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ギルドスレッド

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寂れた占い師の店

【雑談】ダイニング

エントランスからやや進むと、ヴァイオレットの生活スペースに入り込む。
持ち込まれたであろうカセットコンロや辛うじて生きている水道、意外にも几帳面に整えられた調理器具のあるキッチンに隣接するように、ソファとテーブルが無造作に置かれている。

「なんです?占い以外にも何か用事でもあるので?
はぁ、まぁ聞くだけ聞いてあげても構いませんけど、気の利いた回答が返って来るとはくれぐれも思わないで下さいね。
ワタクシ、人の不幸は大好きですが人自体は嫌いなので。
珈琲を飲み干したら素直に帰る事をお勧めしますよ」

そう言ってヴァイオレットは豆から挽いた珈琲を来客に出す。
砂糖やミルクはご自由に。茶請けのような気の利いたものがあるはずないでしょうとは本人の談。


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まあ形のない物なんて、結局そんなもんだよねえ。
例えばこれの価値なんかもそうだよ(財布の中から金貨を出す)
これも柔らかすぎて鉄の様な利便性もない、鉛ほど重くないから重りにも使えず。
鈴ほど量も取れないから食器にも使えない、銀と違って毒に反応もしない。
ただ腐食しないから、というより、腐食しないと「信用」されてるから。
言ってしまえば「信仰」によって価値が生まれてるんだよ。
なんなら紙っぺらに国の名前を書いて同じように使ってる世界もあるだろうねえ。
…まあ言ったもん勝ちってこと、そしてまあ、こうやって美味しいコーヒーご馳走になってる
んだから、まあ成功でいい気もする。

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