ギルドスレッド
プロメテウスの火
(とりあえず木陰に腰を下ろし、すっかりぬるくなった水をあおる。
川辺だからか、光は強いが川風がある分いくらかは涼しい。
こういう時、人のように汗をかける馬の体というのは便利ではある)
さて、どうしたものかな。
船が来てくれれば一番いいんだが。
(船着場は荒れておらず、座る傍らには比較的新しい焚き火跡もある。
恐らく、利用はされているはずだ。
だが一体どこに出払ってしまったのか、川上や川下を見ても船は影も形もない。
船を探すか、道を探すか、あるいはこの辺りに詳しい人を探すか。
現状、いずれも幸運に任せるほかなさそうだ)
川辺だからか、光は強いが川風がある分いくらかは涼しい。
こういう時、人のように汗をかける馬の体というのは便利ではある)
さて、どうしたものかな。
船が来てくれれば一番いいんだが。
(船着場は荒れておらず、座る傍らには比較的新しい焚き火跡もある。
恐らく、利用はされているはずだ。
だが一体どこに出払ってしまったのか、川上や川下を見ても船は影も形もない。
船を探すか、道を探すか、あるいはこの辺りに詳しい人を探すか。
現状、いずれも幸運に任せるほかなさそうだ)
(――足音がした。トン、トンとまるでステップを踏むような軽快な足音だ。
奏でていたのは、地図を片手に歩いてきた女のようだ。
子供が玩具を見つめるような瞳で、川へと一直線に向かいながら)
おお、ここは国境付近でしょうか。確か船で渡るのですよね……!!
船! 船どこでしょうか!
(瞳が動き、船も人影も無いのを認識し)
あれ? お休みでしょうか……タイミングが、悪かったかなぁ……。
ま、まあ、船があったからといって、乗るつもりではありませんから――改めて。
(残念そうにため息を漏らした女は、その場を後にしようと振り返ったとき、
赤い瞳が人馬の存在を認めた。
何度か瞬きを繰り返してから、丁寧に頭を下げ)
こんにちは、本日の船はこれから来るのでしょうか?
せめてそれだけでも見たかったものですが……はーぁ。
奏でていたのは、地図を片手に歩いてきた女のようだ。
子供が玩具を見つめるような瞳で、川へと一直線に向かいながら)
おお、ここは国境付近でしょうか。確か船で渡るのですよね……!!
船! 船どこでしょうか!
(瞳が動き、船も人影も無いのを認識し)
あれ? お休みでしょうか……タイミングが、悪かったかなぁ……。
ま、まあ、船があったからといって、乗るつもりではありませんから――改めて。
(残念そうにため息を漏らした女は、その場を後にしようと振り返ったとき、
赤い瞳が人馬の存在を認めた。
何度か瞬きを繰り返してから、丁寧に頭を下げ)
こんにちは、本日の船はこれから来るのでしょうか?
せめてそれだけでも見たかったものですが……はーぁ。
(休息がてら川風に身を晒し、川音に耳を澄ませている、そんな時だった。
最初は気のせいかと思った足音だったが、近づいてくれば本当だと分かる。
船着場の者か、自分と同じ旅の者か、あるいは他の目的か。
少々の警戒と共に振り返れば――足音は自分を追い越し川辺へと到っていた)
とりあえず、船頭ではないようだな。
(聞こえる元気のいい声とその内容に、知らず苦笑が漏れる。そこで、目が合った)
やぁ、どうも。それがどうにも分からなくてな。
あると聞いて来たんだが、何かで船も人も出払っているらしい。
他に道を探そうか、思案していた所だ。
そちらも船に……おや、乗るわけではないのか。観光か何かで?
(その丁寧な礼に微かに目を細め、軽く会釈を返す。
そして同時に、彼女の身なりと見える範囲の武装を確認していた)
最初は気のせいかと思った足音だったが、近づいてくれば本当だと分かる。
船着場の者か、自分と同じ旅の者か、あるいは他の目的か。
少々の警戒と共に振り返れば――足音は自分を追い越し川辺へと到っていた)
とりあえず、船頭ではないようだな。
(聞こえる元気のいい声とその内容に、知らず苦笑が漏れる。そこで、目が合った)
やぁ、どうも。それがどうにも分からなくてな。
あると聞いて来たんだが、何かで船も人も出払っているらしい。
他に道を探そうか、思案していた所だ。
そちらも船に……おや、乗るわけではないのか。観光か何かで?
