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町立図書館の片隅
こちらの……あ、なるほど。
(一見普通の人間種か、あるいは鉄騎種かに見えるツクモさんに、一瞬だけピンとこない表情を見せるも、すぐに気を取り直して)
ツクモさんの故郷の料理とは、やはり違うのですか?材料とか、調味料とか…?
(問われれば、ぱらぱらとめくって見せて)
難しいこともたまに書いてありますが、ほら、絵が多くて読み易いんですよっ。
それに…イメージがしやすいんです。こんな風に空を飛んでいるんだ、って。
…いつか“俺”もこうやって、自由に飛び回って…空の彼方まで行きたいんですの。ふふ、その為のお勉強ですわ。
(一見普通の人間種か、あるいは鉄騎種かに見えるツクモさんに、一瞬だけピンとこない表情を見せるも、すぐに気を取り直して)
ツクモさんの故郷の料理とは、やはり違うのですか?材料とか、調味料とか…?
(問われれば、ぱらぱらとめくって見せて)
難しいこともたまに書いてありますが、ほら、絵が多くて読み易いんですよっ。
それに…イメージがしやすいんです。こんな風に空を飛んでいるんだ、って。
…いつか“俺”もこうやって、自由に飛び回って…空の彼方まで行きたいんですの。ふふ、その為のお勉強ですわ。
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居並ぶ色とりどりの書物たちは、我々の小躯を否が応にも圧倒し、
まるで、ここでは人よりも本の方が偉いんだぞ、とでも言いたげな様子。
それを察してか、にんげんたちは皆、肩を縮こまらせて黙々と読書に夢中になっている。
そんな暗黙の了解によって作られた静寂は、
ある人には安らぎを与え。
ある人には厳粛さを感じさせ。
かく言う“俺”は、ほんの少しの息詰まりを感じていて。
そんな最中に、
『ツクモさんと、出会いました。』