PandoraPartyProject

ギルドスレッド

unknown

博物館の恐怖

テネブラエ
アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

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うぬぅ……ぐぅ、惜しい…。(放り投げられた鞭を見て。)

半端者…。半端者か。くそ………ん?
…んええっ!?
や、いや、待て、君。笑えるのか……。
いや、何時も笑っているけれども!!
これは……ああ、これは驚いたな。
「貴様。其処に驚くとは奇妙だ。物語に感情が発生するのは当たり前なのだ」
いや、失礼。言葉が足りなかったな!
「そんな風に」笑えるのか、と思ったのだ。
にぇひひひって……。
「何だ。違う音を望むのか。クカカッ……ああー……ヒャはッ……ウクククク……ゲヘヘへへ……二ょほほっ……フハハハハッ……にゃはははは!」
君は……なんだ。思ったよりもユーモアのセンスがあるようだな。

…………なあ、また驚いていいか。
いや、許可を取るのも奇妙だな。
友よ……アイドルになったのか……。いや、アイドル即ち偶像ならば可笑しくもない…?
いやもう私には良く分からん!!
「愉快に成さねば。我等『物語』は成立不可能。恐怖の前には興味。好奇心が沸いて在るのだ。人間に不可欠な要素を抱かず、何が物語なのだ。半端者でも面白いのは『其処』に所以……偶像らしい。確かに我等『物語』は芸術家だが、何処かの存在が戯れたようだ」
ははあ、なるほど。
恐怖の前には興味、好奇心か。君、そしてこの場所も興味、好奇心を誘う。一部の……そして、私のような者の。

そして、戯れ。なるほどな。うむ、なるほど。
しかし、名状し難いものとはな。クラスもエスプリも珍妙なものが多い。
「我等『物語』は既に『名状』された娯楽物だがな!」
ふふふふふ、君は偶像だろう。
偶像は偽りの塊だ。見栄えよく、都合良く、捏ね造られるものだろう。
名状されたものであろうと、名状し難いと言い張ればそうなるのだ!

まあ同じ偶像…崇拝される存在でも、我が神は別格!例外!で、あるがな!
 言葉を呑み込む。対象の仮面を覗くように。
 ただ。三日月が貌に浮かぶ。
……あー……うん?
なんだ。あの、あれか。何か不味かったかな私!
 半端物を。模倣された物体を。
 掴む。圧す。罅割れ――中身が晒される。
 其処に在るのは感情だろうか。
 対象には何が視えるのだろうか。
 少なくとも『神』とは違うだろう。
 何せ。偶像とは常に。
 異端者『他信者』を怒らせるものなのだ。
おっ、おい!待て!待つのだ!
友……オラボナ=ヒールド=テゴスよッ!
私の発言が気に触ったのか?ならば謝罪しよう。すまなかった!
それとも…………違うのか?
ならば、これは一体何だ!?どういうことだ!!答えて貰おうかッ!!
 嗤う。嘲りだろうか。
 違う。愉悦だろうか。
 否だ。
「幾度も吐いた筈だ。我等に神『支配者』は在り得ない」
 背を向ける。背を反る。三日月は赤い。
「ならば問おう。貴様の神『支配者』は何なのだ――神に例外は無い」
 全身が蠢いた。
「感情『支配者』が神『想い』を生んだ。故に神は神なのだろう」
私の神?そうか。そうか!お望み通り答えてやろう!!
「我等の大地は煤と、灰と、異形が撒き散らす汚泥に塗れた。
 異形とは悪しきものである。破壊者であり、冒涜者。口はなく、喰らうこともない。
 神とは我等を囲い、守り、見つめるものである。柵であり、盾であり、瞳である。
 そして我等は……」

…………ああ、やめだ。やめだ。くだらない。
解るだろう。真に心の底から神を信仰していれば…もしくは、拒絶し切り捨てることが出来ていれば。こんな仮面など要らない。難儀な趣味趣向を抱えることもない。
あれは…確かにあれは、失言だった。そうだ。例外など無い。だが、私の立場も考えろ。演じ続けなければお仕舞いだ!私というものを保てない!
「素晴らしい」
「私の欲した結論だ」
「さて。私の友よ」
「本当に」
「それを」
「保つ必要が」
「在るのだろうか」
「方法ならば幾らでも」
「見つからないのか」
「さあ」
「さあ」
「私の奥底に潜んだ」
「悦びを掘った、貴様を赦そう」
赦してくれるか……ああ、良かった。私は君のことがすきだ。まだ友人でいたい。
だが、止せ。止めろ。止めてくれ。
私は「私」を棄てるつもりはない。棄てるべきではない…筈だ。
「ああ。先に説くべきだったか。貴様等『物語』の視点では我等『物語』の存在は、冒涜と嘲笑の根源で在る。故に我等『物語』は甘い囁きを繰り返す。何れ、友の腸を抉り貫いて了う!」
あっ。前言撤回……とまではいかぬが、なんか今後の付き合いが不安になってきたぞ。
いや今更か。今更だな!

というかその…さっきの信仰云々は此処だけの話にしてくれたまえよ…?
冷静になってみると喋りすぎだぞ私。口は災いの元だ…。
「問題は皆無だ。我等『物語』の言葉に耳を傾ける、奇特な輩など稀の極み。兎角。貴様は既に我等『物語』の親愛なる友と成った。素晴らしい事柄よ!」
なに、奇特。つまり、私も奇特な輩であると?
ふっ、ふふふふ……いやだな…そんなに誉められると照れてしまうぞ私ッ。だがありがとう、友よ!

ああ、そうだ。友よ。また戯れを再開しようか?今度は私が君の望むことをしようか?
まあまだ語らいを続けても良いし、必要ならば小休止でも良いが。
「語るのは別の場所で為すべきだ。小休止の間に『未公開』でも造る」
ふうむ……(周辺の像を見回す。)
これはまた中々に興味深い造形の像だね
歪だけど、まるで生き物のような…
ううむ、なんとも形容し難くて面白いな、これは(観察するように周囲の像を見回す。その手にはメモとペンが握られており、其々への感想と大まかなスケッチが描かれているようであった)
 歌うように銅を撲れ。
 謳うように銅を殺せ。
 嘲笑うように銅を弄れ。
 彫像の群れ。其処の中心で座した『貌』が一。
 三日月の哄笑が響き渡り――来客を知った。
「初対面の輩。酷く好奇心に中った輩に挨拶を。我等『物語』はオラボナ。オラボナ=ヒールド=テゴス。ラーン=テゴスと呼んでも構わない。兎角。我等『物語』の芸術作品に興味を抱くとは奇特の極み。半端物だけが此処に存在する。娯楽に堕ちた恐怖の容だ。故に『難い』など在り得ぬ。愉快な場合は悦ぶが好い。我等『物語』も一緒に笑みを浮かべよう」
おおっと?(笑い声のした方を向く。真っ黒い何かがこちらを向いて…よく分からないが多分向いているのだろう。)
ああ、これはご丁寧にどうも
僕は針金・一振、なんて名乗ってる者さ

えーと、Mr.オラボナ?
そんなにこの作品群に興味を示すのは奇特なのかい?
貴方は半端物と言うが、ここまで動き出しそうな恐怖なんて他所じゃお目にかかれた試しがないよ
「貴様。初対面でも憤慨を齎すのは愚行だと思考すべき。総ては半端な玩具なのだ。真の恐怖。普遍的な恐怖こそが造るべき神。人間の精神に浸透する『もの』だと理解せよ。物語は延長に延長を重ね、我等『物語』の如き遊戯を描く。ああ。忌々しい」
おっと、それは失礼
なるほど、それならばこれらを半端物と言うわけだ
貴方のプライドを損ねた事と僕の不理解を重ねて詫びさせていただく
「謝罪は不要だ。確かに苛々は覚えたが、貴様の『存在』に憤慨するのは違った。重要なのは我等『物語』の精神的な脆弱性に在る。耐性を有するべきだった。偶像とは壊れ易い」
ふうむ…
(それら諸々をメモ書きに纏めあげる。が、ペンは握っていない。ペンは宙に浮き、ひとりでにメモへと文面を書き綴っていた)
「贈物か。我等『物語』の場合は『視た通り』の蠢きだが」
へえ、これらはその賜物で(像を眺める)
まあ、なんというか…参考、と言うと貴方にとっては失礼かな?
動きそうな造形物というのは僕も扱っているものでね
僕の場合は人形であるけれど
「自動的かつ半永久的に『不気味』と化す贈物だ。個人差は在るのだが『動く』可能性も孕んで生じた。普遍的からは酷く遠い『半端物』な恐怖の欠片よ。塵も積もれば山と――されど山は塵で成る。臭いものに蓋を。否。透明な蓋を! 形だけは有り続ける」
「創作活動に精神を傾倒させた結果! 年云々を忘却して在った!」
「創作だと。違うな。芸術活動だ。我等『物語』は半永久的に恐怖を……神を創る為に在り。危険だ。己の存在を曖昧に誘う世界の所業。次の遊戯にも備えねば。依頼も装備も直ぐ其処よ。冒険譚は嫌いだが、物語を進めるのが最善だ。我等『物語』に到達点を与え!」
ふふふふふふ…そういえば言っていなかった!あけましておめでとうだな我が友ッ!!
そう。やっと物事が、世界が動き始めたようだな。ふふふ、どうなることやら。
「素晴らしい。順調に人材が増えて往く。芸術に興味を抱く存在へ感謝を」
おお……名簿にモルグス殿が。有り難いことだ。
我が友!私頑張ったぞ!ちょっと勘違いしていた所もあったが頑張ったぞ!ふふふ!
「褒美は裏で為すべきだ。兎角。此度の出会いに歓びを晒さねば」
その芸術が何を表すかにもよるが…まぁいい、適当に頼む。
ほう、褒美…………。
いっいや別に私褒められたくてやった訳ではないし?な?

まあそうだな。改めてよろしく、モルグス殿!!
「改めて。我等『物語』の作業場にようこそ。恐怖を晒すには好い機会……違うな。良い条件だ。神『恐怖』を造る為に! 芸術性を磨くのだ」
多分、何やっても恐怖しねぇと思うぞ? 一つを除けば。
俺を恐怖させられるならやってみな。
「貴様に対して恐怖を齎すとは説き難いな。重要なのは普遍性だ。現状、普遍性を抱く恐怖は皆無。故に貴様は此処で親愛なる友と戯れるべきだ――作品が観たいならば幾等でも魅せよう。我等『物語』は真摯な芸術家でも在るのだ」
んー…?恐怖するのは一先ず置いといて、趣味拷問仮面と遊んでろって意味か?
意味を把握するのに時間が要るなコレ。
まぁ、お勧めの作品がありゃ教えてくれ。
「ああ。親愛なる友は戯れの相手を探して在るのだ。抵抗するのも。遊戯に乗るのも。我等『物語』の作品破壊以外ならば何でも良好な領域よ。故に好きな事柄を為せ」
そうかい。じゃあ好きにするぜ。
「素敵だ。作業場に感情が満ち溢れる。恐怖に繋がる一面。騒々しいのは苦手だが、数人程度の悦びならば好い薬よ。歓喜に打ち震える! 蠢きのたうち哄笑せねば!」
所々の意味が少し分かり難いが、ともあれ楽しそうで何よりだ。
うふふふふふ……私との戯れを望むのであれば『黄の印』にて。素敵な体験を。目眩く愉悦を!
君は責めるのがすきか。責められるのがすきか。
若しくは、虐げるのがすきか。虐げられるのがすきか。
ふふふ……くひっ。どちらでも良い。どれでも良い。私はどちらでも対応できる。
拷問は未経験と言ったな?ふふふふ……手取り足取り教えよう!
いや、事務的に作業(処理)するのが一番好きだが…。まぁいい、黄の印だな。

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