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シナリオ詳細

混沌的ミリ四駆列伝ダッシュ&ゴー!

完了

参加者 : 49 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●練達からの誕生日プレゼント
 その日ローレットに現れた『黒耀の夢』リリィ=クロハネ(p3n000023)は実に上機嫌であった。
 手には小さな箱が一つ。
「どうしたんですかリリィさん? なんだかご機嫌ですね」
 『星翡翠』ラーシア・フェリル(p3n000012)が尋ねると、ニンマリと笑ったリリィが目を輝かせて言う。
「良く聞いてくれたわねラーシアちゃん!
 私は誕生日を迎えたの! そして練達から贈られてきたこの箱は、まさに私へのプレゼントなーの-よー!!」
 テンション高いリリィがババッと箱を天に掲げる。はて、その箱が一体なんだというのか。
「なんだか荷馬車というかメカ子ロリババアみたいなイラストが描かれていますね」
「どこにメカ子ロリババアが描かれてるっていうの。クルマよクルマ。
 このスタイリッシュなフォルム、男の子じゃなくてもワクワクしちゃうってものよ」
「クルマ? 異世界の乗り物でしたっけ。
 模型かなにかですか?」
 ノンノンと指を振ったリリィが箱を開けると、そこには成形されたいくつかのパーツに稼働しそうな部品が収められていた。
「これはねミリ四駆よ」
「ミリ四駆?」

 説明しよう。
 ミリ四駆とは練達の竜三谷博士が開発した充電式魔力電池を使って動く自動走行模型なのだ!
 手のひらサイズでありながら緻密なセッティングが可能なこの自動走行模型は、大人から子供まで楽しめる、まさに年代を問わない最高の遊び道具なのである!

「特徴は何と言っても心臓部たるこのモーターにステータスインストールが可能という点ね。
 これによって手塩に掛けて作りあげたマシンはまさに自らと一心同体となるわけよ。
 ふふ、目に浮かぶようだわ。
 反応に任せてロケットスタートを決めるマシン、防御性能に裏打ちされたコーナリング、連続的なカットコーナリングを決める複数回行動、そう飛行能力があればミリ四駆は空をも飛ぶのよ……!!」
「な、なんだかよくわかりませんが凄そうですね……」
「はっ、そうだわ。誕生日を迎えた私! そして大量に送られてきたミリ四駆とコース! ならば、そう! 大会を開かねばならないわね!!
 そう第一回ローレットミリ四駆選手権リリィ・クロハネ杯! 開幕よ!!」
 自身の誕生日と大会がどのような関係性を持っているかはもはや不明だが、テンションが突き抜けたリリィを止める者は誰も居ない。
「ふふ、天義がなんだか不穏な空気になっているけど、それはそれ、これはこれよ。シリアスも遊びも両立するのが混沌流というわけよ!!
 さっそく参加者を募らなきゃ……ふふふ、見ていないさい。ハイパーマジックバーストモーター(大会使用禁止)を積んだ私のマシン『ダークネスウィッチ』が並み居る特異運命座標ちゃん達のマシンを蹴散らして見せるわ!!」
 もうすでに自分のマシンにニックネームを名付けてるリリィは、この世界に詳しい。
 苦笑しながら見ていたラーシア、そして通りがかった『はらぺこ王女さま』ルーニャ・エルテーシア(p3n000050)も巻き込んで、今第一回ローレットミリ四駆選手権リリィ・クロハネ杯が始まろうとしていた――!!

GMコメント

 こんにちは。澤見夜行(さわみ・やこう)です。
 リリィの誕生日ですが、そんなことはともかく遊ぼうぜ!
 皆が考えた最強マシン大募集だ!

●やること
 ミリ四駆を規定のコースを走らせてタイムを競います。
 練達のなんだか凄い技術力によって、皆さんのステータスが反映されます。スキルも反映されるかもしれません。コースアウトしそうになったらとりあえず魂を込めて叫びましょう。
 外部からの干渉(棒とか)で進行方向をコントロールすることは今回は出来ません。どこまでもダッシュ&ゴーです。

●書式
 書式運用しています。
 出来るだけ沿うようにプレイングを記載ください。

一行目:単独参加かグループ参加か。グループの場合は相手の名前とIDやグループ名があると良いです。
二行目:マシン名。 例『ダークネスウィッチ』
三行目:以降自由記載

 例
 『行きなさい、ダークネスウィッチ! 何もかも置き去りにするのよー!!』
 黒くシャープネスなボディを隈無く肉抜きした超軽量級マシン。
 大会使用禁止の『ハイパーマジックバーストモーター』を搭載し最速を目指す。コーナリング? なにそれ?
 早すぎる故に第一コーナーで空を飛ぶに間違いない。そして地面に落下激突で分解する。リリィは泣く。


 複数人で一つのマシンでもOKです。その場合は皆でマシンの良いところを被らないように書きまくりましょう。
 逆に複数人で複数のマシンもOKです。連携描写や競い合いを書いておくと良い感じになるかもしれません。

 ミリ四駆を思いつけなかった人は賑やかしでなんかすげーことになってるぅと実況するのもよいと思います。 

■賞品
 前回のイベシナでやらかしましたが、今回は大会なのでしっかりと賞品(粗品)を用意します。
 総合的な能力にダイス運で記録されたタイムを元に、上位三名が選出されます。特別賞もあるかもしれません。
 記念品と思って頂ければと思います。リリィお手製のリリィ杯だしね。 

●NPC
 リリィ=クロハネ、ラーシア・フェリル、ルーニャ・エルテーシアの他、ステータスシートのあるNPCは『ざんげ』以外、呼べば出てくる可能性があります。
 リリィは誕生日ということでテンションMAXでミリ四駆で遊んでいます。ラーシアは付き添いながらちょっと興味津々。
 なんだかよく分からず参加することになったルーニャはマシンの組み立てに四苦八苦しているようです。不器用。
 幻想アイドルすぴかちゃんはレースクイーンとして周回数の札を表示しているみたいです。誘えば参加もするかも?

●その他
 ・可能な限り描写はがんばりますが描写量が少ない場合もあります。その点ご了承ください。
 ・同行者がいる場合、書式に従ってグループ名の記載をして頂く事で迷子防止に繋がります。
 ・単独参加の場合、他の方との掛け合いが発生する場合があります。
 ・白紙やオープニングに沿わないプレイング、他の参加者に迷惑をかけたり不快にさせる行動等、問題がある場合は描写致しません。
 ・アドリブNGという方はその旨プレイングに記載して頂けると助かります。

 皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
 宜しくお願いいたします。

  • 混沌的ミリ四駆列伝ダッシュ&ゴー!完了
  • GM名澤見夜行
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年05月28日 21時50分
  • 参加人数49/∞人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 49 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(49人)

アルペストゥス(p3p000029)
煌雷竜
アルプス・ローダー(p3p000034)
二輪
ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
魔動機仕掛けの好奇心
セララ(p3p000273)
魔法騎士
シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)
蒼銀一閃
デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
共にあれ
サンディ・カルタ(p3p000438)
レディの味方
ヨハナ・ゲールマン・ハラタ(p3p000638)
自称未来人
善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)
レジーナ・カームバンクル
アリシア・アンジェ・ネイリヴォーム(p3p000669)
黒焔纏いし朱煌剣
カイト・シャルラハ(p3p000684)
水神の加護
フロウ・リバー(p3p000709)
夢に一途な
楔 アカツキ(p3p001209)
踏み出す一歩
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
朝長 晴明(p3p001866)
Red hot toxic
セティア・レイス(p3p002263)
妖精騎士
ニル=エルサリス(p3p002400)
瀬川 商業㈱(p3p002666)
オール・オブ・マイ・ビジネス
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
流麗花月
姉ヶ崎 春樹(p3p002879)
牙撃特攻隊長
ベルナルド=ヴァレンティーノ(p3p002941)
聖女の小鳥
アベル(p3p003719)
未来偏差
レスト・リゾート(p3p003959)
遠足ガイドさん
ラルフ・ザン・ネセサリー(p3p004095)
我が為に
御幣島 十三(p3p004425)
機械眼の騎士
ルフト=Y=アルゼンタム(p3p004511)
黒星 一晃(p3p004679)
黒一閃
ジェック・アーロン(p3p004755)
お姉チャン
最上・C・狐耶(p3p004837)
狐狸霧中
サクラ(p3p005004)
聖奠聖騎士
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
ノブレス・オブリージュ
スタニスラウス(p3p005111)
楽園創造装置
ロク(p3p005176)
クソ犬
ティスル ティル(p3p006151)
白雀
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
舞音・どら(p3p006257)
聖どら
リナリナ(p3p006258)
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
道子 幽魅(p3p006660)
覚悟を抱いて
アイリス・アベリア・ソードゥサロモン(p3p006749)
黒鴉の花姫
ニーナ・ヘルヘイム(p3p006782)
Spica's Satellite
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
胸いっぱいの可能性を
アンジュ・サルディーネ(p3p006960)
エンジェルいわし
オッター・プラテパス(p3p006996)
絶叫ビーバー
エストレーリャ=セルバ(p3p007114)
賦活
秋月 誠吾(p3p007127)
虹を心にかけて
カイト(p3p007128)
雨夜の惨劇

リプレイ

●ミリ四ファイトな誕生日
 予想を大きく上回るイレギュラーズが集まったことで、リリィ主催のミリ四駆大会会場は異様な熱気に包まれていた。
「ふふ、ふふふ……! すごい、すごいわミリ四駆! 大盛況じゃない!
 特異運命座標ちゃん達の手にしているマシン達! すごいわ! 皆気合い満点ね!!」
 ハイライトのない目を輝かせてリリィが言葉を走らせる。そんなリリィを笑う者は誰一人としていない。そうこの場に集まった者達のほとんどがミリ四駆に目を輝かせる少年少女なのだ!
「さぁ! 始めるわよ!
 第一回ローレットミリ四駆大会! リリィ・クロハネ杯ッ!!
 ルールは簡単! コースを十五周走らせて、タイムが早い人の勝ち! コースアウトは走りきった周回数がレコードとなるわ!」
 しゅぴーん、と愛機『ダークネスウィッチ』を取り出したリリィがスイッチを入れてスタート台に乗せる。
「まずはこの私と、ダークネスウィッチが華麗なるレコードをご覧にいれましてよ!!
 さぁいくのよダークネスウィッチ!! 最速とは何か存分に披露するのよおおおおアアアアアアアアアああっ――!!!!!」
 スタートと同時に爆速な加速を見せたダークネスウィッチは、無残にも第一コーナーでトルネードを巻き起こしながら吹き飛び落下、乾いた音を立てて転がった。
「うぐっ……だぁくねすうぃっちぃぃ……ううっ……!!」
 むせび泣く憐れな主催者の背中を眺めながら、イレギュラーズによるガチミリ四駆大会が始まるのだった――!


「オーッホッホッホッ! わたくしが一番ですわー!」
 煌めくメタリックブルーのボディが目を惹くタント様のマシンが安定した走りを見せる。
 高い防御技術が反映された結果か、手堅い走りで周回数を重ねる。
 意外や意外、これが結構早くて同時スタートのマシンの中で頭一つ抜けていた。
 気合いを込めたタント様のお約束コールとともに、最終コーナーをアクロバットで切り抜けたマシンが、レコードを刻む。ビクトリーポーズを決めたタント様も満足のいくタイムがでたようだ!
「こちら実況席のフラン・ヴィラネルです! 今混沌を揺るがす一大イベントの火蓋が切って落とされました! のっけから好タイムを出したタントさまに続くのはだれだー!」
 実況席で過熱的実況を送るフラン。その横にそれらしいTシャツとバンダナを付けた寛治が解説を交えながら実況する。
 いい年の大人は運営に回ると寛治は言う。なるほどこうして脈々と文化は伝わって行くのですね。
「そうそう、新田先輩からも賞品があるとかないとか」
「ええ、折角のリリィ・クロハネ杯です。
 優勝者には副賞としてリリィさんに好きな衣装を着せて好きなシチュエーションでファンドする権利とかどうでしょう?」
「ちょちょちょ――っと!? 何を勝手に――!」
 慌てふためくリリィを寛治が上から下まで睨めつけて、ほくそ笑む。
「うっ……断れないのを知っていて言ってるわね……!
 ふふ、ふふふ……良いわ、リリィ・クロハネ今日で十七! 特異運命座標ちゃんの頼みなら、乗ってやろうじゃないのっ!
 あ、でもいかがわしいのはだめよ。こんな形でも未成年ですもの」
「ふ……聞きましたか皆さん。許可は出ました、全力で行きますよ!」
 マイクを手に実況に熱を入れていく寛治。その様子を見てフランは、
「うーわー、リリィ先輩大変だぁ……」
 と、ノリで言って若干後悔しているリリィを憐れむのだった。
 『アヴァンスJr.フェアリーカスタム』。
 セティアががちめに最強を目指したそのマシンは、おじいちゃんとおばあちゃんに作って貰った特別製だ。
 デコられて、シルヴァンスファミリーまで乗ってるスーパーマシンは、しかし肝心の電池とモーターが乗っていなかった! なんで外したし!!
「なんで、はしらない、やばい、えもい。
 おじいちゃん、ちゃんとつくれなかったから?」
 おじいちゃんは悪くないです。
 目を爛々と輝かせたアルペストゥスが、ミリ四駆を物珍しげ眺め、時に喰らって(!)楽しんでいた。
 そして出会ってしまった。相棒とも呼べるそのマシンと。
 死にかけたモーター、ひび割れたボディ。動くことを止めたそれに、アルペストゥスが微細な電流という名の命を吹き込む。
 甲高い音を立てて、もう一度走ること始めたマシン。追いかける一匹の白龍。
 ただ走って捕まえる。それだけのために一匹とマシンは走り出したのだった。

 大会会場にはミリ四駆のパーツショップも出店されていた。
 パーツショップSEGAWA。瀬川 商業㈱による出店である。
「睨んだとおり、幅広い年齢層に需要があるようだ。
 これならば、安定した利益を得ることも可能と思われる、か」
 練達より取り寄せた各種パーツは、瀬川 商業㈱の鑑定眼によってどれも価格に見合ったクオリティを維持し、大会基準に則した物である。
 イレギュラーズのみならず大会を見に来た子供達も、目を輝かせてパーツを選ぶ。
 そこに、新たな商取引の可能性を瀬川 商業㈱は見出したのであった。
 コース上では熾烈なバトルが繰り広げられていた。
「サブマリンスケルトン、負けちゃだめですの!」
 ウルトラセラミックガラスの透明ボディを持つノリアの愛機が、別のマシンから攻撃を受ける。しかし、ウルトラセラミックのボディは高い耐久値と反射による反撃で次々に攻撃を仕掛けたマシンを弾き飛ばしていく!
 タイムは飛び抜けたわけではないが、安定した走行に歓声が沸いた。
「『アカンテMrk.2』、バッチリチューンしてぶっちぎってやるんだお!」
 テキパキとパーツを組み立てるニル。
 空洞シャフトに大口径ホイール、ボールベアリングなどの細かな改造パーツを加えていく。
 二段ローラーとスタビライザーでコーナー性能も高めた。完璧なチューンだ。
「……う~ん、何かが足りないお」
 一度気になれば、終わることのない作業が始まる。沼である。
 とりあえず肉抜きから、とニルはプラスチックカッターとピンヴァイスを手に作業へ没頭していった。
「いけぇ! サンディ・バード;フェニックス!!」
 サンディが叫べば、稲妻が落ちて鳥を思わせる嘶きを見せる。安定した走行にこのスキル特性を加え、邪魔なマシン達をぶち抜いていくが――
「いっけー! ガーディアンブルートルネード!!」
 シャルレィスの愛機スーパーガーディアンセイバーJr.が回転しながらコース上空を飛翔する。
(と……このままだと互いのマシンがぶつかって共倒れか)
 レディの味方であるところのサンディは「ふっ」と息を吐いて、何かを悟るように瞳を閉じれば、サンディバード;フェニックスが突如バランスを崩してコースアウトする。
「わっ、なんだか道を譲って貰ったみたいになっちゃった。ありがとう!」
「なあに、俺もこいつもレディの味方さ。代わりに最後まで走ってくれよな」
「うん! 任せて! いけー! スーパーガーディアンセイバーJr.!!」
 青い髪の弟分は見つからなかったけれど、青い髪のレディとお話しできたと、サンディはくくと笑うのだった。

 勝負を挑みパーツを奪う闇ミリヨンファイト。その犯人を名乗る悪しきミリヨンファイター狐耶もこの大会に参加していた!
「……見せてやりますよ、真のミリ四駆の力を! いけ! フォックスレイダー!」
 なんだか分からない不思議システムで並走するライバルを狐の祟りで粉砕する――はずが!
「……な、なんですって! 力が逆流してくる……!
 これは、絆の力!? 誰のか知らないけれど!
 ぐわあああああああ!!」
 ミリ四駆ごと爆発四散する! ミリ四駆を愛する心が悪を粉砕した瞬間だった!
 クリスティアンがコースに現れるとどこからか黄色い声援が聞こえてくる。
「見せて貰おうか、他の参加者のマシンの性能とやらを!」
 愛機レッド・クリスティアン・コメット(R・C・C)は見事な完成度。走り出せば赤い彗星の如く! なんだか三倍早そうだ!
 熱の入ったクリスティアンの叫びがR・C・Cの加速を高めていく。周回を重ね、幾つものコーナーを駆け抜けて――
「さあいけ……走り続けるんだ……その機体に僕の魂と輝きを乗せて……!
 ゴールまで……止まるんじゃないぞ……!」
 栄光のゴールはすぐそこだ!
「んふふ~、大盛況ね~。リリィちゃんも皆も楽しそう~」
 手を振りレストがリリィに声を掛ける。
「まあ! レストちゃんも来てくれたのね。参加はするのかしら?」
「お祝いついでに様子を見に来ただけだけど~。
 んふふ~、ええ、この雰囲気をおばさんも楽しんじゃおうかしら~?」
 レースに参加するわけではないが、ギフトで呼び出したリスとともにレースを盛り上げてくれるレストにリリィはとっても喜んだ。
 ゴールとともに鳴り響くクラッカー。皆の顔に思わず笑顔が零れるのでした。
 ミリ四駆は使い手の力のみならず性格も影響するようだ。
 サクラの操る桜色の愛機シャイニングブロッサムが、明朗快活一騎当千な走りで次々にライバルをぶっ飛ばしていく。
「やれ! シャイニングブロッサム!」
 チャンスと見れば斬りかかる。瞳を輝かすその様は嗚呼何とも、バトルマニアである。
 ライバル皆を薙ぎ倒し、あとはタイムを縮めるだけ。仕込んだ一菱ニトロエンジンが火を噴いた!
「ああーっ! シャイニングブロッサム――ッ!!」
 爆発した愛機を前にサクラが叫ぶ。
 賭けには負けたようで。無茶しやがって……!
 レースに参加しようとする近所の少年を見守る謎のマント男。
 男の名はアカツキ。愛機マッドネスアンガーSPを少年に託した闇のミリヨンファイターである。
(怒れ、少年。そしてその怒りをコントロールするのだ。
 その力こそがマッドネスアンガーSPに力を与える……!)
 レース中に起こる理不尽に立ち向かうのだと、アカツキは鋭く視線を送る。
 次世代ミリ四駆の、常軌を逸した走りが、今現実の物となるのだ……!!
 
「くーっふっふっふ、妾のブラッククラーケンGはさいきょーなのじゃー!!」
 邪悪な笑みを浮かべたデイジーと愛機ブラッククラーケンG(ブロッケンGじゃないよ)が次々と他のミリ四駆をクッシュさせていく。
 攻撃性と安定性を兼ね備えた紫と黒の重厚なマシンは想像通りに手堅い走りを見せていた。
「まずはこの大会を優勝なのじゃー。
 そして、行く行くはこのミリ四駆の力を使い、この幻想世界を征服してくれるのじゃ!!!!」
 嗚呼、またこうして一人のミリヨンファイターが暗黒面へと落ちていった! 正義のミリヨンファイターよ、世界を救ってくれ!! 
 デイジーがレースを荒らして世界征服宣言を行っている傍らで、世にも恐ろしいミリ四駆が誕生しようとしていた。
「おー、ミリ四駆!! よく分からん! これでいいのか?」
 リナリナは自身に取り憑いている疫病神の命じるままにミリ四駆を組み上げていく。説明書(災厄指南)手本にしている時点で、それはもう呪いのミリ四駆に他ならない!
「できた、できた! おー、コレでユーショーいただき!」
 果たして、そのマシンが次々にミリヨンファイター達を災禍に巻き込んでいったのは言うまでもない。
「誠吾くんのいた所にも、こういう玩具が走ってたんですか? 僕、こういう遊びも初めてで、全部。新鮮でドキドキです」
 エストレーリャはミリ四駆を観戦しながら誠吾に尋ねた。異世界で出来た話の出来る相手だ。誠吾はありがたく思いながら言葉を返す。
「んー? 俺のいた所でも、手作りのマシンでレース……て結構流行ってたぜ。
 俺はああいう細かいものを作るのは苦手でやったことないんだけどな」
「誠吾の世界も、こんな風にすごい玩具があったんですか?」
 目の前ではコースアウトしながら、しかしトルネード回転で戻るマシンや、ライバルをまるで意思持つように攻撃しはね飛ばしていくマシン達。
 中々迫力ある光景に二人はポップコーンを食べながら夢中になった。
 お互い不器用でミリ四駆を作ることは叶わなかったが――一緒であることに微笑んだ。
「喋り方、崩していいぞ?」
 不意に言った誠吾の言葉に、エストレーリャは綻んで、
「そっか。うん! ありがと、誠吾くん」
 ニコニコと、二人は走るミリ四駆を楽しむのだった。
「できた。ちゃんと走るかな?」
 どらはなんとか完成したマシンを色々な角度で見て回る。マニュアル通りに作った素直な性能、普通な見た目。それでも自分で作ったマシンだ。少しは愛着も湧いてくる。
 個性をつけることも考えたけれど、さすがにトラップ撒いたり火を噴いたりはレギュレーション違反だろう。そも不器用なので走らなくなったらそれは困る。
「外装を黒く塗って……よし」
 黒いマシンがコースを走る。勝手気ままなお前は、そう『黒猫』だ。

 コースを走らずともその価値を感じてしまうマシンもある。
 『ヴァイオランテ』。スタニスラウスの作り上げた、プラスティックと植物の融合によるバイオミリ四駆だ。
「シャーシは木製だよ。手彫り。めっちゃ大変だった! めっちゃ時間掛かった!」
 スタニスラウスは兎に角大変だったと語る。材料となる木材の選定、加工の問題点、等々。
 語ることは山ほどあるが……シャーシの話だけでも文字数超過です!!
「君に決めた。いけ、ラーシアさん!」
「ええ!? わ、私ですかー!?」
「私がパトロンとなっているのですから、負けることは許しませんわ。全力で勝ちを拾いなさい。よろしくて?」
 ルフトの無茶ぶりのみならず、なぜかここにきていたリーゼロッテ嬢のプレッシャーにラーシアは涙目である。でも『ブラックフェザー・翡翠の薔薇ver』が走り出すと、なんだか自分の事のように応援したくなるものだ。
 そこにリリィが『ネオダークネスウィッチ』を引っさげ参戦し、ルフトの思惑通り、大会は盛り上がるのでした。 
 『バテン・カイト』号が空を飛ぶ。嘘偽り誇張無く、空を飛ぶ。
「いっけーっ! 何処までも飛んでいくんだ!!」
 目を輝かせて大はしゃぎのカイト・シャルラハであるが、もはやそれはミリ四駆なのか? ドローンを超えた何かではないのか?
 最小旋回でショートカットをし続けるレギュレーション違反の産物がコースレコードを叩きだそうとしたその時!
「あっ……」
 通りがかったアルペストゥスが飛びついて食べた。食材適正があった弊害である。
 カイト・シャルラハの悲叫が響き渡った……!
 『エンジェルいわし号まーくつー』。アンジュの用意したマシンは名前の通り鰯である。
 どこかいわし臭さも漂わせる翼の生えたマシンは、なんともいわしのように蛇行走行だ。危なっかしい上に、止まった瞬間動かなくなりそうな頼りなさを感じる。
 しかしそんなエンジェルいわし号まーくつー、ジャンプ台を飛んだら元気に跳ねてコースアウトしていった。いわしは気儘だから仕方ないね、とはアンジュの弁。
「ってあああああ!!! 待って~~~!!!! どっかいかないで~~~~!!!」

 カモノハシを模したそのマシンは、見た目とは裏腹にオッターによって最新鋭のチューンナップを施されていた。
 『嵐森焔嶺』と名付けられたマシンは他のライバルの妨害をものともせず、安定した走行を見せる。
 しかし衝撃波を放つ反応装甲が災いしたか、衝撃によってライバルと共にコースアウトしてしまう! いけない、嵐森焔嶺にはシステムOSKが微粒子レベルで存在する! それが発動しては、もう走ることが出来なくなってしまう! だめだー!!
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
 変なシステムを積むのはやめましょう。
「「曲がってええええ!!!」」
 ティスルとリリィの声がハモる。
 共に加速力に全振りしたマシンであり、第一コーナーを曲がることに全力を尽くしていた。七回に一回は曲がれるそうだが、まあコースアウトするよね。
 しかし、リリィの情けなく吹っ飛び転がるマシンに比べてティスルの『スカイフラワー』は何と綺麗な曲線を描いて飛んでいくことか。芸術点が高い。
 見事な着地を決めるマシンを追いかけて、ティスルはもう一度! と飽くなき挑戦を繰り返すのだった。
「今日という日を以て、御主等は思い出す事になる。人は、ねこに支配されているという事を――!」
 ニャアアアアアア――! という回転音を響かせて、ねこ四駆『スペースキャット』が爆走する。
 バランス良く纏まったマシンはしかしファンブルマイナスという最大特徴をもって、百獣の王(自称)らしい堂々とした走りを見せ付けた! 好タイムだ!
 なおレース後ねこ四駆はリリィにプレゼントされたそうです。リリィ大喜び。
「どうです凄いでしょう!? リリィサンビジンヤッター号はっ!」
 リリィを褒め殺すためだけに作られたそのマシンをヨハナが自慢げに見せ付ける。
「誕生日ですからねっ! 盛り上げますよっ! いけぇ! リリィサンメッチャレディ号っ! 負けるなっ! リリィサンナイススレンダー号っ!」
 駆動音がバースデーソングに似ていて、まさにリリィサンオメデトウ号である。
「も、もう恥ずかしいからほどほどにしてちょうだい!」
 と珍しくリリィが恥ずかしがったのを見てヨハナは満足したようでした。
 コースの外で歓声があがる。
 Q.U.U.A.の操る『すーぱーきゅーあちゃんZ』が、ミリ四駆の本質を超えた大道芸を披露していたからだ。なんでも楽しくしてしまうQ.U.U.A.ならではという所か。
「さらに! ≪ドリームシアター≫でへんけい・がったい・きょだいかだっ!」
 待って、それはもうミリ四駆ではなくロボットでは?
 二足歩行の『すーぱーきゅあーちゃんロボZ』がコースに乱入して、ガシャコンガシャコンと走り出したのを止めるものは誰もいなかった!
「私も作ってみたんだすぴかちゃん」
「わあ、私が描かれてますぅ!」
 すぴかちゃんがニーナのマシンを覗き込む。すぴかちゃんへの愛溢れるマシン『Spica』はまさに痛車なそれだ。
 ややファンブル値が高いのが心配の種だが、すぴかちゃんの知名度を上げるためいざ、走れ!
 それはそれとしてレースクイーンなすぴかちゃんの格好を側で真剣に愛でれるニーナは、実に羨ましいポジションである。

 レジーナと幽魅の操るマシン『ヘヴンリーファントム』が他のマシンを寄せ付けず爆発的な加速で頭一つ飛び抜けた。
「いいわ、最初の難関は抜けたわ。
 ゆみが提案した斥力発生装置は正解だったわね」
「ですが……まだ食らい……付いてくる……マシンも……います……」
「ええ、でも大丈夫よ、私達ならやれるわ!」
 防御技術と抵抗値にやや不安を抱える二人のマシンだが、それを補って余り有るスキル能力の数々である。
 これならば勝てる! 確信めいた予感を覚えながらレジーナは早くも勝利の美酒を用意しようかと考えるが――
「そう易々と優勝は渡さないぜ」
「なんだかわからんがやることになった以上、優勝は」
「俺達三人が取るよ」
 レジーナと幽魅のヘヴンリーファントムを追従するのは【ノーフォーク三連星】が駆る『ハルアキスティンガー』『ライジングブラックバードXX』そして『ファントムギアMk.Ⅻ』の三マシンだ。
「へっへっへ。勝つためなら大人げなさ120%で挑む。悪く思うなよ」
 晴明のハルキスティンガーが積み込んだオイルタンクを開放し、コースにオイルをバラ撒いた! 後続潰しの恐るべきトラップだ!
「えげつねぇなぁ……ま、俺は正攻法でいくぜ。ステルスからのスリップストリームだ!」
 ベルナルドのライジングブラックバードXXはコースの色にカムフラージュされている。ミリ四駆の素早い速さだ、車体の位置がすぐに確認出来なくなる。
「二人とも見てご覧俺のマシンを。やっぱり勝つにはこれくらいしないとね」
 『御幣島ダークチップ』なる怪しげなICを積んだファントムギアMk.Ⅻが禍々しい気配を漂わせながら、追いすがる他のマシンを破壊して回る。スクラップより生み出された怨念漂うマシンにベルナルドが仲間ながらイヤな顔をする。
「よし、俺達ノーフォーク三連星の必殺技で、前を行くあのマシンをぶっとばすぜ!」
「仲間三機の連携……ってそんなの聞いてねぇぞオイ!?」
「えっ。三人の必殺技? HZBアターック!」
 何だか分からないがやばそうな気配を感じレジーナが歯噛みする。だが、それを止める正義の声が響き渡った――!
「ルールを遵守しない悪のマシンはお仕置きだ!
 【正義のミリヨンキッズ】の力を見せてやる!」
「ラフプレーは許さない! どんなに強大なマシンでも正々堂々立ち向かってみせる!」
 セララの駆る『セララロワイヤル』、そしてチャロロの『フレイムバッシュ』が【ノーフォーク三連星】を追って現れた。
「悪のマシンかはさておいて、邪魔するなら刈り取るまでだよ」
 十三のファントムギアMk.Ⅻがチャロロのフレイムバッシュへと襲いかかる。
「くっ、負けるものかー!
 いっけー! フレイムバッシュ! 燃える魂でぶっとばせ!」
 高い防御技術を誇るフレイムバッシュだ。十三のアタックを巧みに防ぎ、反撃にでる。
「ならこいつはどうだ!」
 仲間を救援するために晴明がオイルタンクを開放する。ホイールをスピンさせる多量のオイルがコースに撒き散らかされる。
「そうは行かないぞ! 悪のマシンを貫け! 超級おはようセララ弾!」
 ウサミミが倒れ搭載されたロケット花火ブースターが点火する。炎の弾となったセララロワイヤルが勢いままにノーフォーク三連星へと突撃する!
 コミカルな爆発音を立てて、ミリ四駆が爆発する。爆煙から飛び出したのはベルナルドのライジングブラックバードXXとチャロロのフレイムバッシュだ。
「ベルナルド、後を頼むぜ……!」
 男同士の熱い友情。その様子に興奮するものが一人――
「いい! いいぞ! さぁ、さぁ! そういう激アツなネタもっとよこせ! 後で同人誌にしてプレゼントしてやるから!!」
 カップリングバーストモーターを搭載したビーエルスパイダーが、男同士の熱い友情を感知して爆発的に加速する。
 嗚呼、でもダメだ、その感知センサーは際限がなさすぎる! 止まらない加速ままにコースを飛び出し自己完結するように爆発した!

 熱いバトルが繰り広げられる中、己の極限を目指したマシンがこの日最速のコースレコードを叩きだしていた。
 アルプス・ローダーの『ソニックエッジ』だ。
 唯々反応と機動力に全振りしたマシンは紙一重のバランスで周回を重ねる。いつコースアウトしてもおかしくない。だが、それでもいい。最速、そのレコードさえ刻めるのならば――
 ラフプレーを働く悪のミリヨンファイター達をその衝撃波で蹴散らしながら、『ソニックエッジ』は見果てぬ記録へと挑戦するのだ!
「おもしれェ……その記録俺のマシンが止めちまうかもなァ」
 お弁当を食べながらカイトがニヤリと笑う。
 爆走する『ソニックエッジ』を進路上に現れた『鴨南蛮』号。
 『勝負を面白く引っかき回すこと』を目的としてコースを走るそのマシンが軽量化の極致にあるソニックエッジを阻む。
 ぶつかり合う車体――そして勝負は決した。衝撃波によって鴨南蛮が吹き飛ばされたのだ。
 だが、それは同時に紙一重のバランスを維持していたソニックエッジに狂いを生じさせる。曲がりきることの出来なくなったマシンは音を立ててコースアウトするのだった……!
 レースは終局。満を持して登場するマシン達。
 一晃の『クロウストリX』が、ダウンフォースを稼ぎながら快走する。
 レースの妨害を行う悪のミリヨンファイターにも負けず、摩擦熱で燃えたホイールままに壁走りを見せ、一転攻勢へと向かった。
「シャイニングスラッシュブラスタ――、略してSSB! 優勝はもらった!!」
 パンドラの輝きを宿しながら不屈の闘志で黒塗りのマシンが爆走する!
「如何にマシンが仕上がっていたとしても自身の能力やコース内容に合わなければ意味が無いわ」
 アリシアはそう語り、紅き幻雷纏いし黒薔薇のマシン『ミラージュローズ』をスタートさせる。
 高度なバランスの上に纏まったマシンは、妨害をものともせず、高いレベルでコースを疾走する。
 参加選手の中でも群を抜いた完成度はマシンの美しさにも比例する。観衆の目を奪う『ミラージュローズ』が堂々のゴールインだ!
 アリシアのマシンに並ぶ完成度を誇っていたのはラルフの『サンダーボルトβ』だ。
「正統派の改造も悪くはないだろう」と語るように、バランスと効率性を重視した安定走行を生み出すマシンである。
 自動シフトチェンジ可能なAT式チェンジモーターを搭載し、ボディ、シャーシにはきめ細やかなチューンが施されている。
 まさにミリ四駆を知り尽くした男の贅沢チューンナップマシンであることは疑いようもない。
 抜群の安定度を見せながら軽やかに走りきり、見事な好タイムとともに完走を果たした!
 最後の最後まで悪役ムーヴを決め、多くのミリ四駆を地獄に落としてて居たのは【チームTheガスマスク】の『ブロッケンG』だ。
 ガスマスクがタイヤを付けて走っている。まさにそう形容するしかない代物で、アベル、ジェック、そしてなぜかロクの三人で大会を荒らし回る。
「うるせぇ! ガスマスクが最強なんだよ!」
「ガスマスクをシているのは味方。シてないのは敵ダ!」
 無茶苦茶な論理を振り回しながら、仕込んだ銃撃、体当たりで次々にミリ四駆を破壊していく! 嗚呼! リリィの『トライダークネスウィッチ』がやられた!!
 だが悪事には相応の報いがあるというものだ。
 マシンと追走して走っていたアベルが「アバーッ!!」と悲鳴を上げて落とし穴に消えた。突然すぎるが、それが起こるのがPPPだ!
「アベルが消えタ! 遺志はツぐよ――行こウ、ロ……!!?」
 ロクへと呼びかけながら走り出したジェックが突然の爆発に巻き込まれる!
「コレが……ガスマスクのちか──アッ――!?」
 マシンと共にガスマスク達を巻き込む爆発。そして、その爆煙の中から「ジジジジジ……」という軽快なゼンマイの音が響き、一台のマシンが飛び出した!
「見て、このフォルム……すてきでしょ!」
 ミリ四駆をねだって『ちょろ9』を与えられた思い出を大事にするロクが、ブロッケンGの中に練達製のプルバック式走行車を仕込んでいたのだ!
 アベルの「なに仕込んでやがるんですか、あのあほ犬!」という叫びや「コレアタシ達の機体扱い? ゴール託してヘイキなやつ?」と疑問符を浮かべるジェックを置いといて、『お空ぶっ飛びフライハイ機構』を起動するちょろ9。
「獅子身中の虫、今こそ飛び立て我がロリバーン! あっこれ飛んでる間老婆の音声が流れるからよろしくね!」
 そんなよくわからないロクの解説とともに、老婆が昔話を語り始め――そのままコースアウトしていった。
 悪のガスマスク軍団はこうして暴れ回って消えて行ったとさ……おしまい(老婆の声で)。

●大会終了!
「結果はっぴょーーーーーうっ!」
 三度マシンを破壊したのにご機嫌なリリィが大会終了を告げる。文字数がいっぱいなのでここからは早送りだ!
「三位! 高い防御技術で安定走行きらきら発光がとても眩しいタント様!」
「二位! 大人の技術力に少年の心! マシン性能だけでぶっちぎったラルフちゃん!」
「そしてー一位は――ッ!」
 ドラムロールなんてないが溜めに溜めた演出でリリィがパッとその名前を読み上げる。
「高い完成度に美しさも兼ね備えた『ミラージュローズ』と、優勝への意気込みが誰よりも強くてそれを実現したアリシアちゃん! となったわー!」
 観衆からの拍手を受け取って、三人はマシンと共に喜ぶのだった。
「賞品はあとで送るので確認して頂戴ね。粗品よ、粗品!
 それじゃー大会はここまで! 解散よー!」
 終始笑顔を絶やさなかったリリィを見れば、今日という日がよい誕生日になったことは間違いない。
 そして最後に、イレギュラーズが隠し持ったクラッカーを鳴らして、リリィを驚きと最上の笑顔に導くのだった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 澤見夜行です。

 みんなミリ四駆大好きだね。僕も大好きです。
 やっぱりトータルバランスが大事ということで、特化よりもバランス型に比重が置かれていました。それ以上にダイス運が物を言いましたが。
 表彰台に乗った三名はおめでとうございます。

 それはそれとしてリリィ的MVPで称号がヨハナさんに贈られます。褒め殺しはずるい。

 依頼お疲れ様でした! 童心に返れてよきであります!

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