PandoraPartyProject

ギルドスレッド

寂れた占い師の店

【雑談】ダイニング

エントランスからやや進むと、ヴァイオレットの生活スペースに入り込む。
持ち込まれたであろうカセットコンロや辛うじて生きている水道、意外にも几帳面に整えられた調理器具のあるキッチンに隣接するように、ソファとテーブルが無造作に置かれている。

「なんです?占い以外にも何か用事でもあるので?
はぁ、まぁ聞くだけ聞いてあげても構いませんけど、気の利いた回答が返って来るとはくれぐれも思わないで下さいね。
ワタクシ、人の不幸は大好きですが人自体は嫌いなので。
珈琲を飲み干したら素直に帰る事をお勧めしますよ」

そう言ってヴァイオレットは豆から挽いた珈琲を来客に出す。
砂糖やミルクはご自由に。茶請けのような気の利いたものがあるはずないでしょうとは本人の談。


※RP雑談用スレッドです、どなたでもお気軽にご利用下さい。

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まあ形のない物なんて、結局そんなもんだよねえ。
例えばこれの価値なんかもそうだよ(財布の中から金貨を出す)
これも柔らかすぎて鉄の様な利便性もない、鉛ほど重くないから重りにも使えず。
鈴ほど量も取れないから食器にも使えない、銀と違って毒に反応もしない。
ただ腐食しないから、というより、腐食しないと「信用」されてるから。
言ってしまえば「信仰」によって価値が生まれてるんだよ。
なんなら紙っぺらに国の名前を書いて同じように使ってる世界もあるだろうねえ。
…まあ言ったもん勝ちってこと、そしてまあ、こうやって美味しいコーヒーご馳走になってる
んだから、まあ成功でいい気もする。
あ、ちょっと長居しすぎちゃった感。御馳走さま。それじゃあねー(唐突に来て、唐突に去る)
なるほど…不変であると信用されているからこその価値。
形あるものに形以上の価値を見出そうとするのも同じことですか。
含蓄のある言葉を頂いた気がします。

おっと…お帰りになられますか。では、お気をつけて。
やあ、お嬢さんご機嫌よう。
(ふらりとやって来たのは見覚えのある狐の紳士)
おや、チェルカ様、お久しぶりではございませんか。

ご無沙汰しておりますね。お元気でしたか?
ああ、おかげさまで趣味も本業も
楽しませて貰っているよ。

ヴァイオレット君の方も
報告書(リプレイ)は読ませて貰っているが
元気な様でなによりだよ。

おっとそうだ……お土産にこれをどうぞ?
前のも気に入って貰えた様だからね
今回のも中々自信作なんだ。
(手に持ったバスケットを手渡そうとする狐
中身には1口サイズのシフォンケーキが幾らか入っている様だ。
口ぶりからするとまた彼の手作りだろう。)
それは何より。仕事も遊びも、愉しんだものが勝ちでございましょう。

おやおや、ワタクシの仕事など褒められたものではございませんよ?
しかしまぁ、お褒めの言葉は有り難く賜ると致しましょうか
ええ、元気に他者の不幸を愉しんでおりますとも…ヒッヒッヒ…

おや、これはありがたい。またチェルカ様のお手製お菓子ですか。
ええ、ええありがたく。ここを訪れる物好きな方も随分と増えましてねえ
中にはまだ年端も行かぬ子どもも多く…そういった方々に出せるものも、
此処には苦いコーヒーしかございませんゆえ。こうして甘味を持ってきて頂けるのはとても助かります。
そうそう近々ファルグメントの護衛に行くんだけど
それがまた面白い形をしているみたいでね
今から実物を見るのがとても楽しみだよ。
(少年の様に目を輝かせている中年狐)

私達の目的はあくまでパンドラを蒐集する事だからね
仕事の善し悪しはあまり関係ない事さ。
目的を果たせているのならそれは褒められる事だと私は思うよ?
それに、私だって必要なら悪になる事もあるだろうからね。

ふふ、そうやって何だかんだ言いつつも
世話を焼いてくれる所がヴァイオレット君が
人に好かれる理由なんだろうね。
そうだ。今日は折角だから
私もコーヒーをいただいても良いかな?
ほう、それはそれは良いお仕事に巡り会えたようで。
ヒッヒッヒ…普段落ち着いた紳士然としているチェルカ様でも、そんな表情をされるほどとは。
少しばかりの意外さと、佳き運命に巡り会えた微笑ましさを覚えますねぇ。


ま、それはそうですね。イレギュラーズといっても善を成すものばかりではないというのは重々に身にしみておりますよ。
そうでなければワタクシのような者が受け入れられる筈もございませんからねぇ…
ある意味、アナタのような方がおられるのは気が楽とも思いますよ


…さて、どうだか。
単に都合の良いたまり場になっているだけやもしれませんよ?
(立ち上がり、キッチンに歩きながら)
私はイレギュラーズである前に学者だからね
興味の対象を見つければこうもなるさ。
少々大人げないかもしれないけど性分なんだ。
(そう言って軽くウィンクをしてみせ)

君は本当に聡明な人だね。
尤も私はただの狡い大人なんだが、
ヴァイオレット君がそう言ってくれるのであれば
少しばかり狡くても良いかもしれないね。

そうであっても
興味が無ければ人は寄り付かないものだよ?
それにしても……ふむ。
ヴァイオレット君も良い出会いに
恵まれているようで何よりだよ。
(以前より少し丸くなった彼女の態度に
微笑ましさを感じつつ笑みを浮かべ)
ヒッヒッヒ…なるほど。チェルカ様の立ち回りとワタクシの立ち回りには少々似ている所があるのやもしれませんね。
ワタクシもまた…イレギュラーズである前に、占い師である…”ワタクシ”でございますし。
己が性というのは、やはり切っても切り離せぬものという訳でございますね…


聡いも狡いも、その方を観測する者の主観でしか測れませんよ。
ワタクシもまた己が在り方を狡く、卑怯で、浅ましいとすら思っております。

ですが、その通り。己が在り方を肯定して下さる隣人が居るのであれば…
それもまた良し、とワタクシは考えます。そう考えられるようになったのは…
……良い出会いに恵まれた、というのも、否定できるものではない、という事でしょう。

(こぽぽぽ、とコーヒーをドリップする。包みの中で膨らむコーヒーの粉が、かぐわしい香りを室内に満たさせる)
君が誰かの不幸を悦ぶ様に
私も知識を得る事に悦びを感じる……
己自身の業や性と言うものからは
中々逃れられないものだからね。
確かにそう言った点で私達は似たもの同士かな?

それは確かに道理だね。
私だって人から見ればどう見えるのかは分からないが
自分で言わせればただの識りたがりの碌でなしさ。


ふふ、私としては若者の道行きを見守るのも
また興味深くはあるんだが……おっと悪い癖だね。

それにしても良い香りだ。
(湯気と共にふわりと漂うコーヒーの香りにつられて
目を細めながら)
…ヒッヒッヒ、そこまで解っていながら斯様なワタクシにお会いに来られるとは
随分な物好き化…それとも、知識欲…好奇心からのものですかな?
似た者同士…といえば、そうかもしれませんね、ヒヒッ…


若者、ねぇ。
ワタクシの事をそう扱う方など久しくおりませんでしたが
…まあ、そういう目で見られる事も、悪い気はしませんがね

(ぽたぽたとドリップされたコーヒーの雫が止まる。静かにドリッパーを持ち上げると、湯気と香りのたつコーヒーカップをチェルカの前に差し出した)
まあ物好きである事は否定しないよ
君の事が気になると言うのも確かだしね?
おっと!この言い方だと年甲斐も無く
口説いている様に聞こえてしまうね。
(冗談めかして笑いつつ)


そうかい?同年代に比べれば確かに
君は落ち着いた性格をしているけれど
私ぐらいの歳の人間からすれば
まだまだ若いよお嬢さん。

ありがとう。では早速……
うん、とても美味しいよ。
良い豆でも使っているのかな?
おやおや、ヒッヒッヒ
いけませんよ、こんな悪女に興味を持っては
ま、その興味の持ち方はおそらく正しいでしょうがね。
ワタクシのような精神構造をした人物はそうそうおりませんでしょうからねえ…
(冗談につられ、にやにやと愉快そうに笑う)


ま、それもそうでございますね
ワタクシはまだ生まれ落ちて16しか経っておりません。
ヒトとしても、神性として、あまりにも幼いものです。
お嬢さんと呼ばれても、或いは当然のものやもしれませんね。


ええ、豆は近くにある専門店から購入しておりますからね。
元世界にはなかった、この世界特有の豆ですが…なかなかどうしてワタクシの口にもよく合うのです。
すっかり贔屓にしてしまっておりますねえ。
そうかい?少しぐらい悪い人の方が
魅力的だと思うけどね。

知らぬものや謎多きものに惹かれるのは
学者の性……いや、私の性かな。

おっと、別に侮っているわけでは無いんだが
お嬢さんと呼ばれるのは嫌だったかな?

なるほど…通りで美味いだ。
焼き菓子にも良く合いそうだし、
私も帰りに立ち寄ってみようかな。
そう感じれる方がこの混沌には多いゆえに過ごしやすい日々を送っておりますよ。
悪は疎んじられるものというのが世の常な世界におりましたからねぇ。
いえ、或いはこの世界もですか。イレギュラーズの方々が異例なのでしょう、その名の通り…ね。
アナタにある不思議な魅力も、きっとイレギュラーズとして召喚された一因と存じましょう。


…ふむ。
改めて考えてみれば、嫌ではございませんが…何分、慣れぬ呼ばれ方だな、とは。
……何でしょうね、この感じは。安心するような…
…世迷い言です、忘れて下さい。


ええ、そうして下さると良いでしょう。
店は店である為に、売られなければ維持できぬもの。
あの店が長続きして頂けるのであれば、ワタクシとしても豆の買い先に困らずに済みますから
善悪の物差しは人によりけりだし
天秤がどちらに傾くかもその時々違うものだろう?
だからその程度の事で眼が曇る様であれば
私は探求者として失格だろうからね。
常に公平であれ…とまでは言わないが、
少なくともヴァイオレット君のこれまでの生き方を軽んじる様な事は絶対に無いよ。

不思議な魅力ねぇ?私はただの中年なんだが、
こんな感じの。(変化で人の姿をとってみせ)

おや、これは少しは心を許して貰えたと言う事かな?
生憎と記憶力には自信があるんだ。
すまないねお嬢さん?
(優しげに笑いながら)

私も良くコーヒーを飲んでいるのでね
寧ろ良い店を知る事が出来てこちらの方が感謝したいぐらいだよ。
ありがとうヴァイオレット君。
…ヒッヒッヒ、やはりアナタは変わり者です
しかし…アナタのような変わり者にお会いできたというのは、ワタクシの幸運かもしれませんね
…善悪の天秤がどちらに傾くか…ですか
覚えておきましょう。ワタクシに宛てられたお言葉ということでね。

おっと、それがアナタの人としての姿ですか。
確かにお年を召してらっしゃいますが、良い年の重ね方をされていると存じますよ
顔つきに厚み、深みを感じます。様々な事を経験し、積み上げて行かれた方…
そんな印象を受けますね。

…まったく、滅多な事は言うものではありませんね(フード目深にかぶり)

それは何より。…まあ、そういうことでしたら、今後もたまに来て頂いても構いませんよ
何もない廃墟ではございますが、コーヒーくらいなら無駄にありますので。
それはどうも。
君にとって幸運だったと言うのであれば
褒め言葉として喜んで受け取らせて貰うよ。

まあ伊達に歳はとっていないからね
それにしてもやはりあまりこちらの姿は馴れないなあ
普段も獣人の姿で居る事の方が多いから
毛が少ないと言うのがどうも…
(少し頬を撫でてから思案しつつ)

その滅多な事のおかげで君の珍しい反応が
見れたのだから私としては儲け物だ。
(悪戯っ子の様にお茶目な笑みで)

おや、良いのかい?
なら次来る時は美味しいコーヒーのお礼に
プレゼントでも用意しようかな
ファントムナイトが終われば
シャイネンナハトももうすぐだからね?
ま、慣れ親しんだ姿が自らにとっては一番でございましょう。
ワタクシとしては人に非ずの姿であれども、そう馴染みのないものでもございません
チェルカ様はチェルカ様の過ごしやすい姿で居て下されば良いのですよ。

やれやれ、物好きな話です……
シャイネンナハト…ですか。確かこの混沌における聖なる夜の事を指すのでしたね
聖なるものなど御免被りますが…その来歴を知れば闇夜に浮かぶ月にその名を言祝ぐくらいの事はしても良いと感じております。
アナタがそうしたいのであれば、好きになさると良いでしょう…
では、お言葉に甘えてそうさせてもらおうかな。
(いつもの姿に戻りつつ)

ふふ、学者と言うのは物好きが多いんだよ
私は特に。かも知れないけれどね?
ああ、そうだね。私もこちらに呼ばれてからは
初めてのシャイネンナハトなので
年甲斐も無くワクワクしているよ。
こう言ったものは来歴なんてものは気にせずに
あまり肩肘張らずにお祭りとして楽しめばそれで良いと思うよ。
そうかい?なら好きにさせてもらおう。
私が君に贈り物をしたいので
君に似合いそうな物を何か見繕っておくよ。
これで良いかな?
まあ、おじさんのセンスなのであまり期待は
しないでくれると助かるが。

おっと、つい話し込んでしまったが
そろそろお暇させてもらうとしようかな。
久しぶりにヴァイオレット君と話が出来て楽しかったよ。
では、コーヒーご馳走様。
(優雅に一礼してから去って行く)
ええ、またですよ、チェルカ様
こちらも、悪くない時間を過ごさせて頂きました。

機会があればまたお会いするでしょう。その時は…まあ、またお話に付き合って下さいな。
どーも、こんばんは。
なんでもここに良く当たる美人占い師が居ると聞いてきたのですが。
……おや?これはこれは珍しい…このような辺鄙で小汚い場所にシスター様が訪れられるとは…

…と、アナタは確か…イレギュラーズの、リア様…でしたか?
美人かどうかは甚だ疑問ではございますが、占い師でしたらワタクシのことでございますよ
良かった、あってたようですね。
どーも、御機嫌よう。そのリア様です。
シキから色々聞いたから、ちょっと寄ってみようと思って。
ほう、シキ様から?それは意外…でもないですか。
どうにもシキ様はアナタに随分と心を許しておられるそうですし…ワタクシの事を話しても不思議ではないですか。

ところで、どんなことをお聞きになったのです?
シキ様にどう思われているのかいまいちよく知らぬ為、何か叱責を受けるようなことを仕出かしてしまったでしょうか…
別にシキから変な事聞いたわけじゃないですよ?
だからまー安心してくださいな。
ただちょっと、貴女の旋律が気になって来てみただけなので。
でも、そうですねぇ……折角来たんだし、何か占ってもらおうかしら。
…そうですか、それは何よりです。
いえね、リア様は真面目でお優しそうな印象を受ける方でしたゆえ、
もしやお叱りを受けるのでは?と身構えてしまいましたね。

…ふむ、旋律…それはなにかの比喩でしょうか。はたまた、アナタも何かしら世界に祝福を受けているという事でしょうか…。いずれにせよ、ワタクシのような者が気になるとはアナタも物好きな方のようですねえ。

占いですか?ええ、構いませんよ。
簡単なものでしたらこの場でもすぐ占えますが…一体どんな運命を視たいので?
あら、叱ってほしかったのかしら?
あたし、叱るのだったら結構得意でしてよ?
……ま、それはいいとして。
うーん、占いってどんな事できるのかしら?
健康運とか、その辺が最近気になるのよねぇ。
どーも、ここのところ頭痛がひどくて。
おぉ、怖い怖い……
あまりヤブをつつくものではありませんね、ヒッヒッヒ……

占いの内容はなんでも。運命の流れを測り、未来を覗き見る事なれば
いかなる事象をも垣間見る事はできましょう。無論、未来は移ろうものゆえに確度は人によってまちまちではございますがね。

…ふむ、健康運ですか。無論構いませんが、症状が出ているなら占いよりもお医者様を頼るべきではないでしょうかねえ……(ぱらぱらとカードをシャッフルし、リアの前に差し出す)

どうぞ。このタロットカードの束を適当な所で切り分けてみて下さい。
アナタの運命を一度見てみましょうか。
(慣れた手付きでシャッフルするヴァイオレットを見ながら)
あんまり医者って好きじゃ無いのよね……。
えっと、適当に切り分ければいいの?
じゃあ……。
(大雑把に真ん中で切り分けてみる)
ヒヒ、まあ気持ちはわからないでもないですがね…
(カードの束を受け取って、自分の方に寄せる。そして2枚のカードをめくってみる)
…………
(しばし、カードを見つめて沈黙する)

……はて、これは…健康運…?いえ、それにしては…
(2枚のカードを見つめ、独りごちる。訝しげに暫くカードを見つめている…)
こんばんは、散歩の最中に人の気配がすると思ってみたら……お話中でしたかね?
おや…こんばんは、はじめましてのお方。…このような廃墟に足を踏み入れるとは、アナタも物好きな…

ええ、少しばかり取り込み中でして。少しばかりお待ち頂ければ幸いです
えっ何? 何??
なんか変な病気にでもなるの!?

ってあら、フォークロワ?
また変な所で変な人に会いましたね。
…………ああ、いえ。
タロット占いはカードの絵柄から、物事を判別するもの。此度、リア様の頭痛の原因について思い描きながらカードを混ぜ、そしてアナタの因子を加えて頂きましたが…

…こちらのカードをご覧下さい。
(ヴァイオレットが表を向けて見せたのは、逆位置の『恋人』と、正位置の『塔』)

逆位置の恋人は『選択の失敗』や『見込み違い』『空回り』を表し、正位置の塔は『不運』、『勘違い』を示す。これが一般的な解釈ですが…

…健康運の観点からこれらのカードを見るならば、これらの意味は『間違った病院を選んだ』や、『治療方針の間違い』を意味します。
しかし、リア様の先程の口ぶりから鑑みるに、病院にかかるような事はされてないと察せます。

…そこからこういう結果が出るという事は、そもそも治療法を間違っている…

もっと言えば、病気ではない事すら察せます。
…ワタクシの考えすぎかもしれませんが、リア様の頭痛の原因は、健康を害した結果ではない、もっと別の何かが要因として浮かんでいる…そんな風に思います。
……ふぅん、大したものね。
まぁ、お察しの通りあたしの頭痛の大本は病気とかそういうものじゃなくて、生まれ持ったものが原因ですしね。
……もっと別の要因かぁ。もうちょっと落ち着いて振り返ってみるといいかもしれないなぁ。
ほう…? となると、リア様には既に心当たりがあった…という事でしたか?
とはいえ、その何かが明確に解っている…という訳ではない、といったところでしょうか。
まぁね……。
なんて言うか、頭痛自体はあたしのギフトに原因があるのよ。
あたしのギフト、クオリアって言うんだけどこれがまた不便でね……。近くの人の心が、旋律になって聞こえてくるの。
何重にも重なった旋律はそりゃ不協和音よ、頭も痛くなる。

ただ、これでも10年以上はこれに付き合ってきたから多少は慣れて来たんだけど、ホント、最近酷くて……。
ほう…なるほど、ギフト…。
多種多様の人に与えられた祝福、特性…まだ混沌に来て日が浅い身としては興味深い話ですね。
リア様のギフトはそのようなもの、なのですね。
…近くの人の心が戦慄に…ですか、ふむ…

……10年来の付き合いたるギフトが、今更リア様の神経を刺激する程…?
なるほど、確かに何かがおかしいですね……。
……ギフトに関しては健康運とはまた別のものですね。よろしければこちらも軽く占ってみせましょうか?
あら、いいの?
お金なら持ってないわよ。
構いませんとも。悩みが解決しないままでは、占い師として寝覚めが悪いだけですゆえ

(シャッフルし、カードを一枚めくる。そこにあるのは『皇帝』のカード)
……皇帝。それも正位置ですか。ふむ……

意味は実力、自信、意思、支配。それから…男性、ですか。

…原因を探るカードでこのカードが出るのも珍しいものですね。
これは総じて、社会生活に起因するような事を意味するカードですから…
ん? んん? 男性……?
え、なんか何あるの?
ちょっと、ちょっと……そこ詳しくいいかしら。
あたしの体調とかどうでもいいから、ちょっと、そこを詳しく……。
いや、深い意味は無いけど……。
…おや、何か心当たりがおありで?
ワタクシとしてはカード一枚から計るには随分と広義的な意味に捉えられるカードですので、
どう読み解いたものかと思っていたところなのですよ。まあ、頭痛の原因となっているくらいですから、良い影響を与えている事象とは思えませんが…
(くるくると指先で『皇帝』のカードを回している)

これがリア様の原因となっている「人物」を指すのであれば、アナタの所属かそれに類する組織の上に立つ方か、アナタの何かを支配しておられる方か、はたまた、アナタに近しい立場にいるどなたかの男性を指すか……

……いずれにせよ、こちらのカードは折角ですから差し上げましょう。
何かの暗示には役立つでしょうしね(ぴんっと弄んでいたカードをリアの方へ飛ばす)
ん? あぁ、いえ、関係あるというか、関係ないというか……。
まぁ、その……と、とりあえずカードは頂いておきましょう……(もそもそとカードを仕舞う)
ええ、いずれアナタが運命に直面した時にでも思い出して頂ければ幸いですとも。

…さて、折角お越し頂いたのです。お茶でもお出ししましょうか?といっても、ワタクシの気に入った珈琲くらいしかございませんが…リア様は珈琲、お好きですかね?
(すっと立ち上がって、流しへ向かう)
あら、いいの? じゃあ遠慮なく!
折角だし、珈琲でも頂きながら、貴女の事でも色々教えてもらおうかしら。
なんていうか、貴女の音色、とても興味あるのよね。

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