PandoraPartyProject

ギルドスレッド

日陰の居処

幻想の裏路地

幻想のどこかの町並み、人気の少ない裏路地の一角。
そこには誰が持ってきたのか、木箱や古ぼけた毛布、灯りなどが置かれている。

立ち入る者もあまりいない静かなこの場所。物好きか、あるいは日向を好まないものか。そんな誰かが出入りするようになったらしい。

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気にしなくていいわよ。お話してるだけだもの。

空飛んで迷子は飛行魔法使いあるあるだから。
結構高度あげると結局道わからなくなるのよね。
人の作った道はすぐに影に隠れて見失ってしまうものです。目印も空を向いているわけではありませんし。おや、同じ感覚を共有できる方にお会いしたのは初めてです(魔法使いあるある)。

お邪魔でないのであればー…良かった。少し休憩したかったところでもありますから。
先程も言ったとおり、目印は空を向いていないので、不法侵入も時々してしまいがちですので、またやってしまったやもと。

汚れなら、お気になさらず。これでも旅の者ですから、泥に塗れるのも慣れたものですよ?
(翼を開いたり閉じたりしてストレッチ)
そういうもの、なのか。そいつは悪いな、おれには魔法使いの勝手も、空を飛ぶ感覚も分からないものだから。……綿あめに乗ったら確かめてみるか。

ああ、広めのとこを選んであるから場所には困らない。満足するまで休んでいけばいい。ま、そもそもおれの土地じゃあないから、立ち入り制限なんてかけれるわけもないんだけれど。
それはここでよかったな。貴族の領地なんかに入り込んだら、まず面倒事が待ち構えてそうだ。……目印、どこか目的地があるのか?

そうか、ならいい。けどそれだけ白いと、手直しには相当手こずりそうだな。(全体的に白い姿を見て)
……多分、あんたも特異運命座標……で、いいんだよな? シェンシーだ、好きに呼べばいい。来訪者の名前を知らないのも変な気分だ、あんたは?
うーん。まぁ知らないことは分からないわよ。しょうがないわ。……綿あめ……ああ、催し行くのね。

私のいた世界じゃ空飛ぶ道具があったから、その時の着陸の目印とか見ながら飛んでたわね。こっちそう言うのないから不便よね。こないだケーキ買って帰ってきた時よく一発で戻ってこれたな思ったくらいよ。

おっと、私も自己紹介してなかったわね。ペタルダ・マギミカニスよ。小鳥さんお名前は?
…ああ、これは失礼しました。ルミリア=シャーウッドです。シェンシーさん、ペタルダさん。

…綿あめ…?乗り物ですか?雲のような響きですね。ふわふわしているなら、少々触ってみたいような。

いえ、どこかへ向かうというわけではなかったんです。散歩…歩いてはいないですけどそのようなものですね。
ただのこっちの勝手さ。依頼なんかで会ったら適当によろしく、ルミリア。

そ、綿あめ。グラオ・クローネの催しのひとつ。……いや詳しいモノはよく知らないけど、食べ物らしい。で、それで何故か空を飛べるらしいから興味が湧いたのさ。綿、なんていうくらいだし多分柔らかいんじゃないか?

異界には便利な道具もあるんだな。翼を持つ者の特権だと思っていた。……ま、どこでもこんな風にしているところがあるわけじゃないし、そうそう迷うことはないだろうさ。

の、割には規模が大きいな。いっそ旅人だ。……見知らぬものを見て回る、くらいしかソレの良さは知らないけれど、何かそういうのがあるのか。それとも本当に歩き回ってるだけ……か?
よろしく、ルミリア。

綿あめは綿みたいなお菓子だから付いた名前だけど……空飛ぶなら雲あめとでも言うのかしらね?

