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シナリオ詳細

冬なのです! プールなのです!

完了

参加者 : 15 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●冬なのです! プールなのです!
「冬なのです! プールなのです!」
 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)の言葉に冷たい視線が突き刺さる。その視線だけで寒中水泳でもした気分だ。

「何言ってんの?」
 『Blue Rose』シャルル(p3n000032)が冷え冷えとした目で見る。
「どういう事だ……?」
 『焔の因子』フレイムタン(p3n000068)が怪訝そうに問うて。
「や、ちょっと僕にもよくわからないですね」
 ブラウ(p3n000090)がかっくりと首を傾げた。

「ブラウさん、今のはボクへの質問なのです!」
 ぷぅとユリーカがむくれ、机の上に1枚の依頼書を叩きつける。それが答えなのだ、と言わんばかりに。
「プールを作ったので試しに遊んで欲しい、って練達からの依頼なのです」
 練達から。"あの"練達からである。ただのプールではないだろうと容易に察せられた。もしくはただのプールに見せかけた何か。
「疑い深いのです。いえ、気持ちはわかるんですけれど。よくそういった依頼も舞い込みますし。
 でもでも、今回ばかりはボクのお墨付きで大丈夫なのです!」
 自信ありげなユリーカ。3人──2人と1匹は互いに目を合わせる。

 ──本当か? と。

 そんな視線の会話には全く気づかず、ユリーカはプールの説明を始める。
 他世界にありがちな流れるプールやウォータースライダー、波の起きるプール。アスレチックや噴水の出る広場などもあるらしい。
 勿論食事処や休憩所も完備。
 そこまで聞くと、いくらあの練達と言ってもちゃんとしたものを作っているような気がしてくる。シャルルもフレイムタンも、そしてブラウも『プール』の実物を見たことがないから何とも言い難いが。
「……まあ、そこまで言うなら。少し行くくらい良いかもね」
 ユリーカの押しにシャルルが肩を竦める。

 ──そして、この依頼書はイレギュラーズの目にも晒されることとなった。


●こんなの聞いてないよ!
「こ、こ、こんなの、聞いてないよ!!」
 震える声で『アイドル闘士』パルス・パッション(p3n000070)が叫ぶ。傍らで『Sクラスの番人』ビッツ・ビネガー(p3n000095)が肩を竦めた。
「冬なんだから当然じゃない」
「だ、だって、室内だと思ったのに!」
 裏切られたと言わんばかりのパルス。その肌を冷たい風がひゅうと撫でる。完全に外だった。

 練達の作ったプールに何故2人がいるのか? それは、このプールを作るよう依頼したのが鉄帝だからである。

「体を鍛えようって言うのはわからなくもないけど! こんなの寒中水泳だよ!」
「あら、じゃあ回れ右して帰るの? 無様な姿ねぇ」
 ふふんと笑ったビッツ。パルスが眦を釣り上げ、負けん気を燃え上がらせた。
「どうせ! ビッツだって! 濡れたら寒がるに決まってんの、よ!!」
 パルスがプールへ両手を差し込み、勢いのままにビッツへ水を飛ばす。モロに食らったビッツは唇をひくりと震わせ、──怖いほどに艶然な笑みを浮かべた。

GMコメント

●すること
 プールでなんやかんやする


●情報精度
 このシナリオにおける情報精度はCです。
 ユリーカのお墨付きですから。


●ロケーション
 場所は鉄帝。時刻は昼。季節は冬。寒いです。雪はまだ降っていませんが、降ってもおかしくない気温です。
 広々としたプールが皆様を迎えます。

 とっても冷たい水は【冷】、とっても熱いお湯は【熱】と記載してあります。両極端です。ご参考までに。

・流れるプール【冷】
 急な流れはもはや一方方向に回り続ける洗濯機。お連れ様がいる場合はしっかりと手を握るなりして下さい。

・波の起きるプール【冷】
 とてもとても強い波が起きるプールです。もみくちゃにならないよう気をつけてください。

・ウォータースライダー【冷】
 高速かつジェットコースター並みに縦横無尽なウォータースライダーです。
 お連れ様がいる場合は専用の浮き輪に乗ってご一緒にどうぞ。

・噴水広場【冷】
 プールは比較的浅めです。
 中心から噴水のごとく水が飛び出します。当たると痛いかもです。

・温水プール【熱】
 熱湯か??? と思うほどの温水プールです。ぼこぼこ気泡が出ています。
 慣れれば良い感じ、かもしれない。


・滝【冷】
 プールをぐるりと取り囲むように壁があり、滝のように水が落ちてきます。
 滝行のようなものができるそうです。

・競泳プール【冷】
 200mのプールです。とても広いです。ひたすら泳ぎたい方はこちら。


●NPC
 私の担当するNPC、及び鉄帝にいるNPCはお呼び頂ければ登場するかもしれません。
 ちなみにパルスとビッツは水の掛け合いっこをして騒いでいます。


●注意事項
 本シナリオはイベントシナリオです。軽めの描写となりますこと、全員の描写をお約束できない事をご了承ください。
 アドリブの可否に関して、プレイングにアドリブ不可と明記がなければアドリブが入るものと思ってください。
 同行者、あるいはグループタグは忘れずにお願い致します。


●ご挨拶
 愁と申します。
 パンドラ使用と書いてやばそうなことすると減るかもしれません。気をつけてください。自らを削りたいなら、その、止めはしないんですけど、はい。
 リプレイが帰って来る頃には寒中水泳に良い季節だと思います。風邪をひかないように気をつけてください。
 相談期間が短いため、白紙にはご注意を。
 ご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

  • 冬なのです! プールなのです!完了
  • GM名
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年12月07日 21時50分
  • 参加人数15/30人
  • 相談5日
  • 参加費50RC

参加者 : 15 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (15人)

リュカシス・ドーグドーグ・サリーシュガー(p3p000371)
無敵鉄板暴牛
アリシア・アンジェ・ネイリヴォーム(p3p000669)
紅蓮纏う黒薔薇
ガーグムド(p3p001606)
爆走爆炎爆砕流
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
祈りの先
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
業壊掌
ヒィロ=エヒト(p3p002503)
ハイパー特攻隊長!
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
流麗花月
藤野 蛍(p3p003861)
桜花絢爛
シラス(p3p004421)
桜咲 珠緒(p3p004426)
桜花爛漫
炎堂 焔(p3p004727)
全ての黒幕焔ちゃん!
美咲・マクスウェル(p3p005192)
あの虹を見よ
ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)
ガトリングだぜ!
茅野・華綾(p3p007676)
折れぬ華
冷泉・紗夜(p3p007754)
風韻流月

リプレイ

●寒さを逃れんと

 冬でも遊べるプールなんてやるじゃない。

「……なんて思ったボクが馬鹿だったーーー!」
 蛍はガクブルとその身を震わせながら、珠緒をバスタオルで包んだ。彼女も血色こそ変わらないが小刻みに震えてしまっている。
「これは、ひどいのです。とてもだいじょうぶとはいえないのです」
 練達による鉄帝への報復だろうか。そんなに練達と鉄帝は犬猿の仲だったか。
「珠緒さん、あの湯気のとこに行きましょ! きっと温水プールよ!」
「あ、あちらはあたたかいのですか……」
 ──温水プールで湯気など出ない。だがしかし、寒さに震える彼女たちは「とにかく暖かい場所へ」としか考えられなくなっていた。
 寒さでいつも以上にかたい体をほぐし、手を繋いでいざ行かん。一気に肩までちゃぷんと浸かった次の瞬間、
「あっついのよあっついのよあっついのよ!!」
 叫ぶ蛍。おかしい。珠緒の手の方がまだぬるい。温水プールの概念を疑い始めそうだ。
「やっぱり冷戦に巻き込まれているのですよこれはああああ」
 珠緒は珠緒で熱さによる肌の炎症が再生され、また炎症を起こすエンドレス。
 けれどまあ、寒さよりはマシに違いない。
 そんなこんなを経て、些か温度に慣れれば小さく溜息も出る。
 まあ、こんな『騙された!』なイレギュラーズはまだまだいるもので。
「私、もっと温かいプールを想像していたのだけれど!?」
「ヴァリューシャサン、ボク達じゃなかったら死んでませんか!」
 ガクブルと震えるヴァレーリヤとリュカシス。湯気の出る場所を見れば足が向かうのは必然だった。
「湯気が出ているからきっと温か──あづづづ!!」
「ウ、ウワーー!!」
 引き気味になったリュカシスの足が慌てた彼女に掴まれる。勢いよく引っ張られた彼は鉄の重さもあって勢いよく沈み、水柱ならぬ湯柱が上がってかかったヴァレーリヤの悲鳴が響いた。
 阿鼻叫喚というか地獄絵図というか。
「ご、ごめんなさいリュカシス、大丈夫ですの?」
「……ハァハァ……だいじょばない……茹で鉄になるところでした……」
 すでにぐったりとした様子だが──ここはまだ始まり、挑戦状を叩きつけられたに過ぎなかった。
「オイラはアザラシ! 冷たい水でもへっちゃらさー♪」
 ウキウキと歌うワモン。だがそこはどう見たって冷たくな──。
「ぐわあああああああ! 熱い! オイラの燃えるハートの如く熱い!」
 勢いよくプールから飛び出すワモン。こんな罠があるとはどういうことだ聞いてないぞ。
(だけど熱いプールはここだけだろ? なら次のプールは安心安全だぜ!)
 気を取り直したワモンは再び歌い出す。だが──そんな言動心情を、人は『フラグ』と言うのだ。
(修行の為だからってこの時期屋外で両極端はやり過ぎよ)
 競泳水着を身に纏ったアリシアは、準備体操を念入りにして温水プールへ浸かる。肌に感じるのはもはや軽い痛みだ。
「獄炎の魔法喰らった感じで熱すぎるわ……」
 だが、と思い立つ。競泳プールと交互に入ればまさに修行なのではないか、と。
 思い立ったらすぐ行動。体が不調にならない程度に、とアリシアは熱湯耐久の修行に励み始めたのだった。
 その後、体調不良者を介護する姿も見られたとかなんとか。
 そんな大多数が疲弊するこの場において、異彩を放つ男が1人。冬にもプールを営業できるようになったと聞いて勇んでやって来たのである。
 その男──ガーグムドは黒のビキニパンツ一丁で、見た目は大変寒い。だが彼はそんな様子をおくびにも出さず、自らの鍛えられた肉体を曝け出している。
「ああ、この刺激が実にたまらん!!」
 以前まで堪能していた溶岩風呂を彷彿とさせるプールだ。広さも十分。
「そおらバシャバシャ!!」
 泳ぎ始めたことで周囲から悲鳴が上がった。当たり前である。


●流されて流されて
 実は気になっていたのだ、とウォータースライダーへリュカシスを誘ったヴァレーリヤ。彼も楽しそうだと浮き立つ心のままについていく、が。
「あら、なんか思ったより流れが速……ひあああ!」
 あっという間に流されたヴァレーリヤ。お助けします! と続いて飛び込んだリュカシスは勢いのあまりコースアウトして──。
「リュカシス、止め、止めて下さいまし! 死ぬうううう!」
 ──果たして、生きて合流できたのか。
「さささ寒いね美咲さん!?」
「ええええ言うても温風吹かせてます、とかじゃないのコレ!?」
 ぎゅむっと抱きしめ合うヒィロと美咲。寒風に吹かれているより水の中の方がきっと温かい絶対そうだそうに違いない。
 楽しそうだし騒いで暖まれるのだろうと近づいたのは流れるプール。せーので入れば、
「……ぅぉぁ!? 予想より数段速いわこれ」
 流れの速さに美咲が驚く。あっという間に他者を追い抜かしたことではしゃいでいたヒィロは、離れそうな美咲に慌てて振り向いた。
「あっあっあっ美咲さん離れちゃヤダ! 一緒!」
「や、うん、わかっていても制御が……あら」
 ああ、2人の間が広がっていく──かと思いきや、ヒィロが泳いで脇へ抱きついてきた。泳ぎを褒めれば、美咲を見上げてにっこり笑顔を浮かべる。
「よーし次の急カーブで華麗にコーナリング決めよ!」
「んんん?」
 急カーブ? と前方を見れば。何やら流れがおかしい。すごく急だ。けれどヒィロへ声をかけるより早く、ぎゅっと密着されて。
「ひゃああああああああ」
 ぐわん、と一気に体が持っていかれる。けれど楽しそうなヒィロの声と、何よりこのスピード感に「これは意外にいいかも」と美咲は心の隅で思ったのだった。
 悲鳴と歓声が入り混じるプールへ、歌ってやってきたワモンは躊躇なくざぶん。これならへっちゃら──。
「ぬわああああああ!」
 ──とはいかず、その姿はプールの先へ先へと流されていった……。


●水落つる
(……嘘は言ってはいないのでしょうし、騙す気もなかったのなら、双方の勘違いなのよね)
 勘違い、なのだけれど。
 紗夜は小さくため息をついた。プールにも惹かれたし、遊んで欲しいとも言われた。けれど流石にこの状況──寒中水泳は御免である。
 しかし来てしまったのだ。何もせずに帰るわけにもいくまいと、紗夜は練達特製スイムボードを剣に見立てていざ修行開始。
 流れに負けない、或いは流れを利用するための練習は──いつか、役に立つ時が来るのだろう。
(冬場の滝で修行とは、ひどく懐かしい)
 汰磨羈は滝の前まで来て立ち止まる。水は末端から体を凍てつかせるようで、それすらも懐かしい。
 ここは昔のように苦行にはげむとしようではないか。
「既に、プールのスタッフには話を付けてある。では……始めようか」
 何が始まるんだ──その問いにはすぐ答えが出るだろう。滝の上から何やらヤバメなものがひたすら流れてくるのだから。
 これらを躱し、時には砕きながら行う滝行である。ぶっちゃけてヤバイ。ぶっちゃけなくてもヤバイ。
「だがしかし。ここが鉄帝の施設であるならば、その位で無ければ物足りんだろう!」
 それから数刻後──コタツを求め彷徨う彼女の姿があった。

(うぅ、やっぱり普通のプールじゃなかった)
 焔は自らの体に炎をまとわせ暖をとっていた。見た目も今日ばかりは許してほしい。
 どうしようかと歩いていた焔、噴水広場までやってくると視界に映った姿を見て目を丸くする。
 パルスだ。パルスがビッツと水の掛け合いっこをしている。プライベートなら声をかけるのははばかられるが──今を逃したら、次に声をかけられるのはいつだろう?
(勇気を出して話しかけなきゃ!)
「あっ、あのっ! ファンです! 握手してください!」
 焔の声にパルスは振り向いてにっこり。「もちろん!」と焔の手を両手で握る。
「あ、ありがとうございます! あと、よかったらボクも水の掛け合いっこに混ぜてください!」
「いいの? じゃあ2対1だね!」
 どうだと言わんばかりにビッツをみたパルス。そこへ「よう」と声をかけてくる人物がいた。
「アンタらがこのド冬にプール開きさせたわけ?」
「好き好んで来ないわよ。私とパルスは頼まれたの」
 誰に、なんて聞かなくてもよいだろう。少なくとも鉄帝の誰かだ。
「へえ、じゃあアンタは泳がないのか?」
 シラスはそう問いながら──視線はビッツのほうへ。以前負けたからこそ、今回ばかりは根性だけでも負けたくない。
「泳いでほしいワケ? そうねぇ、」
 ビッツの言葉は途切れ、唐突に水の掛け合いっこが再開される。
「あの2人を倒したら考えてあげてもいいわよ」
 思わぬ条件にシラスはきょとんとしたが──それでビッツと勝負できるのなら、と。
 そうして規模を徐々に広げる戦いに華綾が横合いから声を張り上げる。
「た、たのもー! わたくし、ここより遠き鳳圏を祖国に持つ者、茅野華綾と申します!」
 そんな口上のうちに広場の水が噴き出し始めた。4人が軽く避ける中、
「わたくしも鍛錬にむきゅっ!」
「加えさせていただきたくむきゃっ!」
 あ、眼鏡飛んでった。
 足元に転がったそれをパルスが拾い上げ、華綾へ渡す。大丈夫? と少々心配げだ。
(これだけ平然と躱せるなんて……これが実力差で御座いますか!)
 そうならば尚更負けられないと華綾は勝負に混ざろうとして──再び眼鏡が飛んで行った。

「冬でプールって言うから屋外だとばかり思いこんでいたんだよね」
 イグナートは予想と違った現実に気落ちした風もなく、プール際を歩いていた。過ぎてしまったものはしかたない。折角だから泳ぎの修行でもしようじゃないか──などと考えていると、見えてきたのは。
「……人だかり?」
 聞けば人気闘士とイレギュラーズたちが水掛け合いっこしているらしい。だがしかし、実際見てみるとそんなカワイイものではなかった。
「でも楽しそうだからオレも混ぜてもらおう!」
 飛び入り参加で足元の水を広範囲に飛ばす。戦いの乱入者に、周囲の鉄帝人は大いに湧いたのだった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 お疲れ様でした、イレギュラーズ。
 いくつかの場所ごとに描写をしているため、複数箇所で登場されるお客様がいらっしゃいます。

 寒中水泳に良い季節でした。キーボードを叩く指がかじかみました。
 皆様もたくさん遊んだ(?)後は、本当に風邪ひかないよう気をつけて下さいね……。

 またのご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

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