シナリオ詳細
<Celeste et>エリザベスアンガス正純をガッてする依頼
オープニング
●エリザベスアンガス正純問題(頭をバカにしてから読んでね)
鉄帝上空にエリザベスアンガス正純が泳いでいるという噂は鉄帝民の間でもホットな話題である。エリザベスアンガス正純はハヤの一種であり所謂コイ科淡水魚であるがエリザベスアンガス正純の発見者である小金井・正純(p3p008000)によればエリザベスアンガス正純は食用に耐える川魚であり天敵の少なさゆえか身体は通常のハヤ種に比べやや大きく、うっすらと縞のはいった光沢模様は水槽に入れて鑑賞してもよいとされる。
水棲生物、特に川魚に詳しいエリザベスアンガス正純専門家のエリザベスアンガス正純啜りマシーン(ペンネーム)の独自調査によればエリザベスアンガス正純はハヤの中でも特に食用に適した種に近いとされ、エリザベスアンガス正純生息域の豊かな環境もあってか身は奇跡的に美味であり、食感や味わいは鮭とアユとタイの中間にあると鉄帝の川釣り雑誌にレポートを掲載して依頼空前のエリザベスアンガス正純ブームが巻き起こった。
エリザベスアンガス正純ほしさにアーカーシュ調査隊を志願する若者の存在はおろかエリザベスアンガス正純を偽ってウグイを売る偽造エリザベスアンガス正純の発生やエリザベスアンガス正純転売に手を染めた兵士がエリザベスアンガス正純でほっぺを叩かれるエリザベスアンガス正純叩きの刑に処されるなどエリザベスアンガス正純をめぐるちょっとした社会問題いわばエリザベスアンガス正純問題が起こるほどであった。
しかしシルクロードの香辛料さながらに今だ情報の少ないエリザベスアンガス正純の真相を求める気持ちはもっともである。このまま世間のエリザベスアンガス正純ミームの波に任せればエリザベスアンガス正純オンリー同人誌即売会が開かれたっておかしくない。そんな時エリザベスアンガス正純がウグイ寄りなのかオイカワ寄りなのかで議論がわかれエリザベスアンガス正純の絵図描写に対しエリザベスアンガス正純の正当性を指摘するエリザベスアンガス正純警察の出現だってありうるだろう。エリザベスアンガス正純はそれだけで世間に対しエリザベスアンガス正純の実在性を問う存在になってしまったのだ。
こうしたエリザベスアンガス正純問題の沈静化を図れるのはエリザベスアンガス正純の発見者でありエリザベスアンガス正純を捕まえ食すこともできる調査隊つまりエリザベスアンガス正純調査隊すなわちローレット・イレギュラーズたちしかいないのだ!
●もうこの時点で30回くらいエリザベスアンガス正純って言ったよ
「私達は、この問題に向き合わなくてはいけないわぁ!」
アーリア・スピリッツ(p3p004400)が缶ビール片手に叫んだ。
もう一方の手には鉄帝川釣り雑誌『鉄渓流』。見出しは『エリザベスアンガス正純はビールに合う』。
これまでの話をテッキトーに聞いていた面々はとりあえず頷くだけ頷いてから、各々缶ビールなりコーラ缶なりを無言でカシュって開いた。
そして、全員の視線は一旦テーブルの中央へと向く。
エリザベスアンガス正純の調理法や生態に関する調査を依頼した書類と、一枚の写真。
サングラスに髭のおっさんが両腕で抱えるくらいでかいエリザベスアンガス正純(別名ジャイアントエリザベスアンガス正純)と一緒に写っているものだ。
「もう一度あの小川へ行って……エリザベスアンガス正純を捕まえまくってあらゆる方法で調理するのよぉ! そして……どれがビールに合うか試すわぁ!」
ヴォードリエとロゴが書かれた缶ビールをケースごとドンッてテーブルに置くと、アーリアが拳を掲げた。
「レッツ・エリザベスアンガス正純!!」
- <Celeste et>エリザベスアンガス正純をガッてする依頼完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別イベント
- 難易度VERYEASY
- 冒険終了日時2022年05月15日 22時05分
- 参加人数35/30人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 35 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(35人)
リプレイ
●エリザベスアンガス正純ってなんだよ
「皆さん、おはようございます!」
「「ザザザマザッザス!!」」
眼鏡をギラッギラにした『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)が吠えると、両手を腰の後ろに揃えたモノドモ(しらないひとたち)が応えた。
