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文化保存ギルド

今夜の喋り場その53

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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どっこらしょっと……ふーむ……(花束をしげしげと眺めてから、それを事務机の上において)

ま、いいか(いつものソファに腰掛ける)
(ノックの音がする)
司書殿いるかい?いいお酒持ってきたから、一緒に飲まないかしら?あ、私はレイリーよ!
(朗らかな声で、ドア越しにレイリーが声をかける。最初要件を言った後、だれか言ってないのを思い出して、付け足す)
はいはい、レイリーなら好きに入って頂戴な。
どこの酒かはわからないけど、もらえるものならもらいましょう?
(ソファに腰掛けたまま声を大きめにあげて。ドアを開けることもせずに)
じゃあ、お邪魔します。今夜はいいワインが手に入って、チーズとともに持ってきたわよ。
あと、肉いる?ちょっと焼いてきたけど
(そういいながら、ワイン瓶を取り出す。なんか、ラベルがついていて雰囲気はある。さらに次に、バスケットを取り出して、中にはお肉の焼けた香ばしいにおいがする)
いる、もらえるものは食べるわよ。
珍しいわね、肉は自分で焼いたの?
(へぇ、と無遠慮に乗り出して、バスケットの中を覗き込み)

しかしまた私と酒盛りなんて、何かあった?(冗談めかして肩をすくめて、ふわっと紫の髪が揺れる
特に何もないわよー。強いて言えば、もうすぐ決戦だから忙しくなる前の貴女に予めガス抜きしようと思ってね。

そうそう、肉は私が焼いたわよー。家庭風バーベキューみたいな感じなのでおいしさは保証しないわ!
(そういって、お皿とかグラスも取り出して、ステーキとチーズを取り出す。チーズは多様なチーズが一口大に切られて、種類ごとに小分けされており、ステーキのほうはしっかりと布にくるまれており、出てきたのは1キロぐらいはありそうなもも部分のステーキがドンっ!と自己主張して出てくる)
(テーブルの上にクロスを敷いて、酒を入れる準備をしながら)
なるほどねぇ、どこもかしこもきな臭くてたまらないけど、その前にガス抜きって。
ふふ、私がまた過労死するかもみたいに思ってる?

(へぇ、とステーキを見て、レイリーの手料理なのねと。自分で言っておきながら意外そうに、けれど量が多いのを見るとくすっと笑って)
お腹いっぱい食べられるものならだいたい美味しいわよ、そうでしょう?
うん!(力強くうなずく)
深緑と天義、覇竜のほうもあるしね。もうそろそろ過労死すると思ってたから、やってきたわ。
(そういって、酒盛りの準備を始める。ステーキをしっかり食べやすいようにして、チーズも並べて、小皿も用意して。そして、本命のワインを二つのグラスに注いでいく)
そうね、いっぱい満足できるように食べられれば大体美味しいわよねー。ということで乾杯しましょ
(そういって、グラスを片一方をイーリンに渡す)

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