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日陰の居処

幻想の裏路地

幻想のどこかの町並み、人気の少ない裏路地の一角。
そこには誰が持ってきたのか、木箱や古ぼけた毛布、灯りなどが置かれている。

立ち入る者もあまりいない静かなこの場所。物好きか、あるいは日向を好まないものか。そんな誰かが出入りするようになったらしい。

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……ふぅん。それは、なんだ。旅の道中、その過程を楽しんでいるだとか、そういうやつか?もしそうなら……分からなくもない、かもな。知らない景色を見るのは、割と悪いものじゃあない。(何かを想像するように頬杖をつく仕草を取り)

今から次の年の話をするのも、随分気が早いんじゃないか?
おれは催しってやつには疎いけれど、少なくとも夏にもなれば、騒ぐ要素の一つや二つはあるだろうさ。来たばかりの頃がそうだったし……海の底を歩いたり、な。

……他に違う嘘があったらそれはそれで気になるな。嘘をタネにするって、もうどういうセンスだ。人間ってやつはどういう根性してるのか、訳が分からなくなる。(心の底から何考えてるんだ、と言いたそうな呆れた表情で)
しかし、嘘なんてそこら中で使うものだろう?良いも悪いも……いや、でも催しになってるってことは、その指摘が無粋なのか……?

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