シナリオ詳細
<ダブルフォルト・エンバーミング>Fullmetal Battleend
完了
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オープニング
●最終決戦と、疑似宇宙
終焉獣の出現。そして特別な終焉獣が作り出すという『疑似宇宙空間』。
これらに対処できるのは――。
「拙者たち鋼鉄帝国が誇る最新鋭戦闘兵器――エクスギアエクスに他なりません!」
荒野を爆走する移動要塞ギアバジリカ。
ガイウス派閥のギア・フラウィウス、ザーバ派閥のギア・ブルグ、更にパルスちゃんファンクラブのギア・スチールグラードスーパーアリーナ2021のパーツを併合することで完成した最終決戦仕様の真ギア・バジリカである。
その頂上。屋根の上から飛び立つのはパワードスーツを纏った夢見・マリ家(p3x006685)であった。
カタパルトから次々に飛び出した四つのメカ『クイーントラコフスカヤ』『カイザーブラックタイガー』『エンペラーアルチュウ』が次々に合体。
「完成――ゴッドカイゼルVDM!」
ジェット噴射によって空を飛んだマリ家もといゴッドカイゼルVDMは、天空の暗雲を切り裂いて現れた
空中母艦VDMへと飛び込んだ。
そう、はるか天空より舞い降りた円盤状のテーマパーク型空中要塞は主砲VYANEN334口径を初めとする様々な武装に包まれた、この決戦のために改修された最終兵器なのだ。
中央デッキにせり上がり式で現れたマリ家が見回すと、ブラックタイガー君やとらぁ君たちが各種パネルを操作し、その一つを操作していた夢見・ヴァレ家(p3x001837)がサムズアップして振り返った。
「待っていましたよマリ家……いえ、虎帝マリ家! ついにこの最終兵器を投入するときが来たのですね!」
「いかにも!」
前方を見つめる。
そこにあったのは巨大な……それこそ空中要塞VDMが突入可能なほど巨大な『疑似宇宙』空間であった。
『優帝』いりす(p3x009869)たちの持ち帰った情報によれば、この『疑似宇宙』は生身では突入不能な特殊空間であるという。
だが放置していては内部に潜伏する巨大終焉獣『デカラビア』によって次々に終焉獣が生成、排出され無尽蔵に敵戦力が追加され続けることになってしまう。
エクスギアエクスの特殊なエーテルコーティングによって突入および活動が可能という特性を生かし、同じくコーティング済みの空中母艦VDMをサクラメント搭載型空母として突入。内部で待ち受ける終焉獣の群れとコピー品であるエクスギアエクス部隊を撃滅し、『デカラビア』をも撃滅するのだ。
「空中母艦VDM――突入!」
まるで宇宙のように広がる暗黒の空間。はるか遠くに見える星のようなきらめき。
無数に浮かぶ岩デブリ群。不思議とよく音の響くその空間で、待ち受ける軍勢へと虎帝率いるエクスギアエクス部隊は武装と兵を展開した。
●北欧の伝説
疑似宇宙へ続く『ゲート』手前。
接近する大軍勢をまえにギアバジリカは動きを止めた。
ギアバジリカ中央デッキ。三つ並ぶ玉座のうちひとつに腰掛けるのは『雷帝』ソール・ヴィングトール。
拡大された映像に見えるのは、ノーザンキングス連合王国軍。および砂嵐や幻想王国の精鋭兵士たちをコピーしたシャドーレギオン軍である。
そのなかに見えた、疑似反転したエーデルガルド大佐。そしてその原因である『プロモーター』。
そして彼らを扇動する最大の黒幕にしてパラディーゾ、『天国篇第一天 月天の徒』トモコの姿があった。
「我らの役目は決まったな」
特別な槍を地面にドンとたて、立ち上がるソール。
「全軍出撃! 不埒なやからに二度と鋼鉄の地を踏みにじらせるな!」
大軍勢がギアバジリカめがけて突撃してくる。彼らが侵入を果たすのも時間の問題だろう。だが……。
「こちらとて兵力は充分。イレギュラーズたちをそれぞれ小隊長とする!
軍勢を率い、ノーザンキングス大連合軍を撃滅せよ!」
大声で命令を飛ばすソールの隣。別の玉座にて『優帝』いりすは口元に手を当てた。
「私は、どうしましょうね。この前のように私の部隊を率いてもいいですし、あの子に乗って疑似宇宙へ突入するのもよさそうです」
彼女が言っているのは、ザーバクライシスの際に編成された優帝小隊と、その後所属不明機調査の際にロールアウトした優帝専用エクスギアエクス『R×H』。
ソールはちらりと彼女を見て、そして笑った。
「好きな方を選ぶとよい。我も、運命が呼ぶならば疑似宇宙にてギアを駆るのも一興だろう。我らは皇帝であると同時にイレギュラーズ。自由の徒ぞ」
すっかり皇帝ロールが板についたソールにいりすは肩をすくめると、そうですねと言って立ち上がった。
「では、私も出ます。風のむくままに……!」
●暗雲と暗黒
「始まったね」
「ん、そだね」
どこともわからない、どこか。
『天国篇第九天 原動天の徒』セララと『天国篇第六天 木星天の徒』ランドウェラオルタは水晶に写る風景を見つめていた。
ギアバジリカから出撃する大軍勢とノーザンキングス大連合が激突する風景。
そして、疑似宇宙内にて終焉獣やエクスギアエクスたちが激突する風景。
「Hadesくんとイノリくんがやりたがってた『世界の破滅』……ボクたちも行かなくっちゃね」
「ここから、本腰入れて?」
冗談のように言うランドウェラオルタに、妖精フォームのセララはくるくるまわる十二の聖石の中央に浮かび上がった。
パキンと光が混ざり合い、等身大魔法少女フォームへと変化する。
「今までだってずーっと本気だよ! だってボクは、悪夢と絶望の魔法少女だからね!」
「よくいうよ。それじゃあ……僕も行こうかな。だって僕らは、『世界を滅ぼすために作られた』んだからね」
- <ダブルフォルト・エンバーミング>Fullmetal Battleend完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別ラリー
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2021年12月09日 17時23分
- 章数3章
- 総採用数174人
- 参加費50RC
第2章
第2章 第1節
ROOネクスト世界、鋼鉄帝国南西部にて。
突如現れた『疑似宇宙』とでも言うべき異常空間は無尽蔵なまでに終焉獣(ラグナヴァイス)を生み出し、新造されたインスタントシャドーレギオン軍をも使い帝国への侵略を始めていた。
これをいち早く察知し、ギアバジリカと空中母艦VDMを用いて反撃を行った虎優雷三皇帝率いる鋼鉄帝国軍。
彼らはついに疑似宇宙の中心であり終焉獣やシャドーレギオンを無尽蔵に生み出していた強大なる終焉獣デカラビアへと迫ったが……。
「これは……本当に帝国の領土内なのか……?」
己の軍閥に属する戦士達を率い、完全武装で疑似宇宙へと飛び込んだROO内NPCレイリー=シュタインは我が目を疑った。
空は満天の星空がごとく暗黒と星のきらめきに包まれ、空のみならず右も左も下すらも、全てが星空に包まれている。
もし宇宙というものを知る人間がいるなら不思議に思うだろうが、呼吸もでき重力もほぼ変わらず、そして音も通じる疑似宇宙空間がそこには広がっていたのだ。
ひとまず敵軍を見つけ巨大な岩石のフィールドに、兵を着陸させる。
そこへ、鳳圏軍閥の先鋒加賀・栄龍、日車・迅らが部隊を展開した。榛名大佐の命令のもと、こちらを見つけ襲撃を仕掛けてきた敵部隊めがけ攻撃が開始された。
「フ、おれは女子供でも無慈悲に斬り殺す。どんな野郎が相手でも容赦はしないであります」
刀を抜いた木邑・夜叉丸先輩がぺろりと舌を出すと、迫る敵軍が一斉に『変異』した。
「これは……!?」
夜叉丸先輩が目を剥くのも無理からぬことだろう。無個性な軍隊に見えていた敵兵たちは自らの軍服を引きちぎり、巨大な狼のように変異した者もあれば下半身を巨大な蜘蛛に変えた者や、巨大な虫の羽を生やし飛び回る者や首を三つに増やし牙を剥く者たちで溢れかえったのだ。
「オイオイオイオイマジかよ、こんなんシャドーレギオンじゃねーよ! 殆ど終焉獣(ラグナヴァイス)じゃん!」
両腕を鋼のように硬化させ殴りかかってくる巨漢の兵に格闘で挑む伊達 千尋たちUQ軍閥。COOKIEや瑠璃雄さんたちによるコンボアタックによってやっと対抗できるほど、敵兵の戦力は高かった。
「デカラビアから『ラグナヴァイス』の因子を埋め込んで作られた『終焉の使徒』の『シャドーレギオン』か。さながら、終焉兵(ラグナレギオン)ってところかね」
そこへ現れ、サングラスを外すレッドジャケットの男、加羅沢昭利。
同じく暗黒騎士や処恋(MORNING WIDOW)たちもまた、終焉兵へと構えた。
「終焉獣×終焉使徒×シャドーレギオンとはなんという要素過多。しかしそんな要素すら、プロ未亡人らしく捌いてみせましょう!」
――と、そこへ!
巨大な飛空戦艦が出現し、終焉兵たちと激突するゼシュテリウス軍閥や援軍たちめがけ砲撃が行われた。
戦艦より転送ビームによって現れる巨大人型兵器『世界征服号』。敵によって洗脳されたダークネス クイーンが操作しているのだろう。投射された立体映像によってダークネスクイーンは高笑いをあげた。
「フハハハハハハ! 脆弱なる人間どもよ、この世界は大いなる意志によって滅びるのだ。手始めに、愚かにも我らが同志ディアナ殿に牙を剥いた鋼鉄帝国を終焉への生贄へと捧げてくれるわ!」
翳した巨大な両手。五指にはそれぞれビーム砲が備えられ、破壊の光が地をなめる。
それだけではない。
地に降り立った二つの強大な敵。
『プロモーター』と『黒鎖の邪神』ヴェンデッダが光の魔法と鎖の魔術を解き放ち鋼鉄軍を圧倒し始める。
「フン――窮屈な偽物の身体はもはやない。好きに暴れさせてもらうぞ」
ヴェンデッダ。元は『マカライトオルタ』として作り出されたパラディーゾバグエネミーは、データに内包されていた邪神のイメージを最大限に具現化させその猛威を振るっていた。
更には『暗躍を辞めた』プロモーターは、隠す必要のなくなった実力を遺憾なく発揮し、終焉獣を食い止めようとする鋼鉄軍をバターを熱したナイフで撫でるかのように削り取っていく。
「……下がれ、命が足らん」
さらなる砲撃によって鋼鉄兵が消し飛ばされる――かに思われたその時、ガイウス・ガジェルドの鋼の拳が砲撃を打ち払った。
そして、ガイウスは『あなた』へと目を向ける。
「兵は守る。あの邪神たちには、無限の命を持つイレギュラーズが戦うほか、ない」
静かにそれだけを言い、鋼鉄最強とすら言われる闘志は、この戦いの行方をあなたへと託した。
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第二章:砕鉄のRAGNA LEGION
●これまでのあらすじ
鋼鉄帝国への侵略を迫る終焉獣デカラビアとの戦いが新たな局面を迎えました。
デカラビアは自身をほぼ無敵化する拡張疑似宇宙を作りだし、そこに終焉獣×終焉使徒×シャドーレギオンというあまりにも歪んだクリーチャー軍団『終焉兵(ラグナレギオン)』を大量に投入したのです。
しかしこれは逆に、デカラビアを食い破るための糸口といっても良いでしょう。
自らの無敵化などという強力かつ広大な異常空間を作り出すにはエネルギーが必要な筈。そして終焉兵を作り出すにもまた膨大なエネルギーを必要とします。
この終焉兵たちを倒してしまうことで敵から攻めのカードを奪い取り、この疑似宇宙を解除せざるを得ない状況に追い込むのです!
●エネミーデータ
・終焉兵(ラグナレギオン)
『終焉獣×終焉使徒×シャドーレギオン』という要素の歪な融合によって作り出された半クリーチャー兵団です。
形状も能力も様々ですが、元が人間であるという特徴をもちます。
弱い者ならイレギュラーズのパワーで無双できますが、強力な個体になると率いた部下達と強力し戦う必要が出てくるでしょう。
・終焉獣(ラグナヴァイス)
終焉の地より現れた怪物たちです。能力も形状もバラバラですが、どれも強力な戦闘力を持ちます。
・エクスギアエクス
人間が搭乗して操るロボットです。人型を中心に様々な形状、能力のものがあります。
詳しくはGMコメントをご覧下さい。
●パートタグ
以下より参加するパートタグをコピーし、プレイング冒頭に貼り付けて記載して下さい。
【ロボット】
エクスギアエクスに搭乗し、飛空戦艦と敵エクスギア、更には終焉獣たちを撃滅します。
戦艦とは暗黒大連合により建造された空飛ぶ戦艦です。複数の戦艦が疑似宇宙に到着しており、鋼鉄兵への砲撃を行おうとしています。いち早くこれらを破壊、撃墜しなければなりません。
機銃による牽制や強力な主砲を備えていますが、力を合わせて戦えばきっと勝利することができるでしょう!
【小隊指揮】
終焉兵たちによる軍勢を押し返します。
もし終焉兵に自軍を食い破られた場合、負傷兵を収容しているギアバジリカまで進軍されてしまいます。その場合数え切れないほどの死傷者を出すことになるでしょう。
【邪神】
強力なネームドボス『黒鎖の邪神ヴェンデッダ』と戦います。
鎖を自由自在に用いた戦いを行い、邪悪な魔術で鋼鉄軍の兵達をとらえようと画策しています。
こちらを縛り付けて動けなくしたり強力な物理攻撃をしかけたりといった戦闘方法を得意とします。
(厳密にはパラディーゾのマカライトオルタという個体が変貌した姿ですが、今はもはや邪神そのものといった怪物です)
【プロモーター】
強力なネームドボス『プロモーター』と戦います。
強力な氷系軍用魔術を用い、かなり積極的なバトルを行うようです。
こちらの能力を低下させたり鈍らせたりといったいやらしい戦闘方法が得意です。
【ダークネスクイーン】
暗黒大連合に洗脳された女総統ダークネスクイーンと戦います。
巨大人型兵器『世界征服号』を操るため、こちらもエクスギアエクスに搭乗して戦いましょう。
また、この戦いに華麗かつ熱く勝利するとダークネスクイーンの洗脳を解き救い出すことができます。
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第2章 第2節
突如現れた暗黒大連合艦隊、そして前線へと進軍してきた強力な敵ネームドたち。
彼らによって、これまで優勢であった帝国軍はまるで将棋盤をひっくり返したかのごとく混乱した。
帝国各前線指揮官たちは被害の確認と人員の再編に追われ、大量の負傷者を抱え後方拠点であるギアバジリカまで駆け戻ることや、負傷者狩りを避けるべく少ない人員で必死の足止めをはかることを余儀なくされた。
が、そんな時でも希望と闘志を失わない存在があった。
それが――。
「あの大型終焉獣や戦艦を放置するわけにはいきません! エクスギアで戦う人たちにも支援は必要なはずです! 行きましょう、皆さん!」
イレギュラーズ、その一人である『クィーンとか名前負けでは?』シフォリィ(p3x000174)。
彼女のために建造されていた専用エクスギアエクス『グランドマスター』が妖精の翼を広げて遥か上空。星に満ちた疑似宇宙へと飛び上がる。
シフォリィだけではない。そこにはおよそ八機のエクスギアエクスが集結し、その中心であった『虎帝』夢見・マリ家(p3x006685)はこれまでも共に戦った愛機『ゴッドカイゼルVDM』からレインボーギガブラスターを展開。
「強大な敵が複数!ですが拙者は鋼鉄の皇帝、そして英雄たち!
