PandoraPartyProject

ギルドスレッド

美少女道場

【RP】5月某日、豊穣山中にて。

5月某日、豊穣。
麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。

知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。

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物の喩えだ。それともなんだ。
村人程度じゃボクは殺せないだろうという部分まで含めたボケか。
必殺持ってる村人もいるかもしれないではないか。

(意味のない仮定を返しながら針を魚から外す。
 鰓に指を突っ込み、暴れるのも構わずに毟り取った。

 そして、頭から口に突っ込んだ)

(喉で絞め殺しているのだろう。勢いよく尾びれを叩いて抵抗していた魚の頭が咽頭を通る頃に急激に大人しくなっていく。

 蛇か鳥みたいにそのまま飲み込む)
せめて切るなり焼くなりの加工しろよ。
人の形した生き物がヘビ亜目みてーな食事方法してる様子ひっさびさに見たわ。
む、ちゃんと鰓は取ったぞ。口当たりが悪くなるからな。
そういうことじゃねえよ。
今さっきお前に「人として雑」呼ばわりされたが、その言葉まるっきり返すわ。
文明人としてみた場合の食事方法が雑過ぎるわ。
他人に勧めたら7割病気か生理的嫌悪を起こして、残りの2割が遠慮しだすわ。
ギャップで殴り殺す天才かテメー。
もしかしなくてもひとりで釣りに行ってる時、毎回そんな風なんじゃねえだろうな。
いや、いや、美少年。お前のいう事は分かるぞ。
つまり料理しろという事だな。
……ひき肉よりも上の加工は成功したことが無いが。
この前、チョコレートを湯煎で溶かそうとしたら大爆発したが……今こそステップアップすべきだと。
??????????




………。

…………ああ、うん。
その通りだ。よくわかったな。偉いぞ。
うむ。わかった。
そもそも吾が今まで料理できぬ事の方がおかしいのだ。他の美少女が出来て吾にできぬ事がある筈がないからな。
何か今日は上手くいく気がする。大丈夫、大丈夫……。
……無理では?……違うのでは?

(顔を覆った)
一体何があったら自信をつける段階で折れるの??????
湯煎でキッチンを爆破したことがない者には分かるまい……。
むしろ活きのいい食材を丸呑みにするのが一番マシな気さえしてきた。周囲に被害が出んからな。
分かるわけねえよ。どういう工程を踏めばそうなるんだよ。

そういはいうがな、お前。
火が起こせるなら丸焼き程度はできるだろうし、生物としての構造がわかってたら解体するくらいはできるだろうが。
全然わからん。火の気も無かったのに突然爆発した。正直怖い。

……本当に?出来ると思う?急に爆発したりしない?突然焼いてた魚が巨大化して襲い掛かってこない?
よく考えてみろ。
本当にそのレベルのトンチキが常態化しているなら、お前が飲み込んだ魚は、鰓を毟り取った段階で冠位魔種に変貌してるぞ。
なるほど。……なるほど?
だが、吾が料理できなくても他の者がやれば……。
否、吾の態度改善が求められているのにそれはダメか。

それになんだ。塩振って焼くくらい理論的にできねばおかしいものな?
(なんでコイツ、いい加減な話に納得してしまうほど追い詰められてるんだろう…。
 というかなんでこんな話になってるんだ…わからない…なにもわからない……。)

できるに決まってんだろ。
余程変なことをしたとしても、爆発なんてしねえよ。
理論どころか常識的に考えてそうだよ。
あと、美少年。引いてるぞ。かかったんじゃないのか?
あん………?

………ああ、ほんと。
(糸の巻き上げに多少てこずる様子を見せながらも、危なげなく一尾を釣り上げる。
 びたびたと跳ねまわる魚を掴んで、針を…針を…針を)
ふんっ
話が通じなくて見た目もそれほどで、価値もそれほどな生き物に対し、繊細な作業をする気が起きないだけだが。
お前の腕力なら引きちぎるよりも普通に針を抜く方が楽だろ。
まぁ、どうせ死ぬのだから形を綺麗に保つ必要もないが。
とても面倒くさい。
で、どうするよこいつ。焼くか?
…………。

…………。

…………焼く。

(露骨に怯えた後、やっとそう言った)
ボクがスパーリングで反撃した時以上の鬼気迫る感じやめろ。腹立つ。
とりあえず初歩的なところから確認するが、焼き方とか火の起こし方はわかるのかよ。
……むぅ。火の起こし方は分かる。
焼き方……串で刺して塩を振って焼くのよな?
細かい流儀は知らぬが焦がしさえしなければ、それなりのものにはなろう……理論的には。
よし。大前提の擦れ違いはねえな。
じゃあもう焚火作ったら、串で刺して焼くだけだ。
火を起こす段階でトンデモねえことしたり、塩じゃなくてなにかしらの火薬を振らない限り、爆発なんて起こるはずない。
理論的に間違えない限り問題ねえよ。やってみろ。
ん。分かった。

(野外に誘うだけあってそれなりに心得があるのだろう。
 さっさと乾いた枝や木の葉を集めてきて焚火の基礎を汲み上げてマッチで火をつける。
 白い煙を上げて燻るように燃えていたが、やがて落ち着いて薪を橙色の炎が舐めるようになり)

……串は削るか。ちょっと火を見ててくれ。

(用意した枝の内、細いものを選んでナイフで削り始めた)
おう。それくらいならやってやる。
(ここまで別段おかしなところはない。
 むしろ手際がいいくらいである。
 湯煎で爆発がどうとか言っていたが、現段階で魔術的な兆候も見えなかった。

 ………もしかするとそういう冗談に付き合わされているだけという可能性は。
 いやまさか。それができるくらい対話が上手なら最初から困ってないが。)
(全体の外周を剝くように削り上げ、先を鋭く尖らせる。
 何度か取った魚と串の長さを見比べて、やがて納得したのか魚の口から一気に貫いた。
 抵抗する魚を握力で抑え込みながらぐりぐりと串で縫い留めれば塩を振る。
 見た感じ塩が多すぎるという風でも少なすぎるという風でもない。
 ここまでは順調だ。ここまでは)

……待たせたな。焼くぞ。

(丁度いい温度の位置を探る様に火に魚を近づけると)
(じゅわっ、って音を立てて飴細工のように魚が溶けた)
????????????????????????
??????????????????????????????
わからん……。
呪われる心当たりなら掃いて捨てるほどあるが、こんなことあるか……?何もわからん……。

(さっきまで魚が刺さっていた串を持つ手が震えている)
あー、うん、待て、ちょっと待て。
20秒考える時間を寄こせ……………

(事実の嚙み砕きと、思考を巡らすように、きっかり20秒。
 その間ずっっっっと眉間を抑えている。)

…………ある。あることにはある。
お前のそれが、混沌のそれと同じであるとまではいわんが……。
『三衣一鉢の戒め』という異界を起源とする呪いが存在する、らしい。
内容は修行僧の贅沢を禁じ、所持品は必要最低限の生活必需品という生活をさせるために、戒律上所有してはいけないものを手ずからの物にすると、それがダメになってしまうという呪いだ。
同じとまでは言わないが、お前のその現象はその呪いに似てる……んじゃねえのか。
そもそもの『三衣一鉢の戒め』も本物を見たことあるわけじゃないが強くは言えないし、統計が足りないから確かなことは何もわからんが…。
だが、さっきも言った通り『自分が手を加えた食べ物がダメになる』くらいの呪いであった場合、鰓をむしったり串で刺した時点でおかしくなって然るべきだ。
湯煎による加熱調理を試みようとして爆発した件も併せて考えるなら、一定以上の工程を踏もうとした時点で発動する、そういう呪いとみるべきだろう。
うん、そうみるべきだ。
そうじゃねーと意味の分かんねー不条理だよ。
そらビビルわ。
…………。

(口元が「そんな呪いあるか?」とか余計な事を口走りそうになるのを渋面を作ってこらえた)

よし、よし。それでいこう。
何もわからない謎の現象にしておくのが一番怖い。
そういう呪いな。そういう呪いならまぁ、仕方ない。
おう。そうだよ。仕方ねえよ。

だが、捉え方を変えればだ。
湯煎の前工程に当たる「チョコを細かく砕く」や、魚を焼く前工程に当たる「串を通す」時点で、食材に異変が生じなかったことを考えるにだ。
単純に食材の造形を変えるだけ、調味料を加えるだけ、までは問題がない可能性もある。

つまり、刺身とかの生食はセーフってことだ。
確かに今までも肉をひき肉にするまでなら特に問題なくできたものな。
切るだけ、合えるだけだと、何となくそれを料理と言っていいのか引け目があるが……。

ううむ。今度、サラダでも挑戦して検証してみる。
魚を捌くのはやったことないからな。お前の理論が正しければこっちでも行けるはずだろ?
理論が正しければな。
間違ってたら色んな方法を試して法則性を確かめる必要が出てくる。
そうしねえと隣で釣りしてる奴の口臭が突然生臭くなる現象にさいなまれる羽目になるからな。
吾の体臭は浄化器官で常に上書きされているが??????
……いや、まだレベル低いしううん。
(自分の匂いを確かめるように手首を近づけてすんすんと鼻を鳴らすが、自分の匂いに関してはよくわからなかった。
 いつも通り百合の花に似た香りを纏っているが、生臭いと言われれば自身の無くなるお年頃(レベル)である)

まぁ理論の正しさは置いておいて、お前にも把握してもらえてよかった。
一人で立ち向かうには怖すぎるからな。これ。
さらっと巻き込む前提で話すじゃん。安くはねえぞ。
(面倒くさそうに、またバケツから虫をつまみ出して針を……ふんっしようとしている。)
貸せ。無傷とて痛みがあるのだろ。
(見かねたように針を取り上げようとして)

……ふうん。何が欲しい?
今日はボクがもてなされる日だぞ。
(ふんっする前に釣針を預ける)
それくらいお前が考えろ。
(危なげなく針に餌を付けて返した)

なるほど?

(今の今まで甘やかされていた自覚はあるが、なるほどもてなされていたらしい。
 とすれば、自分も甘やかせればいいのだろうか。
 しかし、自分の中での甘い対応と言えば先んじて相手の望みを唱える事である。
 それは先日禁止されてしまったし……)

(自分の分の竿にも餌を付けて投げ込めば、後はそれっきり。
 水の流れる音、葉がこすれる音、鳥の声。
 そればかりがあって何もない。
 自身にとっては孤独こそが安楽であったので、比較的手元を動かすタイプの言い訳に誘ったというのがこの場の真相であったりするが……)

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