PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Scheinen Nacht2018>揺り落とされる実の名前

完了

参加者 : 24 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 剣を置こう。ペンを置こう。
 今はただ、降る雪に見とれていよう。雪降り注ぐ夜を超え、朝日に輝くその真白を見ると良い。
 それは絵にはできない美しさ。どんな画家もこの白は作れない。
 奇跡をきっかけに始まったシャイネンナハト。目を向けてごらん。小さな奇跡が寄り集まって、この夜ができるんだ。


●大きな願いの木の下で
「という訳で僕がグレモリーだ」
 グレモリー・グレモリー(p3n000074)は、どうも名前を憶えて貰えるまでこの名乗り口上を続けるようだ。まだ君たちには数度しか会ってないしね、とご丁寧に理由まで付け足して。
「それはそれとして、シャイネンナハトだね。それらしい情報というか、知人の画家から面白い話を聞いたので君たちに共有しておこうと思って」
 グレモリーがいう事には。メフ・メフィートの外れに、大きな大きな常緑樹があるという。種類は判らない。飾り付けもなく、雪だけが装飾。そんな、何もなければ通りすがるだけの木、なのだが――
「その画家は木の下に立っていた。雨宿りでね。すると上から絵筆が落ちて来たというんだ。雪で出来た絵筆がね。触るとぼろぼろ砕けてしまったけど、確かに絵筆のかたちをしていたそうだ」
 丁度“新しい絵筆が欲しいな”と思っていたところにね。不思議だろ?
 グレモリーはそう言いながら、スケッチブックを広げて何やら描き始める。さらさらというカンバスの音だけがよく響く。
「願いが叶う木、とは精密には言えないだろうけど……聖なる夜だから、何かあるのかも知れないね。興味があるなら行ってみてはどうだろう。あ、ちなみにこれはその木の絵だ」
 グレモリーはスケッチブックを裏返し、描いた絵をイレギュラーズに見せる。
 成る程、とても大きな木である。ニレの木に近いかもしれない。しかし胸を打つものは何もなく――説明画としてはこの上なくよいものだった。

GMコメント

 輝かんばかりのこの夜に(メリークリスマス)!
 こんにちは、奇古譚です。一年が過ぎるのは早いですね。今年もあと少しです。
 今回は不思議な木のお話を持って参りました。良ければいかがですか。


●目的
 不思議な願いの木の下で、色々


●立地
 メフ・メフィート郊外の林です。
 林ですが、問題の願いの木の周りには何故か何も生えておらず、ぽつんと寂しげな印象を受けます。「こんなところに木なんてあったかな」と不思議な気持ちを覚えるでしょう。
 屋台の類もありませんが、出してみれば、案外イレギュラーズが立ち寄ってくれるかもしれません。

 グレモリーの友人は、この木の下で絵筆の事を考えていたら雪で出来た絵筆が落ちて来たそうです。
 試しに何かお願い事をしたら――何か面白いものが落ちて来るかもしれません。


●出来ること
《1》屋台を出して周りを賑やかにする
《2》願い事をする

 1の場合、他の方とのアドリブ絡みがあるかもしれません。ご注意ください。
 2でお願い事をした場合、プレイングに手に入れるものを書いて下さっても構いません。(ただし、絵筆のように雪で出来ていたり、剣を願ったのに木の実になったりします。武器などは落ちてきません)
 何が落ちるかお任せして下さる場合は、その旨をご記入ください。


●NPC
 グレモリーがここぞとばかりに絵を書いています。
 邪魔されても特に怒ったりはしません。


●注意事項
 迷子・描写漏れ防止のため、冒頭に希望する場面(数字)と同行者様がいればその方のお名前(ID)を添えて下さい。
 シーンは昼・夜のどちらかに絞って頂いた方が描写量は多くなります。



 今回は昼シチュエーションに限り、アドリブ絡みが生じる場合があります。
 皆さまが気持ちよく過ごせるよう、マナーを守ってゆっくり過ごしましょう。
 では、いってらっしゃい。

  • <Scheinen Nacht2018>揺り落とされる実の名前 完了
  • GM名奇古譚
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年01月11日 22時05分
  • 参加人数 24/50人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 24 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(24人)

竜胆・シオン(p3p000103)
木の上の白い烏
《2》
マナ・ニール(p3p000350)と一緒に木の下でお願い事をしてみるよ…!

確かこの木の下でお願い事を考えると何かが落ちてくるんだよね…?
じゃあ俺はマナの事を想ってみるよ…!

あっ何か落ちてきた…!
見て見てマナ…!雪で出来た小さなマナに似た雪だるまだ…!
ふふ、とっても可愛いよ…!
ほらほら、翼の感じとか凄い…!
丁度いいサイズだし持って帰ろー…!

