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シナリオ詳細

【PATIMON QUEST】大・大・大邪神復活祭

完了

参加者 : 18 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●突然ですが世界は闇に包まれてなんとかなってまたもっかい闇に包まれようとしていて立ち上がれ勇者ー! くらいの時間帯だと思いましょう
 超大邪神ビューティーン。それはかつて世界を震撼させ、この世界から神々を追いやったとさえ言われる伝説上の絶対悪である。
 おいおいこいつら剣と魔法のふわっとした感じのファンタジーでの四月馬鹿によりによって剣と魔法のファンタジーをチョイスしやがったよとか誰も思うはずもなくこの世界はもうなんか悪い感じに闇に包まれたのだった。
 時は流れ、なんやかんやあって平和を取り戻した世界であったが、それを良しとしない者も居た。そう、悪魔神官アォグァーラである。
 アォグァーラは暗黒宰相ファーリナーと手を組み、邪神復活のための生贄として王女ギルメスに白羽の矢を立てた。
 これまたあれやこれやあって誘拐は成立。王女ギルメスは囚われの身となる。
 じゃあもうあとは儀式とかそれっぽいことをすれば邪神は復活だ。世の中が勇者とか言い出して力をつける前に手っ取り早くやっちゃおうぜと言いたいところだったが、ひとつの問題が発生する。
 王女ギルメスの、生贄としての性能が高すぎたのである。
「駄目ッス。ギルオスk……じゃなかった。ギルメスちゃんを生贄にしたら魔力が余るッス。闇が深すぎたッスよ」
 恐ろしいことだ。まさか人間族にこんなにも闇の深い生き物がいるとは。
 しかし悪魔神官は閃いた。そうだ、魔力が余るなら湯水のごとく使っちゃえばいいじゃないかと。
 邪神でもなんでも呼び放題だ。
 おいおい夢が叶うってこのことだな。

●突然ですが君たちは大邪神の崇拝者なので生い立ちなどは各自考えてくるように
「それじゃ。世界あれこれ邪神様大集合スペシャルを開催するッスーーー!!!」
 めっちゃでかい礼拝堂。大きさの詳細を考えるとこの後の進行に差し支えがありそうなので明記はしない。めっちゃでかい礼拝堂だ。めっちゃでかいと考えろ。
 その中に集められた邪神崇拝者達は色めきだっていた。
 だってそうだ、超大邪神ビューティーンの復活に思いの外魔力がガッツリ余ったから他の邪神もみんな好きなの呼んでいいよって言われたのだ。これで喜ばないはずがない。
 予算余ったから今日は好きな出前頼んでいいよくらいの喜びだ。テンションあがるだろう。だからイベシナ4本見比べてこのふわっとした設定に若干の矛盾がお互い生じていても大目に見るんだぞ。3月は皆忙しかったんだからな。
「みんな、邪神に相応しい生贄をもってくるッス! 剣とか、お姫様とか、みかんとか、傘とか、傘とか、傘とか!!!」
 生贄を持ってきて、それっぽく唱えれば思っている邪神を召喚できる。なんていい時代になったのだろう。
 さあみんな、『ぼくのかんがえたふわっとした邪神』を教えてくれ。
 くれぐれも、これがジョークだと忘れてガッチガチにグロいこと考えちゃいけないぞ。書くやつが平気だからある程度はOKだけどこれ皆読むんだからな。
 ハメを外しすぎると大人は炎上したり晒されたり大変なんだ。だからな、そこそこに巫山戯るんだ。いいな、そこそこだぞ。

GMコメント

皆様如何お過ごしでしょう、tixyakoboshiです。たぶん。

先日は、王女ギルメスの誘拐シナリオ、お疲れ様でした。
総勢5302人という驚異的な参加数でありながら、ザンゲ・ハンマースキー・クローン二億体の前にはこれだけの人数になってしまいました。
ギャラクシー寿司『馬瑠斗呂冥』で祝杯の一つもあげたいところですが、まだまだ我々にはメインイベントたる邪神召喚が残っています。
ぐずぐずしていてはマスター・ユーリカ率いる勇者軍団イレギュラーズが押し寄せてくることでしょう。
そこにはあの、ザンゲ・オリジナルがいるかもしれません。

ただ、邪神召喚の為の魔力が思いの外余りました。
こうなれば、これまで日の目を見ることがなかった皆さんの設定にある邪神を呼び出すことも可能というわけです。
キャラ一人作ると、設定の中に邪神の1柱くらい作るものですが、残念ながら邪神ピンがまだ実装されていないため、泣く泣く表に出せなかったことでしょう。
肉まん食べ放題の邪神。年収一千万でイケメンの邪神。ゲーム特典のフィギュアなのにどこの造形師に頼んだんだって邪神。色々ありますよね。
しかしご安心ください。皆様待望の邪神ピン、並びに生贄アイコンがついに実装です。
発売記念の前夜祭として、このイベントで是非ともお好きな邪神を呼び出していってくださいね!!

【FREEDOM!!】
このシナリオは非常に自由ですが以下のことをプレイングに記載していただけると非常にやりやすいです。

・キャラクターの立場
・キャラクターの設定
・やりたいこと

じゃ、任せたぜ!!

  • 【PATIMON QUEST】大・大・大邪神復活祭完了
  • GM名yakigote
  • 種別イベント
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年04月13日 21時30分
  • 参加人数18/∞人
  • 相談0日
  • 参加費50RC

参加者 : 18 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(18人)

ツリー・ロド(p3p000319)
ロストプライド
レッド(p3p000395)
赤々靴
主人=公(p3p000578)
ハム子
ヨハナ・ゲールマン・ハラタ(p3p000638)
自称未来人
清水 洸汰(p3p000845)
理想のにーちゃん
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女
リリー・シャルラハ(p3p000955)
自在の名手
リカ・サキュバス(p3p001254)
瘴気の王
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
クローネ・グラウヴォルケ(p3p002573)
幻灯グレイ
クーア・M・サキュバス(p3p003529)
雨宿りのこげねこメイド
無限乃 愛(p3p004443)
魔法少女インフィニティハートC
ミルヴィ=カーソン(p3p005047)
剣閃飛鳥
ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)
氷雪の歌姫
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
藤堂 夕(p3p006645)
小さな太陽
オッター・プラテパス(p3p006996)
絶叫ビーバー
アルク・テンペリオン(p3p007030)
蒐集氷精

