PandoraPartyProject

ギルドスレッド

即席事務所と喫煙所

【RP】103号室:アルクの仕事部屋

デスクとソファー、簡素なベッドのある部屋。

デスクの上には情報収集用に練達から取り寄せたジャンク品から組み立てたパソコンが。
どうやら情報系列への観覧には使える様子。(今後機能がグレードアップする可能性あり)

ちなみに、手芸用品はクローゼットの中に綺麗に整頓されている。
(暗器系は分かり難い所にしまい込んで居る様子)

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…思ったんだが、銀影よりイザークの方が所長に向いてねえ?やる気あるし…あと、配慮も足りてそう……。(とりあえず入れば?って顔に。警戒心が少し解けたらしい)

………ダレン、俺、銀影のどこに惹かれてるのかまた疑問に思い始めたんだが…
(どうしよう?って顔で兄貴分を見る。ちなみに犬猫通用口は押せば出入りは容易だ)
あのとっぽい兄さんは人当たりはいいが、ちと生活態度がなあ……。
種族の問題を抜きにしても俺の姪っ子がつれてきたら許さんなとは思うが……。
(ふと、あの人好きのするところや妙な要領の良さや極楽とんぼなところが死んだ叔父貴に似てるんだと得心が行った。なんとなくどうして未婚で死んだのか分かった。友達にするとこの上なく楽しめるが、結婚相手としては微妙だ。)
お邪魔してもいいかい?実は林檎が好きで……。ぎ、銀影には秘密にしてくれるとありがたいな。子供っぽい味覚で気にしてるから。

(招かれなければ入らないを徹底する構え。アルクの言う通り、銀影よりも普通なくらい丸くなっていたのだった。アルクの表情を見てようやく大丈夫だと察し、足を踏み入れる)

そちらのハーモアの人は、自己紹介がまだだったかな。僕はイザーク。よろしくね。
……あぁ、もしかしてお邪魔だった?(日を改めた方がいいだろうか、とアルクに視線で問うてみる)
(俺は別に一人増えるくらいは構わんが……とは思ったが、一度アルクの方を見た)

ダレンというよ。
つい最近雇われてここに居るんだが……話は通ってるんだろうか。
(通ってないような気もした。なんだかほんのり不安になってくる。)
………なあ、イザーク。アンタマジで銀影の代わりに此処の所長引き継いだらどうだ?俺もどっちかというと銀影よりイザークの方が下で働きたいと思えるし…。

…まあ、酒盛り始めるとこだったんだが、俺は構わねえよ。つか、ほんとあの時言った通り180度変わってんだな…丸くなる方向で >イザーク

………ダレン、待ってくれ。…俺、銀影と付き合ってるんだけど……(付き合ってる本人俺だぞって言いたいらしい)>ダレン
ダレンだね、覚えたよ。
あー……僕も色々な意味でイレギュラーな存在だから、事情は知らなかったけど……ルベライト戦でアルクや銀影をしっかり守ってくれていたのは見てたから、いい人だっていうのはなんとなく分かっていたよ。

(とてとて歩いて適度なところにちまっと座る。背中のどんぐりリュックから給与袋を出してアルクへ向けた)

僕が所長?そんな器じゃないよ。カッとなってアルクに酷いことを言って閉まったし、前に襲った事……ちゃんと謝ってなかったから。
許されるような事じゃないと思うけど、乱暴してごめん。
(「やばい、こいついい子過ぎる!!銀影よりもいい子過ぎて殴る事も無理だ!!」)

あ、いや。俺、謝られれば嫌悪はなくなるから…。あと、りんごが好きとか普通じゃねえ?あれって普通の果物でガキの食い物って訳じゃねえし…

………あと、もう首筋のは噛み痕消えたし、許すから。その…俺も仲良くしたいし……だから、えっと…この話、終いで…
(受け取った賃金でりんご買って来てやろう。そんなことを考えつつ)
あと、俺からイザークが所長の方が良いってはっきり言うわ。
所長以外に向いてねえだろう、今の所長は。
所長ですらなくなったら書類にサインすらしなくなる。それからそこのイタチは上に立つには肝の太さがちと足らんだろう。副官としては申し分なかろうと思うがな。
(自分の分のグラスをイザークの前に差し出した)

お前の立場にいるのが俺の姪だったら、って話だ。
正直「顔がいいからあとは全て水に流して許す」くらいの海のように広い心を持ったヒモの飼い主になるか、でっかい子供の面倒を見る為に母親になるか、日々面白おかしく暮らす友人同士みたいになる以外に思いつく道がない。
一般的な家庭の共同経営者になるにはあの男は浮世離れしすぎだ。俺の叔父貴もそういう男だったんだ。今思い出した。
…世間的に能無しって事だよなそれ。

まあ、…正直ダレンの言う通りなんだが……。
…寧ろ、俺なんで銀影がいいとか思ってたんだろうってレベルに思考が到達してるんだが…
(えー…って顔で真面目にどうしたらいいのか分からなくなっている)
……!ありがとうアルク。許してもらえるなんて思ってなかったから、嬉しいよ!
(ゆるゆる尻尾を揺らして喜びを露わにする。
ダレンから差し出されたお酒を受け取り、ぬいぐるみの姿のままナチュラルに飲み出し)

ダレンは人を見る目が鋭いね……。たしかに僕じゃ、事務所に来る仕事の全てをカバーしきれない。具体的にはアルクにお願いする荒事のお仕事とか……。
たまにカタギじゃなさげなヒトが依頼しに来るんだけど、銀影は誰に対しても普通に接してて、その点はすごいところだと。
(精一杯のフォローを入れたが、殆ど話に納得していて声がしりすぼみになる)
俺としては得難い才だとは思うがな。
少なくとも誰よりも一番この組織の理念を理解し、顔として動けて、仕事を振り分けることに一切の躊躇いがないから余さず手足として動かせるし、人を雇うことにも抵抗がない。
まあ戦場で敵に回したらいけない類か、話してる間に気が付いたら雇い主を鞍替えしてる部類の……。
(頬を掻きながら)

まあ、長所はある。ほかの部分がお留守なだけで。
お前さんが欠落してるように奴さんも欠落してんだ。
その上で生きていくなら、相手にないもの求めるよりは互いに欠けたところを埋め合わせていくしかないのさ……。
いや、俺もイザークが歩み寄って来てくれたのが嬉しいというか…

あー…確かに物怖じはしないよな、銀影。…まあ、俺はやっぱアイツが理由とか抜きに、好きなんだと思う。ヒモとかそう言うのは言い合いして、それこそ分かり合えないなら別れるとは思うが…。今はあいつの傍が幸せ感じてるし。

…ん。俺に無いモンを銀影は持ってて、だから惹かれるのかもしれない。その辺、まだしっかり目を向けてない事だし、もう少し、ダレンが俺に猶予をって言った通り…考えたりしてみようかなって。

…やっと、ランベールと両親に心から手を合わせることが出来たんだしな…
(昼間この部屋で貰ったお香を焚いていた事に、その香をアルクに贈ったダレンは気が付く可能性)
僕は単純に、アルクがダメンズが好みなんだと思ってたよ。なにかと律儀だから「私がいないとこの人ダメになっちゃう」的な……んん。

(林檎酒をグラス半分まで飲んだところで、こてんと後ろへ身体を倒す)

あたまがふわふわする……。

(どうやらアルコールに弱かったようだ。そのままスースー寝息を立てはじめたり)
それが言えるなら十分だし、お前さんも成長しているならきっと展望も明るい。
(深く頷く)
それすら言えないほど迷ってるんなら縁を切った方がいいと言っていたが……

そうさな、何でもかんでも二人で完結させようと思ったから、お前さんは悩んだんだろう?違うかね。
だが、どうしても二人で足りないところは他の誰かが補えるだろう。
誰かに頼めば、意外と何とかしてくれる。
たとえお前さんが気兼ねして頼めなくとも、ランベールが気楽に頼める。

それなら、多分そんなに悪いこともないだろう。
お前の愛する者を信じろ。そして気楽に行け。
(頬杖をついて、笑った。)
(ぬいぐるみが酔っぱらって寝るのも中々シュールだ。)

……で、どうしたらいいんだこいつ。
ん、信じる。銀影も、あとダレンも。グレシアスとしても、アルク・ロードとしても、信じる。

……俺、ランベールとあの時…銀影を突き飛ばして、ダレンがこっちに走ってきてただろ?そのあとに逢えて、殺り合ったんだ。(取り敢えずイザークを自分のベッドに寝かせて毛布をかけてからソファーに戻り)

……それも、俺の成長を見る為だったらしい。俺が、アベリアル・グレシアスだから。……話よりも拳の方が多かったけどな…嬉しかった。それのお陰で…幸せに目を向けようって…今はまだ自分からじゃなくて人から言われてだけど…それでもその気になれたのは周りが気がつかせてくれたから。(グラスの中身を一口口に含みゆっくりと喉を通した)…酒も、こんなに旨いとか思ったこと無かったし
それは得難い体験をしたな。いいことだ。
(まだ半分残ったグラスに口をつけ、頷く)

先人の願いを全て叶えることもないが、耳を傾ける価値はいつだってあるからな。
記憶し、敬愛し、供養を欠かさなければ、時折穏やかな視線を感じるもんだ。

荒れた土地にまたいずれ木々が芽吹くように、全ての物事は移り変わっていくからな。
よく目を開け、日々の恵みに感謝し、自他にすなおに生きられることを俺は祈っているよ。

ああ、いい酒だろう。
世の中いろんな酒がある。強いものばかりがいいものでもない。

葡萄酒も、りんごで出来た酒も、麦や米からできた酒も、芋からできた酒もある。
飯時に飲む酒、人のおごりで飲む酒、一人寝る前にしみじみ飲む酒、景色を肴に飲む酒、泣きたくなるほど辛い日に何もかも洗い流すように飲む酒って分類もあるな。
ま、こんなような良き日に飲む酒が一番だが。
……ダレンって、一言で言うとジジくせえよな。幻想種だからなのかわかんねえけど、俺と歳変わんねえのに…。

悪口とかじゃなくて、大人だなって…。話が為になる。…えっと、…これからも、色々と聞かせてくれ。俺、知らないこと多いからさ……。

……なんだろう、いつもより眠くなるのというか、酔うのも早い気が…気の持ちようなのかな……

あ、あと布のボール、3つもありがとう。今度、投げて欲しい。遊んで欲しいなって…
幻想種でなくとも、30も半ばを過ぎれば一端に語れる人生もあるさ。
回りにいい大人も悪い大人も山ほどいて先達には事欠かなかったし、自分でやってきたことも結構あるし。
俺で良ければ何なりと話そう。できる限りの手と言葉は尽くす。
(マスの燻製を摘まむ。生と焼きの境目のような質感でホロリと口の中で蕩けるようだし、程よい塩気と魚の身と脂の旨味が広がって素晴らしい。しっかりした皮の歯ごたえもアクセントとして最高だ。飯のおかずとしても十二分に戦える出来である。)

……酔いが回るなら酔えるほどに気分が落ち着いているんだろう。

ひっかけて破いてしまっても、水たまりで濡らしてしまっても、三つもあればすぐには遊ぶに困らんだろう?
ああ、遊ぼう。
何なら、他に友達を連れてきて遊ぶのもいいな。そこで寝てるイタチでも、俺の知らない友達でもいい。
(小さな子供を見るように目を細めて笑い)
俺が話せることってロクなのねえな…
両親との思い出か天義への恨みつらみで生きてきたこととか辺りしか…それで良いと思ってたから、別段気にしなかったけど

(「なんだろう…何時も食べる時よりも味とかしっかり感じてる気がする」)
(自分も燻製を口にする。何時もは早く飲み込むことを考えて居たか食えればいいと考えて居たかでそこまで考えて居なかったが「米とかあいそうだな」とか「他のと付け合わせたら美味いかな?」とか。如何に自分が何事もどうでもいいと考えて居たかがわかった)

ダレン、前に宿で…俺は周りが見ていてくれていたことに目を向けようとしなかったって言ったの覚えてるか?…今、それを凄ぇ痛感してる…。

酒もだけど、食い物も、その程度にも俺は目を向けて無かったんだな…

ん…。音も鳴ったし、あとなんかいい匂いがしてた。…銀影も一緒に連れてきてもいいかな?えっと…ダレン、あんまり推奨してないんだっけ…?その…嫉妬とかで。
………あ。そうだ、手紙で初詣ってのに誘ってたんだった。目新しい事が多くて目の前の事に夢中になってたわ(マジで忘れてたって顔)
色気のない遊び位ならいいだろう?隠し立てするようなことじゃなし、共有できる遊びだろう。
(むしろ大いにやっていったらいいとおもう。これが買い物とか込み入った話になるとまたちょっと違うといえば違うが……)

自分に気を使えるようになると他人にも真の意味で気が使えるようになるぞ。
そういうのは誰かと暮らす上で大事なことだろう。

なるほど初詣か……
潰れる程飲んでるわけじゃなし、二人で出歩くのも大事だな。
(指先を手拭いで拭い) 

お開きにするかね。飲み足りなかったらその分はまた今度、だ。
色…、………ダレンの、…馬鹿野郎……(←想像しちゃった)
…興味はあるんだよ……俺だって男だし成人してるし…。その、両親のことがあったから敬遠してただけで…。

まあ、今はそう思える。…俺、自分の事どうでもいいってなってたし…。最低限生きてりゃいいやくらいにしか思ってなかった。

ん。…明日誘うからもう少し話し、しねえ?他愛の無い話ししたい…
薄着のねーちゃんが歌ったり踊ったり給仕したりするのを見るだけのバーみたいなソフトなとこからでもいいが、恋人がいる男をフリーの俺が誘うのは良くないのでそういうお店に行くならお前が奴に「行ってみたい」って誘うのが一番早いな……。
(相変わらず藪蛇はつつきたくないのだろう。その辺の保身は煮え切らない態度にも似ている。)

人生何事も経験が大事だと叔父貴が言ってた。
アリの巣の爆破から女の子相手に約束すっぽかしたときのごまかし方まで、しょうもない悪事はいろいろ教わったが、これがたまに役に立つ。意外とな。
(役に立つらしい。)

……ま、お前さんが寝るまでは付き合ってやろうか。
ダレンってさ、伯父大好きな甥っ子か。最近話してて親よりも伯父貴伯父貴ばっかだし(好きなんだなーって顔)

ていうか、他人が肌露出して踊ってるの見るだけの何が楽しいんだ?あと、配膳してるのを見て楽しいって…それ、どういうフェチ拗らせだ?表現的に。(兄貴分はそういうの拗らせてるんだ…って感じで納得したらしい)

……とりあえず、「薄着な女が踊ってるのを一緒に見に行かないか?」って誘えばいいのな。(真に受けた上にあらぬ方向へぶっ飛んだ考えに至った世間知らず。好意に甘えて話をつづける態)
家族以外で一番年の近い親類でな。
あと、俺の後ろにはっついてるし、それから下手に生きた姉貴の横暴について話してみろ。どこで聞かれてるか分からんから俺の耳の長さが微妙に減らされてしまうかもしれない。
(幻想種の背後霊がめっちゃイイ笑顔で両手振ってアピールしてから消えた。)

……いや、楽しくないのか?眼福だろう?
尻の北半球とか乳の南半球とかが丸見えになりそうなほぼ下着な服のねーちゃんが踊ってるとことか。
目の前にグラスを置く時に胸がめっちゃ近いし……あと単純に踊りを見るのが好きなのもあるかもしらんな。
……ダレンって助兵衛だよな。(真顔でズバッ)他人のケツ見てにやけるとかしてんのか?なんつーか、そういうのガキって自分で言ってなかったっけ?『風が吹いただけで鼻の下伸ばすような』的なこと。

…んで、姉さん怖えのな……
スケベで何が悪いってんだ?
カタギの女性をそういう目で見てはならんと思っているからスケベで稼いでるネーチャンの店に行き、心置きなくスケベな目でみて、触ったりキスしたりしてもいい決まっている店のルールで決まっているネーチャンをルールに則って触り、それに見合う対価をきちんと払っているんだぞ俺は。大人だから。
(めっちゃ居直りだした。)

ま、生きた人間の話ってのは時に難しいよ。とてもな。
(職能と機密と秘儀によっては「相手がどこで何をしていた」ということすら口にできないという掟もある。その辺については口にしなかったが。)
悪い、俺共感無理だわ…。
あと、悪いとは言ってねえし、なんで意固地に言ってんのかがわからねえ…大人ってのはそんな意地になるのか?意地にならないのがガキ?
(重箱の隅を突くようなことを悪気なく言う奴)

…ん、聞くなって事な。了解
行けばわかるかもしれない。
行かなければ一生わからないがな……。
(女の子のいい匂いとか質感は、間近で睫毛が開閉するあの艶めかしさは、言葉で説明するのが難しい概念である。)

俺も耳の長さを減らされたくもないしなあ……
元来温かい場所の出だ。ただでさえ風が冷たいせいで霜焼けになりそうなんだ。
(このところの寒さはあまり良い気分のものでもなかったので、ぽつりとそのことに言及した。)
…知らない女に魅力感じるとか、俺は無さそうだ…。銀影とかダレンがかっこいい服装だとか珍しい服装してたら「あ、なんかいいな」とかはあるとは思うが…そんな感覚か?(身近な人で例えて共感を得ようと頑張ってみる)

……あ。(そうだった、と棚から紙袋を一つ出して来て相手に差し出し)前にサムダヤで買った毛糸で編んだやつ。少しは寒いの軽減されるかもしれんし…
お前さん人見知り激しいから先に警戒が来るんだろうな……。
余り男の美醜はわからんが、そういうものかもしれんな。
(割り切った相手か親しい相手でないと人付き合いが得意でない自分はあまり言えないが。耳を触りつつ視線を泳がせた。)

年はじめのプレゼントかね。
あけてもいいだろうか。
(紙袋に手を伸ばして尋ねた)
寧ろ警戒というより怖いってのが…。んー…カッコいいとかじゃなくても、似合うモン着てたら?(何故かファッションの話になってる)

おう。俺の趣味は男はあんま受け付けないかなって思ってこういうボタンみたいなのは避けた(上着の肉球の形のボタンを指さした。どうやら自分で付けた物だったらしい)
ああ、開けてみてくれ
(手渡して喜んでくれるだろうかと少しドキドキしてる)
なるほどわかるような……?
実際ダーツが攻め攻めで体形が変わると一発でラインが形が崩れる立体裁断バリバリの服を着こなすために日夜トレーニングを欠かさないねーちゃんたちには頭が下がるな……。
(結局体の話になってしまうのか。自分の肉体を鍛え上げるところも含め造形としての人の体つきに関心が強いのかもしれない。)

意外と少女趣味といえば少女趣味なところがあるよな、お前さんは。
それとなく忍ばせるくらいなら一向に構わんのだが……
(いそいそと紙袋を開けて、中身を広げた。)
うるせえな…。可愛いモン好きなんだよ。これくらいならそこまで少女趣味じゃねえだろ…。花柄でも、メルヘンなもんでもあるまいし…(話題に出すくらいにはメルヘンとかファンシーが好きらしい。)
(紙袋の中身は濃い色合いの赤と黒のボーダー柄の長めに編んだマフラーが毛糸の寄りも綺麗に直してから編んだのだろう、普通に見てくれの良いマフラーだ。)

一応色んな巻き方出来るようにって長さだし、アンタの肌の色にも合うだろ、その色なら。
セーターとかだと下手に作ると体型に合わないとかなっちまうと不格好だし、マフラーなら耳とか寒かったらうまく隠せばいいし、実用性あるだろ?
(「俺の場合上の方にあるからマフラーだと意味ねえけどな」と耳を軽くぱたぱたと動かした)
おお、編み目がきちんと整ってて長いことつけていられそうだな……。
(これは良いものだ、と口元をほころばせ、さっそく巻いてみた。口元まで覆ってしまうと髭が隠れて鋭角な印象が強く出る。)

……まあ確かに頭に帽子かショールかぶるしかねえな、天辺の耳ってのは。俺たちも人間耳に向いた耳当てから耳がはみ出すので不便ではあるが……。
ふはっ、なんか髭が隠れるとただのいかついおっさんだな(思わず吹き出してしまった)でも、似合わないとか無さそうでよかったわ

あー…まあ、実はきちんとした人間にも変化は出来るんだけどな。俺の誇りで拘りだからな…。黒いけど、父さんと母さんの子だっていう誇り。だから俺はこれで良いんだ。寒いのは辛くはねえし

幻想種は特殊なギフトが無いとそういうの無理そうだよな。元々そういうのに特化してる一族の出だったら擬態とかでギフトって形でありそうだよなって。ダレンも火とか平気だし、生まれつきだろ?
(吹き出す相手に苦笑いしてマフラーをずらすと、もう一度柔らかな手触りのマフラーを撫でた)

居心地のいい姿や自分の好きな姿でいたらいいさ。
その方が気楽だし、なんなら気楽になれるところまで旅をしてでも気楽になるほうがいい。

……まあ俺は生まれつきだ。
でも、誰より先に造られたのが俺たち幻想種で、しかも生まれた土地から出ることのほうが稀なんだ。模倣する先も、その必要も、ないといえばないな。
人の姿に身を窶すよりかは姿を晦ます技術や、自然に親しむ技術を持ってる確率のほうが高かろうな。
(おかわりを注いだグラスを揺らしつつ)
はは、悪い。珍しくて。怖いとか無いんだけどな?この前酔っ払った時にこれ剃ったらどうなるのかとか考えたからさ。(その結果引っ張った奴)

ああ。俺はこの姿が好きなんだ。両親から受け継いだ、この両の眼と同じで。

…俺はダレンがその稀であってくれて良かったと思ってる。傭兵の幻想種は其処までじゃねえけど、深緑に閉じこもってる類の幻想種には近づいただけで攻撃して来る奴とか居るし。

……俺のギフトも生まれつき、らしい。…20くらいまで気が付かなかったんだけどな…使う機会なんて無かったし。ハイナに色々と試されたときに偶然気が付いた。(右目の傷を撫でる様に触れた)

…抉り取られなかったのを、潰れて無かったのを実感した時に、すげえ安心した。紅い方は父さんの色だから…不吉だって理由付けられたのがすげえ嫌だったし
はっはっは、もし俺の髭を剃ったらお前の髪を虎刈りにして耳と頭皮の境目をはっきりさせるからな。
(笑ってるので、戯れなんだろう。)

まあ同族同士でも他所の村人お断りな地域もあるしな、幻想種の村。
(たとえそれが首都であっても、そういった秘匿の存在する場所はあるのだ。)

まあ発動条件が難しいもんな、お前さんのギフトは。
それにしてもどっちも綺麗な色だ。その傷も男らしくていいとおもうしな。
つけた奴が誰であれ、お前さんがそれでも立派に生き延びてる証だから。
絶対嫌だ。(絶対やらない。そう心に誓った。自慢の毛並みが剃られるのは絶対嫌だって顔になる。)

縄張りはあっても獣種はそこまできついのはないだろうしな…。

あ、う…えっと、両親が褒められてるみたいで…滅茶苦茶嬉しい…。俺の好きな色だし…ありがとう。
難しいって言うよりは…俺が目を合わせるとか、あとは記憶のやり取りがしたいってのを思える相手が居なかったってのが原因だとは思う…。
………俺は…立派、なんだろうか。自分ではそうは思えないから…
生き抜いてそこに座っていることは間違いなく誇っていい話なのさ。

辿った道はどうあれ、道中の思惑はどうあれ、結果として一人の旅人の、お前の愛するものの命を救う要因にもなっている。
俺は世界を紡ぐ糸を読むような繊細な目はないが、お前さんがいなければあの男は全く違う道を辿っていたことはわかるよ。
少なくとも今よりもずっと悪い方に、だ。
(グラスの底の泡を眺めながら、静かに語る)

最善や最良でなくとも、わりあい良い結果だろう?
俺はこれで満足してる。
……(グラスからシードルを一口味わうように飲み、ダレンの言葉に頷いていた)

俺は…正直知らないまま、この先過ごしていた方が何も考えずに済んだかって思う節も、ある…。銀影と…いや、死体に入れられた海神と会わなかったら、それ以前に記憶を探しているのにすら関与しなかったら…俺は今まで通りの人生を歩めてた。何も考えずに…。

関わりさえしてなかったら、俺はきっとどうだって良かったんだ。大事でもない人間がどうなろうと…。俺は、そうしないと生きて来れなかったし。自分にとって利益があるなら、くらいの。その程度の理由で良かった筈だ。
………でも、銀影はこんな弱っちい俺をさ…。捨てないんだ。俺が、自分が傷つくのが嫌で色々と立ち回ってるのに、捨てないんだよ。…幸せを求められないのも、失うのが恐くて背けるやつなんて他から見たら「見ようともしない癖に、悲劇に浸るな」とか言いそうだし…。
実際、多分そうなんだろうなって。俺は幸せを掴んだらそのまま持って居られるって可能性を怖くて選べない臆病者なんだ…。今でも、怖いし…

…それでも、銀影とまたこの事務所に皆で戻れたのは嬉しい。あの時助けないでくれって言ったのも正直、俺一人のせいで他が危険な目に逢うの嫌だったから…。だから、無事に帰って来れてよかったと思ってる。
(片目を閉じ、開いた目で相手を見た)
逃れようもない運命だったのさ。多分。
ああいう神相手に人を捨てろってのは難しい相談だろう。
世話をさせる為じゃないぞ。心の底では何かを求めてるお前さんを捨てるのが、まずもって無理なんだ。
お前さんが屈託なく縛られずに生き一人で何処へとなり行けてしまうほどタフで、その上で「どこかに行くよ」と言えるならその旅路を気持ちよく見送るだろうが、お前さんはまったくもってそうじゃない。

それにお前さんは可愛げもあるし、鮮烈な魂をしているとおもう。
自ずから光るというより、光の当たり方で良く光る、透き通った魂。ちょっと傷はあるが、それもまた持ち味。
(くっくっと楽し気に笑う。……本当に自分が喋っているのかと思うほど口が回っていた。半分自分を見下ろすような気分さえする。)

とにかく、満足してるんなら何より。
俺も骨を折った苦労がその言葉だけでなにより喜びになるというものだ。
なんだ、可愛げって…。俺、根暗だし…光るとか、ましてや『良く』なんて表現一番合わねえだろ…俺は日に当たったって反射なんかしねえし…。…ヴィクトリヤが言うように…日陰に自分から逃げるんだ…。

………前半は、その通りだとは思う。…何時も、愛して欲しいってのはあったし…。親愛ってのでもいい。愛情がまた、欲しかった…。それと、傷なんてモンじゃねえだろ。俺はきっと穢れてるし、澱んでる。復讐心でしか生きてない。(最後だけは諦めたような、その癖受け入れていて納得している。そんな声色だった)

…銀影を助けに行くのを手伝ってくれてありがとう。俺一人じゃ多分銀影の所にたどり着くことすら無理だったし。
(いつしか片目を閉じたまま頬杖をついて、ひらひら手を振っている。笑みはどこか軽妙洒脱な風でもあった。)

自分の顔と背中は鏡抜きでは見られない。だろう?
心もまたそんなもんだろう。
それに土埃にまみれようと、傷が残ろうと、生まれ持った魂の性質は中々変わらない。
気付く者は気づくし、気に入れば手元に置いておきたくなる。
誰にとってもいいものなんてないし、人も選ぶだろう。
でも好きになる者はいるさ。

だからそう自分を卑下するものでもないとも。
(甘やかな表情の裏側で「今自分が喋ってないな……」と浮遊する意識が考えていた。誰が喋ってるんだ?これ……。)

まあなんだ、どういたしまして。

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