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シナリオ詳細

<Autumn Festa>黄昏楽園島~夕暮れの秋

完了

参加者 : 35 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●今秋の流行り
 暑さも和らいで、秋。
 幻想国内を蠍が騒がせているが、それでも季節は移ろいゆくもの。
 特に流行りに敏感な一部の貴族、そして商売人などは蠍ばかりにかまけていられない。
 誰が聞いたか最早定かでないが、旅人から聞いた『ある事』が国さえも越えて広まりつつあるのだ。

 曰く──『○○の秋』と称して催し物をする、というもの。

 人から人へと伝わっていくうちに内容は変わっているかもしれないが、まあ概ねそのような内容だった。
 催しを行う貴族によって規模も内容も様々。当然、集客力も様々である。
 沢山集まってるけどイレギュラーズも呼んでもっと賑やかにしようとか。
 全然集まらないから客として来てくださいとか。
 むしろイレギュラーズだけお呼びしてますとか。
 結果──思惑は色々あるだろうが、催し物は依頼としてローレットへ持ち込まれたのだった。

●秋は夕暮れ
「10月は夕暮れで酒が飲めるぞー♪」
 ローレットに集まったイレギュラーズ達の前で、依頼書を片手に情報屋『酔っ払い』ジュリエット・ノックス(p3n000036)が上機嫌に歌う。
「お? 宴会の依頼でも?」
「おうよ、海洋の楽園島からの依頼で、海辺で夕暮れを肴にBBQを愉しむ集いが行われるらしいぞ」
 楽園島、それは海洋王国(通称:海洋)の首都中央島から船路で1時間程にある名高い観光地である。シーズンともなれば国内外から観光客が押し寄せる一大リゾート地なのだが、やはり夏を過ぎると集客力はおちる。そこで『夕暮れの秋』と触れ込んで島を挙げての催し物を敢行し、オフシーズンも盛り上げようという運びになったわけだ。
「ただ、何分初めての催しだから勝手が判らない。開催したはいいけども、客が閑古鳥じゃ目も当てられない。それで仕込みという訳でもないが、盛上げ役として我らがイレギュラーズが招待されたわけだ!」
 勿論、それだけではなく海洋側のイレギュラーズへの好意もあるのだろう。ともあれ、酒宴への誘いにジュリエットのテンションは上がる。
「秋は夕暮れって言うしな。たまにはしみじみと黄昏を愉しむのも悪くないと思うぜ?」
 ――嘘だ。絶対、しみじみと飲むはずがない。
 全力で酔っ払うジュリエットを想像し、思わずイレギュラーズが苦笑する。
「秋の魚って、酒に合うものばっかなんだよなー。たまんねえなあ! ああ、だけど未成年の飲酒は御法度だぜ。未成年に飲ませるくらいなら、俺が飲むからな!」

GMコメント

 秋です。夕暮れです。黄昏です。ついでに逢魔が時です。ってことでこんにちは、茜空秋人です。

●目的
 楽園島で秋の夕暮れを楽しもう。

●出来ること(例)
・【しみじみと】
 BBQコース。お酒を片手に海に沈む夕日を眺め、しみじみと物思いに耽る。
 カップルでどうでしょう?
・【宴会】
 こちらもBBQコースですが、主に飲み食いメインになります。
 秋と云えば、秋刀魚! 鮭! 珍しいところではシシャモ!
 新鮮なので刺身だっていけちゃうぞ!
 BBQといえばビールですが、海鮮にあわせて日本酒だってお奨めです。お好みで各種カクテルもございます。
 ただし未成年者はソフトドリンクになります。
・【裏メニュー・蛸賊コース】
 船に乗って蛸賊残党の生息地に……。
 新鮮な蛸を獲るという名目で、触手と戯れましょう。このコースを選んだ場合、問答無用で全裸描写が行われます。
 ただし全年齢版の範囲内です。
・【その他】
 リゾート地の海で出来そうなことは一通りできます。

●NPC
 絡まれた分程度しか描写されません。
 呼ばれれば何処にでも行きます。
・『酔っ払い』ジュリエット・ノックス(p3n000036)
 BBQでビールに夢中です。

●その他
 繰り返しますが、未成年の飲酒喫煙は出来ません。
 同行者が居る場合、フルネームとIDを記載して戴けると非常に助かります。

  • <Autumn Festa>黄昏楽園島~夕暮れの秋完了
  • GM名茜空秋人
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2018年10月12日 21時00分
  • 参加人数35/∞人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 35 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(35人)

竜胆・シオン(p3p000103)
木の上の白烏
猫崎・桜(p3p000109)
魅せたがり・蛸賊の天敵
シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
朝を呼ぶ剱
デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
共にあれ
サンディ・カルタ(p3p000438)
ラド・バウC級闘士
エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌ(p3p000711)
愛欲の吸血鬼
マルベート・トゥールーズ(p3p000736)
饗宴の悪魔
アーラ・イリュティム(p3p000847)
宿主
久遠・U・レイ(p3p001071)
特異運命座標
ヨハン=レーム(p3p001117)
ステンレス缶
ユーリエ・シュトラール(p3p001160)
優愛の吸血種
琴葉・結(p3p001166)
魔剣使い
マルク・シリング(p3p001309)
トゥエル=ナレッジ(p3p001324)
探求者
エリシアナ=クァスクェム(p3p001406)
執嫉螺旋
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
アンナ・シャルロット・ミルフィール(p3p001701)
血華可憐
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
天穹を翔ける銀狼
六車・焔珠(p3p002320)
祈祷鬼姫
ルナール・グルナディエ(p3p002562)
紅獣
ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
ハロルド(p3p004465)
聖断刃
Morgux(p3p004514)
暴牛
オーガスト・ステラ・シャーリー(p3p004716)
石柱の魔女
イグイ・ジヘン(p3p004724)
居喰児片
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
アマリリス(p3p004731)
倖せ者の花束
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
ノブレス・オブリージュ
ロク(p3p005176)
クソ犬
ペッカート・D・パッツィーア(p3p005201)
極夜
アオイ=アークライト(p3p005658)
機工技師
ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)
氷雪の歌姫
矢都花 リリー(p3p006541)
帰って寝たい
ニミッツ・フォレスタル・ミッドウェー(p3p006564)
ウミウシメンタル

リプレイ


 夕暮れの秋の一時を愉しむべく楽園島に集ったイレギュラーズだが、蛸賊狩りの面々に黄昏なんて関係ない。もうね、シーズン関係なく楽園島のメインレジャーにしてもいいんじゃないかな?
「生きてる蛸を見るのは初めてです! 新鮮な蛸を捕まえて帰りますよ!」
 もう秋だというのに水着姿のシフォリィがはしゃぐ。
「予習もばっちりです! 色や形を変えて周りに擬態して獲物を捕らえたりするそうです! 特にこういう岩場だと全然わからないらしいです」
 岩を叩きながら説明するシフォリィの水着がハラリと落ちる。
「あれ? やけにやわらかい岩……キャアア!」
 Fカップ、御馳走様です。貴族の娘の悲鳴で蛸賊狩りの幕は切って落とされた。
「新鮮な蛸は美味しいしいっぱい取ってこよう♪ がおー、なのだ♪」
 狼男のコスプレをした桜がスコープを覗く。蛸賊狩りも三回目となれば、手慣れたものだ。
「……何処かで見たことある感じっ。すっかり忘れてたよ!」
 前回のことをすっかり忘れていた桜、全然手慣れてなかった!
「遠くから狙撃なら安全だよねって……ふや、い、いつの間に後ろに、ちょ、ダメだよー!?」
 狼男から銀狐少女に戻る桜。ナイスちっぱい!
「こういう時はギフトが役に立つねー!(棒)」
 発動しないギフトに本人も半ばお約束で叫ぶ。このみせたがり!
「皆で浜焼きかしら? とっても素敵ね! 新鮮な蛸を沢山獲ってこれるよう頑張るわね!」
 ちゅどーん。焔珠の呵責ない魔砲が蛸賊を蹂躙する。
「新鮮……即ち、タコヤキが出来るということか!」
 食い意地が張った漢がもう一人。ゲオルグだ。
「外はサクッと、中はふわとろで。蛸のコリコリとした食感がまた絶妙とか。特製ソースにマヨネーズで食べれば、それは美味という。そう聞いたら食べたくなるのが人情というもの!
 触手など殲滅してくれよう、どこからでもかかってくるがいい!」
 たちまち触手に圧しかかられ生まれたままのマッチョになるゲオルグ。合掌。
「新鮮な蛸のためなら多少の犠牲はやむを得ないわ!」
 触手に着物を奪われても焔珠の攻勢は止まることを知らぬ。
「足の1本や2本では許さないわ。まるごと全部頂いていくわね! 浜辺で蛸祭りよ!」
 二人は蛸賊の群れの中に飛び込んでいった。全裸で。
「おっきなタコさんだー!
 ぐねぐねうねうね、おもしろい! いっしょにあそぼう!ヾ(≧▽≦)ノ」
 AI少女のQ.U.U.A.は思考回路が絶賛ショート中。
「ふくを着ちゃだめなんだね! なら、きゅーあちゃんさいしょからはだか!
 ネイキッドきゅーあちゃん!(`・ω・´)」
 大事な処をフラッシュで隠し、触手と組んず解れつアクロバットな絡みをみせる。暴走できてないボディに、みんなクラクラだ!
「くーふっふっふっふ!
 蛸賊よ、妾は帰ってきたのじゃー! のじゃー、のじゃー……」
 ちっぱいと書いてないすばでぃ、こちらも全裸のデイジーの名乗りが木霊する。下半身蛸姿で戦場にダイブで、地獄の触手デスマッチに惨状もとい参上だ!
「蛸狩り! なんか嫌な予感がしますけど楽しそうです!」
 とか呑気に構えていたヨハンが、デイジーと蛸賊の触手地獄に巻き込まれる。
「あわわ、ぼくは男の子なのであんまりえっちっちな事にはなりませんね、ふふん」
 いいえ、猫耳少年とかご褒美です。
「ちょっとグロテスクですけど我慢して頑張って採取! です! バーベキュー組に新鮮な食材を届けるんですっ」
「タコ焼きパーティー開催なのじゃ!」
 なんて油断していると。
「あ……耳は……尻尾はやめて……はふん」
 敏感な猫耳尻尾をまさぐられ、思わず吐息が漏れる。
「いいぞ。タコレス、もっとやれー!」
 何故か連れてこられた酔っ払いのジュリエットが、無責任にヤジを飛ばす。
「これは、乗る船を間違えたようですね?」
『同胞とも逸れたようだしな』
 七曜堂の仲間と逸れたイリュラムに、翼を模した呪具アーラが応える。
「何か聞き覚えのある感じの状況ですね」
『最悪に備え、翼は温存するのが良くないか?』
 飛行して距離をとろうとするイリュラムをアーラが止める。その判断は正しい。
「くっ……気軽に見せる気はないわ」
 数瞬後、一糸纏わぬ見事な身体を翼で隠すイリュラムが居た。
「はぁ……ダルい……折角寛いでたのにさぁ、あの蛸たちがあたいの貝と服パクってったんだけど……まじありえなくない?」
 巻き込まれたのはヤドカリの海種リリー。
「……あーなんか腹立ってきた……潰そ」
 血染めのバールを振り回し、ヤドナシとなったリリーが縦横無尽に暴れまわる。全裸で。
「貝は取り返さないと……はぁ、メンドくさ……服はどうでもいいかな……その辺のごみ箱探せば一着ぐらいあるでしょ、たぶん……」
「……蛸狩りって聞いてきたのにどうしてこんな事に」
「ええと……攻撃しないといいけない、のかな?」
『(ケケケ。何とか上手い事、結の奴を誘導できたぜ)イッヒヒヒ。頑張らないと素っ裸になっちまうぞ』
 魔剣ズィーガーに騙されてきた結と、彼女を心配してついてきたウミウシの海種のニミッツ。
「アオミノウミウシ(ピンクだけど)と、蛸の絡みとか……誰が見たいの?」
 しょうがないから見せてあげるけど、今回きりだからね? 結の盾にならんと自ら服を脱ぎ蛸賊に襲い絡む。
 つるつる。ぬめぬめ。粘液と触手によるあられもない桃色共演ワンダホー!
「ええい、ミニッツから離れなさい!」
 衣類を奪われながらも結は、いつも以上の身軽さで蛸賊に斬りかかる。全裸だけに。
『イヒヒヒ。いい眺めだぜ』
「……ズィーガーは後で〆るわ!」
「色々と心が折れそうだよ……」
 なんか目が死んでいる、メンタルクソザコウミウシちゃんだった!


「秋といえば読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋……はい、どれも正解だけど不正解! 大正解はぁ、お酒の秋!
 ……なんだかこんな事を夏にもこの島で言ったようなぁ? まぁほら、こんなに沢山のお魚があるんだし、これは飲まなきゃ勿体無いでしょお~」
 BBQと云えばお酒。お酒と云えばアーリアだ。
「ジュリエットちゃん、一番好きなのはビールなのかしらぁ?」
 徳利片手に、タコ焼きを焼くジュリエットに突撃する。
「でも海鮮にはアツカンもいいわよぉ。今日も今日とて飲み倒しましょ~!」
「乾杯~!」
「秋の夕暮れと共に、なんて銘打たれていては参加せざるを得ないよ。秋の海鮮、出ているものを片っ端から食べていこうか」
 オレンジワインを持ち込んだのはマルベート。
「何と言っても刺身で食べられる鮮度というのはありがたいね。食べられるなら生で食べるよ。
 色々な切り身を皿に並べてヴィネグレットソースをかけてカルパッチョにして食べよう」
 好物の生肉に舌鼓を打ち、美食家悪魔は御満悦。
「今日はガンガン飲むぞー。まずはビールだろ」
 こちらも悪魔のペッカートが料理に手を伸ばす。
「悪魔だからって魂ばっか食べてるわけじゃねぇんだよな。そりゃ食べなくても構わない構造だけど美味しいんだもん。仕方ない仕方ないっと。お、そこのオニイサン、大丈夫か? 飲み足りないなら付き合うぜ」
 酔いつぶれた連中を発見し、すかさず甘く囁くペッカートは正しく悪魔だった。
「やっぱ魚は美味いもんが多いな」
 焼いたシシャモや鮭の刺し身、イクラを肴に弱めの甘いカクテルをアオイが愉しむ。
「たまには贅沢に酒と旨い魚を楽しんでもいいだろう。のんびりと飲み食いってのも悪かねーな」
 お腹いっぱいになるまで、そしてなってもBBQを満喫するアオイだった。
「タダメシと聞いてー。いぐい様くんはいつでもお腹ペコペコだー。水着のやつもいるのかなー。腹や腕を出すのはー。美味しそうで危ないよー。
 ハイ・ルールがあるからー。食べないけどねー。へへへ」
 鋭い牙と大口が物騒極まりないイグイがこれまた物騒な発言をする。
 タダメシ大好きで酒豪な割に騒がしいのが苦手だと喧騒から離れると、独り捕食者の本分を存分に食材に発揮するのだった。ばくり。
「採れたての魚って、脂の乗りが全然違うんだね。
 見てみて、アニキ! とろけそうに美味しいよ! 全部味見してみよう!」
「さすが本場。食べる前からもうちげえや。輝いてるような気がするぜ。こういうのは美味しいうちに食うのが礼儀だよな。
 折角の機会だ、残さず全部食うぜ!」
 並んだ食材を前に、ルチアーノとサンディは興奮を隠せない。焼いては取り分けて、全種網羅する勢いだ。
「ローレットのお仕事は美味しいものが食べられて幸せだね。
 僕はね……昔は路地裏のゴミを漁って命を繋いでいたこともあるんだ。今はこうしてアニキと料理をお腹一杯食べることが出来て嬉しいよ」
「……孤児、大変だよな。マトモなもの食えねーし。ま、だからイレギュラーズのうちに美味しいモノ食っとくのが吉ってことだ」
 孤児出身の二人には色々積もる思いがあるのだろう。
「戦いが続いて忙しいけどさ。来年も再来年もこうして語らっていこうね!」
「まぁこれから確かに危険かもだが、俺がいるうちは無用な心配だ。三年後だろうが普通に会えるさ」
 二人の絆は堅い。
「えりちゃん、今日はいっぱい食べていっぱい楽しもうね! お刺身もあるんだね、何かお奨めあるかなー?」
「一杯食べるといいのですよ、私は本来は不要ですから。ユーリエが楽しんで喜んで幸せそうにしているのをみるのが好きなのですよ」
