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美少女道場
吾に殴られるのは襲われている内に入るまい?
(水煙草。また水煙草だ。
酒は飲むが煙草はやらないため、それが何であるかは分からない。
ただ以前やっていたタイミングと独特の匂いを鑑みるに煙草ではない気がする。そうすると薬剤か。
詳しく聞いてみたい気もするが、聞いてもはぐらかされる気がするのでそっと諦めた)
……荷物は吾に持たせておけ。またへばられても困るからな。
(水煙草。また水煙草だ。
酒は飲むが煙草はやらないため、それが何であるかは分からない。
ただ以前やっていたタイミングと独特の匂いを鑑みるに煙草ではない気がする。そうすると薬剤か。
詳しく聞いてみたい気もするが、聞いてもはぐらかされる気がするのでそっと諦めた)
……荷物は吾に持たせておけ。またへばられても困るからな。
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麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。
知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。