空の散歩のつもりが距離感覚がわからなくなって迷子になる。新人や新しい場所に行った時はあるわね。
はい、よろしくお願いします。(小さくお辞儀)

お菓子で空を飛ぶ、のですか。この世界にもまだまだよくわからないものがたくさんありますね。んー…少々見てみたかった気もします。あまり疲れずに飛べそうです。
…グラオ・クローネはチョコレートのみの祭典だと思っていたものですが、飛べるチョコレートは確かなかったですし、強力なライバルになりそうですね。

はい、このあたりは未だ散策していなかったものですから、大まかに飛んでみようかと思いまして。現に今少々迷子なのですけれど、宿の近くまで戻ればわかりますし、問題はありませんね。
(別にそこまですることないんだけど、というような顔で軽く手を挙げて応じ)

空を飛ぶから雲みたい……ってワケか?確かに、見た感じ綿と雲は似てなくもないか。
訳の分からないものがいくらでも出てくる辺り、此処は文字通り混沌なんだってよく分かるな。ヒトが歩いていれば疲れてくるのと同じようなものか。けれどそうだな……綿じゃ少し柔らかすぎるというか、もう少し安定感は欲しかったな。アレはいつ足が抜けるか分かったものじゃない。

催しを見る限りじゃあ、チョコレートというよりいっそ菓子類の祭りだな。あそこまで甘味塗れもなかなかない。飛べるチョコレート……あれば便利そうだな。飛行用に使えて非常食にもなる。割れなきゃ、だけど。

人手の入らない未開の地ならさておき、腐っても市街ならどうにかなるな。特異運命座標でも、おれのようにこの辺りに拠点を据えてるやつは少なくないだろうし。しかし、依頼に旅に散歩ってなると、随分移動に手間を取りそうだな。それとも高速で飛行できるんだったか……?
まぁ自分の力で全部をコントロールできない飛行は怖いわよね……。飛ぶ道具に乗せられた時は不安で不安で……。

飛行すれば路地や地形を無視して早く到着できる利点はあるわね。色々やりすぎたらどれもうまくいかなそうだけどね。
…長距離の移動でしたらたしかに、せめて雨風に耐えられる乗り物でないと困りますね。私自身は落ちることはないにしても、雨の中道半ばで放り出されたくはないですし。
…夢がないと言われることもありますが、そこまで速く移動できるわけではないので、基本的に私は徒歩か乗り合いの馬車を使います。地形を飛び越えられる点では徒歩に比較して効率よく移動ができることは違いないですね。(小さく頷きつつ)

…もう少し甘いものをメインに散策してみても良かったですね。少々依頼続きで慌ただしくしていたこともありましたけど、せっかくの時季を楽しまないのも、もったいなかったです。
(少々残念そうに考える仕草を見せ)
ま、あれは空中散歩用だな。空中で揺られてる分には……そう嫌なものでもない。
……ああ、それは当然か。いくら飛べるとはいえ、他がヒトと変わらないならそっちが主、だよな。便利な機能の一つは有効な場所で使えってわけだ。夢を見るにも現実が伴わなきゃなんとも、だな。(手をひらひらと振り)

とはいえ、それが喚ばれたおれたちの仕事でもあるからな。催し中でも依頼はお構いなしに舞い込んでくるし。……気を落とすこともないだろうさ。どうせこの仕事は長く続きそうだ、次の機会もあるだろうし、なんなら……ホワイトデー、だったか?その時にでも甘味を楽しめばいいさ。ついでに言えばあまり芸はないが……まだそれなりに浮足立ってる時期なら、適当な店で何かを楽しむ手もあるな。その辺で埋め合わせをすればいい。
……たしかに遠距離は飛行じゃなくて別の交通手段ね。飛行種でもそうなのね……。

ホワイトデーね……。にしても、ただお菓子を渡すだけならグラオ・クローネと変わらなそうだけど……どうなのかしらね。やっぱりこっちだけの混沌とした要素が混じってるのかしら。
渡り鳥ほどのスタミナがあればよかったのですけれど、そのタイプの種ではなかったようですね。残念ですが。(言葉とは裏腹に、残念そうには感じない楽しそうな声音)