 愛と愛欲の吸血鬼、ユーリエとエリザベート。恋人たちは仲睦まじく。
「秋刀魚の香り……うぅ~たまらないね! えりちゃん、バーベキュー好き? 私は大好き! わいわいして、いっぱい食べて楽しんで! 今日はいっぱい食べちゃうよっ。
 じゅーじゅー♪ はっ! ちょっと焦げちゃった。これは私のにしよう。
 見て見て、夕焼けがとっても綺麗。でも、えりちゃんが一番だけどね……えへへ!」
「夕日と朝日はあまり縁がなかったけど確かに綺麗なのですよ」
「さぁ、美味しく焼けたよ」
「少しだけなら戴くのですよ」
「「いただきます!」」
 あとで血ももらいますね。エリザベートはユーリエの耳元にこっそりと囁いた。
「乾杯!」
「カンパーイです! 私も早くお酒を嗜めるようになりたいのです。一口だけでも……ダメ? わかったのです。今日はオレンジジュースで飲み明かしてやるのですよ」
 酒をガンガン飲むレイを羨ましそうにオレンジジュースを飲むトゥエル。
「ほら、どんどん食べなよ。これも美味しいよ。あとこれも、それも、あれも。育ち盛りなんだから大丈夫だって」
「レイ君て酒豪なんですね。なんだか意外なのです。でも飲みすぎには注意してくださいね。ほんとのほんとに飲みすぎては駄目ですよ! フリじゃないのですよ!」
 酔ったふりして料理をどんどん勧めるレイだったが、気が付くと調子に乗って10合以上も開けてしまい流石に本当に酔ってしまう。楽しかったんだから仕方ないね!
「酔ってない! 酔ってないったら!」
「もう……ほんとに、駄目なのですよ……」
 宴会あるあるやね。
「秋空を楽しめながら食事も出来るなんて素晴らしい依頼ですねえ」
「マグロの刺身とかねぇかな。醤油を漬けて米と一緒に……よし、これにしよう」
「サシミという料理は食べ易いですね。これなら食い意地の張ったモルグスさんより食べれますよ。
 私と大食い勝負をしませんか。私が勝てば女装してもらいましょう。ふふーふ」
「何だ? 大食い勝負?
 俺が負けたら女装しろって? ……別にいいけどお前も負けたら罰ゲームだからな」
「え? 私が負けたらワサビを山盛り食わすですって……?
 いいでしょう。魔女に二言はありません。受けたことを後悔するといいです」
 シスター姿は女装でないのか疑問は残しつつ唐突に始まったMorguxとオーガストの大食い勝負。
(所詮は遊びだ。本気は出さないし適当に食べるぜ)
 それでも相手の醤油に山葵を混ぜ続け妨害行為に余念がないMorgux。実に大人げない。
 ルールを決めてないのが悪い!
 その後、涙目で嗚咽を濡らしながら口に山葵を突っ込まれる魔女の姿が……。
「みんなでわいわい楽しい宴会も、君と一緒ならずっと楽しく感じるよ。
 君さえ良ければ秋も沢山遊びに行こうね! 乾杯!」
「これからも楽しくやっていけるといいね! はい、乾杯!」
 落とし穴はないよね!? 警戒しつつチン♪ と杯を重ねるほろ酔い気分のクリスティアンとロク。
「シシャモ……うま! おいしいね、これ!
 ねえねえ、ところで王子って今いくつ!?」
「ん? 僕の年齢かい? 21歳さ!」
「……え? わたしより年下……え?
 嘘だ、だってあんなに大人びて保護者じみている王子が……現実って残酷だあああ」
「女性に年齢を訊くのは失礼かと気にしていなかったけど、君は僕より少々年上だったのだね。なあに、たった2歳の差だよ!」
「ま、まあ、王子はあれでしょう! 秋刀魚のはらわたのおいしさを知らないでしょ!? 大人の味ってやつをね!!」
「そもそもサンマ自体、初めて食すね! では僕も君に倣って大人の階段を上るとしよう!」
 そーれパクッ!
「内臓苦ッ!! 」「ン”ン”ッ!!(眉間にシワ)」

「ホタテ貝と海老とイカと……お刺身も貰ってきたよ」
「海洋の海産物はやっぱり新鮮で美味しいわね。外で食べると一段と違う気がするわ」
 夕日を眺めながら小さな焼き網でBBQをするマルクとアンナ。二人だけのディナーだ。
「そういえば、こうやって二人で出掛けるのも久しぶりだよね」
「私はこうしてのんびり出かける事自体が久しぶりね……」
「これから秋になって、冬になって、きっとまた色んなお祭りがあって。また、声をかけてもいいかな。色んな季節で思い出を作りたいから」
「戦いも大事には違いないけれど……。この世界で生きているのだから、色々なイベントも楽しまないと損ね。収穫祭も間近に控えているし。
 ええ、また誘って。マルクさんと出かけるのは良い息抜きにもなるから」
 夕暮れが、少し冷える。温かいシーフードスープ、BBQの火で暖をとり、他愛ない話をして過ごす二人。
 ……こんな何気ない日を再び過ごすために、明日からまた頑張りましょう。

「ハロルドさま、こんにちは?」
 夕日を眺め一人飲んでいたハロルドが、友人の声で振り返る。料理下手なアマリリスの手には焦げた肉が。
「体に悪いぞ。ほら、俺が食っておく」
「(はわわ、これ食べるの? やだ、なら丁寧に調理したのに)全部差し上げるのもあれなので、一緒に処分しましょう」
 二人で肉を齧りながら、
「旅人とは元居た世界が恋しいものでしょうか?」
「もしかして夕日を眺めていたのが離愁に駆られているように見えたのか? ……どうだろうな。平和になった世界に戦闘狂は不要だ。いずれは出ていくつもりだったがいざ別世界に再召喚されてみると、ふと元いた世界のことを思い出すこともある」
「何回か別世界を渡り歩いたのですか。ならば、この世界が終着点だと嬉しいです。異世界にハロルドさまがまた行ってしまったら、それは私、悲しいかな。元の世界に帰れるといいね、と言えない私をお赦し下さい。
 それにしてもお肉不味いですね!!」
 ハロルドはアマリリスに微笑むと、黙って肉を齧った。

 ほら、こっちこっち! ここから夕日がよく見えるよ!
「BBQも美味しかったし夕日も綺麗だし、一緒に遊びに来られてよかったね。お友達とBBQ! またやりたいことリストの内容が1つ出来たよ、ありがとう!」
「うん! お肉とっても美味しかったし、沢山遊んでとっても楽しかった……!
 ふふー俺も焔と遊ぶリストが1つ埋まったー!」
 夕日を眺めながら焔とシオンは、ゆっくりお喋り中だ。
「焔とこの世界のいいところ、美味しいご飯が食べれるところ、気持ちよくお昼寝できるところ、沢山一緒に巡りたい……!」
「楽しみだなぁ。やりたいことリストにちゃんと書き込んでおかなきゃ。
 こっちに来てからいっぱい楽しい事があったけど、まだやってないこともいっぱいあるから、また一緒に色々遊びに行くのに付き合ってね!」
「勿論! 二人でなら何処にでも行ける……もっともっと遊ぼー、楽しもー……!」
 まったりとした時間が二人を包んでいく。

(海洋だし、偶然知り合いが参加していても、ねー?)
 海洋貴族の出だが勘当同然で家を出ているメリルナートは、先程偶然家族と出遭ったばかりだった。
(皆が元気にしていたこと、自分が元気だと伝えられたことはとても嬉しいのですがー。
 ……先程まで賑やかにしていた分、一人でこうして夕日を見ているのはー、とても物悲しく感じられてしまいますー)
 いつか胸を張って実家の門を潜れるようにと、黄昏に思い耽るのだった。

「夕日を眺めながら酒とうまいツマミ。たまには一人酒も悪くないな」
 秋刀魚やシシャモを焼きながら、一人チビチビと日本酒を嗜むルナール。
「んー、美味い。……懐かしい味だ」
 肴を齧り、酒を煽りながら過去に思いを馳せる。
「……ローレットは変な奴らも多いが、今は概ね楽しい、かな」
 そんなことを小さく呟く。
「うむ、よく飲んだなー」
 いつの間に一升瓶を空けたことに気付き、苦笑を零す。
「……さて、そろそろ帰るとするかな。アイツの淹れた珈琲が飲みたくなったし」
 彼女から貰った煙草に火をつけ最後に一服、煙管を燻らした。

fin

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

お疲れ様です。
白紙以外全員描写出来たと思います。
なんか、死んだ目でタコヤキを食べる勢が居たとか居なかったとか……。

それではまた、ご縁がありますように。

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