PandoraPartyProject

シナリオ詳細

絶対破滅のレトログレッション

冒険中

参加者 : 10 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング


 躰を這い蹲る様な咆哮が、闇夜に残響する。


 その日、高く聳えたつ山々の麓に位置する、地方の街が一つ、消滅した。
 ”消滅”の意をより明確にするのであれば、正気を有する市民が、”焼失”した。
 ―――≪原罪の呼び声≫(クリミナル・オファー)。
 純種から構成される市民は、その咆哮を聞いていた。
 瞬間と云うよりも、継続的に。
 だからそれは、計画的な衰退。
 市民たちは、徐々に侵食されていた。
 市民たちは、その事実に気が付いていなかった。
 曰く、山には口碑の魔獣が棲まうのだと。

 ”森に棲むと云われる人狼。
 その魔物に負わされた傷は軈て躰を蝕み、
 ヒトを魔物に変えてしまうのだと云う。”

 ―――その人狼の、≪原種≫(オリジナル)。

 人狼の王。
 孤高の王。
 絶対の王。
 山を支配するモノ。
 やがて、ヒトを滅ぼすモノ。

 ≪魔種≫(デモニア)たる、
 ―――≪人狼の王≫(ルー・ガルー・オリジナル)。

 動かぬモノ。
 只座すモノ。
 そうであった筈のルー・ガルーが、歩き始めた。
 躰を這い蹲る様な咆哮。
 身を凍えさす咆哮。
 身を灼く咆哮。
 闇夜に残響する咆哮。

 それは明確な畏怖の芽生え。
 世界に仇名す一つの魔種の、反逆である。

●ローレットへの依頼
 その速報に、ローレット内の空気が強張った。
 此度の標的は、人狼型魔獣。
 魔種である。
 ≪鉄帝≫(ゼシュテル鉄帝国)と≪天義≫(聖教国ネメシス)との国境付近。
 聳え立つ山々の麓にある街を始めとして、多数の市民が行方不明になっているという。
 その原因は、原罪の呼び声である。
 狂気の伝播は純種達を狂わせ、その身を灼き切った。
 勿論―――、ルー・ガルー自体の残虐性と脅威性も、飛び抜けている。
 ≪特異運命座標≫(イレギュラーズ)へのオーダーは単純だ。

 現場へ急行し、ルー・ガルーを無効化して欲しい。

●人狼の王
 ヒトの身を切り裂くのは何と手応えの無い事だろう。
 だが、その身を喰らうのは、想像していたよりも美味な事である。
 ヒトの身を焼き払うのは何と容易い事だろう。
 だが、その身を灼いた後の熱風と匂いは、存外心地よく、甘美な物である。
 死体を踏み潰す感触も心地良いし、死を前にした絶叫は、私の身を昂らせる。
 ―――ずっと山の中で眠っていたから、こんなこと、私は知らなかった。
 何もしなくても、私は、それでよかった。
 それだけで私は、周囲を跪かせていた。
 だが、山々の声が、最近変わった。
 やけに騒がしい。
 私の寝覚めを妨げる。
 世界の状況が変わっている。
 ”七罪”の『煉獄篇第一冠傲慢』ルスト・シファーからの言伝も、
 それを受けての事であろう。
(まあ、其処には然程興味はないが、無視も出来ない。
 ……そして、この男、か)
 ルー・ガルーは腕に抱えた一人の男を見遣る。
 私の子供たちの匂いを持つ男。
 興味深い。
 だが、まずは―――。

 黒銀の無機質な毛並みは、絶えず形状を変化させ、生物のソレを思わせない。
 一般的なヒトの二倍ほどの体躯。
 ≪獣種≫(ブルーブラッド)と、≪鉄騎種≫(オールドワン)の特徴を、併せ持つかの様な容姿。
 双眸は深紅に彩られ。
 美しい彫刻の様な相貌は純粋な殺意に溢れ。
 彼は、鋭く周囲を見渡し。

「この蹂躙を、楽しもう」

 破壊し尽くされ、血に沈んだ廃街の中心で、一つの脅威が高らかに笑った。

GMコメント

●依頼達成条件
・魔種ルー・ガルー・オリジナルの撃退又は撃破
・一般人ニダルの救出

●情報確度
・Bです。OP、GMコメントに記載されている内容は全て事実でありますが、
 ここに記されていない追加情報もあるかもしれません。

●現場状況
【場所】
・鉄帝と天義の国境付近(鉄帝寄り)に連なる山々の麓にある街の中央部。
・周囲の建物は悉く破壊されており、視界は開けていますが、遮蔽物等は
 殆ど残されていません。
【時刻・天候】
・夜。晴れていますが、僅かな降雪があります。
・街は破壊し尽くされているため、光源等が無く、相応のデメリットが予想されます。
【その他】
・約二百名の住民は、全てルー・ガルーにより殺害されています。
・ニダルという幻想の一般市民がルー・ガルーに捕えられ、意識を失っています。
・周辺で巡回中であった鉄帝の兵士五名が急行し、プレイヤーの友軍になります。
・シナリオは、街の中央部で、ルー・ガルーと相対する時点から開始します。
・事前自付与・他付与、事前の友軍への指令は、可能です。

●味方状況
■『鉄帝兵士』×5
【状態】
 ・国境周辺の巡回に当たっていた兵士。
 ・何れも前衛物理型の鉄騎種。
【傾向】
 ・鉄帝と幻想の比較的有効な国交関係を反映させ、且つ、
  皆様がイレギュラーズであることを勘案して、従順な友軍として動きます。
【能力値】
 ・素人ではありませんが、特に指示が無ければ、大した動きは出来ません。

■『ニダル』
【状態】
 ・幻想に住む一般市民男性。
 ・過去に、ルー・ガルーと類似した事例に巻き込まれた経験があり、
  ルー・ガルーに関する調査を行っていました。
 ・意識を失っていますが、生命に支障はありません。
【能力値】
 ・一般市民であり戦闘能力は有しません。

●敵状況
■『魔種ルー・ガルー・オリジナル』
【状態】
 ・七罪の一人『煉獄篇第一冠傲慢』ルスト・シファー麾下の魔種です。
  ルストに対してのスタンスは、”ほぼ無関心”です。
 ・魔種への反転前は、鉄騎種の純種でした。
 ・人狼の王と呼称される、非常に強力な敵対ユニットです。
 ・人型です。双眸は深紅に染まり、黒銀の無機質な毛並みは絶えず
  形状を変化させ、生物か無生物か判別つかないような形態を有します。
 ・長く山奥に眠っており、世間の常識に極めて疎いです。
 ・上からの命令もあり、動き始めました。
【傾向】
 ・一般的な思考能力を有しており、理性的な会話が可能です。
 ・極めて残虐な行動指向を有しており、魔種らしく、
  無辜なる混沌を歪め、大きな不幸と混乱を招こうとします。
【能力値】
 ・高EXA、高CTです。常に複数回行動を取ります。
 ・極めて高い攻撃力が特徴です。
 ・神秘攻撃に対して特殊な抵抗値があります。
【攻撃】
 1.爪撃(A物至単、致死毒、ブレイク、連、飛、大威力)
 2.咆灼撃(A物近域、炎獄、失血、大威力)
 3.衝撃波・序(A神中域、魅了、停滞、失血、HA回復)
 4.衝撃波・破(A神遠域、魅了、停滞、失血、HA回復)
 5.衝撃波・急(A神超遠域、魅了、停滞、失血、HA回復)
 6.EX王の資格(A特レ神、呪い、致命、封印、大威力)
   ※特レ:ルー・ガルーを中心とする半径三十メートルの同心円内を対象とする。

●備考
・本シナリオに登場する『人狼』は、便宜上設定された呼称(識別コード)です。
 他GMシナリオに登場する『人狼と呼称されるもの』とは異なる独自の概念です。
・拙作『それじゃあ、バイバイ。』と関連あるシナリオですが、
 そちらを参照する必要はございません。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

●Danger!
 当シナリオでは魔種の『原罪の呼び声』により純種が影響を受ける可能性が有ります。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

皆様のご参加心よりお待ちしております。

  • 絶対破滅のレトログレッション Lv:5以上冒険中
  • GM名いかるが
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 出発日時2019年01月11日 23時59分
  • 参加人数 10/10人
  • 相談9日
  • 参加費100RC

参加者 : 10 人

冒険中です。結果をお待ちください。

参加者一覧(10人)

ラノール・メルカノワ(p3p000045)
濃紺に煌めく星
リノ・ガルシア(p3p000675)
宵歩
マルベート・トゥールーズ(p3p000736)
逃れ得ぬ黒狼の爪
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
サイネリア
シキ(p3p001037)
藍玉雫の守り刀
咲花・百合子(p3p001385)
白百合清楚殺戮拳
アミ―リア(p3p001474)
「冒険者」
ボルカノ=マルゴット(p3p001688)
ぽやぽや竜人
ハロルド(p3p004465)
ざんげちゃん(偽)
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹

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