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白亜の時計塔

【ep.1】展望台

心地よい風の吹く、見晴らしのいい展望台。
塔の裾野には夕暮れに染まる街、そしてその向こうには薄雲で霞む山々が連なっている。
ふと見上げればあらゆる命あるものを優しく包み込むように、黄昏の光が《貴方》をそっと照らしていた。

*少人数でのお話場所。

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(言葉を受けてほんの少しだけ、よく見なければ分からない程度に表情を緩め)
そうであれば――、……安心、します。
ほっとする……いいえ、…どう表現すればいいのでしょう…。
何か、表情が、感情が少しでも現れていたのなら、……報われた、ような…気がして。
(再び表情を戻して)
おかしな事を、言っていますね。
誰に報いたかも分からないのに…。

職業柄…告解というと、教会に関わりのある職業でしょうか?
(何か思い出すように目線を落とし)神父様、シスター、後は…天義…には、もしかしたらもっと別の職業があるのかもしれませんが…。
シグラム様に聴いていただけて、聴かせていただいて、何処か軽くなったようなそんな気が致します。
ありがとうございます。

(思わず支えようとするが、言葉に動きを止めて)
……私の、主です。
屋敷が燃え落ちる中で私の状態を初期化させ、私を逃がした主を…私は探しているのです。

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