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ギルドスレッド

はぐるま王国

【誰でも】人形の姫君は、社交の世界に躍り出る

『儚き花の』はぐるま姫。
イレギュラーズとして招待を受けたとある社交の場において賜った称号。
全長40cmほどの体躯を活かし、煌めく宝石の瞳によって生み出される上目遣いが
その場の貴族に受け、斯くなる称号を賜るに至ったのでした。

いつかの社交の場における詳細な振る舞いはさておいて。
依頼によっていくつか生まれた貴族の縁か、人形の姫君は
イレギュラーズという立場もあり、偶に幻想の小さな社交の場に招かれるようになっておりました。

並べられたテーブル上の料理を覗くにも苦労する小躯のお人形は
専属の人形師を付添人に、てくてくと社交界が人波の足元を歩き回ります。

「イレギュラーズ」という立場が、招待された最大の要因であるならば。
あるいは、今日この小さな社交の場において
見知った、あるいはまだ見ぬ誰かと出会うこともあるのでしょうか――。


【概要】
とある貴族の邸宅、小さな社交会場を舞台に
1対1でのRPを行うスレ。
先着一名。
知り合い、通りすがり、どなたでもご遠慮なく。

【期間】
合計30〜40レス程度を目安に。

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(肩肘張った権威者から、型破りなほどに気さくな者。張り付けた紳士的な笑顔の裏に、策謀巡らす者まで)
(社交の場は良くも悪くも、一癖二癖揃った人物の跋扈する場です。)
(見知らぬ価値観との遭遇は好奇心がこれでもかと満たされ、楽しくもあるけれど……アクの強いものに浸っていては、少し疲れてきてしまうのもまた道理。)

……ん、ん。
(というわけで。一休みがてら、お料理をつまもうと思ったお姫様ですが)
(なにしろこの体躯、背伸びをすれどもすれども、視線はテーブルのお膝元。)

ねえ、エリオット。少し、抱っこしてもらっても……。
(同行してもらった、彼女の関係者たる人形師の少年にお願いしようと思ったところ)
……あら。
(姿が、見当たりません。)

……困ったわ。いつの間にかはぐれてしまったのかしら。
(きりり、きりり。歯車の音を立てながら、低い視点が会場を彷徨います)
(……華美な服装に着飾った人々に遮られ、お姫様の視点では、とうてい「見渡す」とはゆかず)
(視線と共に、小さなからだが、テーブルの周囲を彷徨うばかりでございました。)
(ふと。そのお姫様に気づく少女が1人。)

....ぁ。

(声をかけようとします。が、人見知りなために、ギフトを使って声をかけることにしました。)


(近くを金色の蝶が飛び交い、彷徨う。あなたに、声が届きますように。)
(その蝶が止まることを許したならば。きっと聞こえてくるはず。)

(「_______大丈夫ですか?自分でよければ。お手伝いしますよ」、と。)
――?
(疑問符と共に、胸のうちの歯車がきりりと音を立てたのも、無理はありません)
(社交会場に紛れ込む、見たこともない蝶。はじめは単に、その綺麗な金色に目を奪われていましたけれど。)
(二度目の驚きは、その蝶が額に留まった時に聞こえてきた声によって、もたらされました。)

……まあ? この声は、どなた?
(なにしろ混沌において、たくさんの不思議を目にしてきたお姫様です)
(すぐさま「誰かの能力なのだろう」と直感して)
(宝石の瞳が、今度は蝶の主たる者を求めて、視線を彷徨わせ始めました。)
……!!
(戸惑うことなく、受け入れてくれたこと。)
(それは、少女にとって、とても嬉しいことでした。)

……自分、です。
(同じように、金の蝶を羽ばたかせながら。)
(「ここにいます」、「ありがとう」という思いをのせた蝶と共に。その少女は、現れました。)

……ボクが、その蝶。飛ばす、しました。
(少し、緊張した面持ちで、声色で。少女は声を発しました。)
……まあ。これはこれは、御機嫌よう。
金色の蝶だなんて初めて見たから、少しびっくりしてしまったわ。
けれど、ええ。とっても綺麗ね?

(現れた少女を見上げて、すぐにお姫様の表情は柔らかな笑顔に変じました。)
(どこか辿々しいような言葉は、混沌に来たばかりの頃の自分を思い出すようで)
(こころのうちに、親近感のようなものを覚えもしたのでしょう。)

それから、初めまして、ね。わたし、はぐるま姫よ。
(スカートの両裾をつまんで、一礼。口調こそ、いささか気安いですけれど)
(場にふさわしい優雅な所作は、懸命に学んできた「礼儀作法」のひとつです。)
ねえ、あなた。もしかして、イレギュラーズの……わたし達の、仲間かしら?
虫嫌い、な、人。いるから。
気に入ってもらえて、嬉しい。
(どこか安心したように微笑み、そして歩み寄りました。)

はぐるま姫、さん。はじめまして。
(素敵な名前だな、とでも言いたげに目を細めて。)

ボクは、アイラです。
(同じように礼を返す。少し不器用な、不格好なお辞儀でした。)

....!!うん、そうです。
自分も、イレギュラーズ。
(仲間を見つけたことが嬉しいのか、少女はきらきらと瞳を輝かせました。)
アイラね。よろしくお願いするわ。
握手するには、背丈が足りなくてごめんなさいね?
(自分の体格をもって、すこし冗談めかして言ってみせるのでした。)

そうね……。社交の場だと、すこし蝶に驚いてしまうひともいるのかしら。
けれども、ええ。ここは混沌だもの。意外とどうにかなると思うわ。
お人形のわたしですら、受け入れられているのだもの。
(なにせ命を得たとはいえ、正真正銘の「お人形」だった存在です。)
(その点は、自信を持って言い切ってみせたのでした。)
それじゃあ、アイラも今日は招待されてきたのね?
こういう場は、初めて?
ボクが、しゃがむ、すれば。
握手なんて、いくらでも。
(くすくすと、安心したように笑ってしゃがみました。)
(そして、姫からしたら大きいであろう手を差し出しました。)

混沌。……うん、そうだ、ね。
はぐるま姫さん、お人形さん……?
(ふと、昔自信が持っていた人形を思い浮かべました。)
(もしこちらに来ていたら、このようになっていたのかもしれない。)
(少女はあなたの命あることに、幸せを感じたのでした。)

はい。ボクも、招待される、しました。
はじめて。(大きく頷いて)
だから、どきどきする、します。
(家族は来たことがあったのでしょう、少し憧れも混じった瞳で周囲を見渡しました。)
ありがとう。アイラは、優しいひとなのね。
(もちろん、差し出された手を否む理由など、あろうはずもなく)
(白いちいさな手で、アイラの指を握るように、「ちいさな」握手を交わすのでした。)

そう、そうなのね。
ならわたし、少しはアイラに教えられること、あるかもしれないわ。
(さてさて。先ほどまで困っていたというのに、このお姫様)
(なまじ知識や感性が育ったせいでしょうか。)
(初々しい様子のアイラに対し、少しばかり世話を焼きたがり始めたのです。)
わたしが力になれることがあるなら、何でも言って頂戴?
以前に見たひとの顔もあるもの。ちょっとぐらいなら、案内だって出来るはずだわ。
優しい....?
自分は、はぐるま姫さんと、仲良くなりたいから。
そう思ってもらえるのは、嬉しい。
(可愛らしい手だなぁ、とほっこりしながら、小さな手をそっと握りました。)

....!!ほんと....?!
(しかしこの少女。世間知らずもいいところ、お姫様にたよろうとします。)
わぁ、助かる、します。
でも、ボク。今は困る、してないです。
だから、ありがとうです、はぐるま姫さん。
(首を横に振って、でも嬉しそうに微笑みました。)
そう……残念だけれど、仕方ないわね。
……あっ。
(さて。もともとを辿ってみると、実のところ、困るしてるのはお姫様の方でした。)
(あたらしい出会いのために、すっかり忘れていましたけれど……。)

……ねえ、アイラ。
ああ言った矢先に申し訳ないのだけれど……実はわたし、テーブルに手が届かなくって。
不躾なお願いとはわかっているのだけれど。少し、抱っこしてもらってもいいかしら?
(友好的で、媚びる必要なんてない相手なのですけれど)
(社交の場における癖か、はたまた体躯ゆえ自然にそうなってしまうだけなのか。)
(甘えるような上目遣いをまじえて、頼みごとをするのでした。)
ふむ、ふむ。
気にすること、ない。
ボクに、まかせて?

(なるほど、とお姫様の小柄な身体を見つめて)
(少女は受け入れるように腕を広げました)
ありがとう、アイラ。
……小さなからだは、こういうときに不便だから。
(広げた腕に、自分のからだをすっぽり収めて、身を任せました。)
(幸いと言うべきか、ここは混沌、取り皿自体は「ちいさな」客人向けのものがテーブル上にも用意されています)
……給仕さんに、台を用意してもらうよう頼まなきゃね?
(ただ、あまりそういうお客さんを招き慣れてないからか、ちょっぴり詰めが甘かったみたいです。)
でも、見える景色、ちがうのは。
羨ましいって、思う。
(すんなりと立ち上がると、テーブルに近づきました。)

ボクがいるとき、なら。
いつでも、手伝う、よ?
(任せて、とでも言いたげに。)
(胸を張って、微笑みました。)
おんなじように、わたしだってみんなの景色が気になるわ?
……収穫祭には、みんなと同じ大きさになってみてもいいかもしれないわね。
(自由自在に姿を変えられるという収穫祭を想い、くすりと微笑をひとつ。)
(抱っこされながらの姿勢には慣れきっているようで、不便そうな様子もなく幾つかのお菓子をお皿の上へ。)
ありがとう、アイラ。
もしかしたら今後も、どこかでお力を借りるかもしれないわね?
わたし、幻想や海洋のあちこちを見て回っていることが多いから。
(そういえば。イレギュラーズとなれば、気になる点がひとつ)
……アイラは、混沌の出かしら。それとも、他の世界から?
へぇ、収穫祭?
そんなのが、ある、するんです、ね。
(初めて聞く言葉にときめきながら、自身も食べ物をお皿にのせました。)

ふふ、どういたしまして。
ふむ、お仕事、かな?
ボクはまだ、いったこと、ない、けど。

ん、と。ボクは他の世界、ですね。
旅人、です。
ええ、ええ。
何日かの間だけ、自分の好きな姿になれるの。
からだの大きさ、形だって変えられるのよ?
(収穫祭を知らないということは……なるほど、彼女もまた旅人ということでした。)

そう。じゃあわたしたち、お仲間ね。
見ての通り、わたしも旅人。
こちらへ来る前は、喋ることもできなかったけれどね?
(見ての通り……かどうかは、さてはて。多様な種族のいる混沌では、そうとも言い切れないのですけれど。)

……あ。もう下ろしてもらって大丈夫よ。ありがとう、アイラ。
わぁ……それは、すごいね?
好きな姿になれる、なんて。楽しそう。
(楽しそうに表情を輝かせて、笑いかけました。)

ふふ、お仲間。
そっか、お人形さん、だったんだっけ?
(ここにいる旅人は、どのような経緯でここに来たのか。)
(少し気になったようで、次旅人に出会うことが出来たら。お話してみようと思うのでした。)

あ、うん。どういたし、まして。
(そっと地面へと、身体を屈めてお姫様が足を着くのを見守りました。)
ええ。だから、アイラも考えておくといいわ?
逆にわたしのように、小さくなることだって、できるはずだもの。
(すとん、と床に足をつけて、お姫様はふたたびアイラを見上げる格好に戻ったのでした。)

そう、わたしはお人形。おじいさんの最高傑作で……。……あ、そうだった。
……せっかくだから、わたしの人形師も紹介したいのだけれど。
さっき、はぐれてしまったの。エリオット、大丈夫かしら……。
(再びきょろきょろと見回せど、少年の姿は見当たらず)
(慌てん坊の彼ですから、お姫様としてはすこし心配なのですが……。)
……ちなみに、今日、アイラはお一人で?
そうですね。
うん、考えてみる、します。
(楽しそうに頷き、また楽しみがひとつ増えたアイラでした。)


人形師、さん。
(はじめて聞く言葉に、どんな人だろうか、と。わくわくとしながらも)
(心配そうなお姫様の様子を見守っていました。)
うん、今日はボク、ひとり。
あんまり知り合い、いないから。
ひとり。……じゃあ。アイラはきっと、心細かったわね?
(付き添いの人形師とはぐれたでも、一瞬、寂しさを覚えたのですから)
(はじめから来たアイラなどは、きっと……なんて想像を巡らすお姫様です。)

ローレットのお仕事も、まだだと言っていたわよね。
もしかして、イレギュラーズになってから日が浅いのかしら。
……だとしたら、なんだかますます、アイラの力になってあげなければいけない気がするわ。
………うん、そうだね。
まだ、あまりイレギュラーズって。
なじみのない、ことば、かも。

(頷いて、申し訳なさそうに苦笑しました。)

ボクの力に………?

(目をぱちぱち、驚いた様子で聞き返しました。)
力といっても、大げさなことではないわ。
たとえばわたしの人形師や、機会があればイレギュラーズの仲間を紹介したり。
収穫祭をはじめ、この世界のことを教えたり。
(指折り数えて挙げてゆくのは、思い返せば、これまで自分が与えられてきたこと。)

「知らない」は、だって、「知りたい」に直結するのだもの。
わたしが知りたかったとき、教えてくれたひとが、たくさんいたわ。
……じゃあ、目の前にいるアイラにわたしができることは、決まっているでしょう?
(それを今度は誰かに与えられるのが、お姫様はどうにも、嬉しくて仕方なかったみたいです。)
(お姫様は誰かを時に導き、包み込むような存在である……とは