PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

プロメテウスの火

盛夏の川辺

それは幻想から鉄帝へ向かう街道での事、船らしき陰がひとつもない船着場での話だ。

精一杯に葉を茂らせた木陰に、人馬がひとり佇んでいる。
背には荷物らしき幾つかの木箱と包み、それから大振りな銃がひとつ。
視線の先にはただ流れゆく川があり、見渡す限りに船も渡し守も見つからなかった。

川を渡りたいのだろう。
ただ、その方法がないというだけで。

浅い所が分かればいいが、そもそも初めて通る場所だった。
地図を広げても近くに橋があるとも分からない。
幸い背に負う荷物は多少濡れても構わない瓶詰めや食器類だが
まぁ濡らさず、汚さず運ぶ方が喜ばれる事には違いないだろう。

日はまだ高い。
しばし休憩してからどうするかを考えてもいいだろう。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
(その様子におや、と少しばかり表情が変わった。
 様子を伺うのは相変わらずだが、警戒というより何かを確かめるように)

……天義の者も闇市へ行くものなんだな。知見が広がったよ。
ともあれ、見せてもらえるだけでも十分だ。少々失礼。

(差し出された地図を受け取り代わりに、自分のものと見比べる)

そちらの地図の方が道が詳しいな。ならこの道を通れば――ん?
ああ、本当のところは商売人なんだ。
馬の準備がいらない身だから、こうした荷運びもよくやっているがな。
今日運んでるのは瓶詰めだよ。アルコール漬けもあったか……何か入り用かい?

(話しながら、取り出した鉛筆で地図に幾分か書き足すと、よしとひとつ頷いた)

うん、何とかなりそうだ。助かったよ。
鉄帝は冬場相当冷え込むそうだが、その分この時期は過ごしやすいだろうな。

――そういう事か。いや、街の外で偶然会う事もあるものだな。
これは丁寧にどうも。
私はラダ、ラダ・ジグリ。ラサの商人で、同じくイレギュラーズの一人だ。

そう言えば鉄帝に逃げ込もうとしていたか。本当に、あの大騒ぎが嘘のようだ。
魔種も砂蠍もあまり話に聞かなくなった。
まさかそいつ等も暑さに辟易している訳ではないだろうに(と、最後は苦笑混じりに)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM