PandoraPartyProject

ギルドスレッド

惑いの花酒亭

【酒場/RP-6】

世の中にどれほど不条理が溢れていようと混沌にも春がくる。
幻想でも薄紅色の花が咲き、温かな陽気が眠気を誘う。

そんな最中、いつもの酒場に見慣れぬ看板。

『店内改装中、テラス席あり〼』


見れば店の前、丸テーブルと椅子が置かれているようで。
虫よけの香が焚かれているのか涼しい香りが風に流れている。

昼下がりの酒場外、先客の黒豹が呑気に欠伸を零した。



==========


珍しく昼時、人通りのある酒場前のテーブルです。
それほど治安が良いとは言えぬ地区ですので行き交う人も様々。

野良犬が餌を投げて欲しそうに見て来たり。
気まぐれな野良猫が我が物顔で膝に乗り上げたり。
時に道を尋ねられたりナンパされたり。
場合によっては酔っ払いに絡まれたり。

そんな訳でダイス判定のお時間です。

◆01~69
奇数なら野良猫、偶数なら野良犬が現れる。
結構遠慮なく懐いてくる。

◆70~99
偶数なら通りすがりの商人に道を尋ねられる。
たまに物を売りつけられるかもしれない。
奇数なら通りすがりにナンパをされる。
強引な手合いもいるかもしれない、ご注意を。

◆ゾロ目
酔っ払いが現れた!やたら絡んでくる!

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馬体に限らず、磨きあげられた身体ってのは美しいもんだ。
俺はそこら中傷だらけだからよ。
(肩でエンジンを回していた黒猫が飛び降り、床に寝転がる。)
まあ、犬猫は自由だからなぁ。なんとも、のどかな路地裏だぜ。
犬が好きなもん…こう、ちょうどいい骨とかか?
52
(ふと後ろを見やると、いつの間にやら一匹の中型犬が。
馬鹿な、いつの間に(省略))
…とはいえ、ちょうどいいサイズの骨なんてのは無さそうだな。
大型の動物を料理するような店がありゃいいんだが。

まあ、マスターの気分次第で、店が変わるのも悪くねぇ。
酒と茶がうまけりゃそれでよし、さ。
壁紙ならまだしもカウンターと床板と来たか。
暖かくなってきたし気分を変えるにはいい時期だが、意外と豪快だな。

私も中々良いものをもらったと思っているよ。
まぁ図体が大きいと困ることもあるが、同じくらい良いこともある。
しかし……その好事家というのは、ちょっと。
同じ色合いの馬連れてきたら満足してもらえないものかな。
(世の中自分には分からない世界がある、と若干遠い目にもなる)

好事家なんだし、傷がまたいいと言い出すのがいるかもしれないぞ?
ともあれ本当に犬猫が集まってきたな。
これって単にこの時間に営業してる得意先が他にないからか。
(続々と集合しだす犬と猫。
 白猫を狙う犬はめげる事なく座ったり顔を背けたりと無害をアピールしている)

そういえば二人とも普通に相手してるけど、犬とか猫とか飼ってるのか?
いつものことよ、家移りしないだけマシだわ。
(肩を竦めていれば件の女主人が人数分の茶を淹れてやってきた。
 ごゆっくりどうぞ、と残してまた店内に去っていく)

ラダもヨシヒロも、その手の好事家には人気ありそうよねェ。
あぁいう手合い、変なこだわりがあるし…。
狙われないようにお気をつけなさいな。
(恐らくローレットに所属する限りは早々問題は起きないであろう、が)
まぁでもパトロンを得るなら良い機会になるかもしれないわね。
ひとりでも居ると色々とお得よ、後援者って。

お腹減ったらどこぞへ探しに行くでしょ、野良なんだし。
(更に近付いてきた中型犬についに白茶の犬が吠え始めた。
 が、そのまま吠えつつじりじり後退していく。
 根は臆病、らしい。うるさそうに耳を押さえて)
あーもう、これだから犬って嫌ねェ…。
動物の類は買ってないわ、世話するよりされる方が好きだもの。
屋移りて、店の場所ごと変えんのか…。
もはや気分転換の域を越えてるな。
(マスターが淹れた茶をすすりつつ、優雅に店内に戻る彼女を見る)

こんな、銃創や刀傷だらけの体がいいなんて、余程の変わり者だな、そりゃ。
まあ、どちらにせよ、後援者なんてのは考えちゃいねぇよ。
誰かにとって面白い事をしてやるつもりもないしよ。

動物を飼った経験はねぇな。
ただ、管理していたの飲み屋にゃ、野良猫が居着いていたな。
人が飯を食ってる時だけ近付いてくる奴だったぜ。
ラダはどうだった?行商なら、そういうのいそうな気がするが。
この裏通りで引越しされたら、店に着くまでまた何度迷う事やら。
(礼と共に茶を受け取りながらそんな事を)

それを言ったらリノもマスターもだろう?
というかマスターはいるんだっけか。

しかしパトロンなぁ、私はちょっと考えたりはするな。
今後も幻想中心に商売やってくなら、人脈作りのきっかけにもなるし。
色々な国や立場の人が集まるローレットで、都合の良い相手がいないか見回す時がある。
ま、そんな都合よくは見つからないわけだけど。

何だ、扱い慣れてる風だから飼ったことあるのかと思った。
ああ、うちは実家になら犬とパカダクラがいるよ。
ただ犬は番犬だからこいつらみたいな愛想はないな。パカダクラのがまだ愛嬌がある。

……そら、先約がいたんだから戻れ戻れ。しつこいと嫌われるぞ。
(喧嘩になりかけた両者の間に足を挟みこみ、白猫と白茶犬から引き剥がし)
今後、マスターの気まぐれがまたでないことを祈りましょ。
私も付いて行くの面倒だし。
(酒の代わりに茶を啜りほっと吐息を零した)

居るわよ、私にもステキな足長おじさまがね。
マスターのパトロンにはちょっと負けちゃうかもしれないけど。
別に面白さを提供する必要ないわ、要はビジネスライクよ。
(ころりと笑う。
 茶から立ち上る温かな湯気を楽しみながら首を傾げて)

ローレットに関わりのないパトロンでもそれ以外の仕事に役立つ時も多いわよ。
ラダの言う通り人脈作りね、人のコネって便利だし。
……悔しいけど私の足長おじさまも人からの紹介だから、ほんと都合の良い出会いって中々ないわ。
(色々苦労も多かったりするのだと肩を竦めてみせる)

あぁ、なるほど。流石に自分の体にくくるだけじゃ荷物の方が多くなるわよね。
うちも実家になら馬とかロバとか、あとは小鳥を飼ってるヒトも居たかしら。
(綺麗な羽だったから飾りに欲しいくらいだった、と咽喉を震わせるように笑う)

(間に伸ばされた足に白茶の犬が驚いたか、情けなく尻尾を巻いて後ずさった。
 白猫といえば呑気にその足に絡み始めるのだから自由なものだ)
ありがと、ラダ。
ほんとよくよく犬猫が出てくるわねェ、夜だとそうでもないのに。
……気付かないだけで実は居るのかしら?
パトロン、後援者ねぇ。
今ん所五体満足に暴れさせてもらってるが、
何らかの怪我なり病気なりにかからないとも限らねぇんだよな。
そういう意味ではコネクションを広げておく、て意味じゃいいのかもな。

馬やロバは何かを運ぶ時の定番なのかもな。
俺の世界じゃ軽トラかハイエースだったが。

多分、日中だからじゃねぇかな。
猫はともかく、犬は昼に見る獣だしよ。
それにこんなにのどかであったかいんなら、
動物ものんびりしたくもなるのは分かるぜ。
70
…ん、なんだ?俺達に何か用か?
(旅装の親子がヤクザに向かって道を尋ねる。
なぜわざわざ一番コワモテな男に尋ねたのか…。)
大通りに行きたい?…あー、そんならそっちの道じゃねぇ。この道を真っ直ぐ行け。
なに?そっちの道の方が近そうだ?
近いかもしれねぇが、悪ガキどもがたむろしてんだ。
こっちならまだ人通りがあるからよ。
海洋の別荘も良い所だったし、マスターのパトロンはすごそうだな。

仕事の枠は広げていかないと良くて現状維持、大体において衰退だからな。
パトロンがいれば人脈・紹介・後援と期待できるのがいい。
稼げて蓄えられれば新しい事もできるし、しばらく休みもとれるもの。
(怪我した時もな、とこちらも茶を楽しみながら一言添えて)

というかそもそも、家でこの体格なのが母と私と下の兄弟だからな。
実家は普段パカダクラと馬車で荷物運んでるよ。
へぇ、ニホンじゃ馬車じゃなくてケートラとハイエース。
馬車の親戚みたいなやつか?
(練達で馬車はあまり見かけないが、と少々首を捻りつつ)

小鳥はいいな、見るにも聞くにも。少々五月蝿いかもしれないが。
……猫って時々空き地とかで集会してるよな。
夜はそっちに行ってたりして。
(前足で適当に猫を弄びながら、いってらっしゃいと亘理を見送る)

しかしやはり迷いやすいな、ここ。マスターもよく店を開こうと思ったものだ。
75
(そうこうしているとこちらも道を聞かれた。
 こちらもまた大通りかと答えていれば、段々と違う話が続き――)
………いやいいよ。他所当たってくれ。
(迷子を装ったナンパであった。
 大方さきほど人に答えていたのを見て、隙があると見えたのだろう)

だからいらない。おごりも不要だ。家も近くじゃないから。
――はぁ、この手の奴もいるのか。慣れない相手は疲れるな。
(少しばかり粘られた後に何とか断りきれば、
 それはそれはげんなりとした様子で茶をあおった)
そォそ、たまァに面倒なお仕事押し付けられるけどね。
良いことも悪いこともあるし…特異点ならパトロンが居ても居なくても庇護されるし。
最終的には各個人の考えひとつね、結局。
(勧めておいてなんだけど、ところころ笑った)

確かに、数人で抱えられる程度の荷物じゃ商売にならないものねェ。
それでも半馬になれるのは便利そうだわ、安定性あるし。
人が乗るには少し華奢で向かなそうだけど。
(ケートラ、ハイエースともごもご口を動かす)
ケートラはなんだか可愛らしい名前ね、猫みたいだわ。
馬車や軍馬よりは早いのかしら?

綺麗に囀ってくれると良いけど…オウムなんかは好きじゃないわ、耳を突いてくるし。
やっぱり食べる以外の鳥は掌サイズで十分ね。
(にゃうにゃうと甘ったれた声で鳴きながら前足にじゃれつく白猫を眺める。
 白い毛が温かな陽射しでふっくらもふもふとしていた)

ちょうど道向こうに市場とか大通りがあるし、安易に通り抜けしようとすると逆に遠回りになるのよねェ。
……あら、お二人ともモテモテ。
(道を聞かれたり何やら誘われたりと、賑やかな様子を眺める)
100
(00としてカウント)

(ふ、と酒の臭いが鼻につく。ゆらりふらりと近付く男の影。
 うっかり目が合ってしまい黒豹は溜息を零して)
はァい、随分ご機嫌ね?
ごめんなさい、今オトモダチとお茶してる最中なのよ。
……んもぅ、仕方のない人ね。
(酒に付き合えと無遠慮に腕を引かれ、そのまま立ち上がる。
 ちょっとごめんなさいと二人に謝罪して酔っ払いに手を引かれるまま店の裏手へ)

(数分後、あっさり戻ってきて席に座り直した)
やァん、お茶が冷めちゃったわ。
マスター、おかわりお願い。
(取り敢えず安全で人通りが有る場所まで、親子を送り、戻ってきた。)
まあ、ガキどもにわざわざエサを与えてやる必要はねぇしよ。


まあ、その縁を便利に思うか煩わしく思うかは人次第よな。
俺は、まあ積極的に作る気はねぇ、くらいか。
ラダみたいに商売してるわけでもねえし、リノほど器用でもねぇしよ。

あー、なんだ。軽トラもハイエースも、荷物を運ぶ、走る機械と考えてくれ。
生き物じゃないから、燃料で動く馬車とでも思ってくれりゃいい。
馬が曳いている訳じゃねぇがよ。

ラダもリノも災難だな、ここでナンパされるとは思わなかったがよ。
…リノ、随分と早く戻ってきたようだが。
官権の世話にならねぇように、【断って】きたか?
自分で言うほど不器用にも見えないけどな、亘理は。
何だかんだでニホンとは全然違う混沌にだってしっかり馴染めてるだろう。
(おかえり、と迎えつつ)

ああ、四足の安定性はな。赤ん坊の時も、二本足より随分早く歩き出したらしいぞ。
とは言えやっぱり人はちょっとな。
重量は平気なんだが、背中が気になって自分のペースで歩けないし。
練習したらできそうな気はするけど、特段その手の商売も考えてないしな。

ニホンって、馬がいないわけではないんだよな?
燃料で動く馬車か。馬を外した荷車みたいな感じなのかな。
(異世界に思いを馳せ、行きて戻る仲間を見つめながらうりうりと猫をあやす)

酒場があったりするし夜が本番かと思ってたけど
意外と昼間も人通りがあるんだな、ここ。
……あー、一番面倒なのがリノにきたか。
(大丈夫だろうとは思いつつも、店の裏へ行くのを覗き込むように見送った)

また随分早かったな。
裏手なら大工の大将達が驚くような事もなく済みそうではあるが。
……私も次面倒なのに絡まれたら店の裏手に連れて行ってみようかな。
「お断り」のコツってあるかい?
そうね、必要な柔軟性はあるって感じ。
ある程度ローレットのサポートがあるからでしょうけど、それでも十分よ。
ほんと、異世界から来るヒト達ってタフねェ。

あらあら、じゃあお母様は大変だったでしょうねェ。
小さい頃なんて何処に行くかもわからないし。
誰かを乗せて歩くのって難しいわよね、重心が自分と合わないから余計に。
それだったら荷車にでも乗せて引いた方が良さそう。

つまり馬よりも効率的、ってことなんでしょうねェ。
砂漠でも動いてくれるかしら、そういう機械。
(砂食んじゃいそうだけど、と首を傾げ)

(己に纏わりつくような濃い酒の臭いを払う)
よくあるわよ、夜だともっと遭遇率は高いわね。
ただほら、今は昼間だし。
(あまり大事にせず終わらせてきた、と肩を竦めて)
お断りのコツ、ねェ?私のスタイルで良ければだけど…。
カオスシードであれば耳の真下からもう少し下のあたりかしら。
(言いながら両手を宙に浮かせ、人の頭を支えるような形を作る)
少し頭を上向かせて適当に口を塞いで、そのままゆっくりそこを圧迫するの。
慣れると数十秒くらいでオトせるようになるわ。
今回は酔っ払いだったし、楽だったわね。多分明日の朝には起きるわよ。
とはいえよ、言葉が通じる、ある程度の常識が通用するってのは有難い事だぜ。
この世界にゃ妙な法則が働いているからな。
俺の世界じゃ国が違うだけで言葉も通じねぇからよ。
(再び椅子に座り、ぐいっと茶を飲み干す。)


馬はいるし、昔はそうだった、という事だ。
まあ、砂地だと色々故障しそうだが、基本的に町中を走るもんだしよ。

…リノ、そりゃあ頸動脈の血流を止めて、気絶させているだけじゃねえか?
いやまあ、酔っ払いに同情はしねえが。
(生きて目が覚めりゃいいが、と)
国が違うだけで言葉まで違ったらえらく不便だな。
あれ、ということは亘理の世界の人って混沌に来たら
お互い自分の国の言葉喋ってるつもりでも、言葉通じるようになってるのか。
(そりゃ便利だ、とある種感心し)

ああ、小さい頃は紐か何かで柱に括られてたんじゃないか?
弟妹の時は私が紐括られてたし、祖母あたりが握ってたかもしれないが。

馬って、仕事がなくなったらどうするんだろう。
また野原を駆け回る暮らしに戻るんだろうか。

(そんな中で始まった「お断り」講座。
 講師の言葉に思わず視線は「カオスシードそっくりの旅人」へ。
 説明をたどるように耳、顎、手の動きを確認しながらじっと見つめる)
………なるほど。慣れるまでちょっと練習が必要そうだな。
それ、失敗したらかけられた側に何か害はないのか?
ただちょっと苦しいくらいで済む?
そういえば明らかにどこの出身かも分からないヒトとお喋りできてるわねェ。
随分異界のヒトは学があると思ったけど、そういうことなの。
(世の中の断りは便利にできているのだと同じく感心して頷いた)

あぁ、確かにうちの小さいのもそういう扱いされてた気が…。
私、現状子供産む予定はないけどそうでもしないと育てられる気しないわァ…。

馬は観賞用でもキレイだし、場合によっては食用にもなるし。
そうでもない子はやっぱり野生に戻るのかしら、愛玩用にはちょっと大きいし。

(こうキュッとね、と手の角度を見せながら)
まぁ端的に言っちゃえばそうね、要は優しい裸締めよ。
大丈夫よォ、気持ちよさそうにしてたし。
(私上手いの、と唇に指を押し当てて密やかに笑ってみせる)
あ、うっかりすると死んじゃうから気を付けてね。
慣れてる第三者を用意した上で練習するのをお勧めするわ。
…あー、確かに明らかに言葉自体通じなさそうなウォーカーもいるが、
何故か意味や意思は通じるんだよな。
しかしそうか、俺が日本語話しているつもりでも、
英語を使うアメリカ人にも意味が通じてんのか。
確かに奇妙な話だぜ。
(元の世界に戻ったらまた通じなくなるんだろうな、と。)

まあ、どこの世界でもガキは目が離せねぇって事だな。
俺も所帯を持った事はねえから、偉そうに言えないけどよ。

うーむ、俺の国じゃ野生の馬を見るのはほとんどねえなぁ。
山がちで、広い土地もないからな。
今見る機会があるとすりゃ、酪農か、趣味の乗馬用か、競馬用のサラブレッドか…。

今なにか、目をつけられたような気がするが、気のせいか?
まあ、脳に行く酸素を止められる訳だからよ、
死ぬ時は普通に死ぬだろうよ。
慣れてる奴なんていたら逆に怖いぜ。
64
(愛玩用と思われる小型犬が、店の前に座っている。
さながら、招き猫ならぬ招き犬か。)
…器用な犬だな、普通に地面に座っていやがる。
どっかから抜け出してきやがったかね。
なんで通じるのか解明して、仕組みを持って帰れたら一儲けできそうだ。
練達あたりじゃ、既に研究されてるのかもしれないけど。
(はは、と笑いを付け足して)

四足じゃなくてもちょっと目を離すとどこかに消えるそうだからなぁ。
私も子ども産まれたら括ると思うよ。まず死なないのが肝要なんだし。

……食用と言われるとちょっと身構えてしまうが、それはともかく。
競馬。レースか。ラド・バウみたいな感じか。ちょっと楽しそうだな。
亘理も見に行ったりしたか?
(闘技場的なものか草原でやるのか、茶を飲みながら思いを巡らす)

いや、何。亘理は荒事にも慣れてるだろうなと思ってな。
それにリノも練習してできるようになったんなら、練習台がいたんだろう?
探せばいると思ってね。
(足も疲れるので蹄もとう下ろし、引き離した犬は馬の腹を背に昼寝を始め。
 そんな中現れた小型犬に視線を向けた)

……えらく小さいのが来たな。
どこかの婦人の腕に抱かれてそうなやつだが、迷い犬か?
たしか崩れないバベルだとか、そういう名前じゃなかったかしら。
混沌世界の不文律、とか。
(詳しいことは知らないけど、と肩を竦めて)

いつも背負子に乗せておくわけにもいかないものね。
いずれは産まなくちゃいけないんだけど面倒よねェ、子供って。

大丈夫よ、私馬肉より牛豚鶏の方が好きだから。
勝ち馬を当てるっていう賭けゲームね?楽しそうだわ。
ラド・バウも面白いけどたまにこっちまで巻き込もうとしてくるんだもの。
落ち着いて観戦もできやしないわ、あそこ。
(淹れなおしてもらった茶をゆっくり啜った。
 ついでに適当な茶菓子も注文して)

うちでは大人に見てもらいながら、かしらねェ。
練習台は兄妹だったり捕虜だったり、色々だわ。
……ヨシヒロならちょっと絞めたくらいじゃ大丈夫そうだけど気を付けなさいね?
(その首、頸動脈の位置に何となくあたりを付ける。
 あの位置よ、とラダに教えたりもして)

あら、身綺麗な子ねェ。野良って感じはしないけど…。
それにしても堂々としてるわねェ、小さい犬って臆病なイメージがあったんだけどこの子随分図太い神経してそうだわ。
まあ、この世界じゃ「崩れないバベル」があるのが当たり前だしよ、
研究と言っても、なかなか難しいかも知れねえな。
…練達の奴等がそういう役に立ちそうなの、作らない気がしてしょうがねぇな。

危険と隣り合わせなら仕方ねぇかもな。
俺の世界でもガキが飛び出して車に轢かれたなんて、ざらに有るしよ。

そうだな、走る馬の着順を予想する賭け事だ。
広い楕円形のコースで、平地の芝や砂地を走ったり、
柵をジャンプさせる競技もあるな。
ちなみに、国が公的に管理しているから、そこらの賭場やカジノに行くよりゃ
余程安全なんだよな。
ま、当たるかどうかは別にしてよ。
(賭け事は胴元が一番儲かるのに変わりねぇ、と呟いて。)

…まあ、軽い練習くらいなら構わねぇがよ、
ガチでやられたらお前さんらにでも手が出ちまうかもしれねぇからな…?
小型犬は喧嘩っ早いともいうが、なんか、私ですがなにか?という、雰囲気だな。
(立ち上がり、顎辺りを撫でようとすると、やめいとばかりに前足で押さえつけられた。)
だって練達って、混沌の神だかに挑戦する気なんだろう?
そのバベルやらが神の力の一端なら、誰かしら研究してるかもしれないと思ってさ。
まぁでも、あそこはバカみたいな火器や奇天烈なアプローチしてる方が似合うのは分かる。

おやまぁ、国が胴元の賭け事とは。ニホンも面白い所じゃないか。
聞く限りじゃ随分と賭け事好きのようだが、身持ち崩すのも多そうだ。
――あ、マスター。私もおかわり頼む。
(彼女に続くようにひらひらと手を振る)

残念、それじゃ練習には付き合ってもらえなさそうだ。
位置確認程度なら人形相手でも十分だし、
間違いなくできてるか結果が出ないと意味がない。
(教わるままに目で位置を確認すると、イメージと共に軽く手も動き出す。
 もちろんそれは、空を掴むばかりではあるが)

確かに、小さいのほど高い声で鳴き喚くイメージがあるな。
性格の違いはあるだろうけど――
65
(この状況にさらにもう一匹、今度は毛の長い猫が現れた。
 あちらこちらを嗅ぎまわり、テラス周りに点々と寛ぐ同胞達を見て安心したか
 最終的に馬の背中に上りだす)

――いやちょっと待てお前、動けなくなるだろう。
(慌てる人間の事など何のその、くぁとあくびをひとつ漏らすと悠々を寝そべる)

人懐こい以上に、この辺の犬猫達は恐れ知らずすぎるのでは。
(あ、亘理がフラれた。と向こうに見えた景色に言葉が続く)
あそこの努力の方向性ってたまに意味分からないわよね。
神様にうまいことマウントとれたら面白そうだわ。

安全な賭博って安全な気が全くしないのが不思議。
(新しい茶が各自の椀に注がれる。
 茶請けに棗とナッツの蜜漬けが置かれた)
でも良い収入源ではあるわね、金を捨てるのは国民なんだし。
その分馬も随分洗練されたのを使っているんでしょうねェ。

ラダも練習に付き合ってくれそうなヒト、探してみたら?
ヨシヒロくらいに頑丈か、もしくは手馴れているヒトか、またはどうでもいいヒトか。
そんな辺りがオススメよ。

あら、ステキに生意気な子ね?おっきいヨシヒロにも全然怯えてないわ。
(てしり、と押さえつけられる手に思わず笑ってしまう。
 もう一方では毛足の長い猫に好き放題されているし、随分のどかなものだ)
生きた絨毯みたいな寝心地っぽいわねぇ…完全に寝ちゃってるし。
ラダったらモテモテね?
神様相手に、ねぇ。別に俺は信心深いわけじゃねえが、
挑戦しようなんて考えた事ねぇなあ。
(まあ、日本は神様が多い国だしな、と呟いて。)

宝くじや、他にもまあ公営の賭け事はあるんだが、
こういうのは国が管理してる方がいいんだよな。
下手にやると色んなトコがシマの取り合いで、無茶苦茶になるしよ。
まあ、ヤクザの俺が言えた事じゃねえし、うちも賭場は開いていたんだがよ。
サラブレッドは血脈の歴史だ。優秀な馬を何代も掛け合わせて生まれるからな。
それなりに金はかかっているだろうな。

…まったく、俺相手にこういう態度とは、舐められたもんだな。
(苦笑いしながら手を引く。)
猫も温いところが分かってんだろうよ。
…しかし、この辺、随分と野良が多かったんだな。
初めて知ったぜ。
(もしかしてマスターが餌付けでもしてんのかね?と、ナッツを一欠け)
ニホンじゃ神様って何人もいるものなのか?
あんまり数が多いと、それはそれで大変そうだ。
(変わってるな、と新しくもらった茶を啜り)

なんだ、結局ヤクザも賭博開いてるんじゃないか。
でもその様子じゃ、大っぴらにはできなかったと見える。
室内でちょっと遊ぶくらいなら面白そうだけど。

……それ、品種改良だ何だって時間と金がかかるやつだよな。
馬一頭ですごい値段がしそうだ。まぁ、走ってその分稼ぐんだろうが。
(茶請けをひとつ口に放り込めば、
 匂いに気づいたか背中の猫がくぐもった声をあげる。
 もちろん、分けてやったりはしないのだが)

一番手近なのは「どうでもいいやつ」だな。
体よく転がってるのを見つけたら試してみるか。

亘理も毛皮があればモテたかもしれないぞ。これからの季節、少々暑いが。
しかし家までついて来られても困るから、適当な所で帰って欲しいんだが……
(しかし犬も猫もどっしりと腰を落ち着けて寛いでいる)

餌付けしてるにしては、ちっとも強請らないんだよな。
半飼いかな。懐っこいのが多いなら、そういうのをダシに客とか呼べそうだ。
こういう裏通りじゃなく、地方の村なんか向けだけど。
どこぞのお国の方が聞いたら大目玉をくらいそうねェ。
沢山神様が居たらお祈りするのも少し大変そう。

きちんとした場所は国の管理下だけど、その裏でもやりたいとこは多いでしょうしね。
レートなんて自由に変えられるし、その分スリルもあるし。
ま、大抵は勝てないし勝っても裏側に呼び出しとかされるんでしょうけど。

元々あるものを変えるのってお金も時間も掛かるでしょうに…
そういう諸々を計算に入れても儲けになるんだからやるんでしょうけど、業が深いわねェ。
でもまァ、ヒトでも同じようなことをすることもあるんだし不思議じゃないわ。
あるいはそういうのを…なんだったかしら、「進化」とでも言うのかもね。
(聞きかじりの言葉を口にするも舌が馴染まず、少し唇を尖らせた。
 甘い茶請けを少し齧り、多めに茶を啜る)

どうせ生やすなら冬くらいからがオススメよ。
パカダクラ並に生えてくれたらいいわねェ、温かそう。
(その予定はない?とちょっと期待する目)
犬ならともかく、猫はあんまりマスターが好まなさそうね。
犬猫を触らせるサービス…流行るかしら?
獣種が多いラサより幻想とか、海洋向きかも。
まあ、多神教ってわけでもねえが、大きな滝や山なんかを神様に見立てたりな。
一応昔から続く神様もいるが、他国の神様を信じている奴等もいるし、
他人に迷惑かけなきゃ、どんな神様信じても許されてるしな。

おおっぴらにやると、警察に捕まるからな、マジで。
バレない程度、よ。
馬は、まあ本気で馬産からやろうとすりゃ桁外れな額を見込まなきゃな。
馬券を嗜む程度に買って、一喜一憂すんのが正しい遊び方だ。
…それでも身持ちを崩す奴もいるがな。

毛皮なんか生えたら、俺は熊かなんかと間違えられねえか?
ただでさえこんななのによ。
(傷だらけの腕でぐっと力こぶを作ってみせる)
律儀に全員に祈ってると、祈るだけで一日が終わりそうだよな。
……しかし他所の神でもいいとは、本当に某国だと司祭辺りが卒倒しそうな話だ。
(クツクツ笑いながら茶を啜り)

時間かかっても変えたいものがあるんだろうな。
犬も猫もパカダクラや家畜だってそうだし。
しかし亘理がパカダクラくらいもさもさになったらか……
熊というか、雪山にいそうな感じかもしれない。色は濃いけど。
(雪男的なイメージになったようである)
まぁ大丈夫だよ、服着て二足歩行してれば大体は間違われないものだ。
両方やってないと判別つかないが多いけど。

あれ、マスター猫系苦手だったのか? テーブルに飛び乗るからかな。
……ああ、海洋あたりは観光も活発だし人気出るかも。
個人的には、せっかく店に行ってまで犬猫触るくらいなら
家じゃ飼えないような大きい奴がいいな、それこそ熊くらいのやつ。
(そうしてやっぱり、ちょっと期待の目で見るのである)
33
(そうしてふらりと、また猫が一匹現れた。
 合計で犬と猫が一匹二匹三匹四……数えるのも挨拶するのも億劫になったのだろう。
 寝心地良さそうな所を探し、結果馬の背中に白羽の矢が立ち、
 二匹の猫が折り重なるように昼寝を開始した)

……私、干してるクッションか何かと思われてないか?
(なお乗られた側は遺憾の意である)
しっちゃかめっちゃかだけど面白い信仰ね、何を信じても良いだなんて。
でもステキだわ、とっても自由な感じ。

白くなっちゃったらヨシヒロ感ないものね。
色合いは今のままをキープしつつふかふかを目指しましょう。
ふふ、熊さんがピンクのシャツ着てるっていうだけで十分愛らしいわ。
(ころころと笑って)
ヨシヒロの世界では人間をより進化させようっていうのは無かったの?

あんまり好まないらしいわよ、気まぐれなのは海の男だけで充分なんですって。
……熊カフェ、流行るかしら…?
調教次第なのとうっかり噛まれても責任負わないって誓約書を作ればいけそう?
(ベース構築に手間が必要そうね、とラダと同じ方向へ視線を向けた)

あら、あらあらあら。随分寝心地良さそう。
ラダ、次は私良い?
(からかうように笑い首を傾げて見せた)
まあ、都合のいい時に都合のいい神様を祝う感じだがな。
他国の神様の誕生日を祝ったと思えば、昔からの神様に祈願しにいったり、よ。
商業主義極まれり、だぜ。
(クリスマスや正月の喧騒を思いだし、苦笑する。)

両方ってよぉ、今でも服着てなきゃあ熊と間違えるってか?
このスタイルは気に入ってるからいいんだよ。
(ビッとスーツのシワを直しながら胸を張る)
俺みたいな熊よりも、リノやラダみたいな黒豹や馬の方がいいと思うがなぁ。
人間の進化、ねぇ。割と倫理観でタブー扱いだな。
まあ、ヤクはあるし、裏では研究してたりしそうだがよ。
それに、そういうの練達の仕業だと思うんだが。

まあ、その猫らは暖かい場所を分かってるんだろ。
今なら体温もプラスして効果はさらに倍だ。
(再び店先の猫に手をやるが、しっぽでぺしりと打たれる。)
それで天罰だなんだって実際に被害が出ないなら儲け物じゃないか。
ご利益が本物かは知らないけど、そんなの混沌でだって同じだし。
商業主義大いに結構、こっちでも流行るといいのに。
(こちらもこちらでクツクツ笑う商売人であった)

ハハ、流石にそこまでは言わないさ。森の中じゃあるまいし。
でも服も着ずに四足で歩かれると、もう判別つかないだろう。
この集まった犬猫だって、実は人間だってのがいるかもしれないぞ。
(そこらに点在する自由気ままな獣達を指差し)

私は熊でもいいと思ってるけどな。
全身変わるタイプだったら大変そうだけど、面白そうではあると思う。
――おやまぁ、海洋のパトロン氏も一筋縄で行くタイプではないか。
ともあれ熊カフェか……サーカスに熊とかいたりするし
ついでにそういうサービスしてくれるのが一番だったかもな。

おやリノも来るかい、先客達とは仲良くな。
しかしそちらの猫はすげないな。望む物をを持ってこいという事だろうか。
幻想あたりで流行ってくれるなら良いけどね。
天義じゃ無理でしょうし…第一あそこで商売すること自体が大変そう。
あそこで商いをするのならやっぱり上の方とのパイプが欲しいところだわ。

獣種も丸ごと変化できる人とそうでないヒトもいるしね。
逆にしっかり人型をしていながら実は獣種、っていう場合もあるわ。
(スーツを正す姿に目を細めて。
 猫の毛がふわふわ付いているのは可愛らしいので黙っておいた)
大体そういうことは練達のせいにしておけば丸く収まるから…。
でもヒトの掛け合わせ、ある意味有効そうだとは思うのだけど…それほどやらないものなのねェ。

私も熊はアリだと思うけど…馬は日常的に傍に居る存在だし、黒豹だって結局は大きな猫だもの。ちょっと獰猛なだけで。
(サーカス、という単語にポンと手を打って)
それよね、サーカスに簡易カフェ併設すれば一番てっとり早いじゃない。
動物は調教済みだし、芸は見せられるし。別料金でオプション付ければ完璧よ。

うふふ、だってラダあったかそうなんだもの。
大丈夫よ、私お行儀は良いもの。爪なんて立てたりしないわ。
……猫の望むものといえば鶏のササミとか?あとはお魚とかかしら。
天義は、なぁ。あそここそ、信仰を商売にしてる気がするがよ。
免罪符を売っていたり、以前闇市でお墨付きをもらっているとか
吹いていた商人もいたしよ。
まあ、金が回っていりゃ、大抵の問題は回避できるとも言うしな。

ふむ、確かに変身できる奴もいるから、全部の動物が見た目通りとは限らねぇんだよな。
まあ、それでサーカスやって儲けを得られるかは、どうかねぇ。
逆に聞くが、お前さんら変身できるとして、動物としてサーカスに出たいか?

猫が欲しいもんねぇ…やはりマタタビとかかね。
生憎とそんなもんは持ち合わせちゃいねぇが。
(真正面からマジと見つめる。目と目が合う…)
免罪符はなぁ。そこそこ出回ってるあたり察してしまうよ。
人が生きてる以上は商人も必要とされるが、あの国の商売人達には頭が下がる。
上とのパイプは幻想以上に重要そうだ。
(そう言いながらも「あそこの商人は気が知れない」とばかりの皮肉な声音であった)

片方の姿しか知らない相手だと、いざ変化されたらもう分からないんだよな。
匂いか何かで判別できる人なら分かるのかもしれないけど。
(ナッツをひとつ口に放り込み)

おや。その「大きな」所がいいんじゃないか。普通では会えないんだし。
……まぁ、そりゃ自分がサーカス出るくらいなら普通に働くけども。
その方が実入りが良さそうだよ。
ああでも、他でまともに働けないんならサーカス勤務も上等だな。

マタタビとは、猫もこの店へ酔っ払いに来たってか。
ところでもしかして、マタタビの酒って本当にあったりするのかい?
(以心伝心なるか、と人と猫の行く末を見守りながら唐突に浮かんだ疑問を口にする)
そうね、いつ不信心者って断罪されるか分からないんだもの。相当上と強いパイプを持ってるか頭が回るか…もしくは愚かであれば商売できそうなものだけど。
私だったらイヤよ、首にナイフ当てられながら仕事するようなものだもの。

獣種は鼻が利く人は多そうだけど私達はそうでもないしね。
精々種族がわかっていればもしかして?と思う程度かしら。
特に犬猫くらいだと余計にわからないわよねェ、日常的に居る動物だし。

踊り子としてなら良いわよ、私。あんまり顔が知られるのも困るけど。
動物としてなら…ラダと一緒かしらね、どうしても食い扶持稼ぐ必要があるなら玉乗りだってしてあげるわ。といっても私完全に変化はできないんだけど。
(見に来るときはおひねりよろしくね、と冗句を飛ばした)

マタタビ酒ならあるわよ?といっても私あんまり好きじゃないけど。
味が随分複雑だからちょっと苦手なのよね、アレ。
美味しいお酒っていうより薬用酒かしら。
まあ、天義出身でない俺達としちゃ、あそこを理解するのは難儀だろうぜ。
あの信仰の源はどこにあんのか、ある意味知りたいがな。
まあ、生まれてから成長するまであん中にいりゃ、それなりになりそうだがよ。
(で、まあ上の奴等は私欲まみれというのはよくある話だが、と。)

まあ、そりゃあな。まあ熊やら鮫やら、特殊な存在なら目立つがよ。
俺の国じゃ動物が変身するなんてまず考えられねぇが、
動物の姿でいた方が有利な仕事なんかもありそうだな。
(施設に潜入したりな、と茶をいただく。)
二人なら確かに普通に傭兵する方が儲かるだろうな。
お前さんらなら引く手あまただろうしよ。

…ホントにあんのか。マタタビの酒なんてよ。
薬用酒ってんなら、滋養強壮にいいのかね。
天義は信仰が日常ではあるんだろう。それこそ食事や睡眠のような。
ただ話すだけなら天義の民も存外普通の人ばかりだったし。

愚かであること鈍いこと。
本物でも振りでも、それができるのはひとつの処世術だな。
売り買いでも、下手に賢ぶるのが一番カモに見えるものだ。
(最後は少々自嘲気味に、掌のカップを回しながら)

はは、その時はおひねりじゃなくて引き抜きにいくよ。
実家も専属の護衛ができたら喜ぶだろうし。今から稼いでおかないと。

――私も完全に変化はできないけど、できてもなぁ。
腕あった方が便利だから、結局ほとんど変化して過ごしそうだ。
ある意味中間の、今の姿で生まれたのが丁度良かったというか。

そういえば、完全に変身した場合に食べ物どうするんだろうって思うな。
私、飼い葉とか出されてもたぶん食べられないんだけど。
(変身したら大丈夫になるのだろうか?と首を傾げ)

あ、本当にあるんだな。マタタビ酒。
でも猫に嗅がせたら酔っ払いそうなのに、リノは苦手なのか……
(猫科なのに、と言わんばかりの視線がその耳と尻尾に向けられていた)
宗教ってある意味教育だものね。
産まれた時から何度も摩りこまれればそれも日常だわ、確かに。

ふふ、そうね。馬鹿な女ほど可愛いなんて未だによく聞くもの。
無力で無知なものほど愛玩には向いてるわ、可愛がられるコツかしら。
(笑い、口にナッツを放る。
 舌に甘ったるさが残り、より茶の味を引き立てるようだ。)

小柄な動物なら諜報向きではあるわよね。
ネズミとかなら有りかもしれないけど…場合によってはすぐ潰されて終わりかしら。
あら、ラダのところで雇ってくれるの?うふふ、嬉しいわ。
きちんとお仕事のできる良い子よ、その時は可愛がってね?

新鮮なら生肉くらい行けそうだけど…私もお肉は焼いたのが好きねェ。
でも案外完全に変化できれば違うかもしれないわよ……多分。
(飼い葉や生肉を食む姿を想像し、聊か胡乱な顔になった)

効能はなんだか忘れちゃったけどあるにはあるのよ、マタタビ酒。
マタタビが効く獣種もいるだろうけど私はさっぱりねェ、というよりそれほど試したこともないというか…。
どうせ酔うなら薬用酒より美味しいワインの方が良いわね。
(そう言って猫科はゆらゆらと尾を揺らして見せた。
 じゃれつこうとする足元の猫をひょいひょい翻弄している)
天義にとっちゃ、常に教えに則るのが日常だし、絶対だからな。
まあ、天義に限った事じゃねえがよ。
(宗教戦争やテロリストなんかは、最たるもんだ、と。)

それを言ったら、一応こいつらも愛玩?動物に入るはずなんだが、
…自由だよな、こいつら。なんというか、生きてるって感じだぜ。
(ゼシュテルパンを鎮座する猫の前にちぎってみるが、押し返された。)

まあ、飯を今更替えろと言われても、無理があるなぁ。
食事も、それこそ日常で習慣だ。赤ん坊の頃からの常識は変えられねぇだろうよ。
俺も、今から生肉食べろと言われても困る。
(新鮮な刺身なら大歓迎なんだがな、とちぎったパンをもぐつく。)

酒はうまい方がいい、それも道理だぜ。
そして酒を楽しめる環境があれば尚いいな。
(カッチカチで日持ちがよさが美点のゼシュテルパンは猫のお好みではなかったようだ。
 その様子にクツクツと笑いを零す)

私は、自分で食い扶持稼いでる方が生きてるって感じがするけれど
ああでもこうやって貢がせるのも、自らの売りを理解してるが故かな。
生存戦略。嵌められてるのは私達か。
(どうだ、と背中の猫に語りかけても、昼寝中の猫からは欠伸ひとつ返ってこない)

ああもちろん、当家は働いた分はしっかり払うとも。
さもないと賃金以上の損害を与えられたりするからな。
商売相手になったら、なお関係は大切にしないと。

……新鮮なサシミといえば、やはり海洋あたりだっけ。
私も魚でも獣でも鳥でも、肉は火が通ってるのがいいな。
焼いたのでも揚げたのでも。マンボウのフライはまた食べたいし。
(だが珍しい部類の食材だったか、懐かしむようにそう口にして)

ワインってスパイス加えたりするよな?
その要領でマタタビ入れてみたらどうだろうな。
味の保障は全くできないが。
(日持ちの良さより別に求めるところがあるらしい。
 少し迷惑そうな猫の顔にあらあらと肩を竦め)

甘えた声で鳴けば何かしらしてくれるって判るんでしょうねェ。
猫なんかは特にそういう所あるし、ほんと上手に生きてて羨ましいわ。
(椅子にまで登って尾を追おうとしていた猫を抓んで地面に降ろす。
 乱れた尻尾の毛並みを自分で滑らかに戻して)
そうやって自分が持てるものを全力で使って生きてるんだもの。
ヒトなんかよりよっぽど自由だわ。

あら流石、ラサの女は分かってるわねェ。
金の切れ目は縁の切れ目、人情だけじゃ生きていけないもの。
まぁ、逆にお金だけじゃ生きていけないのも事実だけど。

でもそういう生のお魚扱う店、そこそこあっちだと見かけるわよね。
ニホンジンとかがお店出してるみたいよ、故郷の味の再現だって。
(マンボウのフライ、との言葉に少し笑顔が引き攣った。
 あのビーチの記憶を思い出す)
……またサーファーみたくヨシヒロが抱えてきたら食べられるかもしれないわね…。

どうなのかしら?そういう薬を商うとこだと色々研究してそうだけど…。
でも被験者にはなりたくないわ、悪酔いしちゃいそう。
やっぱりお酒は美味しく飲める場所で美味しく飲むのが一番ね。
甘えてんのかねぇ、こいつ。おもいっきり袖にされている気がするんだが。
まあ、そうやって構う人間がいるのも事実だ。
構ったら負けってんなら、負けでいいわ。
(餌付けは諦め、再びじっと瞳を見つめる。肩にはいつの間にか別の猫。)

人情だけじゃ腹は膨れない、まさしくその通りだぜ。
俺も世界を救う為、と召喚されたが、やってる事は言わば食い扶持稼ぎだ。
ただその中でも、魂を奮わせる戦いがあるのは事実だが。

海洋では、生魚を生かした料理がたくさんありそうだな。まず現地調達できるのがいい。
鮮度がよけりゃうまいのは鉄則だからよ。
(まあ、毒がある魚は勘弁だが、と。)

確かに、楽しく飲めるのが一番だな。
…しかし、マスターは知識が豊富だな。酒だけじゃなく、
茶や軽食なんかにもよ。
そんな大層な理由で
そこは亘理、猫なりの手練手管というやつだろう。
生きるのに必要なスキルなら、それこそ人もかくやとばかりだろうさ。
(目を逸らした方が負けとばかりの勝負を肴に茶をしばく)

というか、人情を一番容易く切るのが金のトラブルなんだろう?
金じゃ買えないくせして、すぐ金で台無しになる。
その手のトラブルの火は、燻る隙も作りたくはないよ。

……また、マンボウ手に入りそうな時のためにマスターに調理習っておくか?
揚げ物って結構難易度高そうだけども。
難しいなら鉄板とか串とかで焼けば美味しく食べられるだろうか。
(今年の祭が楽しみだ、とこちらは純粋に笑った)

薬だって美味しく飲めるならその方がいいと思うのだけど。
不味い苦いで飲まないよりは……いや、飲みすぎる馬鹿がでるかな。

そうだな、私はまだ飲めないけれど
ついでに美味しい飲み方を知れる場所だと尚いいかな。
(何だかんだ言って猫には懐かれてるわねぇ、みたいな顔)
猫も分かっているんでしょ、一番甘えやすいのはダレかって。

信用はお金で買えたりもするけど、人情は難しいわよねェ。
そういうもので商売ができるヒトがいればきっと、本当の天才なんだわ。
ま、今のところ見たことはないんだけど。

私、味は認めるけどあのビジュアルがどうも…。
海辺での調理は少し技術が必要そうだし、簡単にできそうな調理法があればいいわね。
……捌くのはヨシヒロに任せるわ。
(なんか捌いてくれそう、と無責任にも頷いて)

一部のおバカさんは酒ならなんでもいい、とか言うしね…。
薬酒なのにエールみたいにパカパカ飲まれたら困っちゃうわ。

あら、なら良い酒場を知ってるわよ。
(ふ、と笑って店内を見遣る。そろそろ内装工事が終わるようだ)
お茶や軽食も用意できるステキなマスターに、美味しく一緒にお酒を飲める常連もいるの。
『惑いの花酒亭』っていうのだけど、御存知?
(悪戯っぽく笑って片目をつむった。
 明日からまた、いつも通り酒場が開かれるのだろう)

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