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プロメテウスの火
(半ば本気ながらの冗談半分で言ってみればの反応に、口元が少々歪んだ。
そのまま多少は耐えていたが、しかし最終的には堪えきれなかったわけで)
――く、ふふ。
いや、そう慌てなくても大丈夫だろう。少なくとも、ここは幻想なのだし。
それにピカ市だったか。お国柄、本当に駄目だったら市自体ないだろうさ。
とは言え話を振ったのは私だったな。すまない。
(とりあえず、一旦息ついて落ち着いて)
そういえば、獣の比率が大きい者は幻想や天義では珍しいかな。
そもそも耳や尾に現れる人が多いようだし。
何、私も似たような事はしている。謝る必要もない。
私は天義へは一度ローレットを通じて物見遊山に行った事がある位だよ。
どうにも、馴染みがないと中々足が伸びなくて。
短い滞在での印象だが、あの時は話に聞く割には普通の国だと思えたし
機会があればまた行ってみたくはある。
(やはり自分で見聞きしなければ分からないものだと肩を竦めて)
いや本当は商売一本でやれればいいんだが、中々な。
幻想に直接コネがあったわけでもなし、貴族連中もよく商売に関わってくるしで。
充実というか、ローレットのお陰で何とか生活や資金調達ができてる状況だな。
……というか両立していると言うのなら、アマリリスの方ではないかな?
おや、海底都市の話なんかが来ていたのか。そいつは初耳だ。
もっと早くに見つかっていれば、夏の間に調査なりできたろうにな。惜しいものだ。
しかし、私も魔種の事が意識から抜け落ちそうになっていた。
そこはお互い、性分といった所なんだろう――国外の話?
構わないけれど、大体私の実家の話とかになってしまうと思うぞ。
(それは果たして面白いのだろうかと小首を傾げ、尾がパサリと揺れた)
そのまま多少は耐えていたが、しかし最終的には堪えきれなかったわけで)
――く、ふふ。
いや、そう慌てなくても大丈夫だろう。少なくとも、ここは幻想なのだし。
それにピカ市だったか。お国柄、本当に駄目だったら市自体ないだろうさ。
とは言え話を振ったのは私だったな。すまない。
(とりあえず、一旦息ついて落ち着いて)
そういえば、獣の比率が大きい者は幻想や天義では珍しいかな。
そもそも耳や尾に現れる人が多いようだし。
何、私も似たような事はしている。謝る必要もない。
私は天義へは一度ローレットを通じて物見遊山に行った事がある位だよ。
どうにも、馴染みがないと中々足が伸びなくて。
短い滞在での印象だが、あの時は話に聞く割には普通の国だと思えたし
機会があればまた行ってみたくはある。
(やはり自分で見聞きしなければ分からないものだと肩を竦めて)
いや本当は商売一本でやれればいいんだが、中々な。
幻想に直接コネがあったわけでもなし、貴族連中もよく商売に関わってくるしで。
充実というか、ローレットのお陰で何とか生活や資金調達ができてる状況だな。
……というか両立していると言うのなら、アマリリスの方ではないかな?
おや、海底都市の話なんかが来ていたのか。そいつは初耳だ。
もっと早くに見つかっていれば、夏の間に調査なりできたろうにな。惜しいものだ。
しかし、私も魔種の事が意識から抜け落ちそうになっていた。
そこはお互い、性分といった所なんだろう――国外の話?
構わないけれど、大体私の実家の話とかになってしまうと思うぞ。
(それは果たして面白いのだろうかと小首を傾げ、尾がパサリと揺れた)
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精一杯に葉を茂らせた木陰に、人馬がひとり佇んでいる。
背には荷物らしき幾つかの木箱と包み、それから大振りな銃がひとつ。
視線の先にはただ流れゆく川があり、見渡す限りに船も渡し守も見つからなかった。
川を渡りたいのだろう。
ただ、その方法がないというだけで。
浅い所が分かればいいが、そもそも初めて通る場所だった。
地図を広げても近くに橋があるとも分からない。
幸い背に負う荷物は多少濡れても構わない瓶詰めや食器類だが
まぁ濡らさず、汚さず運ぶ方が喜ばれる事には違いないだろう。
日はまだ高い。
しばし休憩してからどうするかを考えてもいいだろう。