PandoraPartyProject

ギルドスレッド

星詠みの塔

【RP】墨節木の庭【塔外部】

庭とは名ばかりの、塔を囲むように森が切り拓かれた空き地。
運動場程度の大きさがあり、魔術の試し打ちなどをするのに使える。

また、森の方へ一本の獣道が伸びている。
健康な人間の足であれば、丸一日この獣道を辿れば、最寄りの人里にたどり着けるだろう。

塔の入り口の傍らにぽつんと植えてある節くれだった木が、ここに居る者を見守っている。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
おお、やっと着いた!
(バイザーを被った少年がひとり、森の獣道からひょっこり現れた)
歩いても歩いても着かないから、幻なのかと思った。
改めて見ると本当でかい家だなー。
(感嘆を込めて塔を見上げている)
(バイザーだけでは隠し通せぬ異形の少年が獣道の先に現れた時、
塔の主は動きにくそうなローブの袖をくくって、節くれだった木に向かい合っていた。
普段は木々と獣のざわめく音しか聞こえぬ庭に、まだ幼さの残る少年の声は良く響く)
(塔の主、魔導士風の長身の幻想種が振り返った)

!? なん……、い、いや、"旅人"、か?

(相手の姿を目にした瞬間、警戒で体が硬直し、すぐに相手が人の言葉を発していたのを思い出す)

……おーい! 誰だお前は! 何か用か!

(逡巡した後に、大声で客人に呼びかけた)
えっ!あっ!!
(よく通る、力強い声。塔ばかり見上げていた少年はここでようやっと人がいることに気付いた)
(ビシリと音が聞こえそうな勢いで固まって、数瞬後)

ご、ごめんなさい!この家に気を取られてて、気付かなくて!
俺はラズワルド=ディーセム、旅人だ……です!
この世界に来て、いろんなところを見て回り始めたところで、この辺通りかかったところで、この家を見付けて……!!
とにかく俺、敵じゃないです!はい!!

(勢いよく両手を挙げて、同じ勢いで敵意がないとアピールする)
(なんとなく、敬語で話さなきゃいけない気がした)
(慌てた様子で名乗る少年……のように見えるシルエットからは、少なくとも敵意や悪意は感じなかった)
(息を吐いて、少年の方に歩いて行く)
(幻想種の内でも長身な部類に入る魔導士風の男は、十分に少年に近づいてから口を開くだろう)

……ここが何の場所かも知らずに来たのか。物好きな奴だ。
普通の足なら、最寄りの人里から丸一日はかかるぞ。

(言葉は威圧的でぶっきらぼうだが、口調は穏やかだった)
(穏やかな口調にアピールが認められたことを悟り、ホッとした様子で両手を下ろす)

そう、今まで見たことないくらい大きい家だったから。
間近で見たらどれくらいの大きさになるのかなって、どんな家なのかなって思ったら、気になって。

(興味津々と云った様子で口元を緩ませて)

大丈夫です、ちゃんとご飯は途中で食べてましたから!

(と言った途端に、腹の虫が自己主張を始めてしまい、気まずそうに)

……だ、大丈夫ですっ!
家、兼、仕事場だ。
主に魔術のために天体の研究と観測を行う施設。"星詠みの塔"と呼んでいる。
(少年の言葉を訂正するように)

ディーセム、だったか。まあ、折角来たのならゆっくり……
(そこで、くるくると鳴る腹の虫。呆れたように少年を見やり)
……ちょっと待ってろ。
(と、塔の入り口近くにあるベンチを示して、自分は足早に塔の中に)
(訂正を受けて、言葉に畏敬が混じる)
……じゃあ、おにいさんは魔法使いなんだ、ですね!
つまり、魔法使えるんだ!!
(凄い、と呟いて見上げる)

で、この建物はおにいさんの……えーと、ラボ、研究室みたいなものなんですね。
"星詠みの塔"。そっか、これが塔……綺麗な名前だなぁ。

……う、うぅ~~、すみま、せん~~。
(お腹を抱えて申し訳なさそうに)
やっぱり足りなかったのかな、意識したら急に……!!
(よたよたとベンチに腰かけて大人しく青年を待つことにした)
ああ、この世界では魔術師など珍しくはないがな。
(と、苦笑しつつ塔に入り、少ししていくつかの物を携えて戻ってくる)

すまん、甘味しかなかった。甘いものは好きか?
(焼き菓子の入ったバスケット、良く冷えたレモネードが入ったピッチャー、木製のコップ。
 それらをベンチの空いている場所に置いて)

まあ、森の中をずっと歩いていれば、どんなに食いだめしていても腹は減るだろうさ。
……というかお前、帰りの分の食料はあるのか?
でも、俺の世界だと魔法使いはお伽噺にしか出てこないから、俺からしたら魔法使えるのは凄いことだし、尊敬する、ですよ。
それにしても、そんな凄い人たちがこの世界にはたくさんいるんですね。
そっかー、やっぱり違う世界なんだなー……。
(腕を組んで、ううんと唸りながら空を見上げる。
今更後追いで実感が湧いてきた様子で、空は同じなのになぁ、と呟いて)

甘いもの!わあああ、ありがとう、ございます!
好きです、むしろ辛いのは苦手だから凄く有難い、です!
(余程お腹が空いていたのだろう、声のトーンが喜色を帯び、元気なく萎れていた翅がピンと広がった)
でも、いいんですか、お兄さんのですよね?!
(はっと気付くと焼き菓子とギルバートさんを交互に見て)

ん、帰りの分、ですか?
そこら辺は抜かりなく!途中で確保出来るから大丈夫!
味見もしたからバッチリ、です!
(ぐっと拳を作って得意気に笑う。弱冠不安が残るのは何故だろうか)
……ふうむ? そうか。そこまで言われれば悪い気はしないな。
(尊敬する、と言われまんざらでもなさそうにして)
だが、そういう事なら俺もお前たちウォーカーが羨ましいぞ? 異世界の空と混沌の空、2つの空を見る事ができるのだから。
……ほんっとうに、羨ましいからな。
(間を置いて、しみじみと)

ああ、菓子の方は遠慮するな。備蓄はまだある。
お前一人が食べたところでどうってことはない。

……うん? 来る途中で果実の木でも見つけたか?
(人里に続く一本道にそんな木があったろうかと思いつつ、自信ありげなディーセムに首を傾げる)
異世界の、空?
(首を傾げて空を見上げる。雲ひとつ無い蒼穹を鳥が一羽横切っていく。遠くに見えるのは空中庭園だろうか)
そういえば、そうですね。ここの空は元いたところとはまた違う色合いだ。
おにいさんは空が好きなんですね。
(空からギルバートさんへと向き直る)

じゃ、じゃあ!改めまして!いただきます!
(感謝の祈りを簡単に済ませて、まずは焼き菓子へと手を伸ばす。一口かじりついて)
っ、おいしい…………っ!顎に!ダイレクトに!甘みが!
(じーん、という書き文字が見えそうな位に感激している。幸せそうな表情だ)

いえいえ!果実はあるにはあったんですけどちょっと小さすぎて。
でもその代わり、美味しい樹液の出る木があったんです!
樹液があれば俺のギフトで食事兼飲み物に出来るから、街まで充分持つしオッケーかなって!
(こめかみを掻きながら答えた内容は、非常に楽観的というかギリギリを攻めている)
ふむ、……色合いも違うか。ならば星の位置も違うのだろうな。
(釣られるように空を見上げる。太陽の光にさえぎられて肉眼では見えないが、昼の中天には双頭鷲座を始めとした星々が輝いているのがわかった)
うむ、満天の星が広がった良い空だ。(と満足げに目を細める)
星の観測をする塔に住んでいるからな。空……、というか星が好きでなければ詐欺だろう。

それにしても良い食べっぷりだな。
(大層おいしそうに焼き菓子を頬張るディーセムを見て、表情を緩ませつつ)
樹液…………? ああ、虫だからか。なるほど、らしいギフトだな。
まあ、木なら街道沿いにもあるから飢え死にはしないだろうが……。
もちろん!だから最初はいつもの空、いつもの星がなくて落ち着かなかったです。
今は慣れてきたからか、この青い空もいいなぁって思います。
(滲んだわずかな郷愁をはらいのけて)
あ、そっか、そうですよね!
あの、覚えてる限りでよかったら俺がいた世界の空……というか星の図、描きましょうか?

(頬張る手を止めると、レモネードで口を潤してしみじみと)
前の世界で天然の甘味って凄く貴重で……普段食べるものって言ったら味気ない合成物ばかりだったんで。
こういう手作りのものなんてほとんどなかったんですよね。
こっちの世界に来てよかったって思うことの一つがこれです。
(回想から戻ってくると笑み崩れて)

ギフトってその人に合わせて付与されるみたいですね。
俺の場合、前の世界だともうちょっと何か食べないともたなかったんですけど、こっちに来てから更に極限状態になっても大丈夫になったというか、何というか……。

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM