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プロメテウスの火

盛夏の川辺

それは幻想から鉄帝へ向かう街道での事、船らしき陰がひとつもない船着場での話だ。

精一杯に葉を茂らせた木陰に、人馬がひとり佇んでいる。
背には荷物らしき幾つかの木箱と包み、それから大振りな銃がひとつ。
視線の先にはただ流れゆく川があり、見渡す限りに船も渡し守も見つからなかった。

川を渡りたいのだろう。
ただ、その方法がないというだけで。

浅い所が分かればいいが、そもそも初めて通る場所だった。
地図を広げても近くに橋があるとも分からない。
幸い背に負う荷物は多少濡れても構わない瓶詰めや食器類だが
まぁ濡らさず、汚さず運ぶ方が喜ばれる事には違いないだろう。

日はまだ高い。
しばし休憩してからどうするかを考えてもいいだろう。

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(半ば本気ながらの冗談半分で言ってみればの反応に、口元が少々歪んだ。
 そのまま多少は耐えていたが、しかし最終的には堪えきれなかったわけで)

――く、ふふ。
いや、そう慌てなくても大丈夫だろう。少なくとも、ここは幻想なのだし。
それにピカ市だったか。お国柄、本当に駄目だったら市自体ないだろうさ。
とは言え話を振ったのは私だったな。すまない。

(とりあえず、一旦息ついて落ち着いて) 

そういえば、獣の比率が大きい者は幻想や天義では珍しいかな。
そもそも耳や尾に現れる人が多いようだし。
何、私も似たような事はしている。謝る必要もない。

私は天義へは一度ローレットを通じて物見遊山に行った事がある位だよ。
どうにも、馴染みがないと中々足が伸びなくて。
短い滞在での印象だが、あの時は話に聞く割には普通の国だと思えたし
機会があればまた行ってみたくはある。

(やはり自分で見聞きしなければ分からないものだと肩を竦めて)

いや本当は商売一本でやれればいいんだが、中々な。
幻想に直接コネがあったわけでもなし、貴族連中もよく商売に関わってくるしで。
充実というか、ローレットのお陰で何とか生活や資金調達ができてる状況だな。
……というか両立していると言うのなら、アマリリスの方ではないかな?

おや、海底都市の話なんかが来ていたのか。そいつは初耳だ。
もっと早くに見つかっていれば、夏の間に調査なりできたろうにな。惜しいものだ。
しかし、私も魔種の事が意識から抜け落ちそうになっていた。
そこはお互い、性分といった所なんだろう――国外の話?
構わないけれど、大体私の実家の話とかになってしまうと思うぞ。

(それは果たして面白いのだろうかと小首を傾げ、尾がパサリと揺れた)

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