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日陰の居処

幻想の裏路地

幻想のどこかの町並み、人気の少ない裏路地の一角。
そこには誰が持ってきたのか、木箱や古ぼけた毛布、灯りなどが置かれている。

立ち入る者もあまりいない静かなこの場所。物好きか、あるいは日向を好まないものか。そんな誰かが出入りするようになったらしい。

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世界を全て見ればあるいは……だな。どうした、怪物は嫌いか?……これはタチが悪いか。その種族の括り、なかなか厄介なものなんだな。(少し考え)
……まあ、少なくとも。ヒトの精神性を持っていれば、そいつは人と呼んでいいだろうさ。こういうのはなんだけど、見てくれはあまり当てにならないぞ。ヒトから産まれたヒトでも、怪物にしか思えないような精神性を持ったやつはいるだろう?人で在ろうとするか怪物であろうとするか、その程度のものだとおれは思っている。ひとまず、あんたは人だろうさ。
で。もう一つは怪しいところだな。余程の『変わり者』でなきゃ、わざわざヒトに手を貸す真似はしないだろうさ。怪物は怪物に過ぎない、あんたたち飛行種と同列に扱うのは、あんたたちに失礼だ。

それ、眩しい世界に思えるな。練達のアレくらいと思うと、しょっちゅう目が眩みそうだ。魔法にはあまり詳しくはないけど、奴隷に枷や鎖を付けるように、何らかの方法を用いて魔法の使用を縛る……あたりか?

構わない。精々素人の視点からの感想だ、期待せずに待っていろ。興味がある芸があれば、暇を潰すのにひとつ覚えておくのも悪くはなさそうだ。

大した話だな……この目で見るのと、絵じゃどうしても差が出るっていうのに、それでヒトの目すら騙せるか。なるほど、特大の大嘘なわけだ。そこまでのものがこっちにもあれば、一度は見ておきたいシロモノだな。

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