鋼鉄の兵士達は決してやらせません! いくら傷付いても! 倒れようとも! 決して諦めません!」
ゴッドカイゼルVDMめがけて放たれた戦艦の砲撃と、空中空母VDMから放たれた砲撃が激突し爆発を起こす中、マリ家の眼前に開いた半透明なコミュニケーションウィンドウにとらぁ君とえびが映った。砲手と操舵手を務める空中空母のデッキクルーである。
「皇帝陛下!」
「援護します、今のうちに戦艦を!」
マリ家はキラリと目を光らせ、そして周囲の仲間達に攻撃命令を放った。
巨大なRPGによる砲撃が戦艦を爆発させ、その衝撃が戦艦内での連鎖爆発へと繋がっていく。
「今です!」
シフォリィの『グランドマスター』。そして魔術的炎を纏って走り出す『生まれたものに祝福を』梨尾(p3x000561)の専用エクスギアエクスが爆発を起こす戦艦内部へと突入。
特別に強化された梨尾の機体は魔術的に拡大投影された灰銀狼や炎の錨を敵船艦内で暴れさせる。
クルーであったシャドーレギオンたちが次々に消滅していくなか、墜落していく戦艦から梨尾機が離脱――した所へ別の戦艦からの主砲が放たれた。
直撃かに思われたそれは、しかし、小さなチェスピースのようなユニットが展開したナノマシンアーマーによって防がれた。
「これは……っ?」
梨尾が振り返ると、『グランドマスター』が展開したチェスピース型のビットユニットを次々に放ち、味方機へと同じようなナノマシンアーマーを展開、装着させていた。
自分もまたビームソードライフルによって射撃を行いながら梨尾機に追撃のサインを出してくる。
「これでしばらくは保つはずです。反撃を」
「はい……皆さんも!」
梨尾がさらなる攻撃を仕掛け始める。
「エネルギー残量、67.3%。行動正常に可能。
ミサイル残量半数、Gエナジー残量良好。
エクスギアEX『キョウシン』、行動再開します」
同じくアーマーを装着した『当機、出撃す』アンジェラ(p3x008016)の『キョウシン』は別の戦艦へと急接近。牽制に放たれる無数の機銃射撃をなんとかかわしながら、機体の透明化を始めた。
「どこに消えた!?」
「油断するな、消えながら攻撃はできないはず……」
敵戦艦のデッキ内が混乱し、計器をにらみ付けていたその隙に。
デッキ真正面に巨大なエクスギアエクスの顔が映った。
『Lightning-Magus』Teth=Steiner(p3x002831)専用機『フラガラック』である。
汎用型の中量級機体であるフラガラックは様々な拡張パーツを換装させることによって複雑かつ多様な戦局に対応する。
今回装着したのは『S3:Sparkly_Bird』をモチーフとした大型フライトユニットと高機動バックパックである。これによりフラガラック高機動飛行戦闘能力を有するのだ。
「ここにきて、対艦戦闘を味わえるとはな。イカすじゃねぇか! ここはド派手にいくぜ!!」
至近距離から戦艦のデッキめがけてエーテリックブレードをたたき込むフラガラック。
弱点を切り裂かれた戦艦は爆発を起こし、その爆発から逃れるようにフラガラックが飛んでいく。
「デカブツ落とすなら、やっぱ弾薬庫か心臓部を狙うに限るってな!」
その一方、『???のアバター』エイル・サカヅキ(p3x004400)はコックピットの中で胸元をぱたぱたと仰いでいた。
「ちょうボタンとかカチカチやるやついっぱいじゃん。男子の趣味ってカンジ。てか暑くないここ?」
白いタンクトップの胸元から流れる汗を拭い、ツナギの前方ファスナーをへそが見えるまで下げると、よいしょといって両腕を抜いた。
「これでオッケ。じゃあこの子は……なんて名前にしよっか」
まだ個体識別番号しかふられていない画面表示を眺め、エイルはふと整備士のロボ好き男子(?)を思い出した。
「帰ったら一緒にゴハンいくって約束したしねー」
画面に『ALAI』と入力すると、左右の操作レバーを小指から順にきゅっと握りしめた。
「そんじゃいくよ、アタシの愛機『洗井』!」
バリバリにデコられた元量産機は凄まじい勢いで敵戦艦へと急接近。
その様子に気を取られた戦艦が砲撃を放つと、『洗井』の右腕が吹き飛んだ。
次段装填のその隙が、最大のチャンス。
「今――」
飛び退こうとしたが、機体のダメージはスラスターにまで影響していた。機体のバランス制御すらままならない。
「しゃーない、っか」
ガッと残った腕でビームサーベルを抜き、戦艦の主砲を遮るように機体を割り込ませ、固定するように突き立てる。
「エイル!」
そこへ駆けつけたのは『鉄騎魔装』鬼丸(p3x008639)の『アハトオメガ・改最終決戦仕様』と『黒麒』Λ(p3x008609)の『黒麒・改二対艦仕様』であった。
「早く離れて、砲撃をたたき込む」
「――ごと」
ノイズの混じった通信に耳をたてると、エイルの声はこう言った。
「あたしごとやって」
「――」
ラムダは一度目を瞑り、そして決意と共に開いた。迷う時間はコンマ一秒あればいい。
「わかった……鬼丸、いくよ。黒麒、重装騎馬形態っ」
素早く騎馬へと変化する黒麒。
鬼丸のアハトは頷き、そして――。
「鎧闘騎神アハトオメガ、ユナイトアップ!」
氷結拡散閃光砲をセットしたアハトが騎馬黒麒へと跨がり、展開された魔導砲と同時に発射。
「洗井、最期まで一緒だよ……」
光に包まれるエイルの『洗井』。大爆発がおきた戦艦は、吹き飛んだ爆発物その他が飛び散ることによって周囲の艦隊にまで爆発が連鎖していった。
「ばかな、たった八機で我が艦隊が……」
狼狽える最後の艦。そこへ、疑似宇宙を駆ける騎馬黒麒とそれに跨がったアハトオメガがそれぞれツインドリルとツインエーテルブレードを構えた。
「撃ち抜け……ツインアハトブレイカー!」
空に、鋼の花火があがった。
成否
成功
第2章 第3節
敵艦隊撃沈によって生まれた敵軍の傾きを、『優帝』いりす(p3x009869)率いる優帝混成大隊が逃すはずはなかった。
その時戦場へと駆けつけることの出来た五つの小隊から混成されたこの部隊は、逆転のこの隙を切り拓くかの如く敵前線部隊を突き破っていく。
「これ以上犠牲を払わせはしません! 邪神やプロモータ―、それにあの兵器に立ち向かう人のためにも……」
半壊してしまった優帝隊をおぎなう形で再編された隊員たちが軍刀を抜き、一方のいりすは魔改造ビーコン弾をライフルへセット。
「一歩ずつ確実に勝ちに近づいています!
だから大丈夫です、この調子のままみんなで頑張りましょう!」
いりすの放った弾頭はフラッシュグレネードのように光の爆発を起こし、くらんだ敵兵めがけて隊員たちが斬り込んでいく。
その一方、ギアバジリカへと迫りつつあった敵追撃部隊の前に一機のギアバジリカが着地。もとい墜落のごとき勢いで地面へとおりた。
ゆがんだコックピットを蹴り開き、『銃の重さ』マチルダ(p3x009315)が姿を見せる。
「こっから先は行き止まり……ギアバジリカに踏み入れさせねぇさ。気張ってくよアンタ達、うるふ! 景気よく蜂の巣にしてやろうじゃないさ!」
「ハイ!」
そこへ駆けつけたのは『アイアンウルフ』うるふ(p3x008288)率いる一個中隊規模の兵団であった。
それぞれがアサルトライフルや軽機関銃によって武装した射撃戦闘に特化した部隊だ。
そのうちマチルダ隊として編成されたメンバーが軽機関銃(トミーガン)をぶっ放した。
迫る終焉兵がその勢いに押されるなか、マチルダもまた突きつけた大型拳銃を撃ちまくる。
「こっちは遊撃だ。うるふ、キメな」
「ギアバシリカまで押し込まれれば、どれだけ被害が出るか分かりマセン……ここが正念場って奴だぜ、マチルダサマに部隊の皆サマ!」
両手に偽装トイガンを握ったうるふが終焉兵の群れの中へとあえて飛びこみ、それを支援するべくうるふ隊の隊員たちがバースト射撃を周囲に打ち込んでいく。
四方八方へと撃ちまくるうるふの射撃が、終焉兵部隊を次々に打ち倒していく。
そこへ……。
「あっちの世界だろうがこっちの世界だろうが、被害を増やすのは嫌に決まってんだろ。
ギアバジリカには近寄らせねぇぞ」
ギアバジリカから射出されたエクスギアが次々着弾。
そのひとつから『囲 飛呂のアバター』ヒロ(p3x010030)が飛び出し、拳銃を撃ちまくった。
「奴らの動きは俺が抑えるから、皆はとにかくどんどんぶっ放してくれ。
食い破られるのは俺らじゃなくお前らなんだって、見せつけてやろうぜ!」
応! という声が周囲から響き、一斉に開いたエクスギアから銃を持った屈強な男達が展開。終焉獣を撃ちまくる。
こうして押し返したことで、ギアバジリカから出撃したバイク部隊が終焉兵を撥ねながら前線優帝大隊へと合流を始めることが出来るのだ。
「うひゃー、なんかもうすごすぎてわけわかんないよー!
でも超パない援軍も来てくれたし、もう百人力!
UQの皆が来てくれたんだもん、最強!」
そこへ混じるのは白い衣装に身を包んだ『合わせ鏡の蔦』ルフラン・アントルメ(p3x006816)。
棒付きキャンディをくわえたCOOKIEと並走し、二人はニッと笑い合う。
そしてCOOKIEは自分のポケットからサングラスを出すと、それをルフランへと投げ渡した。
その後方と左右へと展開するバイク部隊『クアッドコア』と『BLACK JACKALS』。
「俺たちのポリシーは一貫してひとつ。『女は宝』。傷つけるヤツは誰であろうと許さねえ」
「うん!」
ルフランがサングラスをつけると、彼らはバイクに跨がったまま終焉兵の部隊へと突撃した。
「「――Party time!」」
成否
成功
第2章 第4節
敵前線部隊を押し返すために絶対に必要な条件。それが、敵ネームドの撃破である。
戦闘力に大きな開きがあり、こちらが『死なせない戦い』をする一方敵は『人間すら辞めて死ぬまで戦う』というスタンスをとる以上、戦力の開きはもはや決定的な隔たりを作ってしまうのだ。
ミクロな言い方をすると、『邪神に100人の一般兵を当てると絶対に80人死ぬので0人しかあてられない』というルールが生まれ戦わずして押し返されてしまうのだ。
その状況に、イレギュラーズのなかで最も怒り狂ったのが――。
「目玉のカスも残ると思うなよクソ野郎がぁ!!!!! 『あのゴミ』の姿で息してること後悔しやがれ!!!!」
アバターをかつての姿に変化させた『屋上の約束』雀青(p3x002007)であった。
まわりの兵を部下達に任せ、黒鎖の邪神ヴェンデッダめがけて突進。
空を走るように飛ぶと、『輪舞する青の大鎌(ロンド・ブルーエコース)』を発動――した瞬間、鎖の輪で作られた黒いゲートが無数に出現。そこから飛び出した鎖の群れによって雀青の両腕や足が拘束された。
「――ッ」
ヴェンデッダが笑った、ように見えた。
そしてヴェンデッダの腕が雀青へ伸びる――その瞬間。
「させるかー!」
『よく弾む!』フラッシュドスコイ(p3x000371)のどすこいアタック(さっき名付けた)が炸裂した。
ジェイビーにバットで打ってもらって自らを弾丸にしたフラッシュドスコイがヴェンデッダへと直撃……かと思われたが、サッと出したヴェンデッダの手にキャッチされる。
更に大量に作り出された鎖がフラッシュドスコイを包み込み、眉のように彼を埋め尽くそう……とした所で、フラッシュドスコイは自ら電気を放って鎖を破壊。
ぴょんと飛び退き、その隙を突くようにして『センスオブワンダー』ファントム・クォーツ(p3x008825)が拘束されていた雀青を救出した。
「派手に行こうじゃない! 鋼鉄の人ってこういうのが趣味なんでしょう?」
ファントムは既に疲弊しつつあった仲間達にAP回復魔法をかけてやった。
「邪神ヴェンデッダ、だったかしら。こんな相手に『出し惜しみ』はできないわよね。ワタシがリソースになるから、思う存分たたき込んでやって」
「……ああ、助かる」
ファントムの気遣いとサポートは、冷静さを失いかけていた雀青の頭を一度冷やすに充分だった。
「大丈夫! ボクたちは負けないんだ!」
フラッシュドスコイが弾みながら雀青の前へと着地。バッと腕をY字に構えた。
「ボクたちには紡いできた絆がある! 力や格好だけコピーしたって、打ち破れない『傷なの鎖』だよ!」
「そうだねぇ。このROO(せかい)は混沌を真似できなかった偽物かもしれないけど……それをエイラたちにとっての『ほんもの』にしたのは、絆を作ってきたからだよぉ」
『水底に揺蕩う月の花』エイラ(p3x008595)がふわりと着地し、ヴェンデッダの前に立ちはだかる。
ヴェンデッダはそれらを払いのけるべく束ねた鎖を放った――が、そこへ遥か天空から着地する『それ』が遮った。
ずんと音を立てて着地したそれの名は――。
「『花枯』……ううん、青龍……」
「遅クナッタ」
フリークライそっくりのボディから小さな青龍の接ぎ木を生やした『花枯』は、翳した両手から衝撃波を連発した。
鎖を複雑に交差させ壁を作り防御するヴェンデッダ。そこへ更に、駆けつけた『CALL No.666』CALL666(p3x010222)が弓を連射。
「言ったはずだ。俺は死んでも安い男だとな。
幾ら死んでも蘇る体ならば、何度でも死んで仕掛けてやる。
ただし、この前までの俺と思ったら痛い目を見るだろうよ」
「――ッ」
ヴェンデッダの鎖を、CALL666の矢が貫通。翳していた手のひらをも貫いた。
不敵に、そして鋭い目で笑うCALL666。
「雑魚でも、死に物狂いの一撃は牙を剥く物だぜ」
「……ッ」
ヴェンデッダは何か忌々しげにその矢を手から抜くと、さらなる攻撃――に出ようとしてその身体の動きを僅かに鈍らせた。CALL666の矢に塗られていたデータ毒がまわったためだ。
それは決定的な隙となり、エイラの放った無数の『電気くらげ火』の一斉炸裂がヴェンデッダを包み込む。
「元々は邪神だって聞いてたけど、いくらバグっていってもあんなの……」
『月将』タイム(p3x007854)は両手の拳をぎゅっと握りしめ、『この先にウェラさんの偽物が』と呟くと鋭い跳び蹴りをヴェンデッダへと繰り出した。
手によってギリギリでキャッチされるも、身体をひねって繰り出す第二の踵蹴りがヴェンデッダの頭部へと炸裂。
怒りの光を眼孔から溢れさせたヴェンデッダは鎖をまき散らしタイムたちをなぎ払った。
鋼すら切り裂く黒鎖の一撃は彼女たちの肉体を破壊するのに充分だが……。
「『無限の命を持つイレギュラーズ』……ね」
光の粒子になって消えていきながら、タイムは苦笑した。
なぜなら、これが『詰み』だと分かっていたからである。
ズッ、とヴェンデッダの腹を赤い霧の剣が貫いていた。
身体が半分まで消えかかった雀青による、『前奏たる赤の剣(プレリュード・レッドミスト)』だ。
「…………これで、終われる」
ヴェンデッダは静かにそうとだけ呟くと、黒い霧となって消滅した。
がくりと崩れ落ち、苦笑する雀青。
「二度と、この世にツラを見せるなよ……」
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※イベント発生!
黒鎖の邪神ヴェンデッダを撃破しました!
これによって【邪神】パートは終了となります
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成否
成功
状態異常
第2章 第5節
墜落していく艦隊。そして邪神が撃破されたことによって勢いを取り戻しつつある帝国軍。
だが、一定のラインより先へと進むことはできなかった。
なぜならば。
「愚劣なる帝国民どもよ、ここが貴様等の墓場になると知れ!」
巨大人型決戦兵器『世界征服号』によるスーパー世界征服砲が大地を一文字になぎ払い、爆発と振動によって兵たちを押し返してしまったからである。
混沌側のXXX構成員たちが二度見するくらいのダークネスなクイーンぶりに帝国兵たちが歯がみしていると
……。
「ようやく現れたなボスキャラ達!!
この世の全ての『妹』の代表として、おれは『悪』を許さない!!」
専用機『ルビードラゴン』に搭乗した『絶対妹黙示録』ルージュ(p3x009532)が空中母艦VDMより出撃。
ドラゴンをモチーフとした赤い人型機体が、両腕のクローをガキンと展開した。竜の如き頭部から紅のブレスビーム(魔導砲)を発射すると、自身を竜巻のごとく回転させ世界征服号へと突っ込んだ。
「愛の力の名のもとに、今必殺のドラゴンスピンだぜ!!」
そこへ、別方向から迫るエメラルドグリーンの機体。
「わたくしのエクスギアエクス……『ムーン・エンパイア改』。いざブッこみますわ!」
『なよ竹の』かぐや(p3x008344)の『ムーン・エンパイア改』もまた自らをスピンさせると、突き出したスーパーカーボン製竹槍ランスを軸にドリルのごとく世界征服号へと突撃した。
二人の突撃が、両腕を翳すことで展開した世界征服シールドをがりがりと削っていく。
「世界征服? 随分と邪悪な夢を抱いたものですね
ですが、拙者の目の黒いうちはそんなもの許しません!なぜなら世界の金品とお酒は、全て拙者のものなのですから!」
そこへ満を持して現れたのは『航空海賊忍者』夢見・ヴァレ家(p3x001837)。
蠍型可変機『レッドスコーピオン(建造費請求は夢見まで)』がジェット噴射で急接近。
チクチクと尾の形をしたレールライフルを撃ちながら、高速で世界征服号の周囲を飛び回る。
「ふふん、こっちですよ! 拙者一人排除できずして、本当に世界征服などできるのですか?」
そんなヴァレ家機を打ち落とそうと頭部バルカン砲を撃ちまくる世界征服号に、真上から迫る二機のエクスギアエクスがあった。
『グレートメカセララ』にのる『妖精勇者』セララ(p3x000273)。
その巨体から繰り出される『究極!スーパーセララキック!』が周囲の終焉獣を蹴散らし、巨大な流星と化したグレートメカセララは召喚した魔法の巨大剣を握り『ギガセララブレイク』を繰り出した。
「ねぇ、ダークネスクイーン。キミは何のために世界征服をするのかな。
キミには世界征服をしたい動機があったはずだよ。それを思い出して!
でないとキミは征服するはずの世界を壊しちゃうよ。それに……悪の組織のボスが操られてるなんて格好良くない。そうでしょ?」
「何っ!? この我が操られているだと!? 馬鹿な!」
「大義を見失い破壊に走るとは……かつての自分を見ているようだな!」
そこへさらなる一撃が加えられる。それはレイリー=シュタインの乗るカスタム機『百合華・嶺型』であった。四肢それぞれに特殊なウェポン生成システムを備えた特殊な実験機である。そんなレイリー機は両腕から巨大な剣を作り出し、世界征服号へと叩きつけた。
そんな二機の斬撃は、はるかに巨大な世界征服ソードによって受け止められている。
押し切るのにはパワーがたりない。そう思われた時――。
「空に響いてみんなに届け! ボクの歌!」
『青空へ響く声』ブラワー(p3x007270)の専用機『ブルーヒンメル』がスピーカーによって拡大された歌を疑似宇宙へと拡散した。
歌と踊りによって戦場にブラワーの『カワイイ』を広げると、展開したホログラムダンサー型ビットたちも踊り出し、つなげたシールドが拡散世界征服砲を弾いていく。
「さぁ、立ち上がれ、気高く羽ばたけ、覚悟と共に生き残れ!」
歌うブラワー。そのリズムを身体で感じ、レイリーはフッと笑った。
「やはりブラワー……お前は、『カワイイ』な!」
力を増したセララやレイリーたちの剣が、世界征服ブレードを切り裂いて行く。
成否
成功
状態異常
第2章 第6節
誰もが勝利を確信した。その時……。
爆発する世界征服号の内側から、無数の世界征服砲が放たれた。
味方機を次々と貫き、そして爆発させていく光線。
最後に残り、現れたのは……黒くすらりとしたボディの人型エクスギアエクス。その名も『XXX(トリプルクロス)』である。
それまでの巨大兵器とは比べものにならない超高速で疑似宇宙を飛び回る動きに、加羅沢の赤い機体や処恋の投入した『喪級蜜月遊』たちが次々と破壊されていく。
「これが……総統の真の実力だと……?」
飛行輸送機を操縦していた暗黒騎士は仮面の下で唸った。
と、その瞬間。輸送機のすぐ眼前に、下からヌッと現れるようにXXXの顔が現れた。ブレードによって切り裂かれる輸送機。
爆発に包まれ、広がる光と煙。
だがそんな中から、五つの影が飛び出した。
「ダークネスクイーン! あの時助けられなかった……だがっ! 今こそ彼女を救い出す時!
レッドジャスティス、そして共に戦った皆さんもいる今こそ好機!」
素早く合体を完了した『ROO刑事ゼスティアン』ゼスト(p3x010126)の『パワードゼスティアン』が空へと飛び上がり、XXXへとゼタシウム光線を発射。
ブレードで光線を切り裂きながら急接近をかけるXXXに、ひとつの巨大な蝶が襲いかかった。
蝶はブレードによって真っ二つに切り裂かれ……たかに見えたが、それは二つに分離したにすぎない。
『もう一人の私』澄恋(p3x009752)と『もう一人のわたし』純恋(p3x009412)による、鏡合わせのような二つの機体。
不級蜜月遊と弩級蜜月遊。二機は全く同時に構えると、XXXめがけて蝶が舞うかのような光のエーテルガンを放った。
「総統ダークネスクイーン様!
確かにわる〜いことを企むのかもしれませんが、死にかけの処恋を拾ってくれたらしいのはとても嬉しかったのです」
「そう、『あくのそしき』なら悪いことするのも悪くないと思います。
善悪問わず夢のために頑張る姿はやはりかっこいいものです」
「「しかし!」」
なぎ払うようなブレードをかわし飛び退く二機。
「誰かに操られてやっていることならそれは偽善ならぬ偽悪」
「そんな素敵な悪の組織に洗脳なんて小賢しい細工は今さら不要ですね?」
「統べるあなたが統べられるなど、悪としての正義(プライド)はどこにいったのですか!
これはもう花嫁(ブライド)として救いにいくしかありませんね!」
「こちらの世界のわたしを助けてくれたお礼として、夢から悪を救ってやりましょう!」
ギン、と黒い剣が走る。
それを素早くブレードで払ったXXXが振り返ると、黒き鋼の巨人『イクリプスナイト』がエーテルマントをなびかせ浮かんでいた。その肩には暗黒騎士が立っている。
「ダークネスクイーン!!
こっちでの俺の人生は、リアル側のアンタとの出会いが転換点だった!
本物の悪の組織。アンタの堂々とした姿。
どれもこれもが、俺を痺れさせた……!」
剣を握り、円月を描くように回し、そして切り裂く。
あのとき見せた最高の『円月暗黒斬』がXXXへと迫った。
剣でそれを受けるXXX。そこへ狙撃が行われた。
『学生』一(p3x000034)によるステルス機『サイレンサー』による狙撃である。
攻撃をうけたXXXが飛び退くも、立ち上がったサイレンサーは堂々と走り出す。
「ニノマエちゃん!」
呼びかけるセンパイの声に、ニノマエは目を瞑り、ポケットからあ取り出した『鍵』をコックピット内のコンソールパネル脇の専用スロットへと差し込んだ。
「センパイ、皆さん。行きましょう――『合体』です!」
バイク型へと変形した『サイレンサー』がその凄まじい反応速度によってXXXを突き飛ばし、その隙にボディをバガッと開くように再変形。
ジェットによって飛び上がった加羅沢の『レッドジャスティスEX』を包むように合わさると、そこへパワードゼスティアンの合体パーツが分離し巨大な両足パーツへと変化。装着される。
「ダークネスクイーン…!今度こそ、本来のクイーンに戻ってもらうでありますよっ!」
「フォーム・プロハナヨメ!」
「フォーム・プロブライド!」
更に澄恋と純恋の弩級蜜月遊&不級蜜月遊が同時に両腕へと変化。更に処恋の喪級蜜月遊が分離し肩パーツとして装着されると、紅蓮の爪のような武装を展開。
そこへHの『イクリプスナイト』が兜と剣の形に変形し加わると、全員が集合した巨大操縦ルームにHと暗黒騎士がそれぞれ滑り込んだ。
「「合体総統――カイゼルトリプルクロス!」」
「待たせたな!」
操縦席にいつのまにか加わっていた『ザ・ヒーロー』ライトニングクイーン(p3x002874)が、ビッとライトニングセイヴァーを突きつける。
ハッと顔をあげたXXXへ、巨大な剣の一撃がたたき込まれた。
「「XXX――パンドラフィニッシュ」」
切り裂かれ、爆発する敵機XXX。
だがその直前に脱出していた女総統ダークネスクイーンは、大地におりたち額を抑えていた。
「今の……魂の輝きは……一体……」
「我を呼ぶ声がする! 我を求める声がする! ならば我は参じよう! それが銀河の果てであろうともッ!!」
声に見上げると、カイゼルトリプルクロスの肩に立っていたライトニングクイーンが飛び上がり、ダークネスクイーンの目の前へと着地した。
脚を開き右足を伸ばすようにして、そして片手を地に着けるようにして着地したライトニングクイーンは顔を上げ、そしてゆっくりと立ち上がる。
「我こそは! 光と闇の覇者! 破壊神にして救世主! ライトニングクイーンであるッ!!」
「……フッ」
ダークネスクイーンは落ちてきて地面に突き刺さった世界征服剣(ダークネスセイヴァー)を抜くと、それを構えた。
「我こそは! 混沌の覇者! 征服者にして救世主! ダークネスクイーンであるッ!!」
その瞳には、誰かに操られたがゆえの濁りなどない。
まっすぐな、そしてらんらんと光る闘志のみがあった。
「正義と悪。向き合ったならば、やるべきことは一つのみ」
どちらがそう言ったのだろう。もしかしたら、双方ともだったのかもしれない。
まるで鏡にうつしたかのように同時に、そして全く同じフォームで飛び出し、繰り出される――。
「世界両断剣・瞬殺閃光無限斬空波(ライトニングセイヴァー・アルティメットドライヴ)!」
「世界征服剣・滅殺暗黒無限斬空波(ライトニングセイヴァー・アルティメットドライヴ)!」
交差。
そして、光と闇が混じり、爆発によって全てをなぎ払っていく……。
世界征服号も、終焉兵も、そして終焉獣や残った敵エクスギアエクスたちすらも。
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※イベント発生!
ダークネスクイーンを倒し救出しました!
これにより【ダークネスクイーン】のパートが終了しました
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成否
成功
状態異常
第2章 第7節
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※イベント発生!
本第二章は決着モードへ突入しました。
本章最後に残ったネームドボス【プロモーター】パートが選択できます。
このパートは一定数に達した時点で受付終了となります。
2021/12/03の23:55分までの間にプレイングをお送り下さい。
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第2章 第8節
戦場に吹雪が走り、暴風によって兵達が空へと巻き上げられていく。
その中心には、軍服の男『プロモーター』の姿があった。
ポケットに手を入れてのんびりと歩くそのさまは、仕事を終えたサラリーマンや休日の暇を潰す大学生のようにすら見える。まさに『解放された』姿であった。
そんなプロモーターはふと足を止め、手を頭の高さに翳す。ギンと音を立てて生まれた氷の壁が、飛来する氷の矢を止めた。
「あら、あなたも氷の術を使うのね。ちょっとパルスちゃんと触れ合って興奮しすぎで熱くなっていたところなの」
パルスマジック(ステージ装置)の効果を受けて空よりゆっくりと舞い降りる『氷神』吹雪(p3x004727)。
「熱を冷ますのに丁度よさそうだわ、少し相手をしてもらいましょう」
空を薙ぐように腕を振ると、生まれた無数の氷のダンサーたちがプロモーターめがけて襲いかかる。
それだけではない。吹雪の中に紛れて身を潜めていた『國定 天川のアバター』天川(p3x010201)が飛び出し、急速にプロモーターへと距離を詰めたのだ。
「ふぅ。まだまだこれからってか? 骨が折れるぜ……だが、俺もここからだぜ?」
「おっと」
急接近した天川に手を翳すプロモーター。普通ならばここで激しいダメージを与え天川を吹き飛ばすところだが、プロモーターはそうしなかった。
「アンタが『大物食い』なのは散々見てきたんでな。悪ぃが封殺させて貰うぜ」
天川は氷の巨大な柱に包まれ、その動きを封じられてしまった。天川最大の持ち味を殺されたに等しく、そしてプロモーターがそれだけ天川という『脅威』を察し、対策したことを意味した。
だが当然……。
「この程度で諦めるような連中だったら、『こう』はなってねえよなあ?」
「――ッ」
『水底に揺蕩う月の花』エイラ(p3x008595)の放つコンボスキル『電気くらげ火』が集合し、激しい連鎖爆発を起こした。
柱から解放され、素早く小太刀による斬撃をたたき込む天川。彼の受けたダメージを『あえて放置』しBSだけを的確に治癒していく『花枯』。
「それじゃぁ共に行こっかぁ?」
「ン――」
「プロモーターなにするものぞぉ。ツリークライの方がずっと強かったんだよぉ」
エイラと花枯(青龍)は両サイドからさらなる追撃を仕掛けプロモーターを追い詰めていく。
花枯の衝撃波を放つ姿は、ヒイズルで戦った通称ツリークライを思わせる。
「――これも縁だよ。
だからねプロモーター。
この縁を奪わせはしないんだよぉ?」
「そうかい。得がたいもんだな」
プロモーターは追い詰められていながらも、しかしどこか余裕そうに笑った。
「洗井……辛うじて拾えた洗井の残骸はあとでネイルパーツに使ったりピアスにするからね」
天国で見守っててね、と見上げる『???のアバター』エイル・サカヅキ(p3x004400)。なぜか整備士の顔(死んでない)が星空に浮かんだ気がした。
「ってことでいつもの!」
ビッと取り出した缶ビールのプルタブを片手であけると、それを飲み干し空き缶を放り投げる。
「これは散っていった洗井の痛み!」
味方の総攻撃が行われるそのさなか、エイルは助走をつけての跳び蹴りをプロモーターめがけて敢行した。
対して――。
「さて、キングクマさん……もといガイウスさんに頼まれたら、子クマとしては張り切るしかないですね」
巨大なクマさんを抱っこして戦場最前線に現れた『クマさん隊長』ハルツフィーネ(p3x001701)。『クマさん=エンジェル』のまほうを使って翼をはやすと、ムンッという動きによってセイクリッド・クマさん・フォームへと変化させた。
光を纏い流星のごとく飛んでいくクマさん。
次々に立ち上がる氷の柱をパンチと突進によってまとめて破壊しながら、クマさんはプロモーターめがけて突撃を敢行した。
「熱く燃えるクマさんのハートは、その程度の氷では止められないですよ!」
対して――。
「……っし、温まってきた」
両手を翳し、ニイッと笑みを深めるプロモーター。
眼前には巨大な氷の手が生まれ、跳び蹴りをしかけたエイルとパンチを仕掛けたクマさんの攻撃を受け止めていた。
あまりの防御に目を剥くエイル――の眼球に映る、『黒麒』Λ(p3x008609)の姿。
プロモーターの肩越し後方にて構えたラムダはバイク形態だった機動魔導甲冑『黒麒』を変形装着。
「よもやここで現れるとかね。間接的とはいえ此方のボクをいいように使ってくれたお礼参りとしようか」
完全装着状態で虚無の刃を四肢から伸ばして浮かび上がると、高速でプロモーターへと斬りかかった。
「行くよ黒麒――ショータイムだ!」
ヒュンと音を立ててその場から消えるプロモーター。空振りしたラムダはその勢いのまま反転すると連装魔導噴進砲を発射。放たれた呪力ロケット弾が上空に瞬間移動していたプロモーターへと着弾し、直後にクマさんに飛び乗ったエイルによる酒瓶クラッシュ&クマさんクローが炸裂した。
それによって吹き飛ばされるプロモーターが地上に向けて氷の槍を一斉投射。数にして百八本にも至る槍が一斉に突き刺さり、その衝撃で地面がめくれ上がり吹き飛んだ。
その風景を、空に浮かぶ氷の板に立って眺めるプロモーター。
別の方向から急速に飛来した冷凍ビームを、ノーモーションで生成した氷の壁で防御した。
「さて、と。そろそろナシつける頃合いだよな……『俺』?」
ゆっくりと降下する氷の板。
振り返るプロモーターの目には、『結界師のひとりしばい』カイト(p3x007128)の忌々しげに歪む顔がうつった。
「最初からだ」
人差し指を突きつけるカイト。
「最初からアンタはおかしかったんだよ。俺のガワを使ってるくせに俺らしさがカケラもねえ。まるで『相異反転した』みてーに真逆だったんだよ」
自分だったら絶対にしない。
自分らしさからかけ離れた存在。
どころか、名前すらもカイトらしさから外れた『プロモーター』という概念。
「おめでとう、勝手に独立して好き勝手してくれやがって」
忌々しげに言うカイトに、プロモーターは左右非対称な笑みを浮かべた。
「で、アンタはどうなんだ? まだ『俺』って概念に縛られてんのか?」
「……ンだと?」
板から降りて、めくれあがって土だけになった地面へと立つプロモーター。
「アンタの言ったとおりだぜ。俺は『カイトらしさ』の逆へ逆へいった存在だ。そういう風に作られた。俺はある意味、俺っつー存在に素直に生きた」
そして、鏡映しのようにプロモーターはカイトへ人差し指をつきつける。
「もう一度言うぜ。『アンタはどうなんだ?』」
「……くたばれ」
感情をむき出しにして、カイトは『破軍の氷槍』を形成した。
瞬間。
「助太刀するぜ、カイト!」
暗黒の斬撃がプロモーターの背へとたたき込まれる。
『ダークナイツ』H(p3x009524)による円月暗黒斬だ。
ノーモーションで作り出された氷の壁に斬撃は阻まれた――かに見えたが、斬撃とほぼ同時に走り出したHによって壁が粉砕され、その剣がプロモーターへ迫る。
素早く振り向き手を翳したプロモーターだが、『あなただけの世界』勇(p3x000687)と『屋上の約束』アイ(p3x000277)はその隙をついていた。
凍り付くHの腕。ぱきぱきと音をたて、崩れていく身体。
「ったく、ソフトの中にいるっつーのに、ハードな任務だぜ……」
より厳密にいうなら、Hはその隙を作ったのだ。
「君らの都合で僕らが掴んだハッピーエンドヲ、友が居るこの世界ヲ、壊させる訳にハ―――行かねぇんだよ、くそったれ!」
豪快に踏み込んだ『屋上の約束』アイ(p3x000277)の剣が、防御の薄くなったプロモーターの脇腹へと突き刺さる。
「チッ――」
それまでの余裕をもった態度は、もはやとれない。プロモーターはアイの頭に手をあて、直接氷の魔力を叩きこんでアイの身体をふき飛ばしにかかる。
が、吹き飛んだ身体がすぐさま再構築され、半身だけで再びプロモーターへと掴みかかる。
そこへ、距離をとった勇が『EXE.EXE』を実行。
プロモーターの被っていた軍帽が弾けて飛んだ。
風が通り過ぎる中で、勇は帽子を押さえて目を細める。
「贖罪のつもり……か。何に対してなんだろうねえ」
『イデア? エイス? あの騒動の被害者達?』
「それとも、さっきから視界の端に見えてる君かな」
『消し去ります? 私をぱーっと消しちゃえば罪がぜーんぶ無かったことになるかもですよ?』
「……意地が悪いなあ」
スローモーションに見える風景の中で、勇はもう一度『EXE.EXE』を実行した。
「身を削って得たハッピーエンドを壊されるのは、流石に僕も我慢できないのさ」
彼らによってこじ開けられたプロモーターの防御はわずかなものだ。だが、カイトの槍を突き通すのに充分なものだった。
「――ッ!」
振り抜き突き出した手。
プロモーターの胴体におおきく空いた穴。
それを見下ろし、きょとんと目を見開いたプロモーターは、ため息をついてカイトを見た。
「俺も俺で、縛られたのかもな……『俺』によ」
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※イベント発生!
『プロモーター』が倒されました!
これにより【プロモーター】パートは終了となり、また第二章の成功条件が達成されました!
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成否
成功
GMコメント
終焉獣デカラビアによって発生した疑似宇宙を舞台としたエクスギアエクス戦。
そしてギアバジリカ周辺を舞台とし小隊を率いて戦う小隊指揮戦。
この二つのパートで進行する最終決戦が始まりました。
お好きなパートを選択し、己の戦場へと突入しましょう!
また、当シナリオはラリー形式であるため他シナリオと併せて何度でも挑戦することができます。
●サクラメント
空中母艦VDMとギアバジリカにそれぞれサクラメントが配置されています。
そのため何度死んでも再出撃することが可能です。(エクスギアエクスもすぐに修復されて再出撃する扱いになります)
●パートタグ
以下のうちからお好きな【パートタグ】を選択し、プレイング冒頭に記載して下さい。
(記載が無い場合いずれかの戦場に自動配置されるか、または不採用扱いとなります)
また、シナリオ中に新しいパートが出現することがあるかもしれません。
【ロボット】
エクスギアエクスにのって戦うパートです。
あなたの『専用機』を駆り、疑似宇宙で終焉獣や敵エクスギアエクスと戦いましょう。!
☆超強襲用高機動ロボット『エクスギア・EX(エクス)』
エクスギアEXとは大型の人型ロボットです。
『黒鉄十字柩(エクスギア)』に附随した大型オプションパーツを超複雑変形させそれぞれの戦闘ロボットへと変形します。
搭乗者の身体特徴や能力をそのまま反映した形状や武装をもち、搭乗者にあわせた操作性を選択し誰しもが意のままに操れる専用機となります。
能力はキャラクターステータスに依存し、スペックが向上した状態になります。
武装等はスキル、装備、アクセスファンタズムに依存しています。
搭乗者のHPがゼロになると破壊され、多くの場合爆発四散します。
搭乗者が装備する剣と同様の剣で斬りかかったり魔術砲撃をしたりと、搭乗するキャラクターによってその戦闘方法は変わるでしょう。
距離やサイズは適時良い具合に判定するので深く考えずにお楽しみください。
もしお望みであれば、普段と違うデザインをオーダーしてみるのもいいでしょう。
※すべてが専用にカスタムされているため、別の人物が乗り込んだり敵のエクスギアを鹵獲し即座に使用することはできません。逆もまた然りです。
【小隊指揮】
あなたを隊長とした小隊を編制し敵軍と大規模な戦いを行います。
エーデルガルド、『プロモーター』、パラディーゾトモコがこの戦場で軍を率いています。
☆小隊指揮について
・このシナリオには小隊指揮ルールが適用されます。
PCは全員小隊長扱いとなり、十名前後の配下を率いて敵部隊と戦うことができます。
・兵のスキルや装備といった構成内容はおおまかになら決めることができます。
防御重視、回復重視、機動力重視、遠距離砲撃重視、特定系統の非戦スキル重視……といった感じです。細かいオーダーは避けましょう(プレイング圧迫リスク回避のため)
・使用スキルや戦闘パターンの指定は不要です。(プレイング圧迫リスク回避のため)
・部下の戦意を向上させるプレイングをかけることで、小隊の戦力が上昇します。
先陣をきって勇敢に戦って見せたり、笑顔で元気づけたり、料理を振る舞ってみたり、歌って踊ったり、格好いい演説を聴かせたり、効率的な戦術を指示したりとやり方は様々です。キャラにあった隊長プレイをお楽しみください。
・兵のデザインや雰囲気には拘ってOKです。
自分と同じような服装で統一したり、自分の領地にいる戦力を選抜したり、楽しいチームを作りましょう。特に指定が無かった場合、以下のデフォルト設定が適用されます。
デフォルトチーム『鋼鉄兵』:鋼鉄帝国の軍人たちで構成された標準的な部隊です。バランスはいいですがだいぶ攻撃寄りです。
●グループタグ
誰かと一緒に参加したい場合はプレイングの一行目に【】で囲んだグループ名と人数を記載してください。所属タグと同列でOKです。(人数を記載するのは、人数が揃わないうちに描写が完了してしまうのを防ぐためです)
このタグによってサーチするので、逆にキャラIDや名前を書いてもはぐれてしまうおそれがあります。ご注意ください。
例:【ザッズファイターズ】2名
●特殊なエネミー
パラディーゾセララ、パラディーゾランドウェラオルタは上記二つのうちどちらかの戦場に登場するかもしれません。
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●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●ROOとは
練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
R.O.O_4.0においてデスカウントの数は、なんらかの影響の対象になる可能性があります。
●重要な備考
<ダブルフォルト・エンバーミング>ではログアウト不可能なPCは『デスカウント数』に応じて戦闘力の強化補正を受けます。
但し『ログアウト不能』なPCは、R.O.O4.0『ダブルフォルト・エンバーミング』が敗北に終わった場合、重篤な結果を受ける可能性があります。
又、シナリオの結果、或いは中途においてもデスカウントの急激な上昇等何らかの理由により『ログアウト不能』に陥る場合がございます。
又、<ダブルフォルト・エンバーミング>でMVPを獲得したキャラクターに特殊な判定が生じます。
MVPを獲得したキャラクターはR.O.O3.0においてログアウト不可能になったキャラクター一名を指定して開放する事が可能です。
指定は個別にメールを送付しますが、決定は相談の上でも独断でも構いません。(尚、自分でも構いません)
予めご理解の上、ご参加下さいますようお願いいたします。
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