次の時季も近いのですね。次はもう少しいろいろ挑戦してみたいものです。ちょうどグラオ・クローネを逃してしまったものですから、近い要素であるとしても二度目を楽しむ余地はありそうです。無論、変化があればその分楽しみなのですけど。
……それじゃあいかにも不便そうだけど。でも、あまり困ってもいなさそうだな、あんたは。(楽しそうな様子を意外そうな顔で見て)

そうだな……綿あめに乗って飛ぶ以外にも、幻影が見える本が読めるだとか、バーでチョコレートのパーティだとか……おれが見た限りでも色々、だったな。騒げるタネとあれば存分に活用するみたいだし次に期待、だな。

ギルドからは特に通達なかったな、ヒナ祭りのことも、ホワイトデーのことも。風習の有無はさておき、知ってる者で好きにやっておけ、ってところか。……その代わりというか、またよく分からないものの名前が出てきていたけど。一体なんだ、エイプリルフールって。嘘がどうとか……(壁に寄りかかり、暫し考えるように空を見上げ)
そうね、来年はちょっと参加してみたいわね……結局参加しなくて後悔しちゃってるし。

ひな祭りもホワイトデーも飛ばしてエイプリルフールが来たのね……。
四月一日の日だけ嘘を付いても良い日って話ね。……3月のイベントは全部飛ばすのね。
…おや、ついつい緩んでしまったようです。そうですね、飛べるのであれば確かに、それは楽しいものでしょうけれど、今のちょっとだけ便利な程度の翼が、存外私自身気に入っているものなのでしょう。
つまるところ、私は好きで旅をしていますが、中途の旅路を素早く素通りしたいわけではないのです。(穏やかに微笑み)

嘘…とはあの嘘でしょうか。嘘を楽しむという発想はありませんでしたが……果たしてどうなるのやら。(考えるように首を傾げ)
……ふぅん。それは、なんだ。旅の道中、その過程を楽しんでいるだとか、そういうやつか?もしそうなら……分からなくもない、かもな。知らない景色を見るのは、割と悪いものじゃあない。(何かを想像するように頬杖をつく仕草を取り)

今から次の年の話をするのも、随分気が早いんじゃないか?
おれは催しってやつには疎いけれど、少なくとも夏にもなれば、騒ぐ要素の一つや二つはあるだろうさ。来たばかりの頃がそうだったし……海の底を歩いたり、な。

……他に違う嘘があったらそれはそれで気になるな。嘘をタネにするって、もうどういうセンスだ。人間ってやつはどういう根性してるのか、訳が分からなくなる。(心の底から何考えてるんだ、と言いたそうな呆れた表情で)
しかし、嘘なんてそこら中で使うものだろう?良いも悪いも……いや、でも催しになってるってことは、その指摘が無粋なのか……?
……ええ、そうね。私としたことが気がはやってしまったわね。
他にも面白そうなのは一杯あるものね。今度のサーカスとか。

まぁ、新聞とか記録に残る嘘を付いちゃいけない人達の息抜きよ。
後、冗談も言えない国とかね。
はい。中途の過程も、旅をする上での楽しさですから。そこを省いてしまうのも勿体無いです。きっと私自身が飛び続けるだけで移動ができたのであれば、そのことには気づかなかったか、あるいは忘れてしまっていたかもしれませんね。

…サーカス……実際に見たことはありませんでしたね。私自身路上でのパフォーマンスなら良く行ったりもしますが、サーカスとはそういう方々が集まって、組織として行っているのですよね。中々興味を引く興行です。

なるほど、普段できないことを正当化した上で、当たり障りのない範囲で行う催しということですか。それであるならば納得もできますね。…となれば、どういった形で参加してみるものか、
そうだな、おれはこっちで旅をすることはないけれど。依頼なんかがあれば、そういうのを見に行くのは嫌いじゃない。砂漠や雪山や……知ってるやつには珍しくもなんともないんだろうが、そうじゃないと見応えもある。なんとなく分かった、その過程にも、通じるものはあるみたいだ。

そういえばそんな話が出ていたな。パフォーマンス……要するに芸の見世物ってわけか。折角だ、ひとつ見に行ってみるとしてみるか。面白ければそれなりに得だな。

そいつはそいつで息が詰まりそうだな。軽口の一つも叩けないんじゃ、体が凝って仕方がない。(冗談も言えない、というワードに顔をしかめ)
……そういうものなんだな。何か特別なことをするわけじゃあなし、それはそれでどうするか困るな。特に思いつかない……が、正直なところだけど。
そのサーカスに怪しい噂ねぇ……芸も気になるけど、裏側も気になるわね。

ま、どこの世の中も上次第よ。
結構面白かったわよ?ペンギンっていう飛べない鳥が空を飛ぶ写真とか。
(思案し)
こちらでの旅もきっと楽しいものですよ。ご都合については、それぞれあると思いますので、強いたりはしませんが、楽しむことも検討してみてください。

…見に行ってみる他なさそうですね。彼らのような組織は、怪しい噂のようなものとは関係しているしていないに関わらず、そういった話題のターゲットにされやすいものですから。今回もそのようなものだと気は楽なのですけど。

飛べない鳥が飛ぶ、ですか…なるほど、冗談であることは承知の上で、そういう何かを用意してみるということなのですね。…写真というものについては分かりかねますが、異国の何か技術でしょうか。推測するに、形を残しておく魔法か技術ですね。
なに、どうせ異界に招かれた身なら差し迫った何かがあるわけでもないさ。今でも退屈はしてないけど、依頼に行くだけに飽きてきたらそれもいいかもしれないな。他の国なんかは興味がある。

さあ、どうだろうな。ソレがギルドにとって都合の悪いものになりえるなら、そのうち依頼の一つでも出ると思う。……ま、気にするのは自由だろうけど、どうせなら今は楽しんでおいた方が得じゃないか?

……鳥のくせに飛べないのか、大した出来損ないだ。有り得ない大嘘をかます、ってわけか。そいつはおれも知らないな。知ってる限りじゃ大体絵にしてるんだが、それとは別物、なんだよな。
そうね……じゃあ私も楽しむ目的で行ってみようかしら。一緒に誰か行く?もし目的あるならそれに同行するわよ。

ペンギンっていう海を早く泳ぐ鳥ね。あ、こっちに写真とか映像ってないのね。練達にはありそうだけど知られてないとかかしら……。そもそも実物見ないと分からないわよね。写真は景色を紙に焼き付けたものといえばいいのかしら?
…おや、そういえば、お二人とも、もしかすると異界よりの渡り人さんでしたか。異世界も一度旅をしてみたい場所なのですが、そうも叶わないものではあるのが残念なところです。代わりにお差し支えなければ、どのような世界から渡ってきたのか、教えて頂けますか?(少し楽しそうに微笑む)

…漠然と見るだけのつもりでしたから、深く目的は考えてなかったですね。強いて言うなら、自身のパフォーマンスに活かせるヒントがあれば幸運だと思うくらいです。

…景色を紙に焼き付ける…絵画のような雰囲気ですが、想像するに、本来はさながら真に物事を切り取る程度に精巧で、より信頼のある一枚なのでしょうね。想像上の嘘を描いた絵画より、より人を盛り上げるような嘘。本来であれば真実以外のものを描画することのない技術とでも言いましょうか。…見てみたいですね。練達で出会えるかもしれないなら、探してみるのも良さそうです。
異界召喚なんて、実際にされるまでは夢にも思わなかったからな。どこぞにはそういう魔法の類でもあるのかもしれないけれど、簡単にできるものじゃなさそうだ。
(暫く考えるような素振り)
……大して面白いことを言えるわけじゃないが……そうだな、あんたみたいな翼を持つ者は、怪物のカタチをとってるやつ以外見たことがなかった。建物や空気の感じでいえばこの幻想とあまり変わりはない……もちろん、こんなに多様なヒトが往来してはいなかったけど。練達の技術なんかさっぱりだ。あんな技術があったら、こっちでもとっくに発達していただろうな……世界を全て見たわけじゃないから、あくまでおれの知ってる限り。それで言うなら、こっちの幻想を切り取ったのとあまり変わらないな。面白さなら、きっとこっちが断然だろうさ。

