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日陰の居処

幻想の裏路地

幻想のどこかの町並み、人気の少ない裏路地の一角。
そこには誰が持ってきたのか、木箱や古ぼけた毛布、灯りなどが置かれている。

立ち入る者もあまりいない静かなこの場所。物好きか、あるいは日向を好まないものか。そんな誰かが出入りするようになったらしい。

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そういうもの、なのか。そいつは悪いな、おれには魔法使いの勝手も、空を飛ぶ感覚も分からないものだから。……綿あめに乗ったら確かめてみるか。

ああ、広めのとこを選んであるから場所には困らない。満足するまで休んでいけばいい。ま、そもそもおれの土地じゃあないから、立ち入り制限なんてかけれるわけもないんだけれど。
それはここでよかったな。貴族の領地なんかに入り込んだら、まず面倒事が待ち構えてそうだ。……目印、どこか目的地があるのか?

そうか、ならいい。けどそれだけ白いと、手直しには相当手こずりそうだな。(全体的に白い姿を見て)
……多分、あんたも特異運命座標……で、いいんだよな? シェンシーだ、好きに呼べばいい。来訪者の名前を知らないのも変な気分だ、あんたは?

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