リプレイ

●突然ですが剣と魔法と他色々ごちゃまぜのファンタジー世界で剣と魔法のファンタジー世界やろうぜとか言い出したバカが首謀者です

 堂々と建って居るのになぜか各国が軍隊とか送ってこない邪神崇拝の総本山、その名も『めっちゃでかい礼拝堂』。
 ここに集まった者は皆、邪神の崇拝者である。
 どんな邪神であるのかは問われない。めっちゃでかい礼拝堂はすべての邪神崇拝者を受け入れるのである。だって邪神はみんなの心の中にあるものだから。
 サイズは自分で鋳造してきた邪神像に血を垂らしている。
 そして懐から邪神召喚ができるクーポン券を取りだした。なんと、これがあれば触媒を生贄に邪神が召喚できる夢のアイテムである。
 ゲームに出てくるこの手のチケットアイテムってどうやって消費してるのか不明だが、使ってると言ったら使っているのである。概念だ。
 サイズは高貴で可憐な妖精系統の邪神を召喚!
 この後、血をくださいと初対面でお願いされる妖精の心境やいかに。
「邪神復活にボーナスが出たっすか? ならついでにボクが崇める神の復活を! ぜひっす!」
 レッドの呼び出す邪神はマイナーだが生活する上でその権限から逃れることはできないもの、そう。
「超大邪神ビューティーンを上回る極大魔神パンツーンっす!」
 うん、それを上回ってもな。
「全知的生命体の頭脳にぱんつ的思想を植え付け、この世界をぱんつ色に染め上げてボクが至高の教祖となるっす!」
 すごい悪そう。
「やっべ、勢い余って参加したけどなんも思いつかねーよ」
 主人=公が頭を抱えている。そりゃ仕方ねえよ、書く方も相談日数0日とか聞いてねえもん。
「よし、なんかネタっぽい装備を山と背負って自分を生贄にささげた邪神召喚とかすれば
素敵なマスターがなんかすごくすごいリプレイに仕上げてくれるだろう!」
 くっそ、よりによってこの上なくふわっとしてきやがった。
「というわけでお願いしゃーっす!」
 えっとえっと、太古のむk(字数制限)。
 もう、何度目だろう。この世界を繰り返すのは。
 世界を滅ぼすために、ヨハナは何度も、何度も何度も失敗してきたのだ。
 鬱とストレスで十円禿ができ、作画は崩壊、10年連れ添ってきた嫁さんとは夜の生活が上手くいかず、職場では部下と上司の板挟み、単身赴任の寂しい日々に加え、闇市ではノービスしか引けず、実写化されては叩かれ、ツイッターは炎上し、ドーピング疑惑で査問会が予定されている。
 この召喚が、最後のチャンスなのだ。
「オレの召喚する神はマジでやっべーんだかんなー!」
 洸汰の呼び出す神の名は、ゴッドカーチャン。
 それは恐ろしいものを作り出して人間を虜にしてしまうのだ。
「煮えたぎる大釜でグツグツ煮込んだ未知の液体! しかしその嗅覚に訴えかけてくる香しい匂いに、人類はけっして逆らえない! それを口にしたが最後、その味覚からの衝撃に、触れた舌先から体の中まで、侵され尽くすってぇ寸法だ! げに恐ろしき邪神!」
 カレーかな。
 以下、リリーの設定詳細。
「なんかあれ! あれだよあれ! ほら! はしのほうにたってるあれ! あれでさ! ね! あれなんだよあれ! わかるよねあれ! だからあれだよあれ!! わかった!? あれだからね!!」
 ……うん!
「あれがあれであれなんだけど、これがこうで、こうなの!! それがそうしてそうだったんだけど、それでそうなの!! だからこうでこう!! あれとあれをもったあれがこうしてこうしてどーんってでてくるの!!」
 …………うん!!!
「牛乳を生贄にしターンエンド! ここで私はチーズを無限に召喚する『チーズ大魔神』を召喚してチーズ食べ放題の夢をかなえるのよ!」
 利香の腕になんかごっつい機械が見えそうな気がする。
「ついでに攻寄る勇者軍をチーズフォンデュの海に呑み込んで足止めしてやるわふははははは! いでよ魔神!」
 なんかでかいチーズの塊が出てきた。目がいっぱいついててちょっと気色悪い。
「これ大丈夫? レアアイテム目当てでへし折られたりしない?」
 もの凄い速度で溶けそう。
「俺はちゃんこ鍋と清めの塩、謎の番付表で保食神・ごっつぁん邪神をシンクロ召還!」
 ゴリョウはかぶった。打ち合わせた可能性もなくはないが、届いたプレイングを上から読むとそれはもうかぶっていた。
「周辺の気温が無駄に上がる気もするがなぁに最近寒の戻りも酷いし問題なかろう! 良いからちゃんこと白飯だ!」
 とにかく食うのだ邪教徒よ。勇者軍との戦闘にも備えてお腹をいっぱいにするのだ。
「寿司も良いぞ!」
「というか私自分の邪神にあんまり興味ないんッスけど……なんかあったっけな、生贄になりそうなもの……」
 クローネがごそごそと自分のカバンに手を入れてまさぐると、触れた拍子で何かが落ちた。
「あっ、やべっ……間違って、私は何を落とした? 音楽アルバム……?」
 それがうっかり魔法陣に触れたことで生贄として採用され、召喚。
 激しく焚かれるスモーク。中から現れたのは、サングラスにスキンヘッド、痛そうなジャケットの男。
 ヒー、イズ。
「出でよ、Sin・完全暗黒熾堕天使ヨクモエル!」
 クーアは3人目だった。いや、わかっている。参加順は違うのだろう。だが上から読んでいくと3人目だったのだ。
「良く燃えるし良く燃せる火属性の究極生命体なのです!!! さあ、私の代わりに存分に燃えるのです!!」
 放火とかはしない。悪いことなので。むっちゃ燃えてるのを見ているだけだ。
「ふははははは、私の体と違ってよく燃えるのです! ヨクモエルだけに! ヨクモエルだけに!」
 テンションは高い。でも見ているだけだ。
「逆に聞くんだけどさっきまでケイオスハイスクールに居た学生に邪神復活の儀式をさせるってどう思う?」
 イーリンがタバコを咥えると、ミルヴィが横からサッと火を出してその先に点火した。
「もうアタシは何もツッコめないよ……」
 ふうっと紫煙を吐くイーリン。ふたりは女子高生だが、安心してほしい。煙ふかしてるイーリンは二十歳だ。トリプルである。セーラー服で成人式に顔を出した時の周りの顔と言ったらもう。
「しょうがないわ、ミルヴィ。こうなれば召喚するわよ。知識の神、グ――」
 その時、バタンと礼拝堂の扉が開く。空気を読んだ勇者の先遣隊が入ってきたのだ。
 ふたりは手を取り合い、勇者がそこまでだという隙間も与えず、強襲する。
「男性特効のスーパーミルヴィキック☆(金的)を喰らえ!」
 残虐行為も甚だしいが、戦場では弱点を晒したほうが問題だ。
 悶絶する勇者にヤクザキックで追い打ちをかけると、ふたりはきゅっぷいきゅっぷい言ってるファミリアを連れ、儀式に戻っていくのだった。
 先遣隊がやられたのを皮切りに、次々と勇者隊が礼拝堂に流れ込んでくる。
 その中で、愛はひとりピアノを演奏していた。
 組曲『魔砲』。
 テレビのナレーションのように、どこからともなく解説が聞こえてくる。
「これは召喚の際に使用された魔力が乱数確変し邪神の中でもレアなSSRランク魔砲をお迎えすることで――」
 SSRランク魔砲ってなんだろう……
「聖邪の垣根を魔砲し世界に平和をもたらす、というストーリーを――」
 魔砲するってなんだろう……
 歌う、歌う。
 愛を歌う。
 一心に、腐乱に、愛を歌っている。
 ユゥリアリアのそれは呪文と同じものだ。
 世界を愛で包むという彼女の崇める邪神は、愛の歌で呼び覚ますのだ。
 吉日に売れ残ったチョコレイト。愛のなり損ないとも言えるそれを唇ではめば、紅のように染み込み、熱のように爛れていく。
 溶けて、唇の先では支えきれなくなった砂糖菓子がぽとり。
 それに合わせて、魔法陣が色濃く輝き始めた。
「これはSSレアが来ましたわー」
「いいだろう! 敵の力を利用するのも吝かではない! そう、この私──」
  \ときめけ!/
  \ぼくらの!/
\\\タント様!///
 ──の、奇跡の召喚術をとくと見給え!」
 なんと本日は、
「オーッホッホッホッ!! 誰が邪神ですの!! しかし、ええ、ええ! ビューティフル・ビューティーを倒すのは! そう、このわたくしッ!
  \きらめけ!/
  \ぼくらの!/
\\\タント様!///
 ――ですわーー!!」
 隙きを生じぬ二段構え。
「私、思うんですよねー。春って浮かれてる人が多いのか道路の飛び出しとか多くなっちゃって」
 夕は思いの内を語る。
「見てて『だめー! おばあちゃんそれだめー! ね、猫も一緒なの!? うーんそれは……にゃんこ抱えて道路脇に避けてー』とか思っちゃうんですよね」
 なかなか視野広いなおばあちゃん。
「もう国道だけでも全部ほら、あの、『自動で床がうぃーーーんって動いて歩かずに済むあれ』にしちゃえる邪神さんが欲しいなって考えたんです」
 もうどのへんが邪なのか。
「苦節N年、『絶叫するビーバー崇拝』の我々ビーマーモット一族の悲願が漸く叶うという事……この時ほど嬉しいことはない!!」
 オッターがそのモフッとした手をぐっと握りしめる。
「今こそ、ギルメス氏の魔力とパンツ三つを生贄に『絶叫するマーモット』を呼び出すのだ!! さぁ我々を迫害した民よ、神の怒りを知れ!!」
 え、どっち? ビーバーなの? マーモットなの?
「「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」」
 既に礼拝堂の中には抑え込めないほどの勇者隊が現れ、取り押さえられるのも時間の問題だ。
 アルクは『混沌邪神時点』と書かれた本をパラパラとめくっていると、なにか思い当たったのか、とある頁に目を留めた。
「これなんかどうだ。なんでも、あとちょっとで上手くいくぐらいの事象を常に妨害してくれるとかいう、沢山の骰子を抱えて現れる偉大な神らしい」
 何人かが思い当たったのか、嫌な顔をする。
「ええっと、名前は――『いちたりない』」
 やめろそれ時々ほんとに降臨するんだから。

●突然ですが朝のベッドです
 顔に何かがぶつかって、その痛みで目が冷めた。
 なんだろう、とてもおかしな夢を見ていた気がするが、まるで思い出せない。
 上体を起こすと、寝起き特有の頭痛が襲ってきて、軽くかぶりを振った。
 そう言えば、ぶつかったものはなんだろう。
 首を捻り、手を伸ばすと、それは――

 了。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

そろそろ嘘とは違うなにかではないだろうか。

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