店主「…………………………」

カウンターの向こう側に無口な中年男が立っている。
「いらっしゃいませ」の一言も無く、ただ黙々とグラスを磨いている。明らかに客商売向けの人間ではない。

だが、誰もこの男を咎めはしない。
何を見聞きしてもこの男は絶対に他言しない。余計な詮索も一切無い。
ただ、黙ってカウンターに立ち、言われるがままに酒を提供する。

この男の前では何を話しても問題ないだろう。

（雑談スレッドです。）

はー……とりあえず一段落か。
まだまだやることはあるが、いい加減遅ぇからなぁ……。

仕方ねぇ、残りは明日にするか。

（床に届く程の黒髪を揺らして店にやって来たのは、一見子供にも見える女）やぁ、お邪魔するよ。申請の受理、感謝する。改めて…モルフェウスだ、宜しく頼む（そんな姿に不釣り合いな口調で淡々と語ると、頭を下げた）。
…ふむ、これが酒場というものか……（室内を見回した後、黙々とグラスを磨く店主に目を留めると）ああ、店主よ。わたしは子供じゃない、追い出さないでくれよ？（くすりと笑いつつ。まあ反応は無いだろうが、一応告げておこう）

此処か。想像とそう違わねえな。
（店に入り、深く被っていたフードを脱ぐ。光る淡青の瞳が店の模様と面々の姿を捉えた）
ブレンペトリだ、世話になる。念のために言っておくと私も子供じゃない。……混沌での成年には届かないが。楽しみにしてたけど、酒は御預け（表情はそう崩れない。声音は抑揚に乏しくも、ゆっくりとした調子だ）。

（小柄なゴブリンがひょっこりと入ってきた。そして、彼はカウンター横の掲示板に新しく貼られたメモに気が付くとニヤリと笑った。）
おぉっ…早速、清掃係と料理人が入ったか。こりゃ幸先が良い。
これでここも少しはマシになるぜ。……なあ？
（店主に向かって同意を求める。が、店主は応えないし、表情も変えない。ハナから期待していないのか、ゴブリンもそれを気にする様子は無い）

……さて、今日は軽めに飲むとするか。
なあ、いつものくれよ。

（ゴブリンはカウンター席によじ登ると、時折店内を見回しながらのんびりと酒を飲み始めた）

（訪れた面々を見れば）ふむ…こんな立地なのに、中々どうして人が訪れるものなのだな（微笑を浮かべ、興味深そうな声で呟く）。

あぁ、本当にな。
こんな裏通りの薄汚ぇ店でも居心地が良いと思えるような輩がそれだけ多いってことか……なんてな。

……つーか、思った以上に女性比が高くて困惑してるぜ俺は。
まだ日が浅いとはいえ、まさか男が俺一人になるとはなぁ。
いや、これは男として喜ぶべきかねぇ？（冗談めかした口調でそう言うと、ケケケと笑った）

この世界、実に様々な種族・価値観が存在しているようだ…（苦笑と共に小さく肩を竦め）故に、陽の当たる場所だけが快適とは限らない…という事なのかもしれない。

用心棒志願で、はちきれんばかりの筋肉無双な男性が大挙して来る…かもしれないな？ふふっ、実に暑苦しくなりそうだが（つられて笑い）。

おうおう、やだねぇ。そうでなくても暑いってのによ。
でも、用心棒志望なら突っぱねるワケにはいかねぇし…うむむ、悩ましいねぇ。
（腕を組み、思案に暮れるゴブリン）

どうせ来てくれるなら、同じ筋肉でも強くて逞しい姉ちゃんがいいなー…なんてな。

（ふむ、と小さく唸り）逞しくて強い女性、か…街角に行けば、いそうではあるな。と言うか、そんな人を見かけた気がする。わたしを、正拳一突きで叩き潰せそうな雰囲気だった…（頭を掻き）。

おっといけねぇ…ぐっすり寝てた。
寝入る前に物騒な内容が聞こえた気がしたが……（小声で呟き）

さて、と。ちょいと朝の散歩にでも出るか。
（ふらりと店の外へ出ていった）

いってらっしゃい、だ（片手を上げて見送った）。

……さて（ぺたぺたとカウンターに歩み寄ると、椅子に腰かけ）……ふむ、ああやって扱うものなのか（グラスを磨く店主の動きを観察している）。

（しばらくして、扉がゆっくりと開く。
　前髪はオレンジ、後ろ髪はブルーをした奇抜な人間がそこに立っていた）
……こんばんわ。お邪魔するよ。
ここはシードルをいくつか置いてるかな。
ああ、ペリーやカルヴァドスでもかまわないケド。

……ん、お客だ。いらっしゃい。
（素っ気無い一言ではあるが、無口な店主の代わりに告げた）
多分あると思うが――
（酒は彼に任せるのがいいだろう。グラスを磨いている店主の方を見遣る）

おう、見ない顔だな。よろしくな。

酒なら大抵のものはある筈だ。
一言も喋らねぇクセにどうやって仕入れてるのかは知らねぇが、頼まれたものはほぼ必ず出す。
そういう奴なんだよ。

（上半身を捻って振り返ると）おや、いらっしゃい。…しーどる？ぺりー、かるばど…？？（聞いた事の無い単語らしく、妙なイントネーションで繰り返す）…店主よ、オーダーのようだぞ（店主に丸投げした）。

やあ、一杯もらえるかい？

あればスタウト。なければ普通のエールでいい。（男が適当に席についた）

おうおう、続々とこんばんわ。
いーい感じに見ない顔がいるねぇ。良いことだな。

おう、俺はいつものな。（指をたてて店主に注文をする。店主は一言も喋らない。だが、酒だけはすぐに出てきた）

初めてのやつはよろしく。店主は無愛想だが、注文はこなすから勘弁してやってくれ。
それにしても、こんな裏通りの酒場までよく来たなぁ？

（濃厚な泡の立つ真っ黒な液体が入ったジョッキ……というかパイントグラスが来た。）（ぐぐっと一気に半量ほど飲み干す）　
入ったことのない酒場は気になるものだろう？めっけものもあるかもしれないし。まあ、実際あったな。

あぁ、それもそうだな。ここは酒「は」ハズレがねぇんだ（グラスに入った琥珀色の酒をちびちびと飲みながら）

ふーむ…それにしても…
見たところ……アンタもウォーカーってやつかい？

旅すがらのカオスシードだ、といったらどうする？
……冗談だよ。気がついたら奇妙な尼さんの前に突っ立ってた身だ。（実際、旅人としては身なりが清潔すぎた。騙せるとも思っていないたぐいの冗談だ。）

へっへ、やっぱりな。
どーりで綺麗すぎると思ったんだよ。身なりも含めて、色々とな。

俺もこのとおり、異世界からやってきたウォーカーだ。（ニヤリと笑い、自らの緑色の肌を指し示す）
お互いいきなり呼び出されて大変だったなぁ？

実際困ってるよ。正直戦いなど私の専門外だ。他人のサロンに入り込んで衒学とかオカルティストの話に相槌を打ったり、楽器を演奏している方が向いている……。（肩をすくめた。）

……おっといけねぇ、そろそろ良い時間だ。
それじゃあ、お先に。
（手を降ると、足早に出ていった）

（それじゃあまたと、小柄な妖魔に軽く目礼した）
（いつの間にか空のグラスを見た。もう一杯飲むには管を巻く相手が要りそうだ。今日は一杯にしておこうと支払いを済ませて立ち去る。）

（ゆったりとグラスを傾けて）ありがと。ほら。（と、店主に硬貨を机に滑らせ）今日は一杯だけもらいに来たんだ。……ここのは美味しいから、また明日くるね。（シードル煽り飲めば、その場を後にして）

（鼻歌交じりにマドラーでかき回す。グラスの中でライムが踊り、泡が水面に浮かぶたび、炭酸の爆ぜる音が小さく響く）
ふんふふんふーん
いやーそれにしても、旅人は興味深いな。
不思議がいっぱいで、見聞きするのが楽しいや。

ごちそうさま。（机に硬貨を置いて）
それじゃ、シグは観察に行こうかなあ！
またねえ

おおっと…入れ違いか。（頭を掻きつつ）
じゃあな、また会えたら話そうな。

（カウンター席によじ登り）
…さて、と。いつものな。
儲け話もないし、今日ものんびり飲むとするか。

（慣れない手つきではあるが、黙々とカウンターを拭いている）

ん……カウンターが綺麗になってやがるじゃねぇか
うちの清掃係は優秀だな。なぁ？
（店主に話しかけつつ、上機嫌で酒を飲んでいる。なお、店主は安定の無言）

（なおも一人で喋り続ける）
別の世界には金を入れれば勝手に飲み物が出てくる箱があるらしいな。
しかもモノによっちゃ、挨拶してきたり勝手にクジ引いたりするってよ。すげえよな。
でもよ、酒を扱ってる箱は最近なかなか見ないってよ。

……俺、思うんだよ。
あんたを箱につめて表通りに置いて、それで酒を売れば儲かるんじゃないかって……
（店主は安定のノーリアクション）

はっはっはっは！
いやいやいや、マジでやるわけねぇだろ？
冗談だよ、冗談。（ゲラゲラと笑いながら店主の肩を叩こうとする。届かなかった。）

儲かるといやあ、本格的に依頼が来るのはいつかねぇ？
どこかの屋敷か、ならず者のアジトにでも忍び込める依頼が来ると良いんだがなー
（酒を飲みながらぐだぐだと喋り続ける。もはや聞いていようがいまいが関係ないようだ。）

……さてと、そろそろ時間か。
あばよ店主！どうせ注文以外何も聞いちゃいないだろうけどな！

（酔っ払いが妙なテンションで去っていった……）

（ぺたぺたと店の奥からやって来て）いやはや…想像以上に無口だな、あなたは。いつか声を聞いてみたいものだ（苦笑すると、空になったグラスを洗い場へと運んで行った）。

（退屈そうにコインを手の中で玩んでいる。昨日少し飲みすぎたのか、顔色が悪い。元が緑色だから少し分かりづらいが。）

……おおっと、メンバーが増えてるじゃねぇか。
ようこそ、燃える石へ。ここへ来たってことはアンタも無法者か？
まあなんだっていい。歓迎するぜ

いやしかし、男は俺一人か……色々と予想外だ（嫌ではないがなんとも言えない複雑な表情）

わたしが言うのも何だが、男性が増えないというのは確かに意外だ（カウンターの椅子に座って足をブラブラさせつつ）…もっとこう、髭をたくわえた筋肉達磨のような中年男性が群れるのかと。

失礼するわ、ええ、何でもないただの流れよ。
気にかけてはいないけど、女性の比率が多いわね？肩身が狭い？それとも華？
汗臭すぎるよりは幾分マシかもね、まだまだ…訪れる子は居るかもしれないわ？
楽しみにしましょう？そういう時を。

（酒場の扉を揺らしたのは、矮躯だが巌の様な体つきの男。何よりも目を引くのは、顔の半分を覆っている豊かな髭）

――ここは、一見でも構わんかの？
酒の匂いがしたでな。辿って歩いとったら、ここに行き着いたんじゃわい。