PandoraPartyProject

ギルドスレッド

at no.9

露店の並ぶ裏通り(誰でも歓迎)

華やかな大通りに挟まれた横丁には猥雑に露店が並び、立ち食いの客や掘り出し物を探す客でごった返して闇市さながらの賑わいを見せているようだ。まるで河川が沿海にまじわって汽水域を成すように堅気とヤクザな人種が混在している。

━━━━このスレッドについて━━━━
・どなたでも歓迎です
・1:1化した場合は同じようなスレッドを別に作ります
・メタ会話はご遠慮ください
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(品揃えをキョロキョロと確かめながら足早に歩き)こういう場所を歩くとさ、いまだに指が疼くからまいっちゃうよな。
いい買い物ができたよー、お人形をこんなにゲットできるなんてね!
(不気味な人形を抱えながら露店を歩く一見坊ちゃんのような少年。
コートから無防備に、長財布が見え隠れしている)
(ルチアーノの後ろ姿が目に入り、自然と財布に注目してしまう。顔は確かめられず見知ったイレギュラーズとは気づかない)
ああ、我慢してるのに……お財布ちゃんったら……あんなにも俺を誘っちゃってさ。

へへ、金持ってそうな人だ、身なりが確りしている。
人形は……ちょっとセンスがすごいな。
これは授業料を払った方が彼の今後のためにもなるだろうね。

(そんな身勝手な理由をつけて人混みに混ざりルチアーノの後を追う、露店の客引きが彼を呼び止めた瞬間、チャンスと思って財布に向けて指先をはしらせる。静かに、最短距離を通って)
……っと?
(財布とコートを繋いでいたワイヤーに引っ張られ、スリとの遭遇に気付く)

(ふふっ、かかったね……この闇市で散在した、
僅か35Gしか入っていない財布だって囮には使えるんだよ。
このスリを裏路地に連れ込んで逆カツアゲして、資金調達しないとね。
これは正当防衛の一環だし、この程度は許されるよね?
(と身勝手な理由を頭に、怯えた演技で振り向いた))

ごっごめんなさい!痛い事しないで下さい!
この財布には35000Gしか入っていなくて!
ちゃんとお渡しするから許してください!
あっ、人目が邪魔ならその裏路地でお渡ししても構いませんし……?

(スリがいると思われた、上を見る。居ない。改めて、下を見る)
……あっれ?シラスさん?久しぶりだね!
僕のお財布、興味あるー?この露店通りって、美味しいよね!
(狙い通りに財布を摘まむ。

軽いっ!?

見た目は立派で重量もある。
けれど何かが薄っぺらい。
そう、心に響くゴールドの重みが足りないんだ。
スリ師の勘がハズれだと囁いてる。
きっとこいつの中にはガラクタひとつ分。
いいや、オヤジの靴下程度しか入っちゃいねぇ。

おいおい、頼むぜ。
洒落たコートのポッケの中身がオヤジの靴下じゃ、
お天道様に顔向けできないんじゃない?
ここは乙女のぱんつを忍ばせるところでしょうよ!
いや、それもちょっとアレか。
まあいい、財布そのものを売っぱらうぜ、うへへのへ。


――この間、零コンマ1秒――


そのまま財布を引っ張り出すと……

ピンッ

ワイヤーが伸びる感触が伝わってくる。

こ、この野郎、さてはハメやがったな。
やっべー、逃げよ、久々に走るか。
あれ、上を向いてなんか騒ぎ出した。
オォン、3万5千……なんだって?
なにを寝言くれてやがる。

駆け出そうと脚に力をこめたところで、
下がってきた視線に目が合う)

……ルチアーノじゃん。
いちご狩りぶり?
っん、財布が落っこちるところだったから咄嗟に受け止めたの。
そうとも、この通りは美味いもの多いぜ。
幻想のものから、よく分からない国の食べ物まで色々あるさね。
ふーん、35000Gねぇ……メシ、奢ろっか?
あとシラスでいいから。

(仲間の懐具合をなんとなく察すると心に優しみが溢れるのを感じた)
シラスさ……オッケ。シラスだね。
僕の事もルークでいいよ!
お財布、受け止めてくれたんだあ。ありがとね。
僕もう殆ど現物しか資産がなああああいや、35000Gあるけどね!?

(向けられた慈愛の微笑み。これお財布の中身バレてるかもしれないね……
そういえば財布を掴む手つきが在りし日のプロみたいだった。
僕も孤児時代はスリが本業だったしね。見破られてボコられてばかりだったけど。
そんな事を考えていると、「奢ろっか?」という優しい響き)

こ、この露店って美味しい物ばっかり見えるけどさ。
事情が合ってこの先パスタしか食べられないかなあって思ってたんだよ。
パスタというのは、この子たちが提供してくれる……ね?

そう……伸びるんだ。この人形たちの、髪の毛が。
この髪の毛をパスタにして、
依頼報酬が帰ってくるまで生き延びるしかないなって思ってて。
裏稼業でバイトするにしたって、こんな時に限って短期モノがなくってさ。
待ってる間に飢えて死んじゃうよ!

これも闇市が全て悪ッいやいや僕が悪いんだよね!
反省するから、ご飯を……奢ってくださぁい!
もうこんなみっともない姿、ポーには見せられないよ!
(思い出したように空腹に襲われて、その場に蹲る)
OK、ルーク! ストップ!

いやいや髪の毛は茹でたってパスタにはならないから!
生き延びるっていうか余計に早く死にそうだよ!
しかしすごいねその人形たち……何ていうか鬼気迫るものを感じる。

ふぅーバイトねえ……まっとうなやつで日雇いの力仕事とか。
いいや、その様子じゃ余計にお腹減っちゃって大変か。

闇市は俺も気づけばゴッソリと財布の中身持ってかれたなあ。
始めは調子良くてむしろ儲かってたんだけど……商人には敵わないね。
でも使った金の割りには良いもの手に入ったから満足してる。

あっ、それこそポーにたかれば良かったんじゃない?
料理は得意だって言ってた気がする。

ホラホラ立って、何食べたいの?

言われてみたら俺も腹が減ってきた気がするよ。

んんーっ、無難なのでもいいし、ここは攻めてみてもいい。
(反対側の大通りまで続く露店の並びを物色するように見渡し)
この子達(呪いの人形)と一緒にいると、
フットワークが軽くなる気がするんだよ。
行列があっても、スルリと入り込めるような。
でもちょっと引火すると、一気に火達磨になる危うさもあるね。毎日がスリリングだよ!

仕事はね、二泊三日でボディガードなんてものもあったけど、ご飯代が出ないんだよ。耐えられない。
ポーにはね……一度お腹空きすぎて倒れてる姿を見せてるから、
2度目はヤバいんだ。積み上げて来た格好良い印象が崩壊しちゃう。

闇市で良品をゲット出来たんだね。やったね!
ガラクタも多いけど、良い品は本当に使えるからね。
だからついつい有り金はたいて挑戦しちゃう。

(フラフラと立ち上がり)
ゲテモノ以外なら、何だっていけるよ!
強いて言うなら、量が食べれると嬉しいかなあ。
仮にシラスが巨大チョコパフェに挑戦したいと言っても、贅沢言わない。
雑草よりは、美味しいはずだもの。どのお店も美味しそうだよー!
(店ごと齧り付きたそうな目で見る)
(ひたひた。足音も無く歩を進める闇を纏った影は、真昼の人混みで浮いていた)
(風の噂で耳にした程度ではあるが、ラサからやってきた行商は盛況なようで。負けじと地元の露店商達も活気付いたような気がする。尤も、元より物欲の無い――否)
(正確に言えば、喋る事の不得手な自分は商人達にとってただのカモだ。口を開けばあれやこれやと口車に乗せられて全財産を搾り取られてしまう自覚と自信があった。故にこうして闇市から外れた、所謂”横流し品”が立ち並ぶ店を覗き見ては何か役に立つものが無いかと物色するのが最近の日課だった)
(結果はまあ、商人の在りし日の思い出をポエムに認めた黒歴史本だったり、如何にも禍々しい気を放つ刀だったり散々ではあった。今日もはずれだ、そう肩を落としかけた、そんな時の事)



(とん、と。行き交う人と軽く肩同士が触れたのは、完全に此方の不注意だった)
(フードの下の顔を青ざめさせ乍ら、慌てて頭を深く下げる。声が出なかったのは、相手が”ニンゲン”であると咄嗟に理解したが為だった)

(影が不幸だったのは、今日に限ってひとりで街を彷徨いていたこと)
(影が幸運だったのは、ふたりの少年の片割れが、嘗ての仕事仲間であったこと)

ご、ごめん、なさい。

(何方にぶつかったのかも理解しない侭、動揺に震える声を何とか絞り出し)
人形でフットワークが軽く……お、おう。きっと魔法の品なんだろうね。(人形たちがルークにしがみついているように見えたが目の錯覚だ、俺は思考を切り替える)

ほーん、格好いい印象が崩れちゃうって? そんなこと言われたら余計に見せたくなるじゃん。あはは、巨大チョコパフェも捨てがたいけど、今からポーのところで一緒に乞食しようぜい!(やっかみ混じりに半ば本気で実行に移そうと思いながらルークをからかう。そうやって戯れていたからだろう、すれ違う黒い影に気づけずに肩をぶつけてしまった。一瞬の緊張の後に伝わってきた軽くて儚い感触に驚いて咄嗟に頭をさげる)

ごめんっ!?

(視線を上に戻せば黒づくめの怯えたような瞳が俺達の間を行き来している。その動揺で強ばる表情がルークの方を見るときには僅かに緩んだ気がして)

えっと、お知り合い?
そう言えばこの子(人形達)を売れば、少しはお金になるんじゃ。いやこれを売るなんてとんでもない!すてられないすてられないすてられない(ぬいぐるみを手放せない子供のように抱きしめるヤバめな姿)

こっこれからポーの所へ行くなんてとんでもない!
ローレット史上最短記録で破局しちゃうよ!
と、わ、どうしたの?(一瞬走った緊張感に、何事かと足を止め)

あっ、夜鷹さん!今日は!
こんな場所で会えるなんて、奇遇だね!
あっ、夜鷹さんは、依頼で一緒に戦った仲間なんだよ。
相談をリードしてくれて、とても頼もしかったんだよ。
チョコレートダンジョンに潜る依頼だったんだけど、
軒並み毒入りだったのが残念だったね。
……これから食事に行こうとしていたんだけど、良かったら一緒にどうかな?
(慌てて頭を庇う様に腕を持ち上げたのは、染み付いた癖だった)
(故に、ニンゲン――否、少年達が此方に対して負の感情を向けていない事に一寸程遅れた妙な間があった)



(名を呼ぶ声。陽気な挨拶に、恐る恐る視線を上げて、)

あっ。

(淡黄の髪、緑青のひとみ。きちんと糊のきいたシャツ。ぴかぴかに磨かれた靴が印象的だった)
(射手の少年が自分を覚えていた事に驚いたし、打つかってしまった鳶色の少年が自分に謝ってくれた事にも驚いた。ぱちり、ぱちりと瞳を瞬かせて。漸く自分が脅威に晒されていないこと。其れから、自分が”あいさつもしない不届き者”!――である事を理解したのか、改めて頭を下げ)

えと、あの、……ぶつかっちゃって、ごめんなさい。けがは、していない?

(歳の頃は自分よりも少し下くらいだろうか。ともすれば少女とも受け取れそうな、線の細い少年だった)

夜鷹。そう呼ばれてる。
その……ルチアーノとは、ローレットからのおしごとで、いっしょになって。
いっしょに、お菓子のダンジョンに宝探しにいったの。

(あやしいものでは、と弁明するように)
(訥々と喋り出した影は、漸く少年らと目が合うようになってきた)
……ごはん?

(不意に持ち掛けられた誘いに、ことんと首が傾いで)
(おろおろと視線を泳がせて、フードに隠れた顔が唸り出す)
(自分が一緒で、いいのだろうか?邪魔では、ないだろうか?)
(否、否。ヒトの好意を、怖がらないと決めたのだ。頑張るのだ。勇気を出すのだ)
(やっぱりまた、妙な間を置いて。其れから、ようやっと。こくこくと頷いて、是を示すのだった)

出店もおいしいし、すこしあるけば、大衆食堂もある。
……たべたいものがあったら、その。あんない、できる。
わお、チョコレートのダンジョン。
って毒入りかよ、やっぱり世の中に甘い話はないんだね。

あっ俺は何ともないぜ。

(へっちゃらさと胸を張って手を添えてみせて)

へえ、夜鷹っていうんだ、通り名ってやつ?
俺も鳶って言われることあるよ。
そう名乗ったことなんてないんだけど。
きっと似た者同士さ、仲良くしよ。

(両手を伸ばしてパタパタを羽ばたくようにして見せながら、つい大げさになってしまう身振り手振りに、初めて話す仲間に対して緊張しているのを自覚する。けれどそれはどうやら相手も同じのように思えて、クスッと笑みを零し)

そう、ごはん!
やったー、案内してくれるってさ、ルーク!
何がいいかな、腹ペコならやっぱりお肉?

(夜鷹の仕草を真似るように首を傾けて隣の少年に問いかける)
(緊張し合う二人の様子を、微笑ましく見守る)
同じローレットの仲間だしね。
似た者同士といえば、二人とも綺麗な黒髪だしさ。
共通点は多いよね。
あっそうだ、良かったら夜鷹さんも、ルークと呼んでくれたら嬉しいな。
もしかして珍しく、僕が年長だったりするのかな?
ここはしっかりしないとだね!
(と言いながらも実際は、一番心許ない財布と立場なのであった)

シラスともね、依頼でドンパチやったんだよ。
宙を舞う、炎の髑髏を成仏させたりしたんだ。
依頼を通じて仲良くなれるって、なんだか楽しいね!

案内頼もしいよー!
うんうん、しっかり食べれる系のご飯だと嬉しいな。
お肉があるなら最高だよね!贅沢は言わないけど……!
(ご飯ご飯♪とウキウキしながら歩き出す)
炎の髑髏。怪談話の主人公みたい。
お菓子のダンジョンでは、ルチアーノも、みんなも、とっても頼もしかった。
……お菓子は滅多に食べられないから。毒がなければ、齧ってみたかった。ざんねん。

(何とも無いよと。胸を張る所作に安堵の息を吐き)
(其の名は通り名かと。問う声に、ちいさく頷きを返して)

あなたの髪も、ひとみのいろも。鳶のつばさのようだから。
私も、似たようなもの。

(実際の所、此の名は余り良い意味で付けられたものでは無いのだけれど)
(仲良くしようと告げてくれる所に水を差すのも無粋だ。羽ばたく戯けた仕草に、僅か目元を和らげ)
(射手の少年が齎す鳶色の少年の紹介に、自身を気安く呼んで欲しいと笑う少年へ伺うような視線を向け)

わ、私。……ひとを、あだなで呼ぶ機会が、ほとんどなくて。
年は、16に、なった。
……シラスと、ルーク。……えと、あの、……いやじゃ、ない?

(名を呼ぶ声が若干上擦った。噛まなかっただけまだましか)
(空腹を訴える少年らの話を噛み砕けば是を示し、ふたりの歩調に合わせて歩き始め)

となりの通りの、鹿を描いた看板のおみせ。
狩人の腕がよくて、お肉が臭くない。

(人混みを縫うように。少年達を置いていかないように、時折後ろを伺い乍ら)
(少し歩けば、件の看板が見えてくる事だろう)
そう、怪談話とそっくりな村だったんだ。

とある裕福な村で贅沢に暮らす人たちが、
物乞いにやってきた老婆を馬鹿にして追い払ったら、
老婆は魔女の本性をあらわして村人たちに呪いをかける昔話。
それでみんな死んでも火に炙られながら飢え続けるの。

どこにでも転がってそうなお話だけれど、
実際に退治に向った廃村はどの家も立派だったし、
燃える骸骨は子供から大人まで色んなのがいたから、
本当にお話に入りこんだ気分だったなあ。

ふふ、どうせなら面白おかしい話を頼みたいけれど、
チョコは毒入りだし、なかなかうまい話は無いもんだね。
夜鷹は甘いものは好き? 俺は大好き。

仕事はまあ積極的に受けてる方だと思うから、
2人ともそのうち一緒すると思うな。
そのときはよろしくね、頼りにしてるぜ。

(髪と目の色のことを言われると嬉しそうに、そしてどことなく誇らしそうにうんうんと頷いて)

俺もあだ名で呼び合うような仲ってあまり無かったね。
歳はええと、15……あれ、14だったっけな……。

はっ最年長のルチアーノさんじゃないかぁ!!
チビッ子の俺にごちになるルチアーノさん、ちーっす!!

(1つ2つは背伸びをして言ってみたいのだけれど、抑々自分の年齢の記憶に自信がなく歯切れが悪くなり)
(――とりあえず、笑って誤魔化すことにした)

えっ? 勿論さ、少しも嫌じゃないよ。
新しく知り合いが出来て、こうして名前を呼んでもらえたりすると、
その……素直に嬉しい。

(あらためて今の気分を語ってみればそれはなんだか気恥ずかしくて目が泳いでしまい)
(歩き出した夜鷹を一瞬見失うと、人混みの先でこちらに振りかえっている)

いいね、鹿肉! 俺もうすっかり口の中がお肉待ちになってきたぜ。

(案内についていき隣の通りへと歩いていく)
たっ頼もし……ふふっ、照れるね。
夜鷹さ、っと、夜鷹がいてくれて安心できたよ!
回復も攻撃もできるなんて、凄いよね。
シラスの魔術も凄いんだよ。直撃したら塵になりそうな火力でね!
(依頼を振り返り、会話を楽しんで)

うん。あだ名で呼んでもらえたら親近感が沸くし、
友達が増えるのって嬉しいよー!
夜鷹は、僕と同い年なんだね。
シラスは15、14……?

(微妙に変化した、シラスの雰囲気に首をかしげるが、茶化されてたじたじと)
そうだ。シラスも15歳なら、四捨五入すれば20歳なんだよ。
つまり同い年も同然だね!
……とはいえ奢ってもらえるのは餓死救済ってことで実際助かってる。
ふふっ、次の機会には、3倍返しをしようじゃないか。
貸しは10ば っ3倍ふっかけて押し付けて、借りは速やかに返済するってのが
僕の業界での暗黙のマナーだからね。3倍の見返りを、楽しみにしているといいよ!
(取り繕うように、突然謎の先輩風をふかし始める)

(シラスと夜鷹のはにかんだ空気感を眺めながら)
(そういえばシラスは、悪徳貴族の依頼も積極的に受けて
コネを作っているらしいけど。ちゃんと良い方向には進んでいるのかな……)

あ。ちょ。僕が一番置いてかれてる。
鹿肉かあ。思いっきり食べたいよー!(慌てて二人を追いかける)
す、すごいのかな。
私は、精霊たちのちからを借りているだけだから。純粋な魔術師のひととは、すこしちがうのかも。
だから、才覚や努力で培ったひとのちからのほうが、すごいとおもうな。

(だから、少年たちの力も誇っていいものだと添えて)
(炎の骸、呪われた村。聞けば聞くほど不気味な話である。けれど其れが実際に目の前に現れて殴れば打ち砕けるとあらば話は別だ)
(こわくはなかった?と。相槌を交えながら鳶色の少年に問うた)

あまいもの、すき。
大規模召喚を迎えるまでは食べる機会がなかったから、めずらしくて。

(其れ迄の自分は余り豊かな食事情とは言い難かった。人里の食べ物はなんて美味しいのかしら、と。今でも毎日が驚きの連続なのだと告げ)
(ともだち。親しげに放られた其の呼称を聞けば、フードの下の顔にじわりと朱がのぼった)
(気恥ずかしさに顔を俯けはしたものの、嬉しくなくはない。とても嬉しい。ので、こくこくと何度か頷きを返す事で少年たちへ是を示し)

きちんと数えてなくて、自分の歳があいまいなひと、いっぱい見てきた。
……えと。さんにんとも、としがちかいの。
私、……ともだちがすくなくて。としのちかい子がともだちになってくれて、その、うれしい。

(歩を進め乍ら年齢を指折り数える鳶色の少年の所作に、気にする事はない、と頭を振り)
(射手の少年が慌てる様、お財布でも落としたのかな、なんて。けれど男のプライドと云うものがあるだろう。彼の尊厳の為にも深く踏みいろうとはしなかった)

ここ。
よかった、席、あいてるって。

(指し示す店先、女給の案内に少しばかり萎縮しつつも。席に空きがある事を伝えられれば少年らを促して)
(窓際のテーブル席。人々の行き交う姿や街並みが見える、其れなりに良い席のようだった)
(少年らの向かいに腰を下ろせば、品書きの束を差し出し)
(夜鷹に恐くなんてなかったさと得意気に返し)
(ルークの言葉にえっへんと笑顔で頷いて)

ふっ俺は遠慮しないで褒められておく。
ルークもね、銃だけで何でもやっちゃう印象だよ。

昔は精霊なんて本当かなって思っていたけれど、
今はちゃんと居るってわかる、お話できるなら羨ましいな。

(例えば夜の眠りに入る微睡みで言葉を交わすモノがあるならば)
(それはきっと安らぐのだろうと想像を膨らませてから)
(「だってヒマしなそうだもの」と続け)

俺も好きに食えるようになったのは召喚されてからだね、
その前からこの辺りに住んではいたけど財布の中がスカスカでさ。
これからは一緒に今までの分を取り戻すつもりで食べようぜ。

よし、今度から歳を聞かれたら皆そろって20って言っちゃおう。
あはは、それでも酒場じゃミルクしか出てこなそうだけどな。

お、俺は別に……うん。

(自分の歳も言えないだなんて恥ずかしいと感じたけれど)
(図星を突いた言葉に、咄嗟によい言い訳も思いつかず)
(気にするなと言われて頷き、指を折って数えるのを止めた)

餓死救済だなんて大げさな、ちょっとメシ奢ってやるだけだって。
ふーん、何の業界? あ、ソレ(3倍返し)でお願いします!

(そう返す少年は、あの大雨の日の依頼の頃に比べると)
(随分と小ざっぱりとした格好をしていて)
(どうやら景気は悪く無さそうに見えたかも知れない)

おお、席があって良かった。
これで行列が出来ていたらルークが倒れてたね。

(今日は思いがけず上等な食事になりそうでワクワクして席につき)
(手渡された品書きをめくって直ぐに自分の注文を決める)

俺は肉料理の定番にして至高、ステーキにしよ。
精霊の力を借りてるなんて、もっと凄く感じるな。
普通は精霊の姿を見ることすらできないし。
うん。努力は、頑張っていくよー!
銃の才覚しかないけれど、逆に言えば銃さえあれば何でもできるからね!

二人とも、甘いものが好きなんだね。
甘味って種類が多いから、外食も楽しめそうだよ。
ケーキとかパフェとか、色々あるよね。
一時期はシラスがチョコを主食にしていたみたいで驚いたけど
今はちゃんと他のご飯も食べてるみたいで、安心したよ。
(身なりも落ち着いた感じになってるし、
きっとローレットでも信頼を繋げているんだね。と笑顔になる)

僕の業界……えーと、暗黒稼業?
貸しとか借りとかを大事にして、仁義を図るんだ。
裏切りはご法度、みたいな。だから礼は尽くすよ。
(任せてよ、と自分の胸をドンっと叩く)

良かった、席が確保できたね!
行列になってたら、この子(人形)の髪食べてたかも。
料理が待ちきれないよー。……うん?ステーキ?
(ステーキと聞くと食い入るように品書きを見つめる)
す、ステーキがあるんだあ……シラス先輩。
僕もこれ、いっちゃっていいですか……?!
(プライドはある方なのだろうが、この状況下でステーキはたまらない。
期待を込めた目でシラスの応答を待つ)
(得意げに話して見せる様。年頃の少年らしい所作は見慣れない物であるらしく、目をぱちぱちと瞬かせ)
(えへんと胸を張る仕草に、ちいさな感嘆を上げると、ぱちぱち、今度はささやかな拍手を贈り)

ものにもよるけれど、弩よりも軽くて、威力があるんだって聞いた事がある。
はじめて見た時は、目を疑ったっけ。

(自分は腕力があまり無いから、引き絞る必要の無い弩を選んだけれど)
(旅人達が齎した銃なるもの。嘗て迷宮の中で射手の少年が見せた其れは、まるで魔法のようだったと添えて)

そうなの。ヒトは、精霊たちを見ることができないんだって、しらなくて。
昔はひみつにしていることが多かった。
ひかりと影。炎、水。いろいろなものに彼らはいて。いつも私たちのことを助けてくれる。
一人旅は長かったけれど……だから、さみしくはなかったの。

(こうして手放しで褒められることに慣れなくて、いつもおかしな反応をしてしまうのだと)
(しどろもどろに告げ乍ら、俯きがちに)
う、うん。
まだ、しらない食べ物のほうが、きっと多くて。
ぱふぇ?もしらなくて。……ケーキは、すこししってる。

(これから色々なものを知っていければ良いと、頷きを返し)

ふるさとでは大人扱いされる年なのだけれど。
よそでは、はたちにならないと大人じゃないんだね。
それもしらなかったから。外のひとに子ども扱いされて、はじめはくやしかったっけ。

(鳶色の少年が戸惑う姿に、気にしてない、ともう一度かぶりを振って見せて)
(暗黒業界なる単語が飛び出せば、薄氷の双眸をまるく見開き)

貸借り、じんぎ。
ルークのおしごと、なんだかすごい。
傭兵とはちがうもの?

(少なくとも冒険者とは異なるもののように思えた。少年の身形の良さ的に)
(禍々しい人形を掲げて虚ろな瞳で虚空を見つめる様、慌てて開いた品書きを呪文の如く読み上げて現実へ引き戻そうと)

私もきめた。……えと、

(きょろきょろと見回し、偶々通りかかった給仕の青年を片手を上げて呼び止め)
(どうにも他人と喋る事が苦手だ。品書きの名を指し自分の注文を伝えたなら、ふたりの少年を仰ぎ)
(黒尽くめのフードが若干気になるのか、給仕から向けられる胡乱な目に、慌てたように。躊躇いの間をたっぷり置いて、ようやく影はフードを下ろして顔を見せた)
俺の食い物まで心配しなくても大丈夫だって。
……まあ、今でもチョコで済ませちゃうことはよくあるけど、
こうやって誰かと食事する機会も増えてきたからね。

へえ、もう俺らの年で大人って認めてもらえるんだ。
それは少し羨ましい気がする。
分るよ、くやしいよね、そういうの。

あ、暗黒稼業……ふんふん、ジンギ……。
大体分かった気がする、バベルが頑張ってくれたぜ。
つまりマフィアとかヤクザとかそういうやつね。

(そういった人種にはこれまで随分と世話になってきた)
(いつかお礼をくれてやろうと思っている)
(けれどルークの纏う雰囲気は自分の知ってるそれらとは違って)

でも、ルークって人が良いから裏切られそう。

(きっと色々な人がいるのだろうな)
(自分が生きてきた世界は狭い、自覚していたよりもずっと)

いいよ、好きなもの頼もうぜ。
ふふ、さっきまでの先輩風どこいったのさ。

すみません、この鹿肉のステーキ。
そう、大きいやつください、隣の彼も同じもので。
え、焼き加減? ああ、うん、分かるよ。
なんだっけな……ハードで!

(夜鷹に続いて注文を済ませ、視線を戻せばフードを下ろした夜鷹が目に入り)

あ、綺麗な顔、よかった。
怪我を隠していたりするのかなって心配しちゃった。
ハーモニアだったんだね。
銃は、凄いよ。人類の英知と努力の結晶だよ。
非力であるはずの人間が二足歩行という進化を遂げ、
それにより物を生み出すことが可能になり、物を扱うという
他の動物にはなかった「創造」の力を手にすることが出来……
ってゴメン、ここは語るところじゃないね
(銃への熱が篭りすぎて、照れたように目をそらす)

精霊って、友達みたいな存在なんだね。いいな。
孤独な時に傍にいてくれたら、安らぎそうだよ。
いつも夜鷹の力になってくれていたんだね。

そうだね。年齢を重ねないと、大人と同じ土俵に立てない。
それは悔しいことだよ。僕も分かる。
(気づいてしまえば、その若さで大人を油断させる
武器にもなるのだけど、と小さく呟く)

ご飯じゃなくてチョコでエネルギーを持続できるなんて、逆に凄いよ。
この世界のご飯や甘味は、色々知っていけるといいね!

うん。傭兵は、個人で仕事を請け負いお金のために働くけれど
僕の仕事はファミリーというグループが存在していて
ファミリー単位で裏の仕事を賄ふぃ(マフィアと聞いて硬直し)

ズドォォォォン!
(裏切られそうと聞き、爆裂したような効果音と共に
マフィア少年が真っ白になりサラサラと砂になる―――……
という幻覚が一瞬場に訪れたような気がした)

う、裏切られるのは、自分の甘さだから……
その甘さを払拭する為に、悪い依頼に入って鍛えようとしてたんだけど、
それ以前に依頼に入るのを躊躇しちゃって、全然鍛えられなくてさ……。
(机に突っ伏しながら、指だけは別の生き物のように華麗にパチンと音を鳴らす)
―――ステーキは、ウェルダンで。

(フードを下ろした夜鷹に、何事?と目線を向けると)
……夜鷹って、フードの姿も黒頭巾ちゃんみたいで可愛いけどさ。
取った方が可愛いかも。いつも隠しているのが、もったいないね。
(銃のことを饒舌に語り出す様に目を丸く)
(けれど瞳を輝かせ乍ら好きなものを語る其の姿が、純粋に羨ましいと思ったから)
(熱く語る射手の少年の言の葉を遮る事はせず、気恥ずかしげに笑うすがたを見て、影はほんの少し目元を和らげた)

ルーク、銃がすきなの。
すごくつたわった。

(”ともだち”。精霊たちをそう称されたことに、尖った耳が僅かに跳ねた)
(ニンゲンは、みんな彼らを怖がるものだと思っていたのに)

あ、ありが、とう。

(咄嗟に上手く喜びを露わに出来なくて。徐々に、徐々に。フードの下の顔が赤く染まって、やがて思い出したかのようにこくこくと頷いた。せめても是を示す事で快を示し)

旅をはじめたころは、『ガキは引っ込んでな』なんてよく言われた。
だから、彼らを納得させるような術が必要で。

(最初は苦労したのだ、なんて、困ったように)
(鳶色の少年が音にした”まふぃあ”なる物が良く判らなかったのか、ことんと首を傾いで)

ふぁみりー……かぞく?

(仕事仲間同士で家族になる。其の感覚は今ひとつピンと来なかったが)
(其れでも裏稼業であるのだと告げられれば、血よりも濃い絆が重要な仕事なのだろうと云う程度には影にも伝わったようだった)
(直後(ショックで)爆散する(砂に成り掛けた)少年の姿にびくりと肩を跳ねさせ)
(だいじょうぶかと。おろおろ、二人の少年に視線を送り)

え、と。

(『ハードで!』自信満々に告げる少年の注文に給仕が吹き出したのは幻覚では無い気がする)
(全員の注文を受けて下がっていく給仕をよそに、遮るフードの無くなった瞳が、戸惑うように揺れ)
(尖った耳の先が震えて、やがてぺたんと下がって行き)

み、……みみ、へん?こわい?

(泳ぐ視線。もじ、とちいさく縮こまり乍ら。恐る恐る、不安げに問うて)
(語り出すルークにクスッと笑いながらも同意するように言葉を続け)

確かに銃はもの凄い道具だね。
これでも不在証明で弱くなってるらしいから驚きだ。
それに格好いいよね、研ぎ澄まされた感じがする。
機能美っていうのかな、銃の形を借りた神秘媒体もよく見るよ。
式を打つイメージが弾丸を放つのに近いからかも知れない。

(精霊の話題に嬉しそうに頷く夜鷹を見てふと尋ねる)

友達が側にいると思えば一人旅も悪くないね。
そういえば長旅って言ってたけれど何処から来たの?

うんうん、ケーキ。パフェも捨てがたい。
せっかく来たのだから幻想のグルメを満喫していって。

俺は省エネだからね、少し食べればそれで平気なの。
それにチョコレートは何ていうか元気出る。

(身を強ばらせてからテーブルに突っ伏すルークに驚く)

おあっ!?

(何やら良からぬ記憶を反芻しているのが見て分かり)

「甘さ」ねえ。
情に流されてしまうことを言ってるなら、
悪い仕事を受けられるかどうかよりも、
大切なものが何なのか整理つけることが肝だと思うぜ。

例えばローレットはその点を徹底してるよね。
10を助けるためなら躊躇わず1を切り捨てにいく。

だからルークの一番を見直してみたら良いんじゃない。
あ、恋人とか言ったら爆発させっから。
そういう話じゃねえから。

(指を鳴らして給仕に注文するのを聞いてカアっと顔が赤くなり)

……ウェルダンッ!! 俺も!!

(フードを下ろしてみるみるうちに縮こまる夜鷹を見て、少し慌てて)

こわくないよっ……でもよく動くからつい目がいっちゃうな。
ふふ、夜鷹はきっとポーカーやったら勝てないね。
思えば銃を語ったのも、ここまで聞いてもらえたのも
この世界では初めてかも。ありがとね(照れながら笑う)
ちゃんと取り扱いには気を付けながら、戦場のお供にしていくよ!

外見が子供でも、力を示したならば
ちゃんと理解してくれる大人もいるものね。
そういえばハーモニアとのことだけど、深緑からきたのかな?
なんて単純に考えすぎかな。色々な種族が、各国に散らばっているんだっけ。

チョコって極寒で遭難した時も有用だしね。
少量で高カロリーを摂取できる、凄い食材だと思う。
アレンジ次第で、オシャレなショコラに成り替わるしね!

(白髪(比喩)になりながらゆっくり頭を起こすと)
ご、ゴメン……図星。実際、裏切りで死にかけたことがあってね。
二の轍は踏まないようにしないとね。
仕事での一番かあ。……大切なものは
一に信用、二にお金、三に……ここで初めて、趣向的なものが含まれるかな。
信用を積み上げていくためにブレないシラスはしっかりしてると思うよ。
表でも裏でも顔が通用するように、もうちょっと頑張ってみようかな。
……この視点で考えたことがなかった。
とても参考になったよ。ありがとうね!(明るく笑顔を返す)

こ、恋人って!付き合いも、まだ始まったばかりだからね。
そういえば、シラスの好みってどんなタイプなの?
夜鷹は……守ってくれそうなタイプ?外してたらゴメン。

(肉の焼き加減は、シラスも可愛い所があるね。と微笑ましく見守ると)
夜鷹の耳は、綺麗だと思うよ。ピンと伸びてて、画面映えする。
ぜーんぜん、怖くなんかないよ?
(人差し指と親指でキャンバスを作り、キャンバスを通して夜鷹を絵として見てみる)
このせかい……。

(射手の少年の言の葉に首を傾いだ。”此処”をそう称するのは、他所の世界線から導かれた者だけだ)

ルーク、旅人だったの。
それじゃあ、ふべんもおおいでしょう。

(奇々怪々、超常現象世紀末超人の罷り通る世界であると)
(自分が知ったのも最近ではあるが、他所から来たと云うならば尚更だろう)
(驚き、恐怖、不安。嘗ての仲間や家族と離れた寂しさ。快活な少年の姿からはあまり其れ等を見受けられないけれど、困り事はないだろうかと首を傾け)

私は、……えと。

(己の出自を問われれば、一寸言い淀む。逡巡を挟み、恐る恐る口を開いた)

聖教国……天義の片隅。
首都から離れた、ちいさな村の生まれなの。

(だから、こんなに賑やかな所はまだ慣れないのだと告げて)
(幻想の美味しいものを、と。告げる鳶色の少年に、口元を緩めて頷き)

ちょこ、元気が出るの。私も。
高級品だからたまのぜいたくなのだけれど。

(溶けてしまわないように。氷の精霊の力を借りることもあるのだと。内緒話のように声を潜め)

そうなの。……生きていてくれて、よかった。
ヒトを信じること。それは、とても勇気のいること。
ヒトに信用してもらうこと。それは、とても時間がかかること。
シラスも、ルークも。おしごとをしながらそれを重ねていけているなら、すごいとおもう。

(自分は前者が出来ず、大規模召喚がある迄はずっと一人で居たから)
(特異運命座標として導き出されてから、毎日が驚きの連続だった)
(こうして誰かと食事をとること。其れでさえも特別なことなのだと添えて)

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