PandoraPartyProject

シナリオ詳細

アロンゲノム・インシデント

相談期間中

プレイング募集期間は終了しました。

オープニング

●ここに偶像を建てよう。人は神を見られなどしないのだから。
 幻想国の冒険者アムラムにとって、それはいつもと変わらぬ安い仕事の筈だった。
 深い森に包まれたエドガイ山林には古くからゴブリンやオークといった亜人種族が住み着き、凶暴化した野犬が山を下りて麓の村を襲うことがある。
 特に食料の不足しがちな冬などは、春の内に山で確保しきれなかった連中が飢えと焦りのあまりちらほらと下山してくるため、村の若い男達が農具やら棍棒やらをもって駆除するのが習慣であった。
 とはいえ若者の多くは華やかな仕事を求めて王都へ上京し、村の高齢化が進んだ昨今はフリーの冒険者ギルドに依頼を出して定期的に駆除してもらうことになる。
「戦闘もちまちましててつまらんし、山に入ると汚れるし疲れるし、そのくせ賃金は低いし……美味しくはねえが、仕事がないよりマシか」
 アムラムは苦労して山へ分け入り、獣道をせっせと進んでいく。
 一人で済むような仕事ゆえに仲間もいない。話す相手もなく、無言で足を動かすのみ。
 思えば最近、スリリングな仕事が減ったように思う。幻想国のあちこちでモンスターが蔓延って、それを自慢の剣で切り倒していく日々は危険ながらも充実していた。だがこれでは、庭にできた蜂の巣を取り除く業者とさしてかわらない。
「さっさと終わらせて、麓で飲むか」
 ため息交じりに茂みへ手をかけ、先をのぞき込み。
 そして。
 アムラムは呼吸を止めた。
 呼吸だけではない。
 目を剥いて、口を半開きにし、茂みをどけた手の指先までもが硬直した。

 そこにあったのは、畑だった。
 うすく積もった雪を端にどかし、柔らかく耕された土。
 その先では、衣服と帽子を纏ったオークが木と石でできたクワをふって土を今まさに耕している。歩きやすい藁の靴まで履いてだ。
 オークはこちらに気づき、ギョッとめをむき声を上げた……が、クワを持って冷静に逃げ出した。
 ハッと呼吸が戻り、肩から力が抜ける。
 気が狂って幻覚でも見たのかと首を振ったが、土は確かに耕され、雪をどけるためのスコップまでもが置かれていた。
 群れを作り略奪をし、野獣のようにその辺の動物や虫を捕まえてむさぼり食い、冬は穴蔵に詰まって冬眠する。そんなモンスターだったはずだ。
 それがどんな歪な変化を遂げれば農耕などという考えに行き着くのか。
 試しに土をかきわけてみると、ゼシュテルジャガイモが等間隔に埋められている。幻想でもよく用いられる品種で、寒い山に住む人々が好んで育てる芋だ。
 この先を見るべきだろうか。
 あの逃げ去ったオークを追っていくべきだろうか。
 この仕事のために貰った賃金は、それに見合う額だろうか?
「…………」
 アムラムは息を呑み、しかし胸から湧き上がる好奇心にあらがえずに歩を進めた。

●怪王種(アロンゲノム)
「翌日、冒険者アムラムは無残な死体となって山の麓へ届けられました。
 額に刃物で×印が彫り込まれた死体は、山へ入ることへの警告であり、それが可能なだけの武力がある証なのです」
 所変わってローレットギルド酒場。『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)はテーブルに並べた資料をイレギュラーズたちと囲んでいた。
 モンスターの突然変異。あるは進化。研究機関『プロテオミクス』のゲノム研究が何人かのイレギュラーズの脳裏をよぎった。
 そしてそれは、おおむね間違ってはいない。
「『プロテオミクス』は現在、主導者を入れ替え活動拠点を練達に移して『滅びのアーク』がモンスターにもたらす変化について研究を進めていたのです。
 その結果、肉腫(ガイアキャンサー)のようにいちから自然発生する種と異なり、既存のモンスターや動物種を改造して入れ替わる『怪王種(アロンゲノム)』が誕生していることが報告されました。
 怪王種は一個の王を中心として周囲のモンスターを統率し、同じ怪王種へと変異させていきます。彼らは共通して世界廃滅の本能を持っていることから、魔種と同じく人類の敵……あるいはイレギュラーズの明確な敵であることがわかったのです」
 イレギュラーズが精霊種や秘宝種との結びつきを経て新種の誕生に寄与したように、魔種たちが集める『滅びのアーク』もまた肉腫や怪王種の誕生に結びついているのだ。
「今回の事件はそのリアルケースを調査する機会でもあるのです。
 まずは山林へと入り、モンスターの集落を調査してください!」

GMコメント

このシナリオはラリーシナリオです。仕様についてはマニュアルをご覧ください。
https://rev1.reversion.jp/page/scenariorule#menu13

■グループタグ
 誰かと一緒に参加したい場合はプレイングの一行目に【】で囲んだグループ名と人数を記載してください。所属タグと同列でOKです。(人数を記載するのは、人数が揃わないうちに描写が完了してしまうのを防ぐためです)
 このタグによってサーチするので、逆にキャラIDや名前を書いてもはぐれてしまうおそれがあります。ご注意ください。
例:【もふもふチーム】3名

■オーダー:エドガイ山林への調査と異常なモンスター事件の解決
 不可解なモンスターの異常発達が報告されました。
 ローレットへこの事件への調査、および解決が依頼されています。

■怪王種(アロンゲノム)
 練達へ移籍した研究機関『プロテオミクス』がモンスターとアークの関係を調査するうちに発見した新種のモンスター種別です。
 まだ実際の発生ケースが少ないため詳しい情報も不足しています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

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●第一章:エドガイ山林への調査
 農耕オークが目撃された畑の先。木造家屋の並ぶ集落を調査します。
 ほぼ確実にモンスターとの遭遇が予想されるため、戦闘の準備を必ずしてください。
 このあたりで出没していたモンスターは『オーク』『ゴブリン』『野犬』といったオーソドックスかつあまり脅威にならないようなものばかりですが、もし彼らが異常発達ないしは異常進化を遂げたならその限りではありません。
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  • アロンゲノム・インシデント相談期間中
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別ラリー
  • 難易度HARD
  • 依頼公開日時2021年01月08日 22時15分
  • 第2章募集中42人
  • 総採用数45人
  • 参加費50RC

プレイング募集期間は終了しました。


第2章

第2章 第1節

●怪物の王
 並ぶ民家を破壊しながらこちらへと突き進む巨大な影。
 数歩すすむたびに巨大化し、しまいには民家の二倍ほどの大きさへと変貌した角つきのオーク――仮称『アークスクエイク』。
 アークスクエイクはおびえて逃げようとしたオークを掴むと、巨大な口でもって食いちぎり、ふたくち程で平らげてしまう。そして飲み込んだ次の瞬間には、自身の肉体を網一段階巨大化させた。
「同族を喰らうことで巨大化するのか……こいつ」
 アークスクエイクは両腕の指先端をガトリングガンのように穴だらけにし、回転させながら骨の弾丸をばらまいてくる。
 その威力たるやすさまじく、民家を建てしようとも壁事破壊していくほどだ。
「集落南に集合! ポイントは言わなくても分かるよな! 角つきの巨大オークだ!」

 仲間のあげた大声は、確かに他のポイントで探索していたイレギュラーズにも聞こえたしなんなら巨大オークも見えていたが……。
「こっちはそれどころじゃありませんよ!」
 負傷した仲間を抱え、慌てて集落の外へと走る。
 それを追いかけるのはイナゴのような特徴を有したゴブリンの群れだった。
 すべての固体が羽根をもって飛行し、木々を一瞬で食いちぎり腕は鎌のように鋭く変異している。
 注目すべきは個体ごとの意思疎通能力の高さで、完全にリンクした彼らの意思は『群れを巨大な一固体』とした恐るべき怪物となっていた。
「怪王種を一匹みたら三十匹とでも? 近くに居るひと……誰でもいいから東のポイントまで集合してください!」
 天空に向けて銃を何発も撃ちながら走る。

 その銃声は北側の仲間達にも聞こえていたし実際空を飛ぶゴブリンや巨大オークにも驚いていたが……。
「よそへ人員を割いてる余裕は、ないわね……」
 こちらをじっとにらみつける巨大な狼。おそらくは野犬だったのだろう。それが怪王種となり変異を起こし、力を膨らませていった結果、できあがったのは……。
 人間の胴体を食いちぎれるほどの巨体と、周囲に浮かぶ炎や氷、雷や石といった様々な物体を魔術によって生み出す力。
 さらには銃撃や剣による攻撃を跳ね返す魔法の毛皮。
 魔法によって完全武装したボス狼がそこにはいた。
「応援要請を出して。各員、自分の得意なポイントへ移動! 目標は、三体のボスモンスターの撃破!」

 集落の調査が最終段階に入ったところで現れた三体のボスモンスターたち。
 怪王種との本当の戦いが、始まったのである。

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●第二章:怪物の王
 エドガイ山林に作られたモンスター集落。
 モンスターたちはみな変異をとげ、高い戦闘能力を有していました。
 調査とその予測によれば、元となった『最初の怪王種(ファーストキャリアー)』から変異が感染し、群全体に広がったのだろうということでした。
 それはつまり、調査の最終段階に入ったイレギュラーズたちにそのファーストキャリアーが襲いかかる事実を示していました。

■パートタグ
 参加したいパート名を【】で囲んでプレイング冒頭に記載してください。

【A】
巨大なボスオーク怪王種『アークスクエイク』と戦います。
アークスクエイクは手下の変異オークを食うことでどんどん巨大化するボスモンスターです。
指ガトリングによるかなりの広範囲にわたる射撃に加え、その巨体から繰り出される怪力が脅威になります。
仲間と力を合わせ、巨大なモンスターを打ち倒しましょう。

【B】
変異ゴブリン怪王種の群れ『ダイダルウェイブ』と戦います。
イナゴの群れのように密集し、すべての固体が完全に意思をリンクさせています。
個体ごとの意識はほぼ消滅しており、群れ全体でものを考えるいわば『群一固体』の怪物です。
その特徴から集団戦闘に長けていると有利です。
また、すべての味方が例外なく攻撃に晒されるので防衛能力も必要です。

【C】
複数の魔法を自在に操る犬型怪王種『シルバーウィザード』と戦います。
様々なBSを操る上、回復能力にも優れており上手なHPの削り方やBSの突破能力が要求されます。
アタッカーが高威力の魔術を叩きつけながらタンク担当が攻撃を引き受け、山盛りになったBSをヒーラーが急いで除去するといった連係プレイが理想になるでしょう。


第2章 第2節

ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)
ポンコツオーナー
【A】
【貸部屋組】5名
共食いとな……あれは美味しくなさそうだが?

僕は一番後ろ、皆を見渡せれるところから回復役として頑張らせてもらうよ。
ガトリングに巻き込まれても大丈夫ないように副行動でルーンシールドを張っておこう。
最も攻撃を受けていた者を優先的にミリアドハーモニクスを使って回復するぞ。
回復がかぶらないように注意しないと。
僕に近づいてくる敵がいたら副行動時に【飛】を狙ってショウ・ザ・インパクトで。
アークスクエイクがいない方向に飛ばさなければ。
回復する必要がなさそうな時はライトニングで攻撃に参加。もちろん味方を巻き込まないようにな。

終わったらこんぺいとうを食べよう。
甘い物は疲れに効く。
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
【A】
【貸部屋組】5名
同じオークとして見てらんねぇぜ!

他面子と『アークスクエイク』に挑むぜ!俺はタンク、ヘイトを稼いでダメージ受け持ちと意識誘導だ!

オークとしての顔を見せて鼻を鳴らしつつ『金銀蓮花の炯眼』で【怒り】【恍惚】【ショック】付与を狙うぜ!
特に俺自身は奴さんと同じオークだ
故に「喰おう」とする対象としては俺も含まれるだろう
餌と思ってるオークに嘲笑われて無視できるかな?
テメェは強ぇが間違った強さだ!本物のオークってもんを教えてやらぁ!

ガトリングは指向に対して盾を斜めに構え受け流しつつ横移動、ダメージを最低限に抑える
喰われそうになれば『八方祭』の砲弾を喰わせてやる!口内炎にでもなっちまいな!
観音打 至東(p3p008495)
破竜一番槍
【A】
【貸部屋組】5名
……うええ、死体損壊ござるかあ。あまりやりたくござらんなあ。やり申すけどネ。

アークスクエイクの共食い強化を妨害すべく、狂王種オークどもの『散らかし』承り候。
太刀数を増やせる「空谷幽境告天子」でオークを斃し、首尾よくその死体四散せしめたならば、それらを一々遠くに投げ捨てる。
アークスクエイクが喰らう一口の体積を減らす、あるいはその一口の回収に手間をかけさせることで、兵糧攻めに……ちょっとニュアンス違い申すか。
アークスクエイク本体への攻撃は、「黒顎魔王」にてズバーッとやるでござるよ。仲間との合体黒顎魔王とか胸キュンござるなあ。

(逆ハー……)
ヴェルグリーズ(p3p008566)
全てを断つ剣
【A】
【貸部屋組】5名
共食いとはまたひどい強化方法だね
でもこれが集落の外に出たら一大事だ。ここで止めるよ。

仲間がボスを引き付けている間に俺は敵の死角へ回り込むよ
敵の指を見て攻撃範囲に気を付けながら移動するね

周りに手下のオークがいる場合はまずそれらの対処を
倒した手下はボスから遠ざけるかある程度刻んでおくよ
あまり気持ちのよい行いではないけど、これ以上強化されても困るしね

その後ボスへ向けて味方と一緒に接近。全力で黒顎魔王を叩き込むよ
剣に魔力と俺の属性を載せて振り抜き、黒の大顎を放つ

的も大きそうだし狙えるなら腕周りを狙って指ガトリングを封じたいかな
それだけで随分攻撃しやすくなりそうだしね
オウェード=ランドマスター(p3p009184)

【A】
【貸部屋組】5名
あれが怪王種か…。なるほど厄介じゃのう…
手下を喰うとさらに強化か…手下の体をできる限りバラバラにしようかね
ワシの戦略眼が当たれば更なる巨大化を遅らせれるかも知れぬ

ディフェンドオーダーを使って、障害物の数が多少ある位でバランスいい場所を取る
指ガトリングをも障害物で防げるよう、かつ出来る限り行動をしやすくする為。
戦闘は攻撃寄りで手下を優先的に狙い、一歩ずつ近づきながら若干カウンター気味な戦法で斬り付ける
アークスクエイク相手はわざわざ近付いてとっておきの「クラッシュホーン」をぶちかましてやるワイ!
指ガトリングは予測できたら避けたいが、出来れば間に合わない誰かをかばう気で行こう

「巨大オークの『アークスクエイク』だぁ? 同じオークとして見てらんねえぜ!」
 『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)は腹堤をパァンと叩くと腹から通る声を出した。
「貸部屋組、集合!」
「「応!!」」
 雄々しい叫びと共に出現するオウェード=ランドマスター(p3p009184)。両手にダブルアックス。頭からつま先までを覆う鋼の鎧というガチガチのスタイルだが……。
「呼んだでござるか?」
 段ボールからシュッて顔を出す『破竜一番槍』観音打 至東(p3p008495)。
「どうやら俺の出番らしいね」
 その段ボールからにょきっとはえてくる剣もとい『全てを断つ剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)。
「こんぺいとう食べる?」
 同じ段ボールからにょきっとはえてくる『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)。
 オウェードがゆっくりと振り返った。
「なぜ三人ともそこから出るんじゃ。みんなで『応』て言いながらゴリョウの周りでポージングする約束だったじゃろ」
「そうでござったっけ?」
「俺、記憶にないな」
「右に同じ」
「じゃあさっきの『応!!』はなんだったんじゃ……ワシ一人か!?」
「まあまあ、一致団結しようって気持ちは一緒だから」
 ヴェルグリーズは人間形態にチェンジすると、宙返りをかけてゴリョウの横へと立った。投げ渡された剣に『別れ』の力を流して抜刀する。
 同じく至東も刀を抜き、段ボールを一瞬にしてバラバラに。
 ランドウェラはこんぺいとうの入った布袋をしまって右腕に術式の紋様を光らせた。
 オークを掴んでムシャムシャと喰らっていた『アークスクエイク』が、彼らをぎろりと見下ろす。
「これが集落の外に出たら一大事だ。ここで止めるよ」
「無論!」
「タンクは任せとけ! テメェは強ぇが間違った強さだ! 本物のオークってもんを教えてやらぁ!」
 真っ先に前へ出たゴリョウ。アークスクエイクはそんなゴリョウを派手に蹴っ飛ばし、身体をボールのように丸めたゴリョウは民家を数棟ほど破壊しながらバウンドしていった。
「一瞬だったけど!?」
「問題ない。次はワシが止める!」
 斧をクロスして前に出たオウェード。
 その左右を固めるようにヴェルグリーズと至東が走った。
「『絶対分割』――」
 別れの力を拡大し、アークスクエイクのすねを狙って剣を打ち込むヴェルグリーズ。
 そこへ至東が複数に分身をつくり一斉斬撃。
「――『空谷幽境告天子』」
 集合した分身たちがひとつに戻ったところで、アークスクエイクはがくんと膝を突いた。
 反撃として繰り出された拳を、オウェードがふんぬと叫んで受け止める。
「あと三秒とめておいて。……いける」
 ランドウェラがオウェードに治癒のエネルギーを流し込み、汗を吹き出しながら歯を食いしばって震えるオウェードに活力を呼び戻させた。
 ぐぬうと叫びなんとか数十センチ押し返すオウェード……のすぐ横を。
「待たせたな!」
 ジェット噴射で突っ込んできたゴリョウがすりぬけ、アークスクエイクの顔面に大籠手のパンチをたたき込んだ。
 思わずよろけ、転倒するアークスクエイク。
 拳を地に着ける形で着地したゴリョウと、クロスアックスのオウェード。
 剣を水平にかざすヴェルグリーズと背を向けて上着の裾をなびかせるランドウェラ。
 その端で刀を収め、至東は……。
(このシチュエーション……まさに逆ハーレム)
 ちょっと浸っていた。

成否

成功


第2章 第3節

郷田 貴道(p3p000401)
煌希の拳
【A】
どうせやるならデカブツだよな、HAHAHA!
怪王種だったか? 殴り甲斐がありそうじゃねえか!

異相【雷帝】で力の限りアースクエイクに殴りかかるぜ
ラッシングパワーが肝心ってもんだろう、こういう奴にはよぉ!
恍惚でダメージを稼ぎつつ、感電で味方のBS付与も助けるぜ
移動不要時には瞬・極みも発動だ

ミーも含めて味方への攻撃が苛烈なら、八岐蛇槍で呪縛も叩き込んで主目的を妨害にシフトだ
ついでに手下の変異オークどもも巻き込んでパワーアップを邪魔するぜ
乱戦になりそうだ、味方は巻き込まないように注意しとかねえとな

AP切れ後は実戦ボクシングに切り替える
この時は火力が落ちちまうし手下の排除を優先するぜ

アドリブ歓迎
コレット・ロンバルド(p3p001192)

【A】

「時間が経つほど不利になりそう…なら、できるだけ早く倒さないと」

「そろそろ撤退しておいた方が良さそうね」


【行動】
ひたすらアースクエイクを狙う
最初はアースクエイクを「ぶん殴る」で恍惚がかかるまで攻撃
アースクエイクが恍惚状態になったら「ティタノマキアの閃光」を使用し、通常攻撃でアースクエイクを全力攻撃
以降はひたすらアースクエイクへ通常攻撃を仕掛ける
近くに味方がおらず、範囲攻撃で巻き込めそうな敵がいたら「暴れる」でアースクエイクと手下のオークへ攻撃
多数のオークに囲まれそうになるか、体力が30%以下で撤退
他にアースクエイクを攻撃する人またはグループがいた場合、その行動の邪魔にならないように行動
わんこ(p3p008288)
シャウト&クラッシュ
【A】
キャヒヒヒ、大物のお出ましデスネ……!
三方面からの同時攻撃たぁ、味な真似するじゃねぇデスカ。ならばわんこはアークスクエイクの方へ向かいマス!!
さぁ、やろうかデカブツ……指鉄砲ならわんこも負けちゃいマセンゼ!!

まずは移動で奴との間合いを中距離帯に調整し、主行動で『わんこサプライズ』!
タッパがでかい分毒は痛いはずデス、【致死毒】が切れる度にもう一度サプライズだ!!

続きましてはご待望のガンファイトといきマショウ。こっちは至近射撃だがなぁ!!
移動で間合いを至近距離帯に調整したら、行くぜ『わんこショウタイム』!!
さっきの敵から情報を仕入れてなきゃ虚を突けるはずデスガ、さてどうかな……!
長谷部 朋子(p3p008321)
蛮族令嬢
【A】
ヒャッホーゥ! なんだか派手に賑やかじゃーん!
どれもめちゃくちゃ強いボスモンスターが三匹! どれに行こうか迷っちゃうよねぇ
う~~~~~~~~ん……(前情報を確認しながら思案し)よし、決めた!
ここは『アークスクエイク』一択だね!
『ダイダルウェイブ』は数が多すぎるから相性悪いし、『シルバーウィザード』はそもそも物理が効かなさそうだからナシ!
あたしとしてもアークスクエイクみたいにわかりやすい奴が相手の方がいいしね!
そうと決まれば乗り込むぞー!!
とにもかくにも突撃あるのみ! 【スーパーノヴァ】の連打で力の続く限り殴って殴って殴りまくるよ!!
あ、AP切れたら回復ってもらえるかな?

(アドリブ歓迎)
ボディ・ダクレ(p3p008384)
痛みを背負って
【A】
オークがここまで巨大化するとは、怪王種は前までとは一線を画すのですね。
しかしやる事は変わりません。撃滅、ただそれだけです。全霊で依頼を遂行します。

・行動
最初は遠方で待機を行い、手番が最後に回ってきたらアークスクエイクに対してブルーコメットTSを使用し【恍惚】を付与。その大きな的に全力で拳を叩きつけます。
次のターンになりましたら、即座にスーパーノヴァを使用し、副行動で移動をして退避。ヒット&アウェイに努めます
EXA成功時は基本ブルーコメットです。
APが切れましたらアルマ・ガルバニズムで回復を。


疾く速く、対象の破壊を
私の全力を以って怪王種を撃滅する

 派手に転倒した巨大オーク『アークスクエイク』。
 その状態から復帰するためにか膝立ち姿勢から両手をかざし、指ガトリングによって周囲をなぎ払い始めた。
 イレギュラーズたちは建物の裏に隠れたり防御自慢の仲間を盾にしたりと弾幕を防いでいたが……その中で、なんと真っ向から突っ込んでいく者たちがいた。
「ヒャッホーゥ! なんだか派手に賑やかじゃーん! あたしもまーぜてっ、とお!」
 『蛮族令嬢』長谷部 朋子(p3p008321)は厚着していたコートや上着をパージし極めて薄い軽装状態になると、弾幕が自らをターゲットするよりも早く走り出し、弾が発射されるよりも早くアークスクエイクへと跳躍。
「唸っとけ! ネアンデルタール!!!!」
 勝負は先手必勝。一撃必殺。
 大上段から振り上げた巨大な石斧が、アークスクエイクの指を強引に切断。アークスクエイクは思わず手を押さえて唸った。
「進化もできぬ人間ごときが、こんな……!」
「えっなにあんた喋れたの? さっきまで怪獣みたいに唸ってたじゃん」
 アークスクエイクが指を押さえ歯がみする。
 いくら知恵をつけたとて、経験は稼げない。ローレット・イレギュラーズは時としてリスク覚悟で迫ってくるということを、彼は知らなかった。
「キャヒヒヒ! 三方面からの同時攻撃たぁ、味な真似するじゃねぇデスカ。
 さぁ、やろうかデカブツ……指鉄砲ならわんこも負けちゃいマセンゼ!!」
 豪快に姿をさらした『シャウト&クラッシュ』わんこ(p3p008288)が両手をかざし、突撃しながら空気砲を乱射した。
 咄嗟に手をかざして防御するアークスクエイクだが、その動きが致命傷となった。
「隙有り、デス!」
 跳躍からのサマーソルトキック。靴から展開した仕込みナイフつき。
 突き刺さった足をとっかかりにしてさらなる乱射。
 そこへ増援としてかけつけた『痛みを背負って』ボディ・ダクレ(p3p008384)と『煌希の拳』郷田 貴道(p3p000401)が現れた。
「オークがここまで巨大化するとは、怪王種は前までとは一線を画すのですね。
 しかしやる事は変わりません。撃滅、ただそれだけです。全霊で依頼を遂行します」
 肉体をみなぎらせ、画面に赤いエマージェンシーマークを表示するボディ。
「どうせやるならデカブツだよな、HAHAHA!
 怪王種だったか? 殴り甲斐がありそうじゃねえか!」
 同じく貴道もパンプアップをかけると拳でそのへんの壁をぶち抜いた。
「しっかしあそこまで暴れ回ると、どこから殴ったもんかな」
「誰かが動きを止めてくれればいいんですが……」
「話は聞かせて貰ったわ」
 巨大な剣を引きずって現れるコレット・ロンバルド(p3p001192)。
 ボディたちが思わず見上げるほどの巨体に艶めかしいほどの鎧を纏い、貴道の身長以上はあろうかという剣を上段に持ち上げる。
「持久戦になればオークを食われ、時間が経つほど不利になる。なら、速攻をかけるべきね」
 こくりと頷く二人。コレットはその二人の顔をそれぞれ見ると、まず一歩前に出た。
「私が隙を作る。そこをお願い」
 言うやいなや、コレットはあろうことか剣をアークスクエイクめがけてぶん投げた。
 咄嗟にそれをキャッチするアークスクエイクへ、助走をつけて殴りかかる。
 全長3mのボディから繰り出されるパンチが、アークスクエイクを僅かにぐらつかせる。
 元々足の踏ん張りがきいていないこともあって、アークスクエイクは思わず片手を地に着いた。
「離れろ、巨大な人間!」
 なぎ払おうと繰り出した腕を、コレットは腕でガード。足を踏ん張ってとめると――。
「今です」
 ボディは画面に『FIRE』のシグナルを出し突撃。
 すさまじい突進力から繰り出されるキックがアークスクエイクの顔面に炸裂。
 更に巧みなフットワークでみるみる距離をつめた貴道の射撃範囲外からの打ち抜くようなパンチがアークスクエイクの腹へ命中。螺旋状のうねりをみせた肉がそのまま背中まで貫通する穴をあけ、顔面はといえば頭蓋骨を半壊させながら脚を振り抜いていった。
 轟音をたてて沈むアークスクエイクの肉体。
 コレットは拳を天に突き上げ、勝利の宣言とした。

成否

成功


第2章 第4節

ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
医術士
【B】
【銀狐分隊】4名
携行品使用

●目的
マニエラちゃんの指揮の下、群体を叩き潰しましょう!
「驚異の一つや二つ、わたし達師弟にお任せあれ!」

●行動
わたしは弓型陣形の中央前方。
赫塊に『騎乗』し、皆と速度を合わせながら陣形を維持。
敵が見えたらまず『神気閃光』で先手を取りにいく。

群体が一斉に一人を狙うようならその人をかばう。かばえないなら『Emmanuel』連射で回復させる。
先頭のわたしが狙われたら、『Emmanuel』+副行動の防御集中で耐えてみせる。

『サンクチュアリ』でチームが安定して戦えるよう高めHPを維持できるようにしつつ、
殺虫剤代わりの『ヴェノムクラウド』でイーリン師匠様と同じ地点を攻撃。
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
天才になれなかった女
【B】
【銀狐分隊】4名

【目的】
群を漸減するために、マニエラの指揮下で部下として最大限火力を発揮する

【誘導】
第一章で得た情報を元に、複数の走行、逃走ルートを提案
ハンドサイン等敵にすぐ理解されない物を使用

【戦闘】
・強化騎乗戦闘
・充填85
左翼端で敵の回り込みを回避するために耐久を活かし、馬の脚を利用し距離を維持
中央のマニエラに食いつくまでは雷返しで敵の足並みを乱れさせ、少しでも時間を稼ぐ
自分の進路を塞ぐ、あるいはマニエラに噛みつく、フラーゴラが突撃する寸前、直後になれば角度を取り、カリブルヌスで一気に薙ぎ払う
振りほどいた段階での損耗を確認し「ギフト」で撤退タイミングを提案
撤退時は殿をつとめヒール連打
古木・文(p3p001262)
文具屋
【B】

どこに手助けに行っても強敵しか居ないと聞くと
少し途方に暮れてしまうね。ははは。
攻撃力に自信は無いけれど変異ゴブリンの群れに行こうか
相手が群体で動くなら誘導するくらいは出来るかもしれないからね
しかしゴブリンの知能と能力が此処まで高くなるとは……

・戦闘
遠距離からヘビーサーブルス
またはディスペアー・ブルーによる範囲攻撃
高火力の仲間の射程に誘導できるようであれば行い
APが切れたら通常攻撃によるBS付与を狙う
防御は防具による再生に任せ、攻撃を優先する


イルミナ・ガードルーン(p3p001475)
蒼騎雷電
【B】
【終焔蒼騎】

群れで一つの生命……むむっ、そういう進化の仕方もありますか!
任されましたよウォリアさん!みんな違ってみんな良い、って所を見せてやるッス!

……とはいえ、イルミナにはウォリアさんのような広範囲を掃討出来る技はありませんからね!
任された背中を護る事に専念しますよ!
一つ一つ、丁寧に潰しましょう!

AKA+テネムラス・トライキェンⅡでの攻撃をメインとして群れのゴブリンを一匹ずつ仕留めます!
ウォリアさんには指一本触れさせないことを目標に!
ウォリア(p3p001789)
終縁の騎士
【B】
【終焔蒼騎】2名

大物、大群、選り取り見取り。
全く、魔種に関わると強敵に事欠かんな!
___数は判り易い脅威だからこそ、焔としての本懐が果たせる場面と言えよう
背中は任せたぞイルミナ、害虫退治といこうじゃないか!

おお、なんと懐かしい光景だ!
些か「あやつ」には届かないが、まるで蝗の様なあの悪意はそれに近いものがある!
ならば、オレも終縁の焔を以て思い知らせねばなるまい!
如何に大いなる群であろうとも、焼き尽くされて焦土に還れば真の意味で一つになる!

マッドネスアンガーで強化した戦鬼暴風陣で周囲の全てを一掃する
際限の無い群が何度押し寄せても、その度に一薙ぎを食らわせる
押し返し、叩き潰し、ゼロに還るまで!
マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)
策士
【B】
【銀狐分隊】4名

【目的】
敵怪王種ゴブリンの数を減らし、撃退への礎を作ること

【陣形】
弓形陣形にて出陣。先頭をココロ、左端にイーリン、右端にフラーゴラ。敵を引きつけた後はココロと速度を上げてフラーゴラとイーリンでハサミ挟撃

【戦闘】
後方にて囮になりながら
自身へのソリッドシナジーを付与して消費低減。フラーゴラにもソリッドシナジーを付与。ターン経過で適時付与しに近付く
バイクにて戦線離脱を行いつつクェーサーアナライズにて味方のAPをサポート。攻撃を受けた味方がいた場合はミリアドハーモニクスにて回復
余裕があればヴァイス&ヴァーチュで攻撃、フラーゴラへソリッドシナジーを付与した後離れる際にも攻撃して撹乱
リディア・T・レオンハート(p3p008325)
勇往邁進
【B】

一切の乱れなく、意志を同じくする群体――恐ろしいですね
ですが、それは同時に、状況を判断する頭も一つしかないようなもの!
「我が名はリディア・T・レオンハート! スコフニュングの名に賭けて、戦場を切り拓く者なり!!」
初撃は七星極光『断空牙』
貫通攻撃で敵陣に突破口を開きましょう
自軍と敵軍が衝突した後は、ひたすらにH・ブランディッシュ!
敵だけを正確に切り裂くこの剣技でAPが続く限り奮闘して見せましょう
APが尽きた場合はレオンハートストライクに切り替えますが、この段に置いても我が身は剣山の如く、迫りくる攻撃を悉く跳ね返してみせる――!
源 頼々(p3p008328)
虚刃流開祖
【B】【虚刃流】2名

同行者:ハンス・キングスレー(p3p008328)
羽根……羽根だと?そしてイナゴのような夥しい数……つまり触角もあるな貴様ら!つまり鬼!ぶっころ!
ゴブリンに元々角があればギフト対象だし羽根があれば触角も生えるはずなのでギフト対象に違いあるまい!あるまい!クソ忌々しい角であるが統率を乱せる可能性があるならば生やすしかあるまいな……ほんと嫌であるが!
戦闘はハンスに乗ってルーンHを連打。名付けて『虚刃流……その、なんかこう吹雪』!
あまりにも囲まれる場合はブランディッシュで対応
とにかく数当てて少しでも潰せ!
ハンス・キングスレー(p3p008418)
虚刃流直弟
【虚刃流】2名
【B】
同行者:源頼々(p3p008328)

ふふっ! お待ちかねの百鬼夜行みたいだよ頼々くん!
頼々くんの脇下に腕を回して運搬性能で運び、彼に連鎖行動を適用する
群れの動きに対応しつつ低空飛行、必要に応じ上昇!
ギフトで角を生やした彼の昂り、不快感は【青の鳥籠】で鎮静。どうどう
よし、全速力で飛び回るけど……ま、君なら大丈夫だよね
ーーさあ、ぶっ潰せ!!

副行動で移動し引き撃ち
敵の数は多いし、何かしらには当たるでしょう
攻撃は【海転】を連打。ウェイブにはウェイブをってね!
群れの態勢を崩してやろう
近づいて来た相手は焔華皇扇で燃やす
乱戦になった場合は神気閃光で識別攻撃

とにかく数を潰して終わらせるよ!
フラーゴラ・トラモント(p3p008825)
恋の炎に身を焦がし
【B】
【銀狐分隊】4名

「モンスターが文化を持つのは喜ばしいこと……。でも世界廃滅を願うなら、それは看過できないな」

◆目的
マニエラさんの指示に従い、群体の数を減らす
役割はアタッカー
「姉弟子……マニエラさんの見せ場だね。妹弟子も務めを果たすよ!」

◆行動
騎乗戦闘を使用し右翼端に位置
手始めに『飛翔斬』でなるべく数を減らす
お師匠先生(イーリンさん)と敵の動きを乱す
その後マニエラさんが連れて来た敵をお師匠先生と挟撃する
馬で中距離を保ち後退しつつ『オーバーザリミット』を付与し『ブルーコメット』
AP切れの場合は『フォーコデルインフェルノ』
撤退用の余力を残すことを意識

 モンスター集落。その扉が開く。
 開く、開く、いくつも同時に開く。
 そして彼ら……ゴブリン群一体型怪王種『ダイダルウェイブ』は、同時に腕を鎌状に変化させた。
「十人や二十人なら潰せたものをよお」
「大勢でうじゃうじゃ出やがって」
「どこから湧いてでてくるんだ? 人間ン」
「それはコッチの台詞ッスよ!」
 次から次へと湧き出ては民家の周りや屋根の上などに集まりこちらへ威嚇するように歯をガチガチと鳴らす連中に、『蒼騎雷電』イルミナ・ガードルーン(p3p001475)はビッと指をさした。
 碧く流線型のデザインをした鎧に憑依し、両腕からクローを展開する『終縁の騎士』ウォリア(p3p001789)。
「大物、大群、選り取り見取り。
 全く、魔種に関わると強敵に事欠かんな!
 ――数は判り易い脅威だからこそ、焔としての本懐が果たせる場面と言えよう
 背中は任せたぞイルミナ、害虫退治といこうじゃないか!」
「任されましたよウォリアさん! みんな違ってみんな良い、って所を見せてやるッス!」
「「さえずるな劣等種族ゥ!」」
 十匹のダイダルウェイブが全く同時に、そして一切のかぶりなく複数の方向から斬りかかる。
「おお、なんと懐かしい光景だ! 些か『あやつ』には届かないが、まるで蝗の様なあの悪意はそれに近いものがある!」
 ウォリアは強引に前へ出ると彼らの攻撃をすべて受けた。鎧を刃が貫通し、数本に至っては背中から突き出る程だが――。
「ならば、オレも終縁の焔を以て思い知らせねばなるまい!
 如何に大いなる群であろうとも、焼き尽くされて焦土に還れば真の意味で一つになる!」
 両目からボウッと炎を漏らすと、ウォリアは両腕のクローで強引に暴れ始める。
 そこを狙って飛び込むイルミナ。
 ウォリアの周囲をぐるぐると駆け回るような軌道をとりつつも、群がったダイダルウェイブの首を次々に切り落としていく。
「ウォリアさん、無事ッスか!」
「この数に任せた猛攻、蚊帳の外ならぬ『蚊帳の内』に籠もることは不可能。だが心配するな。我はそうそう死なん」
 そんな彼らの側面からさらなる群れ。10体前後のダイダルウェイブがウォリアを仕留めようと飛行する――が、それを鋭い斬撃が斜めに走り、遮った。
 群れで意識を共有しているためか、つい10体全部で警戒し飛び退くダイダルウェイブ。
 ターンして戻ってきたのは、脚に装備した鉤爪をギラリと凶悪に光らせた『虚刃流直弟』ハンス・キングスレー(p3p008418)だった。
「ふふっ! お待ちかねの百鬼夜行みたいだよ頼々くん!」
「そのようだな!」
 ハンスの腕に吊される形で運ばれていた『虚刃流開祖』源 頼々(p3p008328)が着地し、具現鞘に手を『かける』。
「これが進化したモンスターだというのか。それに羽根……羽根だと? そしてイナゴのような夥しい数……つまり触角もあるな貴様ら! つまり鬼! ぶっころ!」
「どうどう」
 角を生やして激高しそうになる頼々の頭を撫でて落ち着かせるハンス。
 ひっこむ角。
「いちゃつきやがって……」
「ゆるせねえ……」
 目を血走らせたダイダルウェイブは比較的動きが遅いであろう頼々を狙って一斉攻撃――しようとした所、ハンスが炎をまとった蹴りで牽制。
 広がった炎にまかれたダイダルウェイブめがけ、頼々は空想の刃を抜刀した。
「虚刃流……その、なんかこう吹雪!」
 連続で放たれた斬撃が飛び、空気ごと氷結させそれまでの熱量と相まって激しい破裂現象を引き起こした。
 針でつついた水風船のようにはじけるダイダルウェイブ。
「ここで『よくも仲間達を』とわめくのが旧式」
「だが今の『我』にとっては足の小指をぶつけた程度の損傷よ」
 新たなダイダルウェイブが追加され、べろりと鎌の腕を舐める。
「足の小指って……それ転げ回るほどの痛打では?」
 『勇往邁進』リディア・T・レオンハート(p3p008325)はぽつりともらし、ダイダルウェイブたちは一様に斜め上を見て口笛を吹いた。
 知能が発達し特殊な精神性をもっても、だからといって特別賢いわけではないらしい。
 では改めまして……と剣を抜いて構えるリディア。
「我が名はリディア・T・レオンハート! スコフニュングの名に賭けて、戦場を切り拓く者なり!! ――七星極光『断空牙』!」
 叫ぶやいなや、国伝説の剣技を繰り出した。
 翠色の闘気を纏った輝剣リーヴァテインを大上段から振り下ろせば、大地をえぐり突き進む破壊の波となる。
「「ぐおっ!」」
 ダイダルウェイブの一部を撃滅――したと同時に残る群れが襲いかかる。
 牽制や脅しというものが通じないのもこの敵の特徴だ。一体一体が我が身を犠牲にして群れの利益を上げようとする。
 で、あるからして。
「群れで意識を共有するなら、同じ穴にもはまるわけだ」
 『文具屋』古木・文(p3p001262)は空にペンで文字を書くと熱砂の魔術を発動。密集したダイダルウェイブをまとめて吹き上げていく。
「しかしゴブリンの知能と能力が此処まで高くなるとは……」
 懐から流体金属でカスタムした短銃を取り出し、ダイダルウェイブへと向ける。
「BSはどうやら有効みたいだ。とにかく敵を停滞させておくよ。その間に誰かチェックメイトしてもらえるかな」
 文は眼鏡のブリッジに中指を当て、僅かにうつむくようにして視線を仲間へやる。
 彼がこのときアテにしたのは、『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)たち四人のチーム『銀狐分隊』であった。
「了解したわ。……マニエラ、例のプランでよろしく」
「一節によれば、蝗害を収めた者は神格化されるという。さて、集まってこい。私は脆くて、厄介だぞ?」
 『策士』マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)はイーリンたちに『ソリッド・シナジー』を付与すると『クェーサーアナライズ』のフィールドを展開。
「驚異の一つや二つ、わたし達師弟にお任せあれ!」
 『医術士』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)はそのフィールド内に陣取ると、神気閃光によって集まってきたダイダルウェイブをなぎ払った。
「走るよマニエラちゃん。――赫塊!」
 真っ赤な馬が駆け抜け、飛び乗ったココロはダイダルウェイブたちを引き連れながら馬を加速させる。
 一方でマニエラはココロの手をかりつつ白い流線型のバイクへと飛び乗り、走り出した。
 併走を始めるラムレイ騎乗中のイーリンと、同じく黒い軍馬にまたがった『恋の炎に身を焦がし』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)。
「モンスターが文化を持つのは喜ばしいこと……。でも世界廃滅を願うなら、それは看過できないな」
 そしてマニエラに視線をやって、小さく笑った。
「姉弟子……マニエラさんの見せ場だね。妹弟子も務めを果たすよ!」
「そういうわけだ。来るぞ」
 振り返るマニエラ。
 一斉に襲いかかるダイダルウェイブ相手に、フラーゴラは馬から両手をはなして手刀による飛翔斬を連発。
 追跡するダイダルウェイブ数体を撃墜したところでイーリンが『カリブルヌス・改』を発動。
 まっすぐになったダイダルウェイブの群れを一息になぎ払った。
「ふう……」
 撃滅を終え、周囲のクリアリングを始めるイーリンたち。
「意識を統合した群れ、ね……突然こんな集落ができて不思議だと思ってたけど、学習も早くて文句も言わず働く人員がこれだけいれば納得だわ。
 なにより、こんな連中がこのさき『偶発的』に発生するんだから……まさに蝗害よね」
 けれど、だからといって泣き寝入りなんてしていられない。
 戦わなければ、滅びるのだ。
 それはどんな世界でだって同じ、生物の摂理なのだろうから。

成否

成功

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