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シナリオ詳細

ハーレイ'sアナライズ
ハーレイ'sアナライズ

完了

参加者 : 30 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●事が大きくなるまえに
『黒猫の』ショウ(p3n000005)は言った。
「今回は調査依頼だ。戦闘はない」
 ふむふむ、それで、とあなたは続きを促す。
「最近ラサの市場で、占い師が新しく店を出したんだが、これがある盗賊団の出先機関だと噂が流れてるんだよ。有望な若者をスカウトして盗賊団へ誘い込んでいるらしい。
 裏で糸を引いているといわれているのは、ハーレイ盗賊団。ひとりひとりは烏合の衆だが、リーダーの『いいとこどりの』ハーレイの号令一下、牙を向く団結力の高い盗賊団さ。以前幻想を揺るがした蠍の軍団の一派だったのだけれど、ある貴族から巨大戦車を奪ってからは消息をたっていたんだ。けれど、またやつらの名を聞くようになったということは、なにか仕掛けてくる可能性が高い。
 キミたちにはこの占い師の店へ行って、事の真偽を確かめてほしい」
 ショウは一息ついた。
「というのが建前でね。じつはこの占い師、よく当たると評判なんだ。噂は嫉妬した同業者の妨害工作かもしれないんだ。だから現時点では、おしゃべりしてくるだけで十分だよ。大山鳴動してねずみ一匹、なんてことになりかねないからね。同業者の妨害工作なら、イレギュラーズが出入りしていると広まるだけで鎮静化するだろう」
 ラサでも少しずつイレギュラーズの評判は高まっているのだ。リスクに反しておいしい仕事だ。あなたは興味本位で依頼を受けることにした。

●その店は夜、ひっそりと開店する
 重いテントの入り口を開けると、バニラを思わせる甘い香気が漂ってくる。
「いらっしゃい。どうぞこちらへ」
 ローブをすっぽりかぶった人影があなたを誘う。声や肩幅から察するに男のようだ。テントに充満している香気も、あやしいものではない様子だった。男は紫檀の丸テーブルの向こうに座し、いかにもなカードをもてあそんでいる。しっとりとした紫色のテーブルクロスが、ランタンの反射を受けてぬめりと輝いた。
 ショウはああ言っていたが、この男が盗賊団の関係者でないとは言い切れない。ここは単刀直入に行こう。うまくいけば、尻尾をつかめるかもしれない。あなたはフードをかぶった男に声をかけた。ハーレイという盗賊を知らないか、と。
「ん? ハーレイは俺だよ?」
 男はフードを跳ね上げた。アッシュブロンドの長い髪、日に焼けた肌、淡いアクアの瞳があなたを見た。
 いきなり本人かよーーー! こんなとこで何してんの!
「占い」
 見りゃわかるよ。今まで何してたんだって聞いてんだよ。
「質問があるなら落ち着いて話しな。物事はシンプル、スマート、スピーディーに、だぜ」
 おまえあの巨大戦車どうしたんだよ。
「売った」
 砲兵隊どうなったんだよ。
「帰ってもらった」
 ハーレイは背もたれに深く体を預けた。
「トロトロしてるうちに蠍のキングがおっちんじまってやることなくなったんだよなー。戦車のメンテナンスもめんどっちかったから、ばらして売り飛ばしたらこれが練達の研究者にオオウケ。おかげで左団扇で、ひまこいてるわけよ」
 ハーレイはこれみよがしにあくびをした。
「それに、まあ、いろいろ理由はあるけど、俺は殺しは好かねえ、ってことがよくわかったのさ」
 好かないという言い方が実にこの男らしかった。裏を返せば必要があれば行うということでもあり、その基準はこの男の胸先三寸で決まるのだ。
「で、今日は何を探りにきたんだ? 言っておくけど、俺は単純にひまだから占い師やってるだけで、盗賊団への勧誘なんてしてないぜ」
 言葉に詰まり、あなたは唇をかんだ。先ほどから主導権を握られている気がする。
「ま、そっちの都合は俺にはどうでもいいさ。せっかく来たんだから占わせてくれよ~。一般人相手も飽きてきたところなんだよ~。俺、イレギュラーズちゃんならロハで占っちゃるからさ~」
 どういう風の吹き回しだ。こりゃどうもこっちが捕まったみたいだぞ。この話好きのチャラチャラした男に。
「な~頼むよ~。占いに付き合ってくれよ~。そしたら俺はひまがつぶせるし、あんたはお仕事ができるし、WIN-WINじゃん? なあなあ、なあってば。占いはちゃんとやるからさ~。俺これでも根は真面目なんだよ~ほんとほんとー、マジマジー」
 そこまでいうならお手並み拝見と行こうか。当たるも八卦、当たらぬも八卦。あなたは椅子に座りハーレイと相対した。

GMコメント

みどりです。あなたのPCさんはどんな性格ですか?
下記の質問にプレイングで答えるとハーレイがざっくり性格診断します。
もしかするとPCさんの新しい側面が見えるかも。ぜひPCさんになりきって回答してみてください。どちらでもないという回答は回答1として扱いますので、あしからず。

>同行
一行目に待ち合わせタグか相手のフルネームとIDを添えて下さい。字数によっては簡単な相性占いをしてくれる可能性が無きにしも非ず。
ない場合はソロとして描写します。今回はまぜくりません。

なお、ハーレイは気に入ったオンナノコをキディちゃんと呼びます。一応オンナノコは覚悟しておいてください。彼、気が多いので。

===

【質問1】
1)会話が好きだ
2)無口なほうだ

【質問2】
1)予定は細かく立てる
2)予定は要点だけ決める

【質問3】
1)自分のやりたいこと優先
2)人に認めてもらうのが好き

【質問4】
1)短気なほう
2)のん気なほう

【質問5】
1)ぶっちゃけMVPほしい
2)特にこだわらない

【質問6】
1)旅行に行くなら天義
2)旅行に行くなら深緑

【質問7】
1)直感を大事にする
2)裏を読んでしまう

【質問8】
1)部屋がきれい
2)汚部屋気味

【質問9】
1)データに基づいて判断する
2)最終的に好き嫌いで決める

【質問10】
1)自分はリアリストだと思う
2)自分はロマンチストだと思う

【質問11】
1)人の顔を覚えるのが得意
2)人の顔を覚えるのが苦手

【質問12】
1)一度手を付けたら最後までやり遂げたい
2)できることは全部やれるだけやってみたい

===

>回答テンプレ
【1】
【2】
【3】
【4】
【5】
【6】
【7】
【8】
【9】
【10】
【11】
【12】

>回答例
【1】2
【2】1
【3】2
(以下略)

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

ハーレイって誰って人はこちらを読んでください。読まなくてもちっともかまいません。
<刻印のシャウラ>ハーレイと四十人の盗賊
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/1102

  • ハーレイ'sアナライズ完了
  • GM名赤白みどり
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年08月09日 22時35分
  • 参加人数 30/30人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 30 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(30人)

ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)
自称・旅人
ラダ・ジグリ(p3p000271)
静謐なる射手
上谷・零(p3p000277)
出張パン屋さん
リゲル=アークライト(p3p000442)
死力の聖剣
リノ・ガルシア(p3p000675)
宵歩
カイト・シャルラハ(p3p000684)
風読禽
清水 洸汰(p3p000845)
雲水不住
久遠・U・レイ(p3p001071)
特異運命座標
武器商人(p3p001107)
闇之雲
トゥエル=ナレッジ(p3p001324)
探求者
クロジンデ・エーベルヴァイン(p3p001736)
受付嬢
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
Righteous Blade
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
ジルーシャ・グレイ(p3p002246)
ヘリオトロープの黄昏
蜻蛉(p3p002599)
暁月夜
赤羽・大地(p3p004151)
彼岸に根差す
梯・芒(p3p004532)
実験的殺人者
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
さいわいの魔法
ミルヴィ=カーソン(p3p005047)
チアフルファイター
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
ペッカート・D・パッツィーア(p3p005201)
極夜
ティスル ティル(p3p006151)
風纏い
ヴォルペ(p3p007135)
満月の緋狐
ペルレ=ガリュー(p3p007180)
英雄のたまご
マナみ(p3p007192)
月の国の魔法使い
ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)
海のヒーロー
ネーヴェ(p3p007199)
うさぎのながみみ
ラナーダ・ラ・ニーニア(p3p007205)
必殺の上目遣い系観光客
鹿ノ子(p3p007279)
花紅柳緑
恋屍・愛無(p3p007296)
ラブ&ピース

リプレイ

(占ってもらうだけで逆にお賃金が貰える。実に良い依頼だねー)
 クロジンデはハーレイに眠たげな瞳を向けた。
「それでボクは何をすればいいのかな?」
「こっちの質問に答えてくれ。最後に結果を俺が出す」
「面接みたいだね。第一問は?」
「会話は好き? それとも無口なほう?」
「会話好きだねー。これでも元ローレットの受付嬢だったからー」
 一通り話を聞き終えたハーレイは机上に四枚のカードを並べた。
『外向』『五感』『情緒』『柔軟』と、それぞれに書いてある。
「これがアンタの性格傾向な。ここから言えることは、アンタは感性が豊かで人を楽しませるのが得意ってことだ」
「ほへー。そういうもん?」
 クロジンデは友人たちの顔を思い浮かべた。

「キディちゃんと呼ぶのは遠慮してくださる?」
 アルテミアの第一声はそれだった。
「あ、大丈夫。アンタ俺の好みから外れてるから」
(……これはこれで腹立ちますわね。なんとも飄々とした人物)
 とりあえず気色悪い呼び方はされないようだ。アルテミアは椅子に座った。
 話を聞いたハーレイが『内向』『五感』『思考』『決断』のカードを並べた。
「真面目と責任感が服を着て歩いてるタイプだなー。あんま面白いこと言えなくてごめんよ」
「いえ、かまいませんわ。武家貴族たる私は常にそうあれかしと思っておりますもの」
「真面目な分、他人にも厳しく接する傾向があるからそこは気をつけてな。けど味方も多いからそれは忘れないで」
「心得ましたわ」

 差し入れのタコスサンドを食べながらゴリョウの話を聞いたハーレイは、『内向』『五感』『情緒』『柔軟』のカードを並べた。
「奉仕するのが好きなんだな、アンタは。人情の細かい機微にも聡い。たまには自分を労ってやってくれな」
「ほー、そういう結果になるのか。けどまあ、どういう結果でも俺は俺だ。「そういう結果が出た」ってことを心に留めながら、その上で今後も頑張らせてもらうぜ!」
「おう、いいなその調子だぜ。前向き前向き」
「おめぇさんもまぁ色々あったみてぇだが、とりあえず敵対してねぇならよし! ってのが俺の考えだ。おめぇさんものんびりやってくれ! 鉄帝に良い温泉とかあるらしいぜ?」
「ナイスな情報ありがとよ」

 ジルーシャは問いを聞いて深く考え込んだ。
「一度手を付けたら最後までやり遂げたい、か。できることは全部やれるだけやってみたい、か」
 質問は二択。たっぷり時間をかけて出した答えを聞き、ハーレイは『内向』『五感』『情緒』『決断』のカードを出した。
「アンタはけっこうお人好し、困ってる人を見捨てられない。けど知恵が回るから問題解決の役に立ってる」
「うん。言われてみればそうかも」
「お人好しが過ぎて手に負えない仕事を押し付けられる時があるな、そこは注意な。そういうときのために横のつながりを作っておくと誰かが助けてくれるぜ」
「ヘルプの出し方は重要よね。わかるわ。抱えすぎて共倒れになったら元も子もないしね」

 打てば響くように質問に答えきった赤羽・大地は挑発的なまなざしをハーレイへ送った。
「どうヨ、ハーレイ? ……これで何か分かりそうか?」
 ハーレイは『外向』『五感』『思考』『決断』のカードを開いた。
「そうだな、アンタは計画性が高くて、ひとりで物事をやり遂げる能力を持ってる。まあ、アンタの場合はひとりじゃなくてふたりか」
 にひひとハーレイが笑った。
「ふたりが協力し合えばいい結果が生まれるんじゃねえかな」
「……ふん。なにか気をつけることは?」
「ずばり、他人との協調性。アンタは自分の能力が高いから当然他の人も同じように動いてくれると考えがちだぜ。十人十色と心得ていれば大丈夫さ」
「参考にする」

「占いとかJKの時以来かな? 混沌ではどんな占い方するのかな」
「こんな感じ」
 話を聞き終わったハーレイが『内向』『五感』『思考』『決断』のカードを芒に見せた。
「これがどうなるの?」
「これはアンタの性格傾向。考え方の癖みたいなもん。これから言えることは、アンタは「孤高の人」ってことだな」
「う」
 当たってるかも。芒は視線をそらした。
「クールに徹すことができるのがこのタイプの長所だぜ。情や甘えに流されない強さを芯に秘めている」
「ふーん」
「苦手なのは人との距離の取り方かな。あんまりべたべたする関係は得意じゃないかも。あと人間関係のストレスで爆発するから距離の取り方大事」
「たしかに、ね」

「こんな感じかな? そういえば聞いてなかったけど、どういう占い?」
「こういう占い」
 ハーレイはアレクシアの前に『内向』『五感』『情緒』『柔軟』のカードを並べた。
「これで何が分かるの?」
「良いことも悪いことも分かる。そうだなー、たとえば、アンタは目標達成が得意」
「それがどうかしたの?」
「意外とね、少ないのよ。そういうヒト。ついつい誘惑に負けてってよくある話っしょ。だから有言実行できるヒトってのは希少なのよ」
「そうなんだー」
「んで、繊細。人より傷つきやすいから、クールダウンを忘れないで」
「ありがとね。ああそうだ。もう悪いことしちゃダメだよ。殺しは好かないって言葉、信じるからね!」
「そりゃどうも」

「お、かわいいねキミ。キディちゃんまで後一歩ってところだな」
「うふふ、お返事は伏せておきましょうねぇ。ワタシも『根は真面目』なのでお仕事はしっかりしマスよぉ」
「いいねいいね。その態度、悪くないよ。じゃ、本題いこうか」
 話を聞き終え、ハーレイは美弥妃へ『内向』『五感』『情緒』『決断』のカードを見せた。
「アンタは人の悪口を言うのが嫌いなんだな。人間関係は狭く深くって感じだ」
「へぇ、そうでしたっけぇ。まあ当たらずといえども遠からずですねぇ」
「あとこつこつやる仕事が得意だな。何かトラブルがあっても粛々とこなして完成させる手合だ。パーティーに一人居ないと困る感じのヒトだな」
「あらあらぁ、ふふふ」

「へぇ占い。キディちゃんじゃなくても占ってくれんの? 太っ腹だな」
 ペッカートの軽口を聞いたハーレイは会話をして、『外向』『五感』『思考』『決断』のカードを見せた。
「アンタは堅実で誠実」
「……いや、それはないわ」
「な、ところがある」
「その言い方卑怯だわー」
「普段の掃除はしないけど大掃除になると張り切るタイプ」
「あー、わかる。非日常感っていうか、わくわくするよな」
「イベントとか好きだろ」
「好きだねー、楽しいことは見逃さない」
「長所はやなことがあってもすぐ立ち直るメンタルの強さ」
「ほうほう」
「短所はすぐキレるところ」
「う、うーん」
「ま、そういう傾向があるって覚えとけば万事うまく行くさ」

「話には聞いてたけど、ホントに良いとこ取りというかなんというか。要領良いんだね。アンタの敵にはなりたくないなー。なんかいい感じにやり過ごされちゃいそう。それで、結果はどんな感じ?」
 ハーレイはティスルへ『外向』『五感』『情緒』『柔軟』のカードを並べた。
「まず、アンタはわりとお調子者だ」
「なにそれぇ!」
「よく言えば場の空気を読むのが得意。それにテンションあげてくヒトがいないとでっかいことはできないもんだぜ」
「うーん……」
「それから人と仲良くなるのが得意だな。いっしょにいるとほっこりさせられる、これは天性のもの」
「そっかー。で、結果は全部? 次の出方次第じゃお縄にしてやるから、忘れないでね」

 ペルレはこれならワタシにもできると意気込んでいた。
「いい結果で景気づけです~!」
「うんうん、フレッシュでいいね。それじゃアンタの可能性がどっちを向いてるか見てみよう」
 話を聞いたハーレイはペルレに『内向』『直感』『情緒』『決断』のカードを開いた。
「アンタは感受性が豊かなんだな。しかもそれを人の役に立てるだけの知恵も持ってる。人のサポートをさせると抜群にうまいから自然と頼りにされることが多いと思うぜ」
「へえー、そうなんですね~」
「時には一人になってゆっくりとリラックスすることも大切。明日への活力が湧いてくるぜ」
「英気を養う、ですね~。知ってます~!」

「キディちゃん呼ばわりはするなよ? ちっちゃくても成人してるんだぞこのやろーばかやろー。あたしはマナみだ。もしふざけた呼び方しやがったら顎が割れると思え」
「そいつはカンベン。安心しなってキディちゃんってガラじゃねえよ。じゃ、お話聞かせていただけますかー」
「なんか馬鹿にしてるだろ」
「んなことないよー」
 話を聞き終えたハーレイはマナみの前に『内向』『直感』『情緒』『柔軟』のカードを見せた。
「アンタ、芸術家に向いてるな。オンリーワンを追い求める理想家ってところだ。現実とのギャップに苦しんだりもするけど、そういうときのために信用できる友達を作っておくといい」
「そ、それはそれで大変じゃないか?」

「占いって初めてだぜ、わくわくするな! へっへー、オイラのことだからきっとすげー勇敢でかっけーって結果になるだろうな!」
「お。オニーサン初めてかい。占い甲斐があるね、それじゃ本題いってみよー」
 12の質問に答え終わったワモンの前に、ハーレイは『内向』『直感』『情緒』『柔軟』のカードを並べた。
「アンタは金とか名誉とかいった物質的なもんには執着が薄いな。それより誰にも真似できない自分だけの道を行くのが好きだぜ。人助けも大好きだ。ヒーローだな」
「おおっ、ヒーロー! やっぱりオイラってそういうのが向いてんだな!」
「その分逆境も多いぜ。理解者の少なさに苦しみそうだ。気分転換のスキルをあげとくと良いぜ」

「お、かわいい服着てるね。どこ産?」
「え、これ、ですか? 故郷の、もので、…はい」
「よく似合ってるよ。かわいい子がかわいいカッコしてんのはいいね」
「ありがとう…ございます…。おはずかしい…」
 とは言うものの、初めての占いの緊張がほぐれたようだ。ネーヴェは大きな兎耳をぴこぴこと動かし、質問に答える。
 最後にハーレイは『内向』『直感』『情緒』『決断』とカードを開いた。
「これから言えるのは、アンタは自分の直感やひらめきを信じて行動したほうがいいってことだな」
「それって、好き嫌いで、決めて良いって、ことですか?」
「そのとおり。感受性が豊かだから自分の感性を大事にするといい結果につながる」
「…へえ…」

「キディちゃん呼びはしてくれないの?」
 ハーレイは苦笑いした。
「ほんとにクールビューティーだったらワンチャンあったかな」
「あ、それどういう意味! 説明を求めます!」
「はい、占い始めようかー」
 話を聞いたハーレイがラナーダへ出したのは『内向』『直感』『情緒』『決断』のカード。
「こ、このワタシが内向型」
「でも決断力あるから計画性は高いぜ。理性的ともいえる。そうだな、総じて地に足のついたロマンチストってところだな。高い理想を掲げて、そこへむけて着実に努力することができる」
「考えたこともなかった」
「それもまたアンタの一面ってこと。観光は楽しい?」
「ええ、とっても!」
「そのうちやりたいこと見つかるさ」

「キディってどういう意味ッスか?」
 と、鹿ノ子は聞いた。
「守ろうと差し伸べた手に爪を立てるような、そういうイイ女だな。なかなかいないんだわ、これが」
「ハーレイさんけっこう変わった趣味ッスね」
「よく言われる」
 こほんと咳払いをしたハーレイは話を聞き終えて『外向』『五感』『情緒』『柔軟』のカードを差し出した。
「これがどうなるッスか?」
「好奇心旺盛で遊ぶのが大好きって結果。……まんまだな」
「まんまッスね」
「でもそのための努力は惜しまないタイプだな。馬ニンジンじゃないけど、楽しいことが待ってるならどんな苦労もいとわないところがある」
「あ、それちょっとわかるッス。やっぱ目標ないと張り合いないッスからね」

「時に君はギルドと敵対していたと聞いているが。君は食べてもイイ人類か?」
 ハーレイは真面目な顔をして愛無を見つめた。
「まー、アンタなら食べられてもいいかな」
「ふっ、冗談だ。小粋なじょーくを会話の端々に挟む。それが人間という物だろう。始めてくれ」
 質問を終えたハーレイは『外向』『直感』『思考』『決断』のカードを並べた。
「不屈のリーダーってところだな」
「リーダー、か。馴染みの薄い言葉だが、どういう意味かね」
「人を引きつける天性の魅力だな。アンタには人を動かす力がある」
「ほう、そうか。ところでラサで話題の「人身売買」について、何か知らないかね?」
「そっちは高いぜ」
「そうか、今回は諦めるとしよう」

「お、いい女だね。俺のキディちゃんリストに加えておこう」
「殴ってもよろしくて?」
 ヘイゼルは椅子へ座ると淡々と質問へ答えた。
 ハーレイは『内向』『五感』『思考』『柔軟』のカードを順に開いた。
「アンタは同じ道でも危険やスリルがある方へベットしたがるタイプだな」
「退屈は好きませんので」
「それから手先が器用。装備の扱いなんかすぐ習熟しちまう。あとはー、誰に対しても平等に接する傾向にある。人間関係のトラブルとは縁がないぜ。というか、アンタの場合は煙に巻いちまうんだろうけど」
「あまり興味をそそられないのは確かです」
「ちょっと飽きっぽいところもあるな」
「承知してます。それも含めて私ですから」

「盗賊廃業は結構なことだが、なんでそこで占い師なんだ」
「ノンノン「休業中」。占い師はテクさえ知ってりゃ誰でもなれるもんよ。オニーサンもやってみる?」
 ラダへそう答えたハーレイは十二の質問をして、『内向』『直感』『情緒』『柔軟』のカードを広げた。
「アンタは意外と夢見がちなところがあるな。んで、行動的な相手と相性がいい。記念日とか大切にしたほうがいいぜ。特に大切な相手には。あまり金かけた豪華なもんを渡すと不審がられるから、ちょっとしたもんをちょいちょい渡すのがコツね」
「なるほど。で、サソリの一件以降、ラサの方はどうだい。最近また変な話を聞くようにもなってきた」
「表向きは穏やかさ、まだ、ね」

「駄賃代わりにフランスパンいる? ほれ」
「うまそー。ちょっと待って、アヒージョ作るわ」
 ハーレイはフランスパンをナイフで二つに切り、ランプで軽く炙った。半分を零へ渡す。
「おお、マッシュルームのアヒージョ美味い」
「だろー、じゃ、本題」
 アヒージョをつつきながら話を聞いたハーレイは『外向』『五感』『情緒』『決断』とカードを開いた。
「アンタ世話好きだろ」
「うっ」
「人の世話をして喜ばれると弱いな?」
「う、うん、まあ、商売の基本だから」
「んで義理堅いね。このフランスパンがその証拠」
「んー? そっかー? 普通だろー」
「その普通ができないやつが多いのさ、特にラサではな。アンタ小売業向いてるよ、がんばりな」

「自分を客観的に見つめ直す良い機会かもしれない。是非お願い致します!」
「そう固くならんと気楽にいこうぜ。普段はなんて言われてる?」
「面白みのない真面目人間かも。頑固者ともよく言われます」
「ふんふん、それじゃ十二の質問いってみようかー」
 ハーレイはリゲルの前へ『内向』『五感』『思考』『決断』のカードを置いた。
「うん、真面目人間だな!」
「は、ははは……」
「真面目なのは美点だぜ? 特にアンタはかっちりしてるから、約束をちゃんと守る。そういった小さなことが積み重なって大きな信頼へ変わっていくんだ。そんでもって集中力も高いな。やると決めたら脇目も振らずにやりとおせる」
「そうですか。そうだといいです」

「あらあら、中々ハンサムだわ、遊び相手になら丁度いいって感じ? うふふ、どんなステキなことを占ってくれるのかしら、占い師さん?」
「ありがとよ。俺もオネーサンみたいな人は好きだぜ」
 話を聞き終えたハーレイは『内向』『直感』『情緒』『柔軟』のカードをリノに見えるよう並べた。
「アンタは優しい人だな。困ってる人の話を聞いちゃうタイプだ」
「酒場やってるとどうしても、ね」
「それから、自分だけの物差しを持ってるな。それを大切にしているけど、人の言うことも取り入れる柔軟性がある」
「ふふっ。なんだか褒められた気分。楽しい時間だったわ、ありがと。私、顔の良い人ってあんまり殺したくない主義なの。敵に回らないでね?」

「占いか。俺のお袋も得意だぜ! 天気と航海のことなら任せとけってな! そのせいか俺の勘も天気に関してはよく当たるんだ」
「そりゃ頼もしいな、もし一緒する機会があったらよろしく頼むぜ」
 ハーレイはカイトの話を聞き、『外向』『直感』『情緒』『柔軟』とカードを開いた。
「アンタは楽観的で自然体。その性格をみんなから愛されるタイプだぜ」
「やっぱそうなのかー」
「ただちょっと飽きっぽいところがあるかな。手を付けた物事が中途半端にならないように、応援してくれる友だちがいるといいな。なにせハートの熱量で動くのがアンタだからな」
「ハートの熱量か。熱い男ってことだな俺は!」
「そうそう、エネルギー充填して明日もガンバ」

「ほうほう、こりゃちょっと意外な結果だなあ」
 ハーレイは洸汰の答えを聞いて『内向』『五感』『情緒』『柔軟』のカードを見せた。
「平和主義者、とな。どう? 心当たりある?」
「意味もねえケンカとかドロドロした争いは嫌いだぜ? オレが好きなのは冒険!」
「たしかに平和主義者だな。未知の探検に胸踊らせる探検家ってところか。かといって人に自分の価値観を押し付けることもしないとでてる。胸に希望、ポッケに勇気って感じだな」
「へへっ、ついでにリュックにロマンってな!」
「意外とメンタル弱いところがあるから、長期計画を立てる時は相談役を見つけるといいぜ」
「えっ、メンタル弱いのオレ!? うそでぇ! 意外!」
「だろ?」

「で…どうかなあ?」
「うんうん、わかってきたぜ、アンタのこと」
 ハーレイはレイに見えるよう『外向』『直感』『情緒』『柔軟』のカードを並べた。
「それで…私ってこれから友達できそう?」
「できるできる。カードによると、アンタは枠にとらわれない前向きな自分を隠し持ってる。あと必要なのは勇気と関係を維持する地道な努力かなー」
「地道な努力…」
「仲良くなるのって段階踏むじゃん? 顔見知りから始まって、気になる人に変わって、相手それぞれ個別の感情を持つようになって、うまくいけば大親友になったり、恋人になれたり、そうなるにはやっぱり自分の存在感をアピールしていく努力が必要だよねって話」
「努力…がんばるね…うん」

「どうですか?! 私の結果は! いい結果は出るのですか?」
「いいかどうかはオネーサンしだい」
 トゥレルの話を聞いたハーレイは『外向』『五感』『情緒』『決断』とカードを開いた。
「物覚えのいい気配り上手だとさ。アンタ科学者なんだろ、よかったな」
「えへへっ、納得の結果です!」
「好奇心も強くて、興味を惹かれたものには探求のかぎりを尽くすようだな。だからって練達の連中みたいに一線は超えるなよ?」
「うーん、それはちょっと保証しかねますねー。だって気になったことはトコトン追求しないともったいないじゃないですか!」
「あはは、元気でいいな。探究心の源はそれか」
「はいっ、世界の神秘を知ることが私の目標です!」

「やァいいとこどりの旦那! 元気してたかい?」
「あ、覚えがあるぞ。あの村でキディちゃんと一緒に俺を煽った武器商人じゃねえか!」
「楽しそうだねえ麗しの銀の君。おにーさん妬けちゃうな」
「そんなところで妬かれても困るわ。俺が興味あるのはキディちゃんのほう」
「つれないねぇ。我(アタシ)のコレクションからいいとこどりの旦那にぴったりな武器(コ)を紹介してもいいんだよぅ?」
「うーん、それはちょっと興味がある」
「なんだいなんだい二人で盛り上がっちゃって。おにーさん蚊帳の外じゃないか、帰っちゃうぞ」
「ああ、悪い悪い。それじゃ、本題はいろっか」
 ハーレイは二人から聞き取った話をもとにカードを広げた。
 武器商人は『外向』『五感』『思考』『柔軟』。
 ヴォルペは『外向』『五感』『思考』『決断』。
「一枚違うだけじゃないか。手抜きかい? こんなんでおにーさんが当てられるのかな」
「いやいや、真面目にやった結果ですぜ。ヴォルペは意地っ張りな騎士。武器商人は火遊び好きの行動派だ」
「火遊び……」
 ヴォルペが機嫌悪そうに武器商人を睨んだ。
「ヒヒヒ、ただの占い結果じゃないか。もしかして真に受けてるのかい赤狐の君」
「べーつーにー?」
 ヴォルペが柳眉を寄せる様に、ハーレイは喉を鳴らして笑った。
「二人の相性はいい、といいたいけど、ぶっちゃけフツー。良くもなるし悪くもなる。それはこれからの二人次第。どう転ぶか楽しみにしてるぜ」

 ミルヴィはとまどっていた。ここには諜報のバイトできたのだ。きたはずなのだ、が。
(みんなホントに占いしてるだけじゃん。やってみよっかなー……でも一人だと寂しい、あっ)
 ミルヴィはたおやかな立ち姿に駆け寄った。
「そこのステキなお姉さん! 一緒に占いしませんかっ?」
 声をかけられたその人はゆるゆると振り返った。とろりと蜜のような笑みが溢れる。彼女の持つアーティファクトを目にしたミルヴィはぴんときた。
「お姉さんもイレギュラーズなんだ、これも何かの縁だしお友達になりましょっ」
「あら…嬉しいわ。こちらこそ、うちなんかで良かったら…喜んで」
 差し出されたミルヴィの手をとって二人はテントをくぐった。
「ほな、占いのお兄さん…よろしゅうたのんます」
「これはまたタイプの違う美人が二人。いいねえ、ちんけな住処も華やぐぜ。じゃ、話を聞こうか!」
 質問を終えたハーレイは、蜻蛉とミルヴィへカードを開いた。
 蜻蛉は『内向』『直感』『情緒』『決断』。
 ミルヴィは『外向』『五感』『情緒』『決断』。
「蜻蛉は物静かな情熱家で、ミルヴィは前向きな献身家だな。相性は普通だけど、友達として付き合うって前提なら最高」
「さ、最高!? ほんと? ほんとだったらうれしい……!」
「ふふふ…お兄さんも上手やねえ」
「二人とも情緒的かつ理性的だから、噛み合わない部分をうまく埋めていくことができるぜ」
「なんやて。ふふ…うれしいなあ」
「はいっ」

 店じまいをしながらハーレイは思った。
(キディちゃん来なかったなあ、ま、そういう日もあらぁな)
 ランタンを消すと、すべてが闇に包まれた。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

ハーレイの占いにお付き合いいただきありがとうございました。書き方はいろいろあったんですが、今回は占い結果をメインに作成しました。楽しんでいただけますよう。
ちなみに私は『外向』『五感』『思考』『柔軟』で、サプライズが大好きらしいです。サプライズなあー、ものによるよなあー。フラッシュモブとかされたらふつうにフリーズする自信ある。

さて、称号「目指すはヒーロー」をワモンさんへお送りしています。ご査収ください。

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