…でも本物のマナのほーが可愛いけどね…!
マナはどんなのを願ったのー…?
見せて見せてー…!
鳶島 津々流(p3p000141)
行く雲に、流るる水に
《2》
おや……素敵な林の中に、一際大きい木があるねえ。
あれがグレモリーさんが言っていた「願いの叶う木」かな?
これは確かに、雨宿り、雪宿りにはもってこいの木だね……。楡の木に似て、とても立派だよ。

試しに僕もお願いしてみようか。
そうだねえ……「あなたのような素敵な木に僕もなれますように」って感じに。(津々流は「死ぬと木になる」という特徴を持つ種族の出です)
変なお願いしちゃったかなあ、何が落ちてくるんだろう……?(何が落ちてくるかはお任せします)

お願いごとが済んだら、木の幹に触れてみて、【植物疎通】を試みてみようかな。
少しだけでもいいから、何でこんな素敵なことをしてくれるのか聞いてみたくてねえ……。
マナ・ニール(p3p000350)
まほろばは隣に
【2】
同行者:竜胆・シオン様(p3p000103)
本日はお友達の竜胆様と一緒にとある木へお願い事をしに参りました……
それにしても……お願いすると、それが降ってくるなんて……不思議ですね……?

竜胆様のそれは……私……ですか……
か、可愛いだなんて……照れちゃいますね……

そうですね……私のお願い事は……今日という日を楽しい思い出としてずっと覚えていられるように……ですかね……

あら……これは……木の葉に包まれた雪の板……?
なるほど……日記帳……ということですか……
もっとも……これは開けそうにありませんけれどね……
ふふ……やっぱり、思い出は思い出で心にしまっておかないとですね……♪

※アドリブ歓迎です。
鶫 四音(p3p000375)
カーマインの抱擁
【2】
ティミ・リリナール(p3p002042)


ティミさんと木を見に
寒そうにしているので手をつなぎますね
「ほら、こうすれば少しは暖かいですよね?」

ティミさんは笑顔も増えて、心に余裕が戻ってきましたね
これなら、そろそろ『彼』との物語が進んでも良いかも

「嫌な予感ですか? 何か心配事でも、おやこれは」

ああ、彼が貴女に対して使っていたものですね
こういうイベントが起きて欲しいとは思っていましたけど
そんなに震えて、可哀想に。ふふふ

「大丈夫ですよ。貴女の心配するようなことは何も起きませんから」
ぎゅっと抱きしめます
そう、元奴隷だった少女が悪い主を倒す物語が始まるんですよ?
なんて素敵なんでしょう。くふふふふ
ウェール=ナイトボート(p3p000561)
養父は帰宅を決意する
《2》
心境
願い事か……梨尾の元に帰宅する事や
手作りパンを食わすのは自身の力でやらなきゃいけない事だから
うーむ……願いの木にわざわざ願う事はな……
あった。うん、今日だけは息子の為ではなく願いの木の為にパンを焼こう

願いの木の下で焼いてきたパンを、木の上の方に投げる!
あっ、枝とか葉が傷つかないよう、少し離れて天辺の方へ投げた方が良いか?
とりあえず、俺の願い事は
皆の願いを叶えようとしてくれる願いの木さんに、お疲れ様と気持ちを込めたパンを食べてもらう事だ。
それと投げたパンは回収しに行く。木さんがパンを受け取れなかったら、
野生動物が食べて、パンを求めて首都に来るかもしれんし

何が落ちるかはお任せいたします。
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
ジェイク・太刀川 p3p001103=ジェイク様
≪2≫
落ちてくるものはお任せ


以前の僕でしたら、願いはただ一つ
誰よりも凄い奇術師になりたい
だったのに
去年のシャイネンナハトでジェイク様に告白して付き合うようになって以来、僕はどんどん我儘になっているような気が致します
ジェイク様に生きていてほしい
ジェイク様と共に居たい
ジェイク様と色んな場所に行って楽しみたい
ジェイク様とずっと一緒にいたい
嗚呼、なんという欲の塊でしょう
僕の欲は止まることを知らない
生というものは、こんなにも人を強欲にさせるんですね
一つだけしか祈れないならば
ジェイク様と来年も一緒にいたい
と致しましょうか
大樹の贈り物は大切に二人で持ち帰ります
ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
《2》
夜乃 幻(p3p000824)

幻想的なものが好きな幻を引き連れて
願いが叶うと言われる木の所まで来たのはいいが
本当に願いが叶うのだろうか?
幻という宝物を手に入れた俺の願いは既に叶っている
去年は幻と恋人になり
今年は幻と恋人として幸せな一年を過ごしてきた
これ以上の願いとは一体んだろう?
少し考えてみたが
これしかないな
目を閉じて心の中でそっと願い事を言う
『来年もまた、幻と共に幸せな一年を過ごしたい』
幻はどのような願い事をしたのだろうか?
気になってそっと顔を覗いてみる
幻はひ・み・つというのなら
笑顔でそれ以上の追求はせず
願い事の叶える木を二人で見つめていよう
もしかしたら、幻想的な事が起こるかも知れない
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
ティミ・リリナール(p3p002042)
儚き雫
【2】
鶫 四音(p3p000375)


星空を眺めながら四音さんと木を見に行きます
「やっぱり夜は寒いですね」

寒いと少し思い出してしまう
奴隷の時に凍えた夜を
ベッドも無い冷たい石畳の部屋
薄いブランケットじゃとても寒さなんて凌げなかった
「あ、すみません。少しぼうっとしてました」
繋がれた手が暖かくて