「私はエリザベスアンガス正純の生体を捕獲して持ち帰り、鉄帝の川で養殖業を計画しています。例えるなら正純のパート収入をパチンコで溶かすような河川環境。名付けて――『マサズミノヒモ計画』!」
「『マサズミノヒモ計画』!?」
なんて夢のある計画なんだ! モノドモが活気に満ちあふれ今すぐアパートの二階とかに住みたくなるなか、『刑天(シンティエン)』雨紅(p3p008287)が物凄くシリアスに川へタモ網をおろしていた。
「エリザベスアンガス正純、なんだか華やかなお名前ですね。
寒いようならエリザベスアンガス正純はどこかでじっとしていそうですが、ある程度温いなら動いているはず。
濁りがある場所、隠れやすそうな場所、草木などで影になっている場所、そういったところに多そうですので……」
「ヌシ釣りじゃああああああ!」
半ズボンとTシャツ一丁でジャンプした『最期に映した男』キドー(p3p000244)が釣り竿を振りかざした。
「命名権なんか知るか! 今、欲しいのは記録だ!
後にも先にも最大の正純を釣り上げ混沌釣り界に名を刻む。
こいつが俺の強欲だ」
フィーーーーッシュとかいいながらひいてる釣り竿をひっぱるキドー。
「待ってろよ俺の大物。育ちに育った正純!」
「言い方!」
「エリザベスアンガス正純……。
舌を噛みそうな魚の名称やね。誰が名付けたんやこれ。
それは置いといて、魚の大きさ比べってのも偶にはええなぁ。結構楽しみや」
『奇剣』雷霧(p3p010562)も同じく狙うは大物一本釣り。
「高品質な釣り竿、上等な釣り餌
後は天に祈る。来いやァ!! 大物ォ!!!」
そして来る、引き!
目を見開き竿に力を込める。
「みんなで魚取りですか、これは私だけの大切な思い出になりそうですね。記録目指して精一杯がんばらせてもらいましょう」
『神威雲雀』金枝 繁茂(p3p008917)がニヤァって笑いながら大鎌を振り上げていた。エリザベスアンガス正純が飛び出したらその首を一発でいこうと狙っているのである。
「この大鎌もエリザベスアンガス正純を味見したがっていますよフフフ」
「言い方」
『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)は準備運動を一通りすると、ソレまで使っていた釣り竿を放り出して川へおもむろに飛び込んだ。
ハッとする一同をよそに川からあがってくるモカが手にしていたのは……そう、エリザベスアンガス正純。
「泳いで捕まえるのがはやり早い」
「やっぱりその手にかぎるぜー!」
『鮪導弾』ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)がぴょいーんってジャンプすると放物線を描いて川へ飛び込んだ。
「アザラシ漁でヌシをゲットしてやるぞー!」
もうこうなったら全員で飛び込んだ方がいいんじゃねって思いかけた……その時。
「うおおおおおおおお!?」
ワモンが『陽気な歌が世界を回す』ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)の釣り竿にかかってつりあげられた。
「やっべえ仲間吊っちまった」
ワモンを針からとってリリースすると、ヤツェクはやれやれといって針を川へとなげる。
「むっちりとして肉付きがよくそれでいて身が締まったジャイアントエリザベスアンガス正純……目指せ美エリザベスアンガス正純のつかみ取りだぜ」
「言い方」
「……おっきいのも欲しいけど、数も欲しいですね。なんせこの後食べるんですから……えへひ……」
その隣では『こそどろ』エマ(p3p000257)が上手に丁度良い場所へ針をたらしてはエリザベスアンガス正純を次々に釣り上げていた。
でかさはともかく釣果はエマが圧倒的である。
「くっ、皆さんやりますね……」
それまでヒットのない『疾風迅狼』日車・迅(p3p007500)が焦れた様子で釣り竿を見つめていた。
「一度写真で見ましたが……あれほど大きく育ったエリザベスアンガス正純がいるとは……ぜひ僕も釣ってみたいです……!」
「言い方」
「しかしこのままではいけません!」
迅は釣り竿を置くと、川めがけて大ジャンプで飛び込んだ。
「こうなったら直接獲るしか!」
「うおおおおおおお!?」
そしてつかみ取ったのはワモンの尻尾であった。
余談。この日のエリザベスアンガス正純最大記録は、のちのちワモンが口から吐き出したやつだった。
●エリザベスとアンガスと正純
こうして大漁(?)となったエリザベスアンガス正純を調理すべく、腕に覚えのある男達が集まった。
「えりざべすあんがす正純の方ばかり気になって肝心の話が全然分からなかったけど、とにかく釣って料理を作りまくって美味しく食べろって事だな?
