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文化保存ギルド

今夜の喋り場その53

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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それはそれは、またえらいものが手に入ったわね。嫌がらせで送ってやっても良いんじゃない?
(あの塔はひどい目にあったわ、と同じように思い出してぼやいて)

貴方は強いわね。私はとてもそうは思えなくて。
だってそうでしょう。私達イレギュラーズは少なくとも、この世界にいるとされる「神の手によって」召喚された。そしてその駒として戦い続けている。
また神は同時に、理不尽なマイルールを押し付けてきてるわ。私の知っている神と違っていてもね。

……だからどうしたと言われればそれまでだけど、逆に言えば、私にとって神は実在するものである以上、逆らうこともできない。
これは弱気なのかしら?

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