PandoraPartyProject

ギルドスレッド

町立図書館の片隅

【片隅で】ツクモさんと、出会いました。

ある日の晴れた昼過ぎ、いつも通り静まった図書館。

居並ぶ色とりどりの書物たちは、我々の小躯を否が応にも圧倒し、
まるで、ここでは人よりも本の方が偉いんだぞ、とでも言いたげな様子。
それを察してか、にんげんたちは皆、肩を縮こまらせて黙々と読書に夢中になっている。

そんな暗黙の了解によって作られた静寂は、
ある人には安らぎを与え。
ある人には厳粛さを感じさせ。


かく言う“俺”は、ほんの少しの息詰まりを感じていて。
そんな最中に、


『ツクモさんと、出会いました。』

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(町立図書館の片隅。)

(シースルーカーテン越しの柔らかな陽のあたる、読書や勉学用の大きなワークテーブル)
(その一番端に座っているシンジュゥがぽふんと閉じたのは、渡り鳥の生態についての書物)

(顔を上げ、ぎゅっと目を閉じ。んっ、と伸びをして)
(しばらくして擦った目の端に捉えたのは、見覚えある竜胆色の髪の毛の女性)

……あ。

ツクモさん、…ツクモさーん…!

(声帯を震わせずに、できるだけ大きな囁き声。小さく手を振って、どうにか気付いてもらえないかな、と)
ふむぅ……
(書架の間を練り歩き、目的の本棚を見つけたはよいものの借りるかどうするかと頁を捲り続けて早数分)
(この世界にも各地に名物料理の類があるらしい。なるほどです、と興味はあるが……なにぶん本が重く)

(溜息をひとつ。別に見繕った本を持ち直し適当に歩き始めたところ)
(視界の端でちらちら動く何か。目を向けてみれば)

あっ!
(大きく上げてしまった声に利用者の注目が集まる。再び声のトーンを下げ)

シンジュゥさま!
(ぶんぶんと手を振り、嬉しそうにテーブルへと向かう足を早めた)
(気付いていただけたら、こちらも嬉しそうに両手を振ってお出迎えし)
(弾むギリギリのテンションで、ひそひそと話し始める)
……お久しぶりです、奇遇ですねツクモさんっ。

(宜しければお隣、どうぞっ。と、椅子を引いて)
ツクモさんも読書ですか、どういった御本を……?
本当に奇遇なのですっ。
お久しぶりですね、確かに!
(小声を心がけてはいるものの、時折気を付けないとすぐにテンションと共に声が大きくなってしまう)
(気を付けないととは思いつつも嬉しくなってしまう)

(声を掛けてから席につき、本を顔の高さで掲げ)
わたくしはお料理研究なのですよ!
シンジュゥさまはお勉強でしょうか?
(そんな様子に笑い出しそうになりつつ、人差し指を自身の口元に当てて)(くすくす笑いを噛み殺しながら)
しー、ですよ、しー。

(周囲を見回して、咳払いして改めて声を潜め)
お料理の研究ですか、ツクモさんはお料理好きなのですか?
“俺”は、…えへ、お勉強というほど大層なものではないのですが。空を自由に飛ぶための知見を得ているんですの。
(真似して、本の表紙を見せる。『渡り鳥の科学』)
(あっ、と声を上げると照れ笑い)
……えっとですね、はい、折角なのでこちらのお料理も勉強できたらと思いまして。

(掲げられた本の表紙を眺め)
科学って書いてありますが……
難しそうな本なのでは!?
こちらの……あ、なるほど。
(一見普通の人間種か、あるいは鉄騎種かに見えるツクモさんに、一瞬だけピンとこない表情を見せるも、すぐに気を取り直して)
ツクモさんの故郷の料理とは、やはり違うのですか?材料とか、調味料とか…?

(問われれば、ぱらぱらとめくって見せて)
難しいこともたまに書いてありますが、ほら、絵が多くて読み易いんですよっ。
それに…イメージがしやすいんです。こんな風に空を飛んでいるんだ、って。
…いつか“俺”もこうやって、自由に飛び回って…空の彼方まで行きたいんですの。ふふ、その為のお勉強ですわ。
違いは少しなのですけどね。
大体は同じような料理や食材であることが多いのですけど、単に食べたことのないものも多くて……
(経験不足ですね!と声を潜めつつ)
あ、あと辛い料理とかちょっと珍しいです……!

(次々とめくられていくページを眺め、わからないながらに楽しげな内容に驚き)
あら。こんな風になっているのですね……!
こちらの著者はきっとシンジュゥさまのように空を飛んでいたのでしょうね、素敵です。
熱心に練習を重ねすぎて以前のように空から落ちていらっしゃらないかだけ心配ですがっ
へえっ、辛い料理は珍しいのですか?
“俺”も、あまり辛いのは少々苦手ですが……慣れてらっしゃらないと、驚いてしまいますよねっ。

(はっ、として著者を確認し)あっ、本当です!スカイウェザーの方ですね!
(少し大きな声を出してしまって、慌てて口を噤んできょろきょろ)
……こほん。ふふふ、落ちるだけならば、毎日落ちていますよ…!
その為に、“俺”のギフトがあるのですからっ。
そうなのですよ。
わたくしも今でもちょっとびっくりしてしまいます……
でも未知のお味にはドキワクなのです。

(さっきのお返しにと、くすりと笑いながら口元に人差し指を当て)
やっぱりっ。スカイウェザーのみなさまは素敵な方が多いのですっ。
あらら、落ちてはいるのですか……!
でもそうですよね。ギフトで安心100%なのがシンジュゥさまのすごいところのひとつなのです。
シンジュゥさまは今日も空を飛びに行くのですかっ?
未知の味……“俺”も、この幻想《イルド・レガシオン》の料理くらいしか知りませんから、他の国の料理はまったく未知です。
それもまた探究心、ですね…!

(あっ、とお返しされたことに気付いて、溢れそうな笑い声を噛み締めて)
ふふ、ありがとうございますっ。スカイウェザー、空に近い種族…ええ、素敵な方が多いと、“俺”も思います。
毎日落ちています、限界まで高く飛ぶことしか考えていませんから…えへへ、便利なギフトでしょうっ。
はい、一段落したら、暗くならないうちに行くつもりです!
そうなのです、色々と新しいことがわかっていくのは楽しいのです。
醍醐味なのですねっ。

毎日……(まあ、と心配そうに眉を曇らせる)
(ギフト効果がわかっていてもつい危ないのではと考えてしまい。慣れなくてはと思ってはいるのだけれど)
ふふ、ギフトと翼があればどこまでもですね。
(思い出したように手を打ち)
そうです折角ですし、宜しければ実際に飛んでいるところを見に行きたいなって思うのですが!
!はいっ……おっしゃる通りですよねっ。
(知的好奇心を満たすことに幸せを感じる。自身と同じ性質を共有できて、小さな興奮と大きな喜びに華やぐような笑みを浮かべ)

?はい、毎日……です。
(ツクモさんが今まで見せたことのない表情を浮かべていることに、小首を傾げ)
えっ、あっ、見学…ですか?そ、それは構いませんが……
上へ上へと昇っていくだけですから…きっと、すぐによく見えなくなってしまいますよ?
やっぱり毎日でしたっ!

そうですね……地上から見ていたらやっぱり見えなくなってしまいますよね……
わたくしも高いところまで行けたらよかったのですけど……
(腕を組んでわかりやすく唸ってみる。高いところ、高いところ……)
……時計塔?
ええ、雨や風が強い日はさすがに、危ないですので止めますが……
空を飛ぶこと自体が、気持ちいいですしね。
(日課のランニングみたいな言い草で、うんうんと頷き)

時計塔?ですか?
(図書館の窓の外を見遣る。薄いカーテン越しに、一際高い時計塔のシルエットが見えて)
……えっ、まさか、登るのですか?
でも、あの時計塔……展望台とか、無いですよ?
(特に苦でもない様子にやっぱり好きなのでしょうね、と納得する)

はい、時計塔です!
それならどうかと思ったのですけど……展望台が無いのでしたかっ。
(釣られて同じように時計塔を見た。ガラスの瞳に映るそれは、予想通り十分高いように思えて、名案だとさえ思ったのだけど)
途中まででいいので階段があれば、少しでもお姿を見られるのに……
今日なんか、とても良い天気ですから。きっと遠くの景色までよく見えますよっ(うきうき顔で外を見やり)

階段……ですか。うーん。時計の整備士さんが使う用の梯子なら、付いていたと思いますが……
(上空から見た眺めを思い出しながら、うーんっと考えこみ)
で、でも、危ないですよ……?
いいですねっ。見てみたいです!(うきうきが伝染したようににこにこと楽しそうにし)

梯子だと今のわたくしでは少し心許ない気もします……(考え込む)
……うーん、今回は地上から眺めるだけにします……!
(勿論見えるところまでですけど! と意気込み)
でもいつかはきっと近くまで行けるようにしますから!
はいっ。ツクモさんも、お空を飛べるようになれれば良いのですが……
(窓からツクモさんに視線を移し、更に渡り鳥の本を見て)
…羽が生えただけでは、飛べませんよね。

そ、そうですよね。…今度、良いスポットがあったらお伝えしますのでっ。
(興奮気味なツクモさんを受け、周囲をきょろきょろ見回して)
では、暗くならないうちに、行きましょうか?もうツクモさんの調べ物は大丈夫です?
(図書館のカードとエコバッグを取り出して、渡り鳥の本を手に持ち)
(またテンションを上げてしまいました…と反省)
難しいですよね……きっと空を飛ぶにももしかしたら練習が必要かもしれません。
今のところはよい場所で見られるのを楽しみにしていますね?

(カードを探してバッグを探りながら、料理本を抱え直し)
だいじょうぶです、借りるものは決めてありますし……
はい心配なさそうです。シンジュゥさまもお忘れ物はありませんか?
“俺”は、生まれたときから飛べましたので分かりませんが……混沌肯定があれば、あるいは練習無しでも?なんとも言えませんが……

ええ、“俺”は大丈夫ですっ。
それではいざ、今日こそ空の向こうへ‪っ。
(周りの迷惑にならない程度に小さく、えいえいおうと。拳をちょこんと上げます)
練習無しで飛べれば言うこと無しですねっ。
(夢見るようにふふりと微笑み)

はい。
では一緒に空の旅……のためのわたくしは修行へ。
(両手を挙げ一緒におーと気合を入れる)

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