「何だか最近、嫌な感じがしてて…」

落ちてきたものを見て目を見開く
手枷と鞭
ご主人様が使っていたものと同じ
私を痛めつけたもの
嫌な予感の現れ
「あ……」
身体の底から湧き上がる恐怖
ぶるぶると震える身体
鞭打たれた痛みが蘇るみたいで
呼吸が上手くできない

抱きしめてくれる四音さんに
幼子の様に抱きついて
怖くて泣いてしまう
「うぅ…


ヨルムンガンド(p3p002370)
聡慧のラピスラズリ
《2》願い事をする
神埼 衣(p3p004263)とお出かけ
不思議な木かぁ…望んだものが手に入るかもしれないなんて、凄い事だよなぁ!
ご飯食べに行く前に…衣も一緒にお祈りしに行ってみよう…!

ぽつんと一本だけ生えてるが…何だか寂しそうだなぁ…
私は衣や…皆と、これからもっと仲良くなれるように、そんなお願いをしたら何が落ちてくるんだろうか…!
後は、そうだなぁ…この寂しそうな木も寂しくない様に…何か無いかお願いしてあげよう…!
独りぼっちは寂しいからなぁ…私もそうだったからな…

まぁ、今は衣達が居るから寂しくはないが…!なぁ…(衣に軽くハグする様に
お祈りも済んだら…ご飯に出発だぁ…!

アドリブ歓迎
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
蒼ノ翼
【同行者】
ルナール・グルナディエ(p3p002562)

【行動】
1.屋台を出す

【プレイング】
屋台ねぇ……この時期だしお汁粉でも作ろうか。
日本生まれの旅人も流れて来てるんだし。
レシピに関しては食べれるものを提供するとも。

「ふーむこんなものかな?」
「馴染みのない食べ物だけど、面白いものを考えるよね」

餅に関してはルナール任せ。

「じゃんじゃん焼いてねー、折角仕入れたんだし」
「二人で屋台も夏以来だなあ」

こういうのも色々な人と関われて楽しいね。
ある程度客が落ち着いたら、ルナールに汁粉を渡し。

「身体の冷やしすぎは良くないぞ」
「わざわざ手伝いありがとうルナール先生」

冬景色を楽しみながら汁粉で暖をとる。
ルナール・グルナディエ(p3p002562)
紅獣
【同行者】
ルーキス・グリムゲルデ (p3p002535)

【行動】
1.屋台を出す

【プレイング】
屋台、お汁粉…。
あぁ、実に懐かしいなぁ…
この時期はお汁粉がうまいし(頷き

「おー……美味いなぁ」(味見
「汁粉の餅は焦がし気味がうまいんだぞー」(せっせと餅を焼き

「うーん、流石に寒い…というわけで、ルーキスで暖を取る」(もふもふぎゅう
アニー・メルヴィル(p3p002602)
お花屋さん
《1》
【雪見花】
ハーブティーが飲めるお店を出す
自家栽培、オーガニックのハーブを沢山用意、
紅茶葉やフルーツ、その他必要な材料も準備
様々な組み合わせを楽しんでもらいたい
「呈茶」スキルを使う。美味しく淹れられるかな

お客様来てくれるでしょうか…?
ただ座って待っているだけでは目にも留まらないですよね…
焔ちゃんの歌ならアピール力抜群!
私は焔ちゃんの後ろで花びらを紙吹雪のように降らせ、
このミニステージを華やかに盛り上げます!
上手く呼び込めたらあとは丁寧に淹れるだけ。
飲んだ方々の喜ぶ顔がみれたらいいな!
ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルク(p3p003593)
灰かぶりのカヴン
《2》夜
アーリアさん(p3p004400)と

おや、以前聞いたものとは違いそうですね。似たようなお話を他でも聞きまして…こうも願いを叶える何かがいるというのも不思議なものです。ひとつ叶えば次の、別の欲望がそこから増えるもの。何より高く、何より深く、何もかも覆いつくす程の願望。素敵ですね。

お互いに秘密で…ええ、ええ。そう、せっかくですし。わたしたちも。
じゃあ…今日も、明日も。これからもいろいろたくさんおいしいお酒を、一緒に。一緒に飲みたいので、いつまでも元気で隣にいてほしいなあと。

彼女に頭に落ちてきた雪をちょっと背伸びして払いつつ
どこか満足げに少なくとも今日は一緒にいられますね…と。
アベル(p3p003719)
未来偏差
《2》願い事をする
シュテルン(p3p006791)と一緒にお出かけ
シーン「昼」

シュテルンにお誘い頂きまして一緒にお出かけすることに
一人寂しく過ごす予定でしたのでとても嬉しいですね

不思議な願いの木、ですか
聖なる夜にロマンチックで素敵じゃないですか
御伽噺の魔法のようで俺は好きですよ?

実は俺もそんな魔法が使えるんです、今お見せしましょう

「ほら、キミを笑顔にする魔法です」

木に願うのは彼女に似合う一輪の花
そう言って恭しく彼女に差し出すだろう

雪のように脆く一瞬でもその花を髪に指し彩れれば宜しいかと
願わくばこの指でキミに華を添える事を許して欲しいですね、なんてね

「さてさて、では出店でも見に行きましょうか?」
藤野 蛍(p3p003861)
いいんちょ
《2》
桜咲 珠緒(p3p004426)

落ちる物お任せ

この木何の木気になる木
日本では不思議な力を持つ木をご神木なんて言うけど
こんなアクティブなのは初めて聞くし、やっぱり異世界って変だわ!

せっかくだし願い事してみましょうよ
ボクは――
故郷と繋がれるモノが欲しい、かな

前みたいに寂しいわけじゃない
桜咲さんっていう素敵なお友達も出来たし、こうして一緒に過ごすのも本当に楽しいし
生きる目標だって持てたし
…でも、家族の温もりとか、ね

聖夜らしからぬ湿っぽい願いは木もそっぽ向くかな?
あはは
じゃ、次は桜咲さんの番ね!

皆のための願いなのは、桜咲さんだからこそなのかな
でも、いつかは桜咲さん自身の願いも…
これもボクの願い
神埼 衣(p3p004263)
狼少女
《2》願い事をする
同行者 ヨルムンガンド(p3p002370)

ヨルちゃんとお出かけする。2人で行くのは初めて。
願いが叶う木?っていうのがあるらしい。…どういう原理?
でも、叶えてくれるならお願いしたい。私一人でどうにかなる事じゃないからね。

1人でいるのが嫌いなわけじゃない。だけど、なんでか分からにけどたまに悲しくなる時がある。みんなが居なくなったら嫌だなって思った。……だから、これからもヨルちゃんや、みんなと一緒に居たい。それが私の願い事。叶えてくれる…?(上を警戒する
…ん。(何となく寂しく?なったので、とにかくヨルちゃんをぎゅーっとします。
【アドリブ歓迎です】【行動基準はヨルちゃんベースで!】
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
宵越しのパンドラは持たない
《2》夜
ミディーセラくん(p3p003593)と
(呼び方:ミディーくん)

願いが叶う木、ねぇ。
混沌には色んな「願いが叶うもの」があるけれど、皆叶えたい願いが沢山あるのか、何かに託しておきたいのか……欲張りよねぇ、ほーんと。

そんなことを話しつつ、隣の少し背の低い彼に目線をちらりと。
(とはいえ、私も十分欲張りなんだけどぉ)

ねぇミディーくん、折角だしお願い事でもしてみましょ!
何が落ちてくるか、気になるじゃなぁい?
お互いのお願いは秘密で、ね?

(ミディーくんと一緒に、ずーっと過ごせていけますように。それがたとえ、呪いであっても)

※落ちてくるもの・リアクションお任せ

ふふ、何をお願いしたのかしらぁー。

桜咲 珠緒(p3p004426)

《2》
藤野 蛍(p3p003861)

落ちる物お任せ

少しですが、かつてのお役目を思い出します
桜咲が繋がれた祭壇は、巨大な木の柱を経由してカミと情報交換をするのです
情報を神託と呼び、願いを込めて呼び掛けてくる方も、確かにいました

願う側にまわると、一層離れた実感がわきますね

……聖なる夜は、家族と共に
そういう話をされる旅人も、おられました
らしからぬ、などということは ありませんよ
血の繋がりがなくとも、ふぁみりーと呼び合う方もおられますし

さて
桜咲に、主張する願いは特にないのですが
気分の落ち込まれた方を見ると、どうにかする力が欲しくなりますね
『この場でよきことを願う皆様の心に、温もりが贈られますように』
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
《1》
【雪見花】
アニー君と焔君と一緒に屋台を出すよ!
目玉はやっぱりハーブティー!
アニー君のハーブティーは身体が温まるだけ気持ちもゆったり落ち着けるんだ!
できるだけ多くの人に味わってほしいなと言うことで、頑張るよ!

屋台といえば呼び込みー!だけど、焔君の方が向いてそうだから私は別の方向で!
休憩してたりゆっくりしてる人に個別に話しかけにいって、良かったらどうですかって試しに飲んでもらったりしてみよう!
ふふー、味わってもらえれば、絶対アニー君のハーブティーの良さは判ってもらえると思うから!
みんなに温まってもらえればそれでよし、もっと飲みたいという人がいれば案内するよ!
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
《1》
【雪見花】
アニーちゃんとアレクシアちゃんと一緒にハーブティーのお店を出すんだ
こんな事するの初めてだけど、頑張ってお手伝いするよ!

えっと、ボクに出来そうなお手伝いは・・・
そうだ!買ってくれたお客さんのカップにギフトで炎を付ければ温かさが長持ちさせられるかも!
でもいきなりやっちゃうとビックリされちゃうからちゃんと説明してからにしないとね

そうだよね、アニーちゃんのハーブティーは美味しいけど
まず興味を持ってもらえないと始まらないもんね
よーし、そういうことならボクに任せてっ!
お歌の練習で声を出すのには慣れてるもん
しっかりハーブティーのいいところを宣伝するよっ!
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
トーンいらず
《2》願い事をする 絡み・アドリブ歓迎

不思議な逸話のある木か…僕も何かお願いしてみようかな?

…ハッ!僕は気付いてしまったよ!
この木の下で、山ほどの僕のブロマイドを…!と願えば木の下の皆にブロマイドが配れるのでは!?
僕のファンを大量ゲットのチャンスだ!!「僕のブロマイドを降らせておくれーッ!!」
フッ、これは完璧だ…。
よぉーし、今後は配布用のH・C・C(ハンサム・クリスティアン・クラブ)の会員証を増やさなければ!
シュテルン(p3p006791)
星頌花
【2】昼
アベル(p3p003719)
アベル、は、むつかし、お仕事、時
いっぱい、いっぱい、助ける、してくれた、人!
今日は、その、お礼、なの!

●お願いごと
木に、お願い…シュテ、初めて、する。
シュテ、の、お願い…なだろ…
お祈り、いつも、してる、だけど、お願い、は、初めて、する、だから
どんな事、願う、したら、いー、のかな…?

今、思う、してる、こと?
…皆ともっと、仲良く、なる…する?勿論、アベルも!
えとえと、『皆ともっと、仲良くなる、ます、よーに!』
…ふふ、二人で、願う、した、だから
きっと、叶う、する、ね!

…そー、言えば
皆、してる、屋台、みる、出来る、かな?
シュテ、屋台、行って、みる、したい!

※落下物任
閠(p3p006838)
真白き咎鴉
(2、昼でも夜でも)

ボクが飛行種だからか、不思議な樹や大きな樹には、惹かれるものがあります
(寝床の教会(廃墟)にも建物を侵食するレベルの大樹がある)

特に、お願いごとらしいものは……でも、せっかくなので、ものは試しです
例えば、ですけど…木の実とか、枝葉でも落ちてきたら、お土産にしますね
(ギフトや喉のことなど困り事は多々あれど、その点は不確かな他力本願をしない現実主義者。落下物お任せ、振ったり手触りで確認して可能ならお持ち帰り。他、周囲を飛行、枝で休むなど)

そういえば…グレモリーさんは、何を描かれてるんですか?
(人前で顔の布を外せないため、見えないなりに口で教えてもらえたなら興味津々の反応を)

リプレイ

●Daylight
 昼下がり。
 アベルとシュテルンは二人、さわさわと風に鳴る不思議な木を見上げていた。
「いやあ、一人寂しく過ごすつもりだったのでとても嬉しいですよ。お誘いありがとうございます」
「アベル、むつかし、お仕事、時、いっぱい、いっぱい、助ける、してくれた」
 今日は、その、お礼、なの!
 両手を広げて、じゃーん、とばかりに言う彼女に、アベルは笑みを隠さずにありがとう、と。
「それにしても不思議な願いの木、ですか。ロマンチックで素敵ですね、おとぎ話の魔法のようだ」
「うん、うん。木に、お願い……シュテ、初めて、する」
「そうですか。実はですね、俺もそんな魔法が使えるんですよ」
「! アベル、魔法、使う……? 願い、叶える?」
 興味津々と桃色の目を輝かすシュテルンに、アベルはええ、と頷いた。そして木にそっと願う。お願いしますね、と。
「ほら、」
 木は男に応える。これで良いかい。ええ、十分ですとも。
「君を笑顔にする魔法です」
 落ちてきた雪色の花を、シュテルンに恭しく差し出すアベル。シュテルンは何が起きたのかわからずに、上と下をぽかんと見ている。
「すごい! すごい! 花、落ちた! アベル、の、魔法……?」
「ええ。……髪に差せばとても綺麗ですよ」
 願わくば、この指で花を添えても宜しいですか。そんなアベルの願いは直ぐに果たされる事となる。さあ、出店を見に行こう。手を繋げそうで繋がない、そんな微妙な距離感で。

 この寒い時期だから、お汁粉でも作ろう。
 そういったのはルナールとルーキス、どちらだったのか。レシピを調べて、材料を調達して。準備から既に二人にとっては楽しい時間。
「お汁粉様、お一つ頂きましょう」
「ありがとうございまーす!」
 お客を一通り捌き終え、ルナールを振り返る。任せたのは自分だけれど、餅を黙々と焼く様が少しおかしくて。
「馴染みのない食べ物だけど、面白いものを考えるよね。実際おいしいし」
「そうだな。二人での屋台は夏以来か……お、良い感じに焦げてる焦げてる」
「焦げてるのが美味しいの?」
「そう。汁粉の餅は焦がし気味が美味い」
「ふうーん…お手伝いありがとうね、ルナール先生。でも体の冷やしすぎは良くないよ」
 こうやって屋台を出すと、色んな人に関われる。それが楽しいとルーキスは思う。汁粉を一杯分器に掬って、両手で器で包んで暖を取る。
「ああ、流石に寒い……というわけで、ルーキスで暖を取る」
「ちょっ」
 手をゆっくりと引かれ、飛び込むのは彼の胸。汁粉がこぼれる、とじゃれながら、二人の聖夜は過ぎていく。

 【雪見花】の面々は、ハーブティーのお店を出そうとせかせか準備していた。自家栽培のハーブをたくさん、それから紅茶葉にフルーツ、ティーセットも忘れてはいけない。
 試しにとアニーが焔とアレクシアに振舞ったハーブティーはとても美味しい。体が中から暖まり、心も落ち着いて。これは絶対に売れる、売れなきゃ駄目だと決意を固める面々。
 でも、売れるには何をしたらいいだろう。焔はカップにギフトで炎をつければ暖かさが長持ちするのでは、という。
「それは……お客様がびっくりされるのでは……?」
「あ、そうだね! じゃあちゃんと説明してから……」
「それも面白そうだけど、まずは呼び込みだよね! 私は……休憩してる人に話しかけて、試しに飲んでもらったりしてみようかな」
「それいいね! きっと疲れた体にハーブティーが染みわたるよ~! ボクも呼び込みするよ、お歌の練習で声を出すのには慣れてるからね!」
「お二人とも……ありがとうございます」
「このハーブティーのおいしさを皆に知って貰いたいからね!」
「うんうん、しっかり宣伝するよ! 任せてっ!」
 そうして二人はお客を呼び込み、ハーブティー店は右を左への大忙し。お客がいると、何だろうと寄ってくる人もいるもので。その暖かさと美味しさに、あっという間に用意したハーブはなくなってしまった。
 三人は忙しくても笑いあいながら、聖夜を過ごす。


●GoodNight
「不思議な逸話のある木か……」
 クリスティアンは一人、木の下にいた。
 何か僕に願い事はあるだろうか、とクリスティアンは考える。しかし旅人である彼は、大抵の事は自分で叶えてしまっている。それこそ、故郷に戻りたいという願い以外は殆ど。
 己に不満などあるはずもない。整った顔、護るため鍛えぬいた体、どこにも文句のつけようがない。敢えて言うなら、その魅力にもっと気付いてもらいたいところだが――
 ハッ。
「そうか! 僕のブロマイドを願えば、木の下にいる皆にブロマイドが落ちてくるのでは!?」
 おっと、余りに名案過ぎて口に出てしまった。が、まあいいだろう。これは僕のファンを大量ゲットのチャンス。よーし! 木よ! 僕のブロマイドおーくれ!
 ばっ、と手を広げたクリスティアンに、降ってきたものは――ぶわっと舞い散る木の葉だった。
「………………」
 もしや奇をてらって木の葉型のブロマイドかな? と拾ってみたものの、何の変哲もない葉っぱである。
 ――ハッ。
「そうか! 君もブロマイドを配りたかったんだね……! フフ、気が付いてあげられなくてごめんよ……これは大事に貰っておくよ。僕のブロマイドと交換だ!」
 木の根元に自身のブロマイドを置いて、ルンルンとクリスティアンは立ち去る。同志を得た喜び(?)が、彼への一番のプレゼントだったのかもしれない。

「願い事か……」
 ウェールは紙袋を片手に、木の下に。願い事と言われても、思いつくのは恋しい息子の事や、手作りパンの事。でも、それは自分の手で成し遂げたいことだ。
 会いたい。手作りパンを食わせてやりたい。それは木の力には頼りたくない。
 何をしようか、と悩んで暫し、彼は焼いたパンを木にあげる事にした。
「取り敢えず……いろんな奴の願いを聞くんだろ? お疲れ様っ、と!」
 木のてっぺんへ向けて、パンを思い切り投げたウェール。暫くして、そろそろ良いかと木を登り始めた。パンは回収しなければ、野生動物が食べて、味を覚えてしまうかもしれない。
「……ん? あれ?」
 けれど、見つからない。確かにこの辺に投げたはず、と樹上できょろきょろするウェールに、ぽこんと何かが落ちてきた。それは“おいしかった、ありがとう”と書かれた木片。
「………。」
 まさか、本当にパンを食われちまったのか。腹減ってたのかな?
 首を傾げながらもやはりパンがないことを再三確認して、彼は帰路につくのだった。

 津々流は木の下に立って、立派な木だとその常緑樹を見上げている。これは確かに雨や雪を避けるのにもってこいだ、と頷き、守られるように枝の下に立つ。
 試しにお願いでもしてみようか。ううん、と少しの間悩んだ後、津々流は考える。死して樹木になるならば、貴方のような素敵な木が良いと。
 ……変なお願いだろうか。
 何か落ちてくるかな。
 そわそわしていると、頭の上にぱさりと奇妙な感触が。
「ん、……。健康百科……」
 雑誌であった。
 ――どうやらこの木は、まだまだ元気でいなさいと言ってくれているらしい。
 そっと木の幹に触れ、ありがとうと伝える。帰ってきたイメージは、老婆老爺の歩く様。そんなに長く生きられるかなあ。少しだけ笑った津々流の手元には、気付けば健康百科はもうなかった。

 マナとシオンは二人、そわそわと木の上を見上げている。あの上に何があるのだろう。どんな仕掛けでものが落ちてくるのだろう? 二人の興味は尽きないで、じゃあ、俺はマナの事を考えてみるよとシオンが言う。
 自分の事を考えられるのは、いささか恥ずかしい。マナはじゃあ、と、今日という楽しい思い出をずっと覚えていられるようにと願う。
 二人してうーん、と考えていると、シオンの頭にもふり、という感触。マナの手にふわり落ちてくる、平たいもの。
 何だろう、と二人して見てみると……
「わあ、見て見てマナ、マナにそっくりな雪だるまだ! この翼のところとか、そっくりだよ!」
「私は…木の葉に包まれた雪の板……ですね。わ、私の形をした雪だるま…」
 本当に自分のことを考えてくれていたのだと思うと、気恥ずかしいやら何やら。雪だるまも、まるで日記帳みたいな雪の板も、いずれは溶けてしまうけれど。
 二人の思い出は、いつまでも溶けないでいようね。笑いあう二人。

 ティミと四音は木の下へ。色とりどりの装飾がなくとも存在感のある木に、二人はほうと息を吐く。その息の白さを見て取った四音は、自然なしぐさでティミの手を取り、繋ぐ。
 ほら、これなら暖かいでしょう。そう笑う四音に、ティミの思考に混じり入った奴隷だった日々の寒い夜は掻き消える。
「――なんだか最近、嫌な感じがしてて」
「嫌な予感ですか? 何か心配事でも、……おや、これは…」
 そうつぶやくティミの頭上に、何かが落ちてくる。何だろう、と四音が手に取ったそれを目にした瞬間、ティミの視界にノイズが走った。
 鞭と、手枷。思い出す、奴隷として石を抱くように眠った日々。冷たい石畳の部屋で、薄いブランケットを友に眠った。ちっとも暖かくなんてなかった。暖かさなんて知らなくて、知っていたのは痛みの熱さと一人の寒さだけ。
「あ、う、う……」
「大丈夫ですか? …大丈夫。貴女の心配するような事は、何も起きませんよ」
 そっとティミの細い肩を抱く四音。そろそろこんなイベントがないと、つまらない。奴隷だった少女が悪い主人を倒す物語には、きっかけがなくては。素敵です、とても素敵。
 四音は後ろ手に枷と鞭をそっと捨てる。それらは雪となってほろり、消えた。

 幻とジェイクは、本当に欲しいものはもう手に入れていた。それは互いの心という得難い宝物。
 幻は言う。以前なら、誰よりもすごい奇術師になりたいと願ったでしょうと。けれど今は、ジェイク様の事ばかり。共にいたい、色んなところへ行きたい、ずっと一緒にいたい。ああ、欲がとどまるところを知らないのです。
 生というものは、こんなにも人を強欲にさせるんですね。そう瞳を向けた幻を、ジェイクはいとおしいと思う。
 俺だって同じだ。幻と恋人になり、幸せな一年を過ごしてきた。これ以上の願いなんてあるのだろうか?
 二人は暫し沈黙する。願いとは何だろう。やがてジェイクは一つ思いついたという顔をすると、目を閉じて願いを心中で口にした。
 では僕も、と幻も目を閉じる。ジェイクが何を願ったのかと問うと、幻はひみつです、とほんのり笑って見せた。
「……あ、雪」
「え?」
 二人の頭上にふわり、白い綿雪。おかしいな、とジェイクは言う。だって俺たちは、木の下にいるのに。
 『来年もまた、共に幸せな一年を』
 同じ願いを抱いた強欲な二人に、綿雪のような幸多からんことを。

「不思議な木かぁ……望んだものが手に入るかもしれないなんて、すごい事だよなぁ!」
「ていうか、どういう理屈なんだろ……不思議」
 ヨルムンガンドと衣は不思議な木の下にお祈りに。ぽつんと聳える一本の大樹を、寂しそうだというヨルムンガンド。
「でも、とにかくお祈りしよう……! 私は衣や皆と、これからもっと仲良くなれるように……!」
「……私は……」
 衣は一人でいるのが嫌いという訳ではなかった。寂しがりとも思ったことはなかった。けれど時折、何故か無性に悲しくなる。ローレットの戦いは熾烈だ。もし、もしも、誰か己に近しい人がいなくなるような事があったら? もう会えない人が出来てしまったら、どうしたらいい?
「(私はそんなの嫌。だから、これからもヨルちゃんやみんなと一緒にいたい)」
「……っと! どうだ、衣……! お願い事は出来たかぁ……!?」
「、うん。ちゃんとした、よ」
 ぴょん!
 何かが落ちてきて、思わずヨルムンガンドに掴まる衣。ぴょん、ぴょん、ぴょん、と幾つか落ちてきたそれは、二人の足元をぐるぐる回って。
「これは、」
「ゆ、雪ウサギだぁ……!! すごいなぁ衣、木から雪ウサギが降ってきたぞ……!」
 雪ウサギはしばしぴょんぴょんと跳ねていたが、やがて動きを止めてしまう。つつくと雪のふんわりした感触がする、ただの雪ウサギに戻っていた。
「……さっき、お願いするときにな? この木も寂しくないようにってお願いしたんだ……! そのお礼かなぁ……!」
 誰も、一人で寂しくない人はいないんだよ。それは木だって同じさ。
 無性に衣は悲しくなって、ヨルムンガンドをぎゅーっと抱きしめた。

「願いがかなう木、ねぇ」
 アーリアとミディーセラは二人、木をじっと見上げていた。見上げる分にはただの常緑樹に見える。けれど、願いに応える木なのだという。
 混沌には色んな「願いが叶うもの」があるけれど。叶えたい願いが多いのか、託して置きたいのか……
「欲張りよねぇ、ほーんと」
「そうですね。一つ叶えれば次の、別の欲望が増える者。……何より高く、何より深く、何もかも覆いつくすほどの願望……」
 素敵ですね、と魔女の愛し子は言った。まるで空を覆うこの木のようにも思う。ミディーセラをちらりと見ながら、私も十分欲張りなんだけど、とアーリアは心中で一人ごちた。
「ねぇミディーくん、せっかくだしお願い事でもしてみましょ! 何が落ちてくるか、気になるじゃなぁい?」
 お互いの願いは秘密で、ね?
「……ええ、ええ。折角ですし、わたしたちも」
 そして二人は黙する。黙して願う。願うことは奇しくも同じ。
 ――どうか、一緒に過ごしていけますように。
 (一緒にお酒を飲みたいから。)(それがたとえ、呪いであっても。)
 二人が目を開けて周囲を見回すと、バラが落ちていた。満開が一つ、つぼみが三つ。
「……バラ、ですね」
「バラねぇ。……知ってる? ミディーくん。バラの本数には、意味があるのよぉ」
 アーリアがその細い指で、バラを拾い上げる。開いた花びらを軽くくわえて、小首を傾げた。知っていなくても言わないわ。そんな態度で。
 ――つぼみが三つ、満開一つ、ねえ、“この事は永遠に秘密”よ。

「この木何の木気になる木」
「ですね」
 蛍と珠緒は木の下で、その複雑に生い茂った枝葉を見つめていた。はあと吐いた息は白く、もう12月なのだと実感させられる。
「日本ではこういうの、ご神木とかいうけどね」
 そう言った蛍に、珠緒が思い出すのはかつての“お役目”。神託――情報を受け取り、木の柱を通じてカミと情報交換をしていたあの日。傷と薬で歩くことも出来なかった、ただの部品だった自分――混沌への召喚で、願われる側から願う側に転じた自分。
「そうだ、せっかくだからお願いしてみましょうよ。何かが落ちてくるんでしょ?」
 蛍はつとめて明るく言うが、胸にある寂しさは珠緒には透けて見えるようだった。
 そう、蛍は故郷と繋がれるものが欲しかった。寂しいというと、少しだけ嘘になる。だって、隣には珠緒がいる。家族はいないけれど、一緒に聖夜を過ごしてくれる友人がいる。生きる目標だってある。だから寂しくなんて、……でも、……でも。
 湿っぽいかな、と笑う蛍に、いいえ、と珠緒は頭を振る。
「……桜咲に、主張する願いは特にないのですが……」
 それは今が十分だから。自分の足で歩き、選び取る事が出来る自分。混沌がそれをくれた、それだけで十分だったから。だけど、隣の蛍をなんとかして元気づけてあげられないものかと思案する。そう、ならば願うのは……
「この場でよき事を願う皆様の心に、温もりが贈られますように」
「……それが桜咲さんの願い?」
「ええ」
「皆のための願いだね」
「ええ。今の桜咲には、これが精一杯の願いでしょうか」
「そっか。……いつかは、桜咲さん自身の願いも……あいたっ」
「あら?」
 二人の頭に落ちてきたもの。それは、
「……ノート?」
「手袋、ですね」
 ………。
 二人は顔を見合わせて、笑った。この木なりに色々考えた結果なんだろう、と。

 閠は木の下にいた。彼が木の下にいるのは、珍しい事。飛行種だからかは判らないが、不思議なもの・大きなもの問わず、木にはなんとなく惹かれるものがある。
 お願い事ですか、と首を傾げる。特にいますぐにという願いがある訳ではないし、困っていることは自分で解決したいのだが……ものは試し、考えていたら何か落ちてくるのではないか、と待っていた。
「……君」
「え?」
 呼ばれて振り返ると、そこにはグレモリーがいた。地面を指差して、落ちているよ、という。何がでしょう、と見えない閠が問う。
「鳥の羽が、たくさん落ちている」
 ――慌てて己の翼を確認する閠。だが、傷一つない。
「それは何処から湧いて出たものなのだろうね」
「わ、わかりません。グレモリーさんはいつから此処に?」
「さっきだ。絵を描こうと思って」
「絵、ですか。何を書いてるんですか?」
「君たちを」
「ボクたち?」
 閠が首を傾げると、りん、と鈴が鳴る。
「そう。木の下にいる人たちを。……絵になると思ったので、描いている」
「そうですか、……確かに、いい絵になりそうですね」
「ああ。だから、君も書いている」
 閠にはその絵を見る事は出来ないが――きっととても素敵な絵になるのだろうと思った。木の下に集い、願う人々、ころりとちょっとおかしなものを落としてくる木。いかにも混沌だ、と笑う。
「ああ、そうだ。グレモリーさん」
「なんだろう」

 ――輝かんばかりの、この夜に(メリークリスマス)!

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 お疲れさまでした。
 皆さんの願い、確かに木は聞いてくれたようですよ。落ちてきたものはちょっとズレてたかもしれませんが。
 すてきな聖夜でした。書かせて下さって、ありがとうございました。
 ご参加ありがとうございました!

PAGETOP