そうだな、おれはシルク・ド・マントゥールを見に行く(【公演観覧】に参加)のつもりだ。ついて来るなら好きにして構わない。けど、おれはただ見るだけだぞ。

海を泳ぐ……それで魚じゃなくて鳥なのか……変わったやつ。……へえ、本物にしか見えない絵のようなもの、ってところか?どうやって記録したんだ……そのペンギン、ってやつを投げ飛ばしでもしたか?一度練達には足を運んだが、ただの火の灯りなんかとはわけが違うくらい明るい照明なんかがあったな、眩しいほどのが。ヒトはわけのわからないものを、よくあれだけ作り出す。
私は……うわさ話を聞けば練達に近いのかしら。夜でも照明付いてるわけだし。ただ違うのは練達の状態が一般的であって、魔法が管理されてるってところね。

なるほどね。じゃあいっそバラバラに見て、後で感想なりなんなり話しましょうか。お互いの視点からの感想も気になるし。

簡単よ、背景だけ写真のものを使って、ペンギンの部分だけを上から絵で書いたのよ。写真が生まれてから、精巧に絵を描く技術も発達してたって話よ。
…私たちのような、構造として人に近しい飛行種は居なかったのですね。そういった世界があるとなると、私たち飛行種の存在にも少々疑問が生じますね。翼を持つ人は、怪物なのか、あるいは人なのか。(シェンシーさんの話を聞いて思考)
…厳密に私たち飛行種自体も、完全に人と同じ姿を持たない者も含めて飛行種である以上、あるいはシェンシーさんの世界の怪物も、同じように飛行種なのかもしれませんね。
…こちらの世界に召喚されれば意志の疎通も取れそうなものなのです。気になりますね。

技術が行動に発展している、ということですか。例えば先程言っていた写真の技術もあって……自動で演奏してくれる楽器などもあったりするのでしょうか?
…魔法が管理というところは気になりますね。魔法は個人個人で使う技術であるので、誰かが歩くのを管理できないように、魔法の管理も難しいように思えます。ペタルダさんの言う管理とは、どういう意味合いなのでしょう?

私もシルク・ド・マントゥールを見る予定です。賑やかそうですし、世界を旅しているのですから、未だ聞かない音楽もあるやもしれません。

…情景を切り取る技術と同等の、絵画の技術ですか。現実と変わらぬ景色を書き込む…想像するにも難い技術ですね。
世界を全て見ればあるいは……だな。どうした、怪物は嫌いか?……これはタチが悪いか。その種族の括り、なかなか厄介なものなんだな。(少し考え)
……まあ、少なくとも。ヒトの精神性を持っていれば、そいつは人と呼んでいいだろうさ。こういうのはなんだけど、見てくれはあまり当てにならないぞ。ヒトから産まれたヒトでも、怪物にしか思えないような精神性を持ったやつはいるだろう?人で在ろうとするか怪物であろうとするか、その程度のものだとおれは思っている。ひとまず、あんたは人だろうさ。
で。もう一つは怪しいところだな。余程の『変わり者』でなきゃ、わざわざヒトに手を貸す真似はしないだろうさ。怪物は怪物に過ぎない、あんたたち飛行種と同列に扱うのは、あんたたちに失礼だ。

それ、眩しい世界に思えるな。練達のアレくらいと思うと、しょっちゅう目が眩みそうだ。魔法にはあまり詳しくはないけど、奴隷に枷や鎖を付けるように、何らかの方法を用いて魔法の使用を縛る……あたりか?

