PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

プロメテウスの火

盛夏の川辺

それは幻想から鉄帝へ向かう街道での事、船らしき陰がひとつもない船着場での話だ。

精一杯に葉を茂らせた木陰に、人馬がひとり佇んでいる。
背には荷物らしき幾つかの木箱と包み、それから大振りな銃がひとつ。
視線の先にはただ流れゆく川があり、見渡す限りに船も渡し守も見つからなかった。

川を渡りたいのだろう。
ただ、その方法がないというだけで。

浅い所が分かればいいが、そもそも初めて通る場所だった。
地図を広げても近くに橋があるとも分からない。
幸い背に負う荷物は多少濡れても構わない瓶詰めや食器類だが
まぁ濡らさず、汚さず運ぶ方が喜ばれる事には違いないだろう。

日はまだ高い。
しばし休憩してからどうするかを考えてもいいだろう。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
(休息がてら川風に身を晒し、川音に耳を澄ませている、そんな時だった。
 最初は気のせいかと思った足音だったが、近づいてくれば本当だと分かる。
 船着場の者か、自分と同じ旅の者か、あるいは他の目的か。
 少々の警戒と共に振り返れば――足音は自分を追い越し川辺へと到っていた)

とりあえず、船頭ではないようだな。

(聞こえる元気のいい声とその内容に、知らず苦笑が漏れる。そこで、目が合った)

やぁ、どうも。それがどうにも分からなくてな。
あると聞いて来たんだが、何かで船も人も出払っているらしい。
他に道を探そうか、思案していた所だ。

そちらも船に……おや、乗るわけではないのか。観光か何かで?

(その丁寧な礼に微かに目を細め、軽く会釈を返す。
 そして同時に、彼女の身なりと見える範囲の武装を確認していた)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM