ね。酒が供えられるようになるのは。
あの子が酔っ払ったらどんな歌を歌うかなんて想像がつかないけど(肩をすくめて、忘れ物はない?と首を傾げ
とっても楽しい歌を歌うんじゃないかしら?聞いてみたいわ。
来年飲ませてみましょうね。
(ないわよ。大丈夫と確認して、まずはお客さんから出るべきだと部屋を出ようとする)
そうね、その前にクレマァダを実験台にしないとね?
(そう言って一緒に部屋を出て、夜の街にあるき出す)
えぇ、その時はぜひ、呼んでね、約束よ。
(一緒に夜の街に歩き出して消えていく)

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