PandoraPartyProject

ギルドスレッド

白亜の時計塔

【ep.1】展望台

心地よい風の吹く、見晴らしのいい展望台。
塔の裾野には夕暮れに染まる街、そしてその向こうには薄雲で霞む山々が連なっている。
ふと見上げればあらゆる命あるものを優しく包み込むように、黄昏の光が《貴方》をそっと照らしていた。

*少人数でのお話場所。

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………。
(何処か物憂げな顔を片手に乗せて、背中の羽を小さく揺らしている)

もうすぐ来るかな………、ん。
(柔らかな風に誘われてきたように、数匹の小鳥達が舞い降りてくる)
良かった、また会えて。お腹、空いてないか?
(先程とは打って変わった優し気な笑みを浮かべ、懐からクッキーを取り出し、小さく砕いて小鳥達に撒いていく)
せっかく此処から巣立っていったんだ。家だと思っていつでも戻ってきて、いいんだからな。
僕がいる時なら、ささやかなごちそうを振る舞おう。
(そう言って冗談っぽくくすりと笑って)
(息も切らさず階段を登ってきて、声に足音すら消して)
……………。

(登る途中で足を止め、小鳥たちが逃げてしまわないようにそっと階段に座り空を見上げる)
……。
ここは、とても空が近いのですね。
(気付かれないかもしれないほど小さな声で呟き、空の色に目を細める)
(片頬に手を当て小鳥達をそっと見下ろしながら微笑み)
……?(ふと何か風の音とは違う音が聞こえた気がして首を巡らせ)

わ。(月色の瞳を丸く見開いて)
……………。
えっと………こんばん、は。
此処は……そうですね、どこよりも早く夜明けの光が見え、どこよりも遅く月が沈むのが見える場所、ですから。
……空と風と雲を眺めるには、うってつけの場所、だと思います(人見知りなのか、視線を合わせないようにしながら)
(声の主の方を向いて首を傾げ、数度目を瞬かせ)
あぁ、なるほど。
だからこれほどに高く、近いのですね。
(座ったまま空に向かって手を伸ばし)
ーーこれほど届きそうなのに、遠いものです。

(手を戻して、再び声の主に視線を向け)
そう、いえば。
お邪魔をしてしまったでしょうか。
とてもーー楽しく、語り合っていらっしゃったので、邪魔をしないようにと気を付けたつもりではあったのですが。
(やはり無表情のまま)
触れられないからこそ、何度でも手を伸ばしたくなる……此処で空を眺めていると、そんな気になります。
ああ……夜だと、星空もとても美しいですよ。
風のせいか結構冷えるので……えっと、女性には堪えるかもしれませんが(片目だけを一瞬向けて

えっと、あの………………(気まずそうに深く息を吐き)
………ともだち、なんです(消え入りそうな小さな声で)
……渡り鳥達がよく、巣を作るんですよ。
この天井裏とか、柱と柱の間とか(手で指し示しながら)
……冬になったら、彼らも南へ渡るから此処には僕だけになってしまうんですが。
(不思議そうに首を傾げ)
女性?
…あぁ。もしも私のことを示していらっしゃるのなら、お気遣いは無用です。
こう見えても、私は鉄騎種ーー人ではありませんので、寒さや暑さにはとても強いのです。
(ゆっくりと数度瞬きして)
美しいと仰る星空、この体ならばのんびりと眺められそうです。

(少年の言葉に少し俯き)
それは、きっと、とても、さびしいこと、ですね。
(言葉を探すように首を振り)
友がいなくなるのは、さびしいことである、と思います。
安心して、ここに家を作っていたのなら、旅立つ彼らもさびしいのでは、ないか、と。
ただ、ただーー彼らが渡り鳥ならば、また、きっと、会いに来てくれると、思います。
(言われて思わず振り向き、まじまじと見つめて)
そう……なんですか。鉄騎種って、もっと大きい鉄の塊みたいな人とか、豪胆な戦士みたいな人ばかりだと思っていたから。
……体が頑丈なのは、ちょっと羨ましいですね。
僕の方は……取柄はこれくらいでしょうか(背中の羽をばさりと動かし

…………………そうです、ね。
傍にいた誰かがいなくなってしまう事は……何よりも…(眉根を寄せて床に落ちた影を睨み、溜息をついて顔を逸らして)
また、此処に……そうか。
今度は親鳥として、また此処に戻ってきてくれたらそれは…嬉しい、かな。
(ふと何かに思い至ったように)えっと……使いの帰りかなにか、でしたか。
此処にはたまに、観光とか気晴らしとか……人生をやり直したいとか。ふらっと人が来ることが、あるから。
(同意するようにこくりと頷き)
そうですね、小さな人型は特に、家の外に出ることはあまり無いかと思いますので、見る機会が少ないのかもしれません。
外で仕事をするのは、大きな、力を持った鉄騎種ですし。
それにその、無いものねだりかとは、思いますが。
私はその白い羽こそ羨ましく思います。
(動く羽をじっと見つめて)どこまでも飛んでいけそうな、自由の象徴のようで。
素敵だと、思うのです。

(何か言いたげに口を開くが、言葉にしないまま口を閉じ)
…きっと、大きくなって、戻ってきてくれると思います。
家は、帰るもののはずですから。
あぁ、いえ、私はーー何故か、空が見たいと、思ったので。
その思いのまま、空がよく見える場所を探していたのです。
………えっとやっぱり鉄騎種の人って、その、あんまり痛みを感じないとか、寒さや暑さに強いっていうのは、本当……なんでしょうか。
人と痛みや辛さを共有できないのは………少し、寂しい気がした、から。
でも、風邪を引きにくそうなのは、ちょっと羨ましいです。
僕は小さいころ、熱を出して寝込むことが多かったから。
(素敵と言われて照れくささをごまかすように顔をそらして)
ふと崖の上に気になる花を見つけたとき……誰かの洗濯物が飛ばされてしまったとき……そんな時に、ちょっとだけ役に立ちます(ほんの少し笑みを浮かべ
飛ぶのにも、結構体力を使うので、そんなに長い間は飛べないのですが。

家は帰るもの、のはず……そう…そうですよね(どこか自分に言い聞かせるように
良かった。空を眺めるのならば、ここはうってつけの場所かもしれませんね。
…時折何か思いつめた人もここへ来るので、そういう人の話を聞いて、思い留まらせることもするんです。
(少し考えてから)
そう、ですね。私と同じシリーズに関してならば、痛覚にも温度に対しても鈍いかと思われます。
例えば指先が切り落とされたとしたら、感じるのは痛みでは無く不便さではないかと、思います。
だから――えぇ、そうですね。
痛みを分かち合えないのは、少しだけ寂しいと感じる…かもしれません。
しかしパーツを交換しさえすればすぐに動けるようになるので、それは利点かもしれませんね。
(ゆっくりと瞬きをして、どこか真剣な表情で真っすぐに見つめ)
良ければ…調子の良い、気が向かれた時でいいのです。
もし良ければ、飛んでいる様子を見せていただけないでしょうか。

…差し出がましいかもしれませんが、その…どなたかの帰りを、待っていらっしゃるのですか?
(立ち上がり、少しだけ近づいて再び座り)
私も、探しているのです。
空が好きだと言っていた主が、空が見える所にいないかと、思って。
だからきっと、ここに来たのです。
そう……ですか。
でも、貴方がただ不便だと思うだけだとしても……、こうして柔らかく穏やかに言葉を紡ぐ貴方が傷つくような事があれば……僕はいやだな、と思います。
だから、あのその……例え、痛みがわからなくても傷つけられることに、平気になって欲しくない、と……(言って、だんだん恥ずかしくなってきたのか目を逸らし)ええと、すいません。初対面の方に……。
そんなに大層なものでもありませんが……ええ、いつか、晴れ渡った蒼穹の日にでも。

……”先生”を待っているんです。その人は僕の、親であり師であり……かけがえのない人、でしたから。
先生は、他者にも自分にも偽らずに生きなさいと言った。今は……どこか遠くへ行っていらっしゃるので……この時計塔で、誰よりも早くそのお姿を見つけるためにこうして待っているのです。
そうですね、貴方ともよく似て……あ、そうだ。
まだ名乗っていませんでしたね。僕はシグラムと申します。
(驚いたように瞬きを繰り返し)
…優しい方、なのですね。
(自分の顔に触れて)表情は…この通り、上手く動かないのですが。
その言葉を、とても嬉しく思います。
ありがとうございます。
今まで、自分のこの体に頓着したことは無かったのですが、少しだけ気を付けてみようと思います。

…先生。
そう、でしたか。
……誰かを待つというのは、どうにも難しいものがありますね。
(視線を上げて空を見つめ)簡単に連絡を取る術があれば、待つのも楽しいものなのかもしれませんが。
今どこにいるのか、どうしているのか、不自由していないのか…何もかも気にかかるばかりです。
けれど確かに、ここにいれば迷いなく見つけられますね。
あぁ…失念しておりました。
シグラム様、私はIN/AS型Ia機Ⅱ型――宜しければ、アイナシアとお呼び下さい。
(表情があまり変化しない、という言葉を聴いて)
……僕は昔から人の顔を見るのが苦手で、ずっとうつむいたり、そっぽを向いて人の話を聴いてしまうのですが……。
表情がわからないからこそ……言葉の、一つ一つに込めた感情は……なんとなく、わかる……と勝手に思っています。
平坦な声音でも、人を気遣い言葉を選ぶ…そんな、微かな優しさが。

人は共感によって互いに心を通わす事ができる……というのは受け売りですが(小声で)貴方が自分や誰かを思いやる心は、きっと、貴方と接する人にもわかることですから。……僕にも、貴方に秘められた優しさを、感じ取る事ができたように。
ええと、すいません……職業柄でしょうか、なんだか告解のような話になってしまって。

アイナシアさん、ですか……(脳裏にどこか暖かな光景と惨憺たる光景とが明滅するように横切り、ふらりと体をよろけさせ)
…………あの不躾ですが……先ほど探していると言っていた方は……?
(言葉を受けてほんの少しだけ、よく見なければ分からない程度に表情を緩め)
そうであれば――、……安心、します。
ほっとする……いいえ、…どう表現すればいいのでしょう…。
何か、表情が、感情が少しでも現れていたのなら、……報われた、ような…気がして。
(再び表情を戻して)
おかしな事を、言っていますね。
誰に報いたかも分からないのに…。

職業柄…告解というと、教会に関わりのある職業でしょうか?
(何か思い出すように目線を落とし)神父様、シスター、後は…天義…には、もしかしたらもっと別の職業があるのかもしれませんが…。
シグラム様に聴いていただけて、聴かせていただいて、何処か軽くなったようなそんな気が致します。
ありがとうございます。

(思わず支えようとするが、言葉に動きを止めて)
……私の、主です。
屋敷が燃え落ちる中で私の状態を初期化させ、私を逃がした主を…私は探しているのです。
あ、そう、なんです。
今は聖騎士団に身を置いていますが非番の時は読師……子供達に教義を教える役割をしたり、司祭見習いとして告解室で罪の赦しを受けたり……と言っても悩み相談のような場合もあるのですが……。
そう言って頂けると、ほっとします。
騎士団の仕事のある時は……、力なき人々を守る為に犯罪者を捕縛したり、圧政に終止符を打つべく腐敗した貴族の誅滅に加わったりを………えと、あまり楽しい話ではない、ですよね。(眉を下げて困ったような顔をして)
僕に出来る、数少ない事ですから…出来る事があるときは、何事も頑張ると決めています。

じゃあ……あれが……その……あ……!
す、すいません。急に変なことを、言ってしまって。
時々……人の…過去の姿を覗き見てしまう事が、あるので…。
中途半端に貴方の心を勝手に見てしまったのですが…もし嫌でなければ……、
その方の話を訊かせてもらっても良いでしょうか…?(そっと伺うように見上げ

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