構わない。精々素人の視点からの感想だ、期待せずに待っていろ。興味がある芸があれば、暇を潰すのにひとつ覚えておくのも悪くはなさそうだ。

大した話だな……この目で見るのと、絵じゃどうしても差が出るっていうのに、それでヒトの目すら騙せるか。なるほど、特大の大嘘なわけだ。そこまでのものがこっちにもあれば、一度は見ておきたいシロモノだな。
飛行種みたいな人はいなかったわね……、管理って言っても魔法の存在を秘匿したのよ。そして一部の人だけで独占、そして管理。使用する人は知らない人にバレないような使用を……ってね。まぁそれが崩れて混沌としたわけだけど……。

「発達した技術は魔法である」なんて言葉が私達のところにあったけど、まさにそうだったわね。
(シェンシーさんの言葉に少し微笑み)
他の飛行種の方がどう思っているか私にはわかりませんが、私自身は人でも怪物でもどちらでも良いんです。私は私ですから。どちらであっても、私自身のしたいことに変わりなどありませんから。ですから逆に、別の世界で怪物と呼ばれているものと、この世界で意志の疎通を測ってみたかったものです。しかし仰られる通り、あくまで中まで怪物であるなら、魔物と呼称する他ありませんね。ちょっとだけ残念です。

魔法がありふれたものではなく、且つ秘匿されていた…ということですか。事情はわかりませんが、あまり良い気はしないものですね。特に、知らなかった方々にとっては…
(驚きを見せるように少し目を見開く)
……珍しいことを言うな、あんた。どっちでもいいときたか。……自分は自分ね。確かにそれじゃ、どっちかの区別なんてまるで意味がない。変わり者だな、嫌いじゃない。
魔物、確かにそれが適切だな。人は当然、怪物同士でも食い物にし合うようなやつらさ。万に一つ、応じるようなやつはいても、まず対等な話が望めないだろうな。人の上に立たないと気が済まない連中じゃあ。ま、そもそもこっちでそうすることは、心底滑稽なんだが。

文明の一つでも築き得る力じゃ、無理もないな。大きすぎる力を持つものが偏っていちゃ、それは不都合なものにしかならない。血気盛んな持たない者には、格好の獲物になっただろうな。

飛行、で思い出したけれど。そういえば飛ぶ……というか、飛び降りる依頼があったな。なんとかいう、神だかに禊するだとか……意味はさっぱりだったけれど。
まぁ、混沌しっぷりに巻き込まれて大怪我したわけだけどね。

飛び降りる依頼ね……(依頼リストを見ながら)傘で飛び降りる……。神への禊……。どういうことかしら(困惑)
…ふふっ。風来人とは変わり者であることには間違いないでしょう。あるいは好きで旅をしているものたちは、みなやはり似たような考えを持っているものだとも思います。私の知る限り、ですけれど。(少し楽しそうに微笑み)

…今その世界がどういう状態になっているか、気になるものですね。あまり管理や監視、制限…そういった類の事象は好みではありません。窮屈な環境は、個を殺してしまいそうですから。

おや、傘で飛べるようになれば、みなさん飛行種と同じ光景を見られるかも知れませんね。
……そいつは違いない。少なくとも、大半の貴族なんかよりはよほど好感の持てるやつたちだな。拘らないというか、そんなことはどうでもいいというか……呆れるけど。(言いつつ、面倒そうには思っていない様子)

神にどうこうは多分、考えるだけ無駄そうだ。真面目に取り合うほうが馬鹿を見る類だな、きっと。……想像するにどう考えても高速落下しそうにしか思えないんだけどな、おれは。飛行種並に飛ぶかどうか……行って確かめてはみるけれど。
……ヒナ祭りも聞いた話と相当違っていたり、こっちだとこの時期はどこかおかしい催しが多い……のか?
え?魔法が世に出た結果?……なんか魔法と類似した力が色々発見されて、悪と正義の戦いが日常茶飯事になったわ(遠くを見るような目)いや、私の見てた世界は狭かったと実感したわね。魔法だけじゃなくて色んな所で力が隠されていたとか思ってなかった訳だから。

……世界を越えて伝わっているから異なるとかじゃないかしら。ええ、きっとそうよ(依頼リストを見て頭を抱えながら)
信頼をすべきではないという意味では、貴族も風来人も同じようなものですけれどね。私も含め、自分本位なものですから。

魔法以外も管理され、隠匿されていたということですか。それらが一気に広がったというのであれば、秩序も混乱し、崩壊してしまうものでしょう。一般的な常識、できないこととできることが大きくひっくり返ったわけでしょうから。…今現在もあまり良い状況ではなさそうですね。

私としては初めてであるものばかりなので、あまり不思議には思わなかったものです。知らないことを知るようで楽しいという気持ちのほうが勝るというか。元々のイベントと形が全く異なっているのであれば、2種類そのイベントを楽しめているということですね。得している気分です。
自分に正直なところは逆に信用できるかもな。良い意味でも悪い意味でも、だけど。とはいえ、腹を見せないやつよりは分かりやすいさ。

さぞ血に塗れたことになっていそうだ。力……いや、暴力に握られてるのが妥当なところだろう。大きな力は平穏なんかくれないのが常だ。混ざりあった混沌じゃない、壊れて混沌になっただろう状況はろくなものじゃないな。

先入観というか……一度そう聞いて少なからずイメージは出来上がっていたからな。奇妙といえば奇妙だけど、混沌と考えれば当然だった。こっちじゃ自分の常識なんか通じない、ってことを忘れていたな。……そうだな、これはこれで、というか……
そうね。大国が血塗れになったとかは聞いたわ。管理してた組織同士で食い潰しあいもあったそうだし。でも、私の生まれ故郷は組織が少なかったから特に何も起きてなかったわ。
……住んでた所は、その、創作物とかで、正義と悪が戦うっていうのが沢山あって、受け入れられる土壌があったから、……戦いが娯楽状態だったわ。実際、一般人に怪我人ださないように警備とか敵とかと合同でやったりしたわ。
……大概混沌さなら負けてないと思うわ。

……なんというか、それでいいの?という気分ね。いや、こっちではそうだと言うなら受け入れられるけど……(依頼リストを見て)……いや、やっぱり受け入れきれないわね。
…困りましたね。これ以上のどこか怪しくて信頼のおけない雰囲気を出す情報がありません。比較する相手が貴族たちでは到底信頼の置けなさで敵いそうにありませんね。(困ったような照れたような微笑みを見せ)

…存外受け入れられていたものなのですね。それどころか興行としてしまう辺り、たくましいというか。なるほどそういう世界であるなら、一度拝見してみたいものです。この世界だけ回るだけでも精一杯、いえ全然手は足りないのですが。いつか、きっと。
よっぽど歩調が合いそうにないならともかく、少なからず肩を並べる機会のある相手に、わざわざそうすることもないさ。ローレットは連携して依頼を遂行することをお望みだし、悪い関係を築く理由も……だ。

戦いが娯楽……観戦か。剣闘士、みたいなものだな。アレも人を怪物相手に戦わせたり……それを見ているやつはさぞ楽しそうに笑っていた。行きはさておき、帰りの道は見えてこないな。どうせこの世界から出してはくれないだろうけど、ざんげに心当たりがあるのかどうだか……

馴染まなきゃこっちがいちいち振り回されるだけさ。……サーカスはなかなか、悪くなかった。ああも器用な足さばき然り、手技然り……所詮芸、と笑うにはあまりに失礼な技だったな。手慰みに丁度いいものも……(手近なナイフを手に取り、見よう見まねでゆっくりと放り投げてはまた手に取る)
剣闘士とは言い得て妙ね。ただし観客も巻き込まれる危険があるけどね。
私も他の世界が見てみたいわね……帰り道が分かれば他の世界も行けそうではあるけど、どうなのかしらね?

あら、上手いわね(左手でナイフを投げキャッチ。左手のひらに刺さる)……生体部品で良かったわね。(抜きながら)
(翼を軽く広げ、またゆっくり閉じ)そうですねもちろん、私自身依頼で会うならば協力は惜しみません。どちらかで会いましたら、宜しくおねがいしますね。

管理され、情報の制限された日々が退屈であったというところでしょうか。きっと良い刺激にはなったでしょう。真に危険であるとも思いますが。
…真に帰る場所がないという意味では、私たちは似た者同士というわけですね。そうですね、もし異界渡りができるのであれば、私自身してみたいものです。

…!(ナイフの刺さる様にびくっとしつつ翼を広げる)
だ、大丈夫なのですか?それは……
(片手を軽く挙げ)その時は当てにさせてもらうさ。ちょうど今、輪をかけて厄介事が舞い込んでいる。どこかで肩を並べることもある、かもな。

へえ、観客も巻き込まれる。そいつは愉快な話……いや、モノが違うか。良し悪しはともかく、危険に刺激されれば自然と活性化する。停滞よりはまだ、だろうな。
無くてもさして問題もないさ。その気になれば、一時的に据えてやればいい。……もっとも、ただの仮拠点じゃ、それと意味を同じくするには問題があるか。おれはあまり気に留めていない……そうなるな。ひと目見るなら、きっと誰しもが興味を持つだろうな。節操なしに混ざりあったら、それこそ全世界が混沌になりそうだけど。

形を倣えば多少はどうにか。(回す感触を確かめるように手で繰り返し持ち替え)……おれはあんたみたいに刺さったりしたら、ただじゃ済まないからな。(刺さった跡を見て)
要するにただの生身じゃないらしい。おれも知らなかったことだから詳しい内容は任せるけれど、あの程度ならどうやらなんともないんだな。
……ただ、この世界に別の世界がくっつく可能性があるらしいわね。それが事実になったら混沌になりそうね。杞憂で終わると良いわ。

ああ、ルミリアには言ってなかったわね。
私、左腕と左目と左足、生体部品……まぁ人工的に作られた人間の身体なのよ。
ほら、よくみたら金属のようでしょう?……ちなみに痛くないとかそんなことはないわ!!
痛覚繋がってるもの!!(ライトヒールを自分にかけながら)
…シェンシーさん、根はやはり旅人なのですね。はい、私たち旅人には仮の拠点で十分です。ひとつところにいつまでいるかもわからない、気が向けばその場を去るものなのですから。

容易く行き来できるなら、私としては嬉しいものですが、世界が混乱してしまうのは望ましくありませんね。それではせっかくの旅が十全にできなくなるかもしれないのですから。

…人工的に身体を…そういう技術でしたか。少々安心しました。ですが、痛むのでしたらよく思い切りよく投げたりしましたね。大事に至らないにしても、やはり恐ろしいものではないのですか?
……そうだ、と言われると自覚はないが。どうだ、と言えばそっちが合っているか。
帰るところを必要としていない者は、結局そんなものだろうな。
もっとも、おれには帰るところがあるっていう気分は分からないけれど。

案外、この世界は元々そういうのがくっついて出来上がってるんじゃないか?
明らかに様式の違う文明が混ざり合って、人は異界から度々流れ込んでくる……
それでもある程度整ってる。……その形が変われば、それもこの先崩れる可能性はあるか。

せっかくの部品なのに、わざわざ痛みを感じるようにしたのか……
なんだ、その。その感覚がなきゃもっと思い切った用途にも使えそうなんだけど。
その度胸はある意味大したものだな……(呆れ混じりにため息をつき)
世界がいくつもくっついてできた説ね……。世界の混乱は止まらなそうね。

感覚オフに出来るわよ?出来るけど、そうすると。
モノを掴んだり触ったりする感覚もないのよね。
……指だけで掴んだつもりだったのよ……。
…ごめんなさい。もしかすると、あまり良くないことを思い出す話題でしたか?

ありえないとは言い切れませんね。人は既に少なくない人数他の世界よりこちらへ移動していますし、村や街、国、あるいは世界だって、移動してこないなんて証明できません。…無論、文化がそれぞれに多種多様であるということだけが、世界が統合していることを裏付ける根拠になるというわけではないのですけれど。…期待は隠せません。

…ああ、掴むつもりはあったのですね。…まだドキドキしてます。

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