(その丁寧な礼に微かに目を細め、軽く会釈を返す。
そして同時に、彼女の身なりと見える範囲の武装を確認していた)
(反応があったことに自然と表情が笑みに変わり、手袋をした両手をパンッと合わせて)
なるほど、つまりお困りのところであったという事ですかね!
このアマリリス! 天義の国でなかろうと困っている方は見過ごせません!
何か協力できることがあれば……あれば……あるかなあ……。
(最後のあたりに、自信を無くすように声が小さくなっていった)
観光……、あ、いえ。日課のパトロールです。
これでも騎士なので、こちらの幻想に来てからもなんとなく続けております。
本日は視野拡大と、今まで行ったことのない場所を歩いておりました!
ま、まあ……何事も無ければ、仰る通り、本当にただの観光ですけれどね
あなたは? こちらの船に乗って、別の国に行くのですか?
なるほど、つまりお困りのところであったという事ですかね!
このアマリリス! 天義の国でなかろうと困っている方は見過ごせません!
何か協力できることがあれば……あれば……あるかなあ……。
(最後のあたりに、自信を無くすように声が小さくなっていった)
観光……、あ、いえ。日課のパトロールです。
これでも騎士なので、こちらの幻想に来てからもなんとなく続けております。
本日は視野拡大と、今まで行ったことのない場所を歩いておりました!
ま、まあ……何事も無ければ、仰る通り、本当にただの観光ですけれどね
あなたは? こちらの船に乗って、別の国に行くのですか?
(天義という単語に僅かに片眉が上がるも、すぐに平静を装い)
そういう事になるな。
この辺りを通るのは初めてな上、船を使う道しか聞いていなくてね。
一応地図はあるが、少々古いのか他の道も分からないときた。
地図を持っているなら、見せてもらえると助かるんだが……
私はここを渡って、もう少し行った先にある町への届け物の途中だ。
国境近くまでにはなるか。
どうも夏の間そこを避暑地にしている金持ちがいるらしくてな。そこまで。
(背に負う荷物をポンと叩くと、中の瓶が揺れてかすかに音が鳴る)
しかし、天義の騎士とは噂に違わぬ真面目ぶりだ。
他国であっても使命を果たそうとする程とは。
それを観光などと言っては失礼だったな。申し訳ない。
幻想には、遊学か何かで?
そういう事になるな。
この辺りを通るのは初めてな上、船を使う道しか聞いていなくてね。
一応地図はあるが、少々古いのか他の道も分からないときた。
地図を持っているなら、見せてもらえると助かるんだが……
私はここを渡って、もう少し行った先にある町への届け物の途中だ。
国境近くまでにはなるか。
どうも夏の間そこを避暑地にしている金持ちがいるらしくてな。そこまで。
(背に負う荷物をポンと叩くと、中の瓶が揺れてかすかに音が鳴る)
しかし、天義の騎士とは噂に違わぬ真面目ぶりだ。
他国であっても使命を果たそうとする程とは。
それを観光などと言っては失礼だったな。申し訳ない。
幻想には、遊学か何かで?
(表情の微動に気づき、目線を伏してから自分の肩の十字のシンボルに目をやり。
最近の天義の依頼の横行を思い出して、哀しげなため息が漏れた)
そ、うでしたか!
自分が持っているものが古いのか、新しいのか、わかりませんが。
あ、ほら闇市でうっかり出たものでして! 一応、拝見してください。もし必要そうであれば、お譲りいたします!(両手で差し出し)
へえ、宅配を仕事になさっているの、かな……。
運んでいらっしゃるのは、お酒とかでしょうか?
避暑地が、あるのですね! いやはや、暑いのが苦手なのに常々こんな格好なので。
涼しいところは大歓迎というか、好きというか、見ておきたいというか、行ってみたいというか!
あ、でもそっか、船がそもそも来ないですね……はわわ。
自分はローレットの者です。イレギュラーズとして、任についております。
アマリリスと申します。
いえいえほぼ観光みたいな気分でしたし……、サーカスの一件よりこのあたりは本当に静かですしね。
最近の天義の依頼の横行を思い出して、哀しげなため息が漏れた)
そ、うでしたか!
自分が持っているものが古いのか、新しいのか、わかりませんが。
あ、ほら闇市でうっかり出たものでして! 一応、拝見してください。もし必要そうであれば、お譲りいたします!(両手で差し出し)
へえ、宅配を仕事になさっているの、かな……。
運んでいらっしゃるのは、お酒とかでしょうか?
避暑地が、あるのですね! いやはや、暑いのが苦手なのに常々こんな格好なので。
涼しいところは大歓迎というか、好きというか、見ておきたいというか、行ってみたいというか!
あ、でもそっか、船がそもそも来ないですね……はわわ。
自分はローレットの者です。イレギュラーズとして、任についております。
アマリリスと申します。
いえいえほぼ観光みたいな気分でしたし……、サーカスの一件よりこのあたりは本当に静かですしね。
(その様子におや、と少しばかり表情が変わった。
様子を伺うのは相変わらずだが、警戒というより何かを確かめるように)
……天義の者も闇市へ行くものなんだな。知見が広がったよ。
ともあれ、見せてもらえるだけでも十分だ。少々失礼。
(差し出された地図を受け取り代わりに、自分のものと見比べる)
そちらの地図の方が道が詳しいな。ならこの道を通れば――ん?
ああ、本当のところは商売人なんだ。
馬の準備がいらない身だから、こうした荷運びもよくやっているがな。
今日運んでるのは瓶詰めだよ。アルコール漬けもあったか……何か入り用かい?
(話しながら、取り出した鉛筆で地図に幾分か書き足すと、よしとひとつ頷いた)
うん、何とかなりそうだ。助かったよ。
鉄帝は冬場相当冷え込むそうだが、その分この時期は過ごしやすいだろうな。
――そういう事か。いや、街の外で偶然会う事もあるものだな。
これは丁寧にどうも。
私はラダ、ラダ・ジグリ。ラサの商人で、同じくイレギュラーズの一人だ。
そう言えば鉄帝に逃げ込もうとしていたか。本当に、あの大騒ぎが嘘のようだ。
魔種も砂蠍もあまり話に聞かなくなった。
まさかそいつ等も暑さに辟易している訳ではないだろうに(と、最後は苦笑混じりに)
様子を伺うのは相変わらずだが、警戒というより何かを確かめるように)
……天義の者も闇市へ行くものなんだな。知見が広がったよ。
ともあれ、見せてもらえるだけでも十分だ。少々失礼。
(差し出された地図を受け取り代わりに、自分のものと見比べる)
そちらの地図の方が道が詳しいな。ならこの道を通れば――ん?
ああ、本当のところは商売人なんだ。
馬の準備がいらない身だから、こうした荷運びもよくやっているがな。
今日運んでるのは瓶詰めだよ。アルコール漬けもあったか……何か入り用かい?
(話しながら、取り出した鉛筆で地図に幾分か書き足すと、よしとひとつ頷いた)
うん、何とかなりそうだ。助かったよ。
鉄帝は冬場相当冷え込むそうだが、その分この時期は過ごしやすいだろうな。
――そういう事か。いや、街の外で偶然会う事もあるものだな。
これは丁寧にどうも。
私はラダ、ラダ・ジグリ。ラサの商人で、同じくイレギュラーズの一人だ。
そう言えば鉄帝に逃げ込もうとしていたか。本当に、あの大騒ぎが嘘のようだ。
魔種も砂蠍もあまり話に聞かなくなった。
まさかそいつ等も暑さに辟易している訳ではないだろうに(と、最後は苦笑混じりに)
(ため息を漏らしていた時とは打って変わったように、闇市と言われて身体を揺らす挙動不審さで)
ぁっ、えっと、その!
えと、あれは、ピカ市です! ハイ!!
ああっでも闇市も、言葉というか名前が悪いと思うのです!
闇市ではなくて、なんかこう、
大売り市とかでしたらそんな悪いものじゃないのにな~なーんて!!
ああーっ、自分が闇市に行くからって天義の方々すべてが不正義ギリギリみたいな市場へいくわけではー!!
……あっ闇市って言ってしまった……!!
(地図を渡してからは、ラダさまの事をじぃっと眺めながら、綺麗な方だなあと見つめ)
――あ、商売!
なるほど、確かにそうですね。貴方のようなブルーブラッドさまは初めてお会いしました。
つい……、じろじろと見てしまった無礼をお許しください。
ああ、はい! どうりで瓶が擦れるような音がするな、と思った次第で。
商売人様でしたら、天義に向かわれる事もあるのですか?
お役に立てたのであれば、幸いです。
貴方様の行く先に商神の加護があらんことを。
夏場の鉄帝かあ……興味あるなあ。
ふふ、鉄帝の寒さは、冬場は死んでしまいそうですね。もし冬場に行かれるのでしたら、是非対策を。
ラダさまですね。
イレギュラーズのかたでしたか……! 嬉しいです、このような場所に仲間とお会いできて。
イレギュラーズと商人を両立されているのでしょうか、充実しておりますね。
そうですね!
いくら魔種といえど、神が定めた四方の四季には勝てぬという事で、
そのまま大人しくして頂いてくだされば、愛らしくさえ思えるのですが……!
はい……そういえば、盗賊の存在を暫く忘れておりました。
海洋でも海底都市?とかあったみたいで、いやはや世界には、まだまだ知らないものが多いですね
……あ、宜しければ、商売先の旅のお話とかお聞かせください。
お恥ずかしながら、天義の国境という白壁から外に出た事が無く育ってしまって。
異世界よろしく、国外に大変興味があります。お時間があるときで、いいので……!
ぁっ、えっと、その!
えと、あれは、ピカ市です! ハイ!!
ああっでも闇市も、言葉というか名前が悪いと思うのです!
闇市ではなくて、なんかこう、
大売り市とかでしたらそんな悪いものじゃないのにな~なーんて!!
ああーっ、自分が闇市に行くからって天義の方々すべてが不正義ギリギリみたいな市場へいくわけではー!!
……あっ闇市って言ってしまった……!!
(地図を渡してからは、ラダさまの事をじぃっと眺めながら、綺麗な方だなあと見つめ)
――あ、商売!
なるほど、確かにそうですね。貴方のようなブルーブラッドさまは初めてお会いしました。
つい……、じろじろと見てしまった無礼をお許しください。
ああ、はい! どうりで瓶が擦れるような音がするな、と思った次第で。
商売人様でしたら、天義に向かわれる事もあるのですか?
お役に立てたのであれば、幸いです。
貴方様の行く先に商神の加護があらんことを。
夏場の鉄帝かあ……興味あるなあ。
ふふ、鉄帝の寒さは、冬場は死んでしまいそうですね。もし冬場に行かれるのでしたら、是非対策を。
ラダさまですね。
イレギュラーズのかたでしたか……! 嬉しいです、このような場所に仲間とお会いできて。
イレギュラーズと商人を両立されているのでしょうか、充実しておりますね。
そうですね!
いくら魔種といえど、神が定めた四方の四季には勝てぬという事で、
そのまま大人しくして頂いてくだされば、愛らしくさえ思えるのですが……!
はい……そういえば、盗賊の存在を暫く忘れておりました。
海洋でも海底都市?とかあったみたいで、いやはや世界には、まだまだ知らないものが多いですね
……あ、宜しければ、商売先の旅のお話とかお聞かせください。
お恥ずかしながら、天義の国境という白壁から外に出た事が無く育ってしまって。
異世界よろしく、国外に大変興味があります。お時間があるときで、いいので……!
(半ば本気ながらの冗談半分で言ってみればの反応に、口元が少々歪んだ。
そのまま多少は耐えていたが、しかし最終的には堪えきれなかったわけで)
――く、ふふ。
いや、そう慌てなくても大丈夫だろう。少なくとも、ここは幻想なのだし。
それにピカ市だったか。お国柄、本当に駄目だったら市自体ないだろうさ。
とは言え話を振ったのは私だったな。すまない。
(とりあえず、一旦息ついて落ち着いて)
そういえば、獣の比率が大きい者は幻想や天義では珍しいかな。
そもそも耳や尾に現れる人が多いようだし。
何、私も似たような事はしている。謝る必要もない。
私は天義へは一度ローレットを通じて物見遊山に行った事がある位だよ。
どうにも、馴染みがないと中々足が伸びなくて。
短い滞在での印象だが、あの時は話に聞く割には普通の国だと思えたし
機会があればまた行ってみたくはある。
(やはり自分で見聞きしなければ分からないものだと肩を竦めて)
いや本当は商売一本でやれればいいんだが、中々な。
幻想に直接コネがあったわけでもなし、貴族連中もよく商売に関わってくるしで。
充実というか、ローレットのお陰で何とか生活や資金調達ができてる状況だな。
……というか両立していると言うのなら、アマリリスの方ではないかな?
おや、海底都市の話なんかが来ていたのか。そいつは初耳だ。
もっと早くに見つかっていれば、夏の間に調査なりできたろうにな。惜しいものだ。
しかし、私も魔種の事が意識から抜け落ちそうになっていた。
そこはお互い、性分といった所なんだろう――国外の話?
構わないけれど、大体私の実家の話とかになってしまうと思うぞ。
(それは果たして面白いのだろうかと小首を傾げ、尾がパサリと揺れた)
そのまま多少は耐えていたが、しかし最終的には堪えきれなかったわけで)
――く、ふふ。
いや、そう慌てなくても大丈夫だろう。少なくとも、ここは幻想なのだし。
それにピカ市だったか。お国柄、本当に駄目だったら市自体ないだろうさ。
とは言え話を振ったのは私だったな。すまない。
(とりあえず、一旦息ついて落ち着いて)
そういえば、獣の比率が大きい者は幻想や天義では珍しいかな。
そもそも耳や尾に現れる人が多いようだし。
何、私も似たような事はしている。謝る必要もない。
私は天義へは一度ローレットを通じて物見遊山に行った事がある位だよ。
どうにも、馴染みがないと中々足が伸びなくて。
短い滞在での印象だが、あの時は話に聞く割には普通の国だと思えたし
機会があればまた行ってみたくはある。
(やはり自分で見聞きしなければ分からないものだと肩を竦めて)
いや本当は商売一本でやれればいいんだが、中々な。
幻想に直接コネがあったわけでもなし、貴族連中もよく商売に関わってくるしで。
充実というか、ローレットのお陰で何とか生活や資金調達ができてる状況だな。
……というか両立していると言うのなら、アマリリスの方ではないかな?
おや、海底都市の話なんかが来ていたのか。そいつは初耳だ。
もっと早くに見つかっていれば、夏の間に調査なりできたろうにな。惜しいものだ。
しかし、私も魔種の事が意識から抜け落ちそうになっていた。
そこはお互い、性分といった所なんだろう――国外の話?
構わないけれど、大体私の実家の話とかになってしまうと思うぞ。
(それは果たして面白いのだろうかと小首を傾げ、尾がパサリと揺れた)
(笑ってくださった事で、緊張していた身体が解け。
何故その表情を見せて下さったのか理解しないままだが、ニコと返しつつ)
そうですね! 確かに、大丈夫だから市場を出している……はずですよね!
嗚呼、よかった! 最近、別の国からも闇市の業者が来たようですね。
これじゃあ、お金がいくらあってもすぐ無くなってしまいます! ラダさまは、闇市で何か欲しいものとかはございますか?
はい。天義でもカオスシードが多かったもので……。自分の家に関しては、比較的翼人が多いので、そっちも見慣れておりました。
いやあ、でも素敵なお身体です。まるで神話に出てきそうな……!
わ、天義にいらっしゃったのですね! わあわあ、嬉しです。
そのように印象を抱いてくださって、国のものとしては、この上ない喜びでございます!
はい! 是非いらしてください。素敵な湖に、白き都の早朝の澄んだ風景は神秘的ですよ!
なるほど、貴族の方ともご縁があるのですね。それはなんだか、肩が凝ることもありそ――あ、そういうこと言ったらいけませんね、ここカットで!!
いえ、自分は天義の騎士業はお休みになっております。
これは愚痴になってしまいますが、祖国から、天義外のものに送られる勲章がきました。
自分は天義の者ではないのだろうか……とちょっぴり、落ち込みました。
はい!!!! 興味があります、いえ興味しかないです!!(拳をぐっと握り)
旅人さまのお話も楽しいのですが、同じくらいに他国の話も、好きです!!
(ラダさまの隣にちょこんと正座し)
何故その表情を見せて下さったのか理解しないままだが、ニコと返しつつ)
そうですね! 確かに、大丈夫だから市場を出している……はずですよね!
嗚呼、よかった! 最近、別の国からも闇市の業者が来たようですね。
これじゃあ、お金がいくらあってもすぐ無くなってしまいます! ラダさまは、闇市で何か欲しいものとかはございますか?
はい。天義でもカオスシードが多かったもので……。自分の家に関しては、比較的翼人が多いので、そっちも見慣れておりました。
いやあ、でも素敵なお身体です。まるで神話に出てきそうな……!
わ、天義にいらっしゃったのですね! わあわあ、嬉しです。
そのように印象を抱いてくださって、国のものとしては、この上ない喜びでございます!
はい! 是非いらしてください。素敵な湖に、白き都の早朝の澄んだ風景は神秘的ですよ!
なるほど、貴族の方ともご縁があるのですね。それはなんだか、肩が凝ることもありそ――あ、そういうこと言ったらいけませんね、ここカットで!!
