PandoraPartyProject

ギルドスレッド

美少女道場

【RP】5月某日、豊穣山中にて。

5月某日、豊穣。
麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。

知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
なるほど。
(そして早速魚が餌を突く感覚に糸を手繰る。
 釣れた魚は手早く針から外して、其方の持ってきた魚籠の中に投げ入れた)

美少年、何匹食べる?
宿の者に頼めば焼き以外にも色々作ってくれるらしいが。
つっても食が太いわけじゃないからな。
2匹いれば十分じゃないのか。
(………いまもしかして、己が釣れない前提で話を振られたのではなかろうか。
 いや、別にこれっぽっちも構やしないのだが。)
まぁ、お前は酒飲むからなぁ……。
(思っていたよりも大幅に少なかったらしい。
 尚、この女は酒を飲みながらでも同じように食べるタイプである。
 そちらの思考には気づかないまま再び仕掛けを水面に投げ込んで)
吾は5匹くらいは持って帰りたい。
飯に炊き込んだり、焼いた骨を酒に突っ込んだりも出来ると聞いたし。
ボクは細い自覚はあるが、お前も食う方だよな。
じゃあ、誰かの土産にするでもなければ7匹か。

……土産と言えばあれだ。あの梅干しという塩漬け。
あれだけで酒が飲めるから、あとで売ってもらえるかどうか聞いておくか。
体が資本だからな。同族の間では特別食う方でもないよ。

梅干し……。
(あれ気に入っていたのか、という感情と、あれだけで酒を飲むのか、という感情が混ざった声)
……梅干しは吾も好きだが、あれだけを酒のアテにするのはどうなんだ。お前の肝臓の強さは知っているがちょっと健康に悪いと思う。
ひとり酒は手間のかからないもんをアテにして、さっと飲みたいんだよ。
それに岩塩齧って酒飲んだりとか、珍しい話でもないだろ。
ボクがひとりの時は大体そうだぞ。
(竿先が揺れる感触に糸を巻き上げるが、特に何もかかっていなかった。バレたようだった。
 「ちぇー」と軽い文句を垂れながら、また針を投げ込む。)
吾のとこのアルコール中毒の領民と同じ飲み方してる……。
よくある飲み方だから何もおかしいことはないな。
(言い切った。淀みなく言い切った。)
………。

……………。


……おっ、かかった。

(同意を示すか迷った挙句、丁度良くかかった魚に逃げた)
やるじゃん。その調子でボクの分も頼むわ。
(こちらは釣りが下手なのかどうかわからないが、あまりかかってこないようである。)
ここ釣れるはずなんだがなぁ。
(手早く釣り上げてしまえば、先ほどと同じように魚籠の中に魚を投げ込んで)
さっきの騒ぎで隠れてしまっているのか……?
わからん。この分野は明るくないからな。
(なお、釣り餌をつけるのが下手すぎて、すぐに餌が取れているのだが。
 それに気づく様子はない。この分野はまったくもって明るくないのだ。)
んー。反則だが呼び出してみるか。

(本人に問題があるとは考えもせずに、小さく喉を鳴らし、歌った。

 聞きなれない言葉だろう。崩れないバベルを介して意味は問題なく拾えるが、その言語の韻の踏み方、語感、リズムは原点を参照するほかない)

世に花は多くあれど、古き枝は僅か
その中でも神聖を負う最後の一振り、死を払う灯
豪華絢爛たる墓地の主を小さなあなた達に伝えましょう

(大まかにこの様な意味の事を歌っている。が、聞かせるために歌ったのではない。
 一節を歌い上げる途中から沢の中ではうねる様に無数の魚影が現れ、歌のリズムに合わせて跳ねて音頭を取るのだ。
 ついでに鳥も現れてハミングし始めている)

……普通に居るな。仕掛けが悪いんじゃないか?
(ばっさばっさと己を止まり木にしていた鳥を振り払う)

油断すると本当に変な特技を発揮するな、お前。
絵になるといえばそうには違いないが。
呪歌や言霊の類は流石に予想外だぞ。


(大きめの餌を念入りに針にかけてから投げ込む。)

(秒でかかってくる。)
ん?お前に見せた事は無かったか。
ギフトだよ。我々の種族特性の残りカスだ。
お前もなにか持っているんだろう?

(即かかったらしい釣り竿のしなりに一つ頷けば自分もまた、針に餌を付けて沢に投げ込む)
(やはり根本はガサツらしく、かかった魚をふんっで外して魚籠へと放り投げる。)

あることにはある。
が、こういう便利な代物じゃあないな。
どの文化圏においても一定の価値を保証される、それぐらいのもんだよ。
一定の価値を保証される?

(こちらもまた同じように魚がかかって、糸を繰りながら)

もしかして、美少年(個人名)の美少年(形容詞)の事か?
主語を分けろ。主語を。

………まあ、お前は旅人だからそこらへんは勘付くか。
大体察している通り、ボクはボク自身の美貌があらゆる人種に対して通用するよう翻訳されている。
美に対する観念さえ持っていれば、理論上はゴブリンや怪物相手でもこれは通用する。
実際試したことはないがな。
………思ったんだけどお前がボクのことを美少年って呼ぶのはそのせいか???
言われるまで気づかなかったが、吾がお前の造形に対して価値を感じているのは少しおかしい事だからな。
ふうん、誰が見ても美しいと分かる故の「美少年」か。
一定の価値であるが故に、レベルが上がる程容姿が整うと言われている我々とは正反対だな。

(釣り上げた魚をまた一匹魚籠の中に入れて)

わからん。何となく美少年の事は美少年って呼びたくなる。
だが、美少n……セレマ。(指摘されて少し呼びづらくなったらしい)
それって美少年になる前もそうだったのか?混沌の民は生まれながらにしてギフトがあると思っていたが……
知らん。
こればっかりは嘘でも何でもなく、本当にわからねえよ。
少なくとも今のボクのように扱われたことは一度もないね。

仮にボク自身が元から「一定の価値を保証される」というギフトを持っていたとして、だ。
相応の身分の者が相応の扱いを受ける、なんてのは当たり前のことだ。
それが自然だし普通だし、わかりようがないだろ。
そもそも他人からの価値なんていう主観的で流動的なもの、察しようがねーよ。
ふうん。
一定の価値を保証される、というよりもお前の考えている容姿の価値を共有させられているとも感じるな。
前も言った通り、我々にとって容姿とは実力を判断する目安のものだ。
純粋に形を見てガワがいいと判断する事はあまりない。あるとしたらそれは個人の嗜好部分の話だ。

……まぁ、それでもお前の容姿の価値は、正しく理解しているとは言い難いが分かる。
「美しい」(強そう)の意味ではない方の意味も――多分少し、理解していると思う。
正しいか正しくないか答え合わせ出来る場所が無いから自信ないし、普段から顔面殴っておいて言うセリフでもないと思うが。
(投げかけようとした針が、力加減を誤ってかすぐ傍の水面に落ちた。
 たわむ釣り糸が水面をくにゃりと歪ませた。)


そう。

(面倒そうに、かりかりと糸を巻き戻す。)


そりゃあよかった。
このボクにとって強さなんてものは、あくまで付随するオマケや手段に過ぎない。
そこのところをよく理解しないまま戦士や荒事屋みたいに扱われても困るだけだ。
……だからといってサンドバッグに甘んじてるわけじゃないが。
今後も正しい査定をいただきたいものだよ。
(すとんと針が投げ込まれた。
 今度はちゃんときれいな軌道で。)
(ぷつりと、針が虫の中心を穿って息の根を止めた。
 先ほどまで指先から逃れようと蠢いていた生餌はすっかり動かなくなってしまったが、構わず水の中に投げ込んだ)

……何か気に障る事言ったか?
それとも、また20ターン殴り続けて最後に必殺入れた事思い出した?
わざわざ口に出して言われなくともそれは最初から許してねえし根にも持つから安心しろ。
そうか。いつも通りか。
突然美少年言葉使うから機嫌が悪くなったのかと思ってびっくりした。
背水分までは甘んじて受けよう。

だが、煽った美少年も悪いと吾は思うの。
ボクはいいんですぅー。
美少年だから全てが許されるんですぅー。
というか背水まで頑張るならおとなしく勝ちを譲r……っと
(ばたばたと泡立つ針先から糸を巻き上げる作業に入る)
吾は許しても立場は許さん。