大した事は出来ねえが、全力を尽くすぜ!」
『竜驤劍鬼』幻夢桜・獅門(p3p009000)が腕まくりをして振り返った。既にできあがっているのはたき火と塩焼き用の台。串に刺したエリザベスアンガス正純をじっくりと焼いていく。
その一方では『希う魔道士』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)が油のにえた大きな鍋へエリザベスアンガス正純をサッと流し込む。
「未知なる大地の美味しいお魚に名前が入るのって浪漫……え、違う?
後はどうしようかな。醤油で串焼きにしようかなー。それで食べたり飲んだりしよう!」
わくわくな表情でエリザベスアンガス正純唐揚げを網にあげるヨゾラ。
「エリザベスアンガス正純の調理方法は幾つかあるが……。
新鮮なエリザベスアンガス正純であれば、やはり塩焼きが一番じゃろ。
そして一概に焼きと言っても、串を打って焼く、網で焼く、等、様々な手法がある。
しかしエリザベスアンガス正純の焼き方として、最も適しているのは、そう縄焼じゃ!」
バーンという効果音と共にエリザベスアンガス正純の蒲焼きを見せつける『殿』一条 夢心地(p3p008344)。
「川魚で怖いのは寄生虫。エリザベスアンガス正純──長いな。正純に寄生する虫がいないか、しっかりチェックしないとね」
そんなことを言いながら『神翼の勇者』ジェック・アーロン(p3p004755)がエリザベスアンガス正純の寄生虫通称エリザベスアンガス星(これはもう名前がある)をピンセットでちょいちょい抜いていった。
「ていうか、料理の人員足りてる? 食べる人の数が凄いけど」
「大丈夫じゃろ」
ほれ、と夢心地が指をさすと、『竜の祭祀』アルフィオーネ・エクリプス・ブランエトワル(p3p010486)が凄い手際で料理をしていた。
「魚料理は鮮度が命! 煮魚だろうと、ムニエルだろうと、何でも言って? おすすめは塩焼きだけど」
キリッて顔をすると、並べたエリザベスアンガス正純へむけてヴァーって炎のブレスをはいた。大抵の場合消し炭みたくなるファイアブレスだがアルフィオーネの繊細に調節された火加減によってほどよく焼き上げられるのである。
「ていうか……エリザベスアンガス正純ってなんやねん」
『ケイオスイーツ』カフカ(p3p010280)が今まで誰も言わなかったことをつい言ってしまった。
が、すでについた名に突っ込んでも仕方ない。
「とりま島の調味料とか試してみたいなあ。あるか知らんけど……」
とかいいながら適当な木の実を潰して鼻に近づけてみた。
「ごっほ!? 匂いだけで辛!? 涙出てくるわこんなん!」
あらあらと言った様子で『陽だまりに佇んで』ニル(p3p009185)がお水をもってきた。
「エリザベスアンガス正純は、おいしいのでしょうか?
みなさまが嬉しそうだと、ニルもとってもとっても「おいしい」なって思うのです」
「そやなあ、ごっほ」
「たくさんたくさん、「おいしい」顔が見られたら。
ニルはとってもとってもうれしいのです。
エリザベスアンガス正純は、本当に素敵ですね」
ニコニコしながらニルが料理したエリザベスアンガス正純を持っていくと、『うまうま』巫馬・峰風(p3p010411)が待ちきれないという様子で日本酒(?)片手にキリッと振り返った。
「酒は懐深く、包容力に溢れた母のようなアレでソレであるからに、何をつまみとしても酒が進んでしまうのであるなあ!」
片手に酒、片手に焼き魚。これをずっと交互にいくというオトナの夢みたいな時間を過ごしているようだ。
「ああ……たき火と魚ってのは……落ち着くな……」
『帰ってきた放浪者』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)が炎を見つめながらぼーっとしている。
あとで燻製でも作ろうかとか思いながら、串焼きを囓った。
「旨い、多少苦味があるがこの苦味が持ってきた酒とよく合う、荒く砕いた岩塩の強い塩味とエリザベスアンガス正純の旨味とよくマッチしている」
一方で。
「最近発見された川魚を食べに行こうって言われて付いて来たけれど、それが鉄帝の、しかも空飛ぶ島なんて聞いてないんだぜ??? どうなってるんだい???」
「ええやんええやん」
『なけなしの一歩』越智内 定(p3p009033)がカフカから出された異様に辛いスパイスが塗られた焼き魚を差し出されていた。
「え? なに? 辛い! 目が辛い!」
「ええやんええやん」
「よくないって! よくな――あれ、美味しい!?」
無理矢理ぎみに口に突っ込まれたが、辛さの先に旨味があるね、みたいな発見をして定は目を光らせた。
「コレ、カフカくんいつでもお嫁に行けるぜ」
●エリザベスアンガス正純を囲む会略して正純会
流された女、『燻る微熱』小金井・正純(p3p008000)。
彼女の心境は『どうしてこうなった』の一言である。
たまたま見つけた新種の魚。なんとなく議会に命名を任せたらとんでもねー名前と自分の名前が悪魔合体していた。かと思えばそれを囲んで大宴会が始まるこんにち。
一旦遠ざかりこの名誉なのか不名誉なのか分からない名称を聞かないようにする手も考えたが……。
「くっ、悔しいけど美味しい」
お箸を手に、正純はほろりと目尻に涙を浮かべた。
「おい嬢ちゃん泣いてるぞ。そんなに美味かったのか?」
エリザベスアンガス正純の唐揚げを作っていた『求道の復讐者』國定 天川(p3p010201)がやや困惑した様子でとなりの『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)へ問いかける。
「ビールに合うエリザベスアンガス正純料理を出しただけなんだが……」
エーレンの持ってきた料理はエリザベスアンガス正純の竜田揚げに甘酢あん駆けと野菜の炒めを加えたこのなんていうんだっけ名前忘れたけどとにかく美味い魚料理である。
「川魚は唐揚げがとにかくウマいからな。釣ってすぐ食う魚料理ってのは、経験の無いヤツからすると感動モノかもしれないぜ?」
「それもそうか……」
一方で、『北辰の道標』伏見 行人(p3p000858)が網の上にエリザベスアンガス正純をしいてものすごく丁寧に焼いていた。
「彼らの火を使うと火のエレメントがしみるのか、いい塩梅で焼けるんだよ。精霊焼き、って呼ばれる技法だよ」
精霊と対話しながら直火で焼くというのは、いってみれば調節ねじのついたコンロを巧みに操作しながら焼くようなものだ。精霊が適切な焼き方を知っているわけではないので、それを正しく伝えるのがコツらしい。
要は、『ものすごく真剣に焼く』に尽きる。
そして彼らの料理がどう消費されるのかと言うと……。
「うっうっ、まさか正純があんなに鋭い歯を持っているだなんて……。
酷いですわーーー! どうして美味しいものを食べたかっただけの私に噛み付いたりしましたの、正純!
ねえ、正純!? 納得の行く説明をしてくれるまで逃しませんわよ! このお酒、イッキなさい!」
といいながらエリザベスアンガス正純のお頭(?)にビール瓶をごりごり押し当てる『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)がいた。
「ヴァリューシャに噛みつくなんて許されないよ! 正純君はお仕置きだ!!!」
目をぐるぐるにした『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)がエリザベスアンガス正純にVDMワインを高い位置からぶっかけていた。
「それにしてもエリザベスアンガス正純か! 良い名前だね!
マリ屋の新名物として大々的に宣伝するのもいい!」
エリザベスアンガス正純の串カツができあがる日が近い。
「かんぱーい、ごくごくごく、ぷはーっ! 煮ても焼いても生でも行けるわよエリザベスアンガス正純。ビールが瓶では足りないわ、樽で持ってきて! 樽ビールを飲み切れるエリザベスアンガス正純! まるで天空の女神の味」
『白騎士』レイリー=シュタイン(p3p007270)がもう何度目になるかわからない乾杯をしていた。完全にできあがっている。
『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)が眼鏡をキリッとさせてからエリザベスアンガス正純焼きに箸を付けた。
「うむ、正純を頂くという文脈が気になるが……正純おかわり!!」
パアアアっと猫耳をぴっこぴっこさせてお皿を出す汰磨羈。
「なんだこれ、美味いぞ!? アーリアが持っていた雑誌に書いてある事も本当だ!
ビールにどちゃくそ合うッ!! 今日はとことんイクぞ!
ヴァリューシャ! 正純を逃がすな! 飲ませろ! 正純に正純を食わせるのだ!!」
「正純ー!」
ウオーと言いながら女達でエリザベスアンガス正純にビール瓶を押し当てる遊びが流行り始めたところで、『導きの戦乙女』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)がダークマターののった皿を見つめていた。
「まさか実食を始める前に皿に乗ったエリザベスアンガス正純が爆発するとはな……誰の仕込みだ?」
「今でこそ皿の上のエリザベスアンガス正純ですけど。
此処に来るまでに多くの犠牲があったことを忘れてはならないでしょう。
まさか、下ろそうとしたしたところで蘇生して大暴れするとか。
火にかけた瞬間に凄まじい煙が出てイグナートの目がやられたり。
跳ねた脂に驚いたヴァレーリヤが川に飛び込んだり、秋奈が流れをガン無視してカレーライスを作り始めたり……。
私も鱗を落とそうとして…このザマよ」
キリッとしながら振り返る『返の風』ゼファー(p3p007625)だが、かつて類をみないくらいボロボロだった。
同じく類を見ないボロけかたをした『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)が額にバッテンの絆創膏をはった。
「釣りをしているときはタイヘンだったね!
襲い掛かって来るマサズミが額に突き刺さって血が噴き出したりしたしね!
ガッチン漁法で行こうとしたのがダメだったのかな?エリザベスアンガスマサズミもマサズミのようにマジメなのかもシレナイね!」
「なににせよ無事でよかった。とりあえずビールだ」
「そうだね! マサズミにはビールだ!」
ゼファーが未成年だということを忘れがちな昨今。ブレンダはハッとしつつも引き寄せたビールジョッキを掲げた。
「まずはオーソドックスな塩焼きを。ふむ…ふむ……川魚らしく淡白ではあるが程良く脂が乗って……これが正純の味……」
「カレーうめえ」
『音呂木の巫女見習い』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)が流れを無視して作ったカレーライスにエリザベスアンガス正純の竜田揚げを添えたなんか普通にうまそうなものをサクサク食っていた。
「私にも頂戴、そのカレー」
「いいぜ!」
未成年(?)どうしで『正純はカレーに合う』とか言い合っているその一方。
同じくギリ未成年の『舞い降りる六花』風花 雪莉(p3p010449)がエリザベスアンガス正純料理とそれを囲むどーかしてる連中を眺めていた。
「空に浮かぶ未知の島……外の世界にはこんな場所もあるのですね。本当に世界は広く驚きに満ちていますね」
手元を見ると、丁度次の竜田揚げができあがったところだった。
そっと網に揚げて油をおとす。
「こんなに沢山の方と一緒に何かをするなんて、少し前までは考えられなかったですね」
「なめろう、卵とじ、かば焼き、あら汁、ムニエル、天ぷら、ソテー、蒸し焼き、アクアパッツァ、パエリア、炊き込みご飯、いっぱい出来たね正純パーティーだよ……!」
でっかいお盆を頭上に掲げた『星月を掬うひと』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)がたったか走ってくる。
「ここまで、厳しい死闘を繰り広げ……よく生き残ったわぁ……」
ううっと目尻にたまった涙を拭う『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)。
詳細は特典ブルーレイに収録された『アルティメットエリザベスアンガス正純編』をご覧頂きたい。
アーリアはビールジョッキ(というかピッチャー)を振りかざして笑った。
「難易度NIGHTMASAZUMIの依頼を乗り越えたみんな……カンパーイ!」
\\\エリザベスアンガス正純 party time///
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
\\\party time///
GMコメント
このシナリオは小川でエリザベスアンガス正純っていう魚を捕まえては料理して食うというものです。
イベシナ形式ですので三つのパートをご用意しております。
あとエリザベスアンガス正純に埋もれてちゃんと説明が見えなかったと思うので補足すると、鉄帝上空に発見したアーカーシュっていう前人未踏の浮島の調査隊に選ばれたローレットがこの古代遺跡と自然が入り交じった不思議なエリアを探索していくお話の一環となっています。
わかんないひとは『おさかなとってたべるんだね!』と理解してください。今日はそれだけでOKです。
■■■プレイング書式■■■
迷子防止のため、プレイングには以下の書式を守るようにしてください。
・一行目:パートタグ
・二行目:グループタグ(または空白行)
・三行目:実際のプレイング内容
書式が守られていない場合はお友達とはぐれたり、やろうとしたことをやり損ねたりすることがあります。くれぐれもご注意ください。
■■■パートタグ■■■
シナリオ内には様々なお楽しみがあり、どれか一部あるいは全部をお楽しみ頂くことが出来ます。
ですが描写されるシーンはそのなかの一つに限られますので、どのシーンを描写してほしいかをこのパートタグを使って示してください。
(なので、パートタグから外れた部分のプレイングは描写されないことがあります。ご注意ください)
【捕獲】
エリザベスアンガス正純を捕まえます。
流れが早くも遅くもないフツーの小川にエリザベスアンガス正純は生息しているので、これを見つけてガッてします。
特にでかいジャイアントエリザベスアンガス正純を狙う場合は、相手の動きの素早さやタフさも考慮してガッといきましょう。
方法はお任せしますが、川に細かい網をぶっかけて全部とるとか電流ながすとかの生態系ぶっ壊すタイプのとりかたはやめておきましょう。まだ他の調査がいっぱい残ってる川だからです。
【料理】
エリザベスアンガス正純を調理しましょう。
一応甘露煮、唐揚げ、天ぷら、南蛮漬けなどがあります。
第一調査隊の中に刺身にして食べたヤベーやつがいましたが、どうやら生でもいけるようです。ハヤの一種のくせに。
つまりは川魚を使った大半の料理が可能ということです。
【実食】
エリザベスアンガス正純を食べましょう。
皆さんの作ってくれた料理をひたっすら食べて満足するパートです。
自分も料理をするかどうかは別として、ここでは食べるシーンがとにかく描写されます。
エリザベスアンガス正純を中心に飲んだり食べたりしましょう。
これは仕事! 仕事なんや! どれがビールにあうか確かめる仕事でもあるんや!
■■■グループタグ■■■
一緒に行動するPCがひとりでもいる場合は【仲良しコンビ】といった具合に二行目にグループタグをつけて共有してください。
この際他のタグと被らないように、相談掲示板で「【○○】というグループで行動します」とコールしておくとよいでしょう。
うっかり被った場合は……恐らく判定時に気づくとは思うのですが、できるだけ被らないようにしてください。
また、グループタグを複数またぐ行動はできません。どこか一つだけにしましょう。
膨大なプレイングを【】タグで一旦自動整理していますので、今回同行者の名前とIDだけを指定していた場合、かえってはぐれやすくなってしまうかもしれませんのでご注意ください。
●特殊ルール『新発見命名権』
浮遊島アーカーシュシナリオ<Celeste et>では、新たな動植物、森や湖に遺跡、魔物等を発見出来ることがあります。
発見者には『命名権』があたえられます。
※命名は公序良俗等の観点からマスタリングされる場合があります。
特に名前を決めない場合は、発見者にちなんだ名が冠されます。
※ユリーカ草、リーヌシュカの実など。
命名権は放棄してもかまいません。
※放棄した場合には、何も起りません。
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