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文化保存ギルド

今夜の喋り場その53

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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たしか貴方が来た(初BU)のが三年前の秋でしょう? で、私が銅褒章貰ったのが四年前の冬だから、間違いなくその時点で報奨持ちだったわね、私。
ああ、なるほど。此処は大通りに近いから、馬車の乗り合いターミナルもあるから舶来品も多いのよねぇ、たしかに、それなら良いものも買えるか。
(指折り数えてうなずいて)

それも理解するし、そういう人間が必要なのはわかる。貴方が私がそうしたときに許容する人間だってことも。
しかし逆に、私はどうしてそれをしないんだと思う?
少なくとも私には恋人も、それに匹敵する仲の人間もいるのに
(そういえばと立ち上がって戸棚にいれっぱなしにしてた硬いパンを取り出して、それを切り始めて)

解散ねぇ……してもいいけど。それで私が何を得るのか、というのもあるわね。
自由かしら?

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