(横目に糸を巻き上げる様子を見守りながら、岸の際まで魚が来ればタモで掬いあげて「ほら」とばかりにつきだすだろう)
(「おう。」と突き出された魚を魚籠に放り込む。)

これでボクが食う分は問題ないか。
お前のほうはどうよ。そろそろ5匹くらい釣れてるんじゃないのか。
今3じゃなかったか?
(軽くかかる感覚に、誘う様に僅かに糸を引く。
 短い攻防の後、手元に魚を引き上げて)
これで4になった。
少し待ってろ。もう一匹くらいすぐに釣れるだろ。
(魚籠の中に魚を放り投げれば、手早く餌をつけて再び糸を放り込み)
ああ…………一匹丸呑みにして一匹溶かしたもんな。
(自分でも何を言っているかわからんがそうなのである。)

別に急かしてるわけじゃねーからゆっくりやれよ。
その間にボトル空にして荷物軽くするから。
なんで溶けたんだろうなぁ……。
(丸のみにしたのは特に不自然なことではない。美少女的にはあれが正しい作法である)

ふうん?
お前が酔ってる所は見たことがないが……そんなに飲んで帰り歩けるか?
こんなもん酔ったうちにはいんねーよ。
それに帰り道を思えばこれくらい勢いをつけねーとやってられん。
……一応、飛行と運搬性能を持ってきたのでその気になればお前を持ち上げて帰る事も出来るが。
断る。
(そっかぁ!それなら帰り道楽できるじゃん!って思うには思ったけど考えるまでもなく変な所で変な貸しを作るのは嫌だし、それに体が弱いからという理由でこいつに抱えられる状況が嫌だし、それなら帰り道多少しんどい思いしたほうがマシだろうし、っていうかお前最初から道の悪さを想定してその準備してだだろうじゃあ先に言えよ。
 という顔をしている。)
そうか。
(まぁ流石に抱えてと言うのはプライドを傷つけるだろうし、それでなくとも借りとかなんとかめんどくさいこと考えているんだろうな。とはいえ、流石にあの息の仕方は心配だからできれば抱えて帰らせて欲しかった。帰りはどうするかな。ペース落とせば大丈夫かな。最初から抱えて飛べば良かったかもしれないけど、できれば山歩きもして欲しかったしなぁ。
 ……という事を考えながらも平坦な声と顔をしている)
(ぐいっと、糸を引けば針に掛かった魚が水しぶきを上げて跳ねる。
 ややあって、魚籠の中には5匹目の魚が投げ込まれた)
ほんとに針と糸だけで釣り切れるもんだな。
釣果としては7匹と…あと2匹と1体か。
(ぐびぐびとボトルを逆様に、一気に空にする。)

数では負けたが重量で数えればボクのが上と言えそうな気がしないでもないよな。
珍しさでもな。
(仕事を終えた糸を完全に巻き取ってしまって、広げた荷物を片付けに掛かる)
釣りは巡り合わせもある。その点、お前が上だという事に否はない。
……実は何かの代償で魔の者に襲われやすいとかそういうのはないよな?
面白い発想だな。
ボクがお前にぶん殴られるのもそのせいか?
(皮肉めいた言い回しでこちらも荷物を整えながら…また水煙草に火をともした。)
吾に殴られるのは襲われている内に入るまい?
(水煙草。また水煙草だ。
 酒は飲むが煙草はやらないため、それが何であるかは分からない。
 ただ以前やっていたタイミングと独特の匂いを鑑みるに煙草ではない気がする。そうすると薬剤か。
 詳しく聞いてみたい気もするが、聞いてもはぐらかされる気がするのでそっと諦めた)
……荷物は吾に持たせておけ。またへばられても困るからな。
……いいか、お前。これで3度目だぞ。
ボクは耄碌してねぇし、年寄でもねえ。
どうってことねえんだよこれくらい。
とっとと行くぞ。
ふうん。
だが、これからも多分聞くぞ。お前なら理由だってわかるだろ。

(最後の荷物をしまい込めば来た道へと向きなおる。
 せかされるままに歩き出すも、その足取りは行よりも緩やかに)
さあな。
(不機嫌そうに、煙と一緒に吐き出した。
 それ以降は歩くことに集中したようにずっと黙ったままだった。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM