PandoraPartyProject

ギルドスレッド

寂れた占い師の店

【占い2】談話室

廃墟の中、エントランスから横の扉を開ければ、そこには小さな談話室。
小綺麗に整えられたその部屋のテーブルには、妖しく煌めく3つの12面ダイスが置かれている。
明かりの覚束ない部屋の中で、紅い眼をした部屋の主が静かに笑う。

「おや、こちらにご興味がおありで?こちらでも占いをしておりますが、
こちらの占いはもう少しカジュアルなものでございますよ。
まあ、軽く運命を垣間見てみたいのであれば…珈琲でも飲みながら、お話を聞かせて頂きましょうか?」

※当スレッドは来客用で、対面式のRPスレッドとなります。
ヴァイオレットに占って欲しい方は、こちらのスレッドにて来店RPの書き込みをお願い致します。

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…ふむ、それなりに多くの方にご好評頂いているようですね
こちらの占いも、それなりに主流にしていけるやもしれませんねえ
(静かさを取り戻した部屋に、僅かだが外界の音が届く。しゃん、しゃん、と、響くそれは雪が降る冬の夜を擬音化した様に心地よく耳を打ち、部屋の前まで近付いたかと思えば雪の様にふわりと、止んだ)
もし、宜しいでしょうか。
…む?聞きなれない音が…?
しかし、この声は…何処かで聞いた覚えがありますね

どうぞ、お入り下さい。鍵なら開いており、部屋の主は中におりますれば。
失礼致します。

幾度か依頼を共にさせて頂きました、彼岸会と申します。
あの時……豊穣の争乱以来でしょうか。
お久しぶりですね。
おや、アナタは無量様……ええ、お久しぶりですね
あの時はとても、お世話になりました。
このような場所でアナタと相見える事となるとは思いも依らず…

どうぞ、お掛け下さいな。
此処を訪れたという事は…アナタも、占いに興味がおありだったのでしょうか?
いえ、お世話などと……私は自らの為にああしたまでに御座います。

占い……いえ、先に失礼を承知で打ち明けておきましょう。
私が興味あるのは占いではなくホロウウォーカーさん……貴女です。
あの時……豊穣での決戦の時。
夢見さんの為に命を賭けた貴女に、私は興味があるのです。
……そう言った意味では、もし占いと言うものが貴女の一部を形成する大きな要素であるとするならば。
教えて下さい、貴女の扱う占術の事を。
どの様な事でも、占って頂けるのですか?
それと……どの様にして占うのでしょうか。
ワタクシに…? なんとまあ、それは…
(少し面食らった様子を見せて)

…まあ、普段のワタクシと、あの時のワタクシは大きく違う側面を見せたのは否定できません。
故にこそ、好奇心が湧く事も考えられます、か…。
…自分に興味を持たれる、という経験が薄い故に、その言葉には些かの戸惑いを覚えますが…まあ、そうですね。決して悪い気分ではございません。ですので、失礼、などとは。


…そうですね、占いがワタクシを形成しているものであることは変わりません。
ワタクシの生き方を形作ったものであり、化け物であるワタクシと共に歩んできた「人」の技術なれば。
そうった意味で、占いを通しての談話をご希望でしたら、応じさせて頂きましょう。

ええ、占う事は何でも大丈夫です。ワタクシが扱う占いはいくつか種類がありますが、この部屋で扱っているのは「アストロダイス」という占星術のシンボルが示されたダイスによる占いです。

主に、一つの問題に対しての回答。「どのように」や「いつ」など、あるいは「何を」といった答えを探り当てる占いです。

占い方はそう難しい事ではございません。占いたい事柄を告げて頂ければ、ワタクシがダイスを転がし、運命を読み取りましょう。
…気になっていることは、ございますか?無量様
普段と違う……?果たしてそうなのでしょうか?
幾度か依頼を御一緒させて頂きましたが、貴女はいつも『正しくあろう』となさっている。
貴女が今仰ったように自身の中の奥底、魂の根源とも言える大本に濁る様な邪悪を忍ばせながら……それを抑えつけ人として、理性ある獣として正しくあろうとしている。
その強さに私は興味があるのです。
アストロダイス……
(机を覗き込み)
賽、ですか。成る程。
それでは、そうですね……
『私の剣は何時、終わりを迎えるのか』
を視て頂けますか。
……(本質を少しだけ見透かされた気がして、肩をすくめる)
「あろう」としているだけですよ。ワタクシの本質は邪悪であり、抗えぬ性です。
人が飢えに勝てぬと同じように、ワタクシも他者の不幸を求めずにはいられず…心の飢餓に陥った時には、悪人を貶めて自らを慰めている者です。
…死んでいい命などないと理解して、善悪など自分に裁定できぬものだと理解して
それでもなお、人を食らうように不幸を啜るのですから…

無自覚な悪人よりなお、質が悪うございましょうよ
…おっと失敬、話が逸れましたね。
占いは占いとして、きちんと行わせて頂きましょう。
ワタクシに雑念が入れば、運命を見通す精度も甘くなるというもの…
アナタのその問いを、このダイスに求めると致しましょうか

(ダイスを取り手の中で振るう、ほどなくして、ダイストレイに放し、転がした)
(ダイストレイに転がった3つのダイスは、ほどなくして動きを止めた…)

…出ました。
1つ目のダイスは「天王星」
2つ目のダイスは「双魚宮」
3つ目のダイスは「第9ハウス」…と出ました。

順番に、読み解いていきますね。
まずひとつ目、天王星は独特で、革命的な意味を持つ天体です。
変化や突発を意味するこの天体が出たという事は、あなたにとって予想外な展開を…あるいは、現状の打破を意味しています。

ふたつ目、双魚宮は優しさ、思いやり、柔軟性…言い換えれば、自由、混沌、浮世離れといった意味があります。内面的な変化に強く敏感な星座でもありますね。

そしてみっつ目。第9ハウスは「遠方」を意味するライフエリアです。
これは物理的な距離ではなく、長期的、探究的…あるいは人生の展望を探し求めるような、あるいは覆されるような…そんな経験を指し示しています。


さて、『アナタの剣はいつ、終わりを迎えるのか』という観点から読み解いてみましょうか。



…無量様の剣、即ち戦いの日々は、今暫くは続くと出ております。
そこに賭ける想いは解りませんが、生半可なものではないのでしょう。それこそ…アナタの人生の帰着点をすら指し示すような、重く、或いは遠い道のりなのでしょう。

これはワタクシの直感ですが、アナタがそこに至るは、恐らく物理的な終わりを以ての終わりではないようです。アナタが…何かに気づき、或いは何かを見つけ、その心の在り方を変えた時にこそ、その剣は役目を終えると、そのように読み解けます。

天王星の登場は、型破り、あるいは覚醒を促されているとも言えます。
アナタが今現在想う気持ちは、或いは行き詰まっているのではないでしょうか?
アナタの見落としている…もしくは、見ないようにしている、していた事。
…自らには、分不相応だと思っていた事。
凝り固まった思考を解きほぐしてくれるような「何か」に出会った時こそ
アナタの剣は役目を終えると…そう出ておりますね。

…こんな風に読み解いてみましたが、いかがでしょうか?
ふふ……それだからこそ好いのです。
自らを善人だと断言する者よりも余程信用に足る。
人の不幸を望むと言った貴女が、何故大きな災禍に見舞われた夢見さんの不幸は望まず……否、望めずに助けようとしたのか。
それに……いえ、今此処で語るには時期も場所も悪う御座いましょう。
何れ、腰を落ち着けて話を聞かせて下さいませ。
これは失礼を致しました。
何分、人との交流と言うものを殆ど断っていた故に、場を読む事が不得手で御座いまして。
ええ……宜しくお願い致します。
(与えられた啓示を噛み締め、静かに、静かに反芻している)
行き詰っている、確かにそうです。

ホロウウォーカーさん……私は、『愛』を知りたいのです。
真に衆生を救う為、此れまで犯してきた過ちを償う為に。
一度それの輪郭を見せてくれた者は今眠りに付き、ぼやけてしまった。
己の歩んでいる道が正しいのかも分からぬまま、剣を振るっている。

そう……だからこそ貴女に、貴方達に私は興味がある。
貴女が夢見さんに向けたもの。
夢見さんが遮那さんに向けたもの。
それこそが愛なのではないかと、私は思った。
貴女達を見ていれば私にも見えるかもしれないと、そう思った。
だからこそ私はあの時夢見さんを失ってはならないと、救いたいと願ったのです。
ですから、先程申し上げたのです。自らの為にああしたまでだ、と。
そう言った意味では、私は貴女が言った「何か」である事を貴女自身に勝手に期待し、利用しようとしている……そう言えるのかも知れません。
…やれやれ、手強い方です(肩を竦める)
ま、ワタクシなどの身の上話でよければお聞かせ致しますよ、面白い話でもございませんが。

愛、過ち……償い……(無量の言葉の一つ一つを飲み込むように聞き)

…さて、どうでしょうね。ルルさんが遮那様に見せたものは、紛れもなく愛でしょう
しかし、ワタクシの持つものは、果たして愛なのか……


…アナタと同じですよ、ワタクシもルルさんに、勝手に期待し…或いは利用しようとしているのかもしれません。
ワタクシは…嘗て、友人がいました。けれど、その方はワタクシのせいで…不幸の底で藻掻き苦しむ結果となってしまいました。
故に、ワタクシに関わる全ては…不幸になると、そう思って…近づく方々を遠ざけてきました。
…ですが、あの方は違った。ワタクシの本質を理解して、不幸を愛する化け物と解って
それでも良いと、ワタクシを受け入れて下さった方。ワタクシは…厚かましくもその手を取ってしまったのです。既にこの手は血に汚れているというのに。

…だから、ですかね。ルルさんに不幸が見舞われた時…何故か、居ても立っても居られませんでした。あそこでルルさんを喪えば…『私』は…もう一度、同じように…してしまうと…
(ぽつり、ぽつりと零す言葉は、自分でも答えを解っていないようで
次第に声色が別のものに変わっていく)
……っと、失礼を。あまり纏まりが良いとは言えない回答となってしまいました。

…まあ、同じですよ。ワタクシも、或いはルルさんに依存しているのでしょう。
そこに愛がある…とは、ワタクシには解りません。アナタの求めるような…答えを、ワタクシが持ち得ているとは、到底思えないのです。

ワタクシよりも、ルルさんの方が、それを示してくれるのではないでしょうかね…
……矢張り、貴女は私と何処か似ている様です。

無論、夢見さんがあの時見せた物は紛う事なき『愛』でしょう。
然し其れは、多様なる愛の形の一つに過ぎない。
過ぎない、と言ってしまうと軽んじている様に思われてしまうやも知れませんが、それは違う。
愛情、親愛、友愛、博愛……愛を冠する言葉は数多と御座います。
私が貴女に興味があると言ったのは、夢見さんの愛よりも貴女が解らぬと言う『其処』に確かに在る物の方が、私の求める其れと近いのではないか、と思ったからです。
夢見さんと遮那さんも無論、行く末を見守りたくはあるのですが

要するに、何と言いましょうや……そうですね……
私は貴女と街へ行き、アイスクリームを食べ、『ねえ何食べてるの、私のと一口交換しましょう?』と、そう言える様になりたいのです、きっと。

私に愛の輪郭を教えてくれた、大切な方が仰って居たのです。これをすれば、相手の事をもっと知る事が出来るのだと。
………(驚いたように少し呆然とする)

意外、ですね。アナタからそのように仰って頂けるとは。

…それは、ワタクシの考えている事…即ち、不確かな…わからないというものにこそに、
アナタは近しいものを感じて下さっていて……

つまり、ええと…

…そういう関係は、つまり…ワタクシと、友人となりたい…と、言う事を、言って下さっておりますか…?
そう……ええ、そうです。
私は貴女と友と成りたい。

ふふ、おかしいでしょう?
私自身もそう思います。
実際、そうなったからとて何も変わらないかも知れない。
それでも今の私はそう望んでいます。
一笑に伏してくさだっても構いません、私自身……とても不可思議に感じていますから。
………(逡巡した後、そっとテーブルのダイスを手に取り、からり、とトレイにダイスを転がした。ころころと転がるダイスが指し示したのは、「サウスノード」「人馬宮」そして「第二ハウス」)

………なるほど。この心のままに…前へ、それが新たな価値と成る、と。
…ふふっ、ありがとうございます。無量様
ワタクシには、濯げぬ過去があり、忘れぬ事の出来る罪があり…抗えぬ疵の痛みがあります。
それ故に、新たな…過去の精算もなしに、新たな友を作る事など、許される事ではないと…そう、思っていました。

…けれど、ワタクシは…そう、何と言いますか…
…失礼ですがアナタは、あまりこういったコミュニケーションに慣れていないと、そうお見受けします。
そんなアナタが、不器用に言葉を選びながらも伝えて下さった、真摯な気持ちを…
ワタクシと、友となりたいと、そう言って下さった言葉を…

嬉しい、と、思ってしまいました。
…ワタクシには、まだやるべきことがあります。救わねばならぬ人がいます、償うべき罰が、あります。アナタと何気なく歩ける日が来るかは…まだ、解りません。

…それでも、ええ。ワタクシには…ワタクシに道を、過去を悔やむ以外の道を示して下さった方が居ます。未来へ続く道を、指し示して下さった方がいます。
ならば、いつまでも…過去の過ちばかりに、目を向けるばかりではいけません。

…ワタクシと近しいものを感じるアナタを、アナタからの言葉を、ワタクシは…
…その、こう言ってはなんですが
…ワタクシからも、お願いしたく…思います。

…ワタクシの"視た"占いでは、アナタもまた、過去の罪を悔やむ者、罪を濯ぐ者。…そんなアナタの生き方から、ワタクシも何かを知る事ができると…そして

そんなアナタと共に歩む未来を、ワタクシも…ほんの少しだけ、想像してしまったから…

…こんな、ワタクシでも…構わないのですか?無量様…
私も同じでした。
過去を償わなければ、前を向く事等は出来ない、と考えていました。
然し其れでは人は変われない、後ろだけを見たまま前には進めないのだと私にも教えて下さった方が居たのです。

考えてみれば、当然の事です。
今在る自身を見つめずに、過去の己ばかりを責めていては新たなものに等気付き様がない……
だからこそ、私は前を向く事にした。
……ふふ、こうしてお話をさせて貰えばやはり私と貴女はとても良く似ている様に思います。
貴女が貴女にとって光射す道を、楽邦へ向かう術を教えて下さる方と出会っていて良かった。
そうでなければ、こうして膝を合わせる事も無かったのやも知れません。

ええ、無論……貴女だから良いのです。
貴女だから、話をしたのです……ヴァイオレットさん。
これからも、宜しくお願い致しますね。
……すみません、占いを請う場であると言うに、まこと長い時間を寛がせて頂いてしまいました。
…いえいえ、占いをする場ではございますが、悩み惑う方と言葉を交わす事が趣旨に反する事はございませんよ。
何より、ワタクシにとっても…アナタの言葉がとても嬉しかった。
似た悩みと、苦悩を持つ方と出会い、お話をすること…とても有意義でしたとも。

ありがとうございますね、無量様。はい…こちらこそ、よろしくお願いします。
そう言って頂ければ、私も救われます。
とても良い一時を過ごさせて頂きました……
また何れ、貴女の都合が良い時にでもお邪魔させて頂きますね。

では、また……
ええ、また…無量様
いずれまた相見える事を、お待ちしております
(静かに一礼し、扉の向こうへと消えて行った)
(扉を開け姿を見せたのは、比較的小柄な占い師の女よりなお小さい――幼いと呼ぶのが正しいだろう娘)

改めて、失礼する。ヴァイオレット。
ええ、ようこそいらっしゃいました、エクスマリア様。
依頼で何度か顔を合わせておりますが、こうしてプライベートでお会いするのは初めてかもしれませんねえ。

さ、どうぞお掛け下さい。
ここを訪れたということは、アナタにも知りたい運命があるのでしょう?
そう、だな。互いに、日常の顔は初めて、だ。
(言われるまま椅子に座ろうとして――手を付き「んしょ」と体を持ち上げ飛び乗った)
うむ……知りたい運命、というか、どんな運命か知りたい、が近い、な。
ふむ、どんな運命か……つまり、アナタの今後の行く末を…
あるいは、今から繋がる未来を知りたい、という事でしょうか

それでももちろん大丈夫ですよ。漠然とした自らの趨勢を占う事もまた、此処での目的ですから
ああ、そうなる、な。
この先何があるか、わずかでも知っておければ、と。
頼める、か。
かしこまりました。それでは……アナタの今後について、占ってみせましょうか。
(ダイスを手に取り、手の中で転がし始める)
(3つのダイスはダイストレイを暫く転がったあと、動きを止めた…)

出ました。
1つ目のダイスは「太陽」
2つ目のダイスは「双児宮」
3つ目のダイスは「第6ハウス」…と出ました。

順番に、読み解いていきますね。
まずひとつ目の「太陽」はおおらかさや明るさを表す惑星シンボルですね。
こちらが現れた際には、人生の方向性が表層化したり、自分本来の姿などを見つめ直すことにつながると言われていますね。

そしてふたつめの双児宮。明るくコミュニケーションの良好さを表す星座です。
活発さや移り気を表し、効率やアイデアの良好さも持ち合わせているでしょう。

みっつめの第6ハウスは、日常の慣例に関係してくるライフエリアです。
習性や習慣、癖、はたまた日頃の仕事などに紐付いてきますね。

これらから結果を読み解く、エクスマリア様の今後は…


自らの習慣付けていること…はたまた、日頃から行う仕事が、これから忙しくなってくると思われます。
アナタはそれらを効率よく片付けていくことが出来ると出ておりますが、日頃こなしているルーチンの何処かに、アナタの人生を揺るがしうる大きな要素が隠れております。
それは大きな要素ではございますが、太陽が登るのは当然のことゆえに見落としてしまう可能性があるのでしょう。或いは、あまりの移り気の速さに、時間すらも忘れてしまっていたか…

いずれにせよ、アナタにとって大きな出来事が、何気ない日々の中から現れてくる…
これはそんな暗示を表す結果となっていることと思われます。

こんな風に読み解いてみましたが、いかがでしょうか。
何気ない日々から、大きな出来事、か。
日常故に、見落としてしまうような……想像は付かない、が、努々、気を付けると、しよう。
ええ、まあ所詮は占いですよ。
無数に枝分かれした未来のうち一つを、少しだけ覗き見たに過ぎません。

アナタの選択の如何によっては、また別の未来が来るやもしれませんし…
この占いを留意しておくことで、何かの結果が変わるやもしれません。

当たるも外れるも、全てはアナタの選択次第、アナタの考え次第というものですよ。
なる、ほど。固執しても、目を逸らしても、良くはない、か。
指針の一つとしては、丁度いい、な。感謝、する。
いえいえ、アナタにお越し頂けて、こちらも興味深い運命が拝見できました。
アナタのような…『密度のある』運命を持つ方とて、この混沌では一人のヒトであるという事がよく解りましたとも…
ええ、密度です。その小さな身体に凝縮された悠久たる運命…
普通、そのような方は神か或いは悪魔か…そういった存在であるはずなのですが

此処にて出会ったアナタは、ワタクシよりも遥かに高い戦闘力を持ちながらも、
どこか普通の少女のようにも見えてしまって。

…その様子に、少しばかり。
なんでしょうか、安堵のような気持ちを浮かべたのですよ。
理由は自分にも解りかねるのですがね。
ふむ……マリアは、見掛け通りの年齢でもないし、な。
半分程は人でもない、が。逆に言えば、半分はただの娘、だ。
そういった所は、ヴァイオレットと同じ、かもしれない、な?

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