いえ、自分は天義の騎士業はお休みになっております。
これは愚痴になってしまいますが、祖国から、天義外のものに送られる勲章がきました。
自分は天義の者ではないのだろうか……とちょっぴり、落ち込みました。
はい!!!! 興味があります、いえ興味しかないです!!(拳をぐっと握り)
旅人さまのお話も楽しいのですが、同じくらいに他国の話も、好きです!!
(ラダさまの隣にちょこんと正座し)
お、この間のが鉄帝からだったから今度は練達かな。
今の使っている銃もだが練達の品は好みの物が多い。
旅の携行品に良い、小さくて性能がいいやつ品があると嬉しいが……
アマリリスの方は何か良さそうなものあったか?
私の方は逆に飛行種はほとんど縁がないな。幻想に来た今でも。
しかし見慣れない者に驚かれる事はあっても、そこまで言われたのは初めてだ。
馬もだが、元々大きな動物が好きな方か?
ああ、街は確かにすごかった。早朝でなくても壮観だったよ。
次は郊外へも行ってみようと思っていたが、湖か。
季節に寄らず行けそうなら、次に訪れた時に行ってみようか。
というか剣呑な話以外もローレットに来れば、それが一番なんだがな。
(新しい市の話と縁の薄い国、どちらの話にも興味深げにほうと声を漏らし)
ローレットとして赴いたのだから仕方ない、というだけでは済まない風か。
ああだが、少し分かるかもしれない。
私も何かでラサへ加勢に行くにしても、ローレットの意向に従う事になる。
よく知った故郷に、家に戻ったのに外様扱いでは複雑にもなるだろう。
――傭兵生まれの傭兵育ちがこれなのだから、そちらははもっと複雑だろうな。
しかし、それでアマリリスは天義に戻るわけでもないようだな。
(二人して並ぶと人の部分の体格はそう変わりなさそうだった。
腰から下の違い分だけ、座るとこちらの視点が高くなるようではあったが)
家の仕事でも、まだ傭兵内や深緑近くまでしか行った事がなかったからな……
ああ、なら天義の話を代わりに聞かせて欲しい。
出身者から直接は聞いた事がないから、新鮮な話が聞けそうだ。
今の使っている銃もだが練達の品は好みの物が多い。
旅の携行品に良い、小さくて性能がいいやつ品があると嬉しいが……
アマリリスの方は何か良さそうなものあったか?
私の方は逆に飛行種はほとんど縁がないな。幻想に来た今でも。
しかし見慣れない者に驚かれる事はあっても、そこまで言われたのは初めてだ。
馬もだが、元々大きな動物が好きな方か?
ああ、街は確かにすごかった。早朝でなくても壮観だったよ。
次は郊外へも行ってみようと思っていたが、湖か。
季節に寄らず行けそうなら、次に訪れた時に行ってみようか。
というか剣呑な話以外もローレットに来れば、それが一番なんだがな。
(新しい市の話と縁の薄い国、どちらの話にも興味深げにほうと声を漏らし)
ローレットとして赴いたのだから仕方ない、というだけでは済まない風か。
ああだが、少し分かるかもしれない。
私も何かでラサへ加勢に行くにしても、ローレットの意向に従う事になる。
よく知った故郷に、家に戻ったのに外様扱いでは複雑にもなるだろう。
――傭兵生まれの傭兵育ちがこれなのだから、そちらははもっと複雑だろうな。
しかし、それでアマリリスは天義に戻るわけでもないようだな。
(二人して並ぶと人の部分の体格はそう変わりなさそうだった。
腰から下の違い分だけ、座るとこちらの視点が高くなるようではあったが)
家の仕事でも、まだ傭兵内や深緑近くまでしか行った事がなかったからな……
ああ、なら天義の話を代わりに聞かせて欲しい。
出身者から直接は聞いた事がないから、新鮮な話が聞けそうだ。
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精一杯に葉を茂らせた木陰に、人馬がひとり佇んでいる。
背には荷物らしき幾つかの木箱と包み、それから大振りな銃がひとつ。
視線の先にはただ流れゆく川があり、見渡す限りに船も渡し守も見つからなかった。
川を渡りたいのだろう。
ただ、その方法がないというだけで。
浅い所が分かればいいが、そもそも初めて通る場所だった。
地図を広げても近くに橋があるとも分からない。
幸い背に負う荷物は多少濡れても構わない瓶詰めや食器類だが
まぁ濡らさず、汚さず運ぶ方が喜ばれる事には違いないだろう。
日はまだ高い。
しばし休憩してからどうするかを考えてもいいだろう。