PandoraPartyProject

ギルドスレッド

未来超仰天実験室

four of a kind

●あらすじ
キミ達はそれぞれの理由でローレットを訪れた。
キミ達はそれぞれの事情で時間を持て余している。
キミ達はそれぞれの思惑でもってカード遊びに興じるだろう。

●今回のカードの特徴
それは高価そうに見える。
それは色付き硝子のように薄く透通っているが、裏の模様を見透かせない。
それは『語り手』の敗北を検知すると曇ってしまう。
それは『聞き手』の敗北を検知すると淡く輝く。
それは誰かが勝利すると、全てのカードが勝者の手元で束になる。

●ルールへのリンク
https://rev1.reversion.jp/guild/818/thread/14878

●特別ルール:カード指定
自PCが引くカードを、乱数に頼らずPL自ら指定してよい。
これは各PLごとにゲーム中1回まで使用できる。

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【順番決定】

――とまぁ、ゲームに関する簡単な概要はこんなところだね。
(自ら注文した糖蜜酒が、給仕の手で丸テーブルに届くと同時に説明を終える。
 親切心というよりも形式ばった事前確認のような、説明馴れしている様子が伺えた。)

で、ここからは確認だけども。
今回のゲームに対して特別なルール変更――例えば、『語り手』の目標質問回数の増減とか――の提案はあるかい?
なにか賭け事の提案をする場合も今のうちにお願いするよ。
提案も質問もないなら、このままゲームを始めてしまおう。

(丸テーブル中央には今しがたシャッフルを終えたばかりのカード束。
 すでに魔法を起動してあるのか、その表面は炎に濡れたように揺らめいている。
 "真実こそが素晴らしい"と……まるで『語り手』の語る『真実』を待ちわびるかのように。)
80
説明を一通り聞いて)……なるほど。
皆の関心を惹く話術には、自信はないけど。
ここに居る人間の話ヲ、たっぷり聞けるのは悪い気はしねェ。
丁度面白ぇヤツが集まってることだしナ。
良いゼ、乗っタ。

このような催しは初めて、だから、俺からの提案はこれと言ってないかな……。
ああでも、面白くなるような提案なら、乗らせてもらおう。

皆はどうダ?(ピジョンブラッドの瞳が、周囲を見渡した)
42
吾からは無いな。
賭け事もこの前酷い目にあったばかりであるし……。
(湯割りの入った湯飲みで手を温めながら言葉とは裏腹に楽し気な調子で言う。
 視線はどちらかと言えばカードよりもつまみの鶏肉の炙りの方に注がれている)
クハッ、まぁ楽しい話が出来るかは分からぬがな。
皆の話を聞くのは楽しい。そこは赤羽殿と同意見である。
89
要はお題に沿った自分の出来事を話せばいいんだよね?
おもしろそう! でもあたしに皆の気を引ける話ができるかなぁ。
無くは無いけど地球出身だから、他の世界出身の人ほど波乱万丈って感じじゃないし……。
(オレンジジュースの入ったグラスを両手で握りながら小首を傾げて言う。
 自分の話よりも他の参加者の話のほうに興味が強そうな様子だった)
とと、あたしからも意見とかは特に無いかな。
今回が初めてだしね、スタンダードルールでお願いするよ!
58
【順番】
 百合子>セレマ>朋子>大地


(前者は知的好奇心。
 相応に要点を隠すように語り、相応に魅力的な『真実』を装えば質問を引き出せる。
 後者は娯楽に対して意欲的。
 できるだけ勝てるよう負けぬよう努めるが、「驚き」の反応を引き出しやすい手合い。)

(一連の反応から相手を値踏みする。
 早くもどのカードであれば、どのように勝ちを臨めるかと思考していた。
 ゲームに対してそれぞれがそれぞれの姿勢を見せるように、『彼』は勝ちに貪欲な姿勢を備えていた。)

それじゃあ通常通りだ。
1ゲーム中に合計4回分の質問を受け、それに答える。
あるいは誰かを驚かせた『語り手』の勝ちだ。

じゃあ……まずはお手本見せてみろよ。美少女。
この前みたいな負け方はするなよ。
臨時収入は必要ないと見える。
まぁ、吾もその辺の空気は読むとも。
(ちびちびやっていた湯割りをテーブルに置いて、カードの束へと手を伸ばす。
 この美少年は、こと勝ち負けに拘る手合いであるし、ついでに勝ち方にも美学があるようだった。
 美少女としては闘争ではないただのゲームの勝利に固執する心積もりはない……だが、面白い反応を引き出せれば暇つぶしとして極上の意義を見出せるだろう)
では一枚目、いくぞ。
75
【19.忍耐】
(現れたカードの図案は鎖の赤枠)
ふーん、忍耐。耐え忍んだ経験、であるか。

思い出すから少し待たれよ。
前提として話しておくが、吾は美少女という種族であり、人間種族とは違う風習の中で生きてきたのである。
美少女は武を尊ぶ種族であり、その頂点に立つ者は生徒会長と呼ばれる。
生徒会長になる方法はただ一つ、現生徒会長を殺せばよい。
一対一の決闘を申し込もうと多数で囲んで袋叩きにしようと……あるいは謀殺しようとその方法は問われぬ。
故に長く生徒会長を続けるには後ろ盾となる実家が強い事が第一の条件である。
実家が太ければ袋叩きと謀殺の可能性が減る故な。

実家が弱ければ――なるべきではない。
しかしまぁ、吾が生徒会長になった時の白百合清楚殺戮拳は吹けば飛ぶような弱小一派でな。
とても迷惑をかけたと思う。
一時は土地も何もかも失ってしもうたので、全滅も十分にあり得たであろう……。

だが、吾の親戚。うーん、我々の言葉で学園長と言うのだが、貴殿らには族長とか呼ぶ方が分かりやすいか。まぁ、そいつがすごい奴でな。
生徒会長というものが力や権力を独占するのをよく思わない一派と手を組んで一族の立て直しを図ったのよ。
吾は生徒会長という権威はあれど、それに従う手駒などなかったからな。他の力ある一派から生徒会長が出るよりも立場の弱い吾が生徒会長の看板を持っていた方が良かったのであろう。
実際それは上手くいった。
よく立ち回ってくれたものよ。我々の後ろ盾になり、他の一派を牽制し、時に退けてくれた。
でも、そいつらには欠点があってな。
吾の唯一の親戚にして学園長を侮るのよ。
まぁ、確かに武に欠ける奴ではあった……だが、身内を舐められたら殺さねばならん。

しかし、身内全体の事を考えれば殺す訳にはいかぬ。
我々を保護しているのは奴らなのでな。学園長にも手を出してはならぬとよく戒められたものよ。
美少女道を曲げるのは並々ならぬ苦労であった。
まさに桃栗三年村八年(美少女言葉:村焼きは8年毎に行うべきである、もしくは待てば適切なチャンスが必ず訪れるという意味のことわざ)の心よ。
吾が敵対者を一人一人消していき、学園長が勢いを失った敵対派閥の取り込みや中立派閥を懐柔して……何年だったか。おそらく10年は経っていたであろう。その果てにやっと機会は巡ってきた。
もはや、我らを侮る同盟者は必要なしと。

やつらの首を城壁に並べたり、塩壺に入れて他所にプレゼントするのは楽しかったのである。
だが、それよりもずっと曲げていた信条を取り戻せたのが気持ちよかったな。
これが、吾が忍耐の末に成し遂げた話である。
……前提知識云々言われたので一応解説はつけたが――大体意味わかった?

(手元のカードは輝きを保っている。上記の言葉に偽りはないのだろう)
ちらっとは聞いたことあるけど、会長もユニークな種族だよね。さすが異世界!
でもでも強いやつが一番偉いってのはシンプルだよね。ある意味どこででも見かける理屈だと思うし。
けどまぁ意外だなー。会長ってめっちゃ強いからてっきり腕っぷし一つで成り上がったんだとばかり思ってたや。後ろ盾とかいたんだねぇ
要するに腹立つパトロンを殴り飛ばした話だね。
噛み砕きすぎた言い方だが、ボク個人は理解もできたし共感もできた。
そうやって人を見下しながら組み敷くような奴は、痛い目に遭わせて然るべきだろう。
「後始末」に関して多少意見が食い違うくらいだ。
ところで学園長の話とか聞いてて思ったんだけどさ、『会長ってその学園長さんと仲が良かった』の?
随分長いこと一緒に受難を耐え忍んでたみたいで、あたしの中の会長像が結構イメージ変わりそう!
強くないと価値が無いっぽい種族なのに、弱い人と長年組むなんて、それこそ仲良くないとできっこないよね
武力に優れなかっただけで吾自身は奴を弱いと思った事は一度もない。吾には出来ない事が出来る奴であったよ。
――だから、吾を殺しに来ないかなぁって一番期待してたのである。
これって人間基準で仲が良かったで良いのかしら。
少なくとも好きではあったのだが。人は同族を殺すことは禁忌なのであろう?

(この女の中では殺されたい衝動と好意は矛盾しないどころか、大した情報ではないらしい。
 声音にはあいつは凄いやつだという色が誇らしげに乗っている。好きな役者を褒めるようなそんな調子で)
なるほどなー、腕っぷしだけが強さじゃないってことか
腕っぷし以外でどうやって会長を倒すのかあたしにはわかんないけど、会長がそういうならそうなんだろうね!
(本能という言葉以上にそれを表現できる言葉とか、こっちにねえんじゃね?)
……美少女。まさに異文化、だな。
俺の腕では、到底、百合子の世界で生き延びれる気がしないよ。

見てのとおリ、今の俺はクソモヤシだしナ。
あァ、でモ、良いねェ。我慢して我慢して我慢しテ、最後にゃあ気に食わねぇヤツ全員ぶっ飛ばス。
随分胸のすく話じゃあねぇカ。
クハッ、赤羽殿でも十分生きていけようよ。
こちらでカオスシードに当たる様な種族もおったし……身の振り方次第よ。多分。

ん、もう質問はなさそうであるな。
ほれ、きちんとやったぞ美少年。貴殿も手本をみせてみよ。
言われなくともな。

(まずは自分だけ覗き込むようにカードを捲る)
20
(枠の色を確認すると、方眉を持ち上げてそれを公開した。)

   【05.狡猾】
     欲望を煽るように怪しく煌めく宝石。カット面に移る無数の瞳、瞳、瞳。

……得意といえば得意、だけども。
これは口酸っぱく言っていうが、自分の賢さを自慢するほど馬鹿なこともない。
さて、今回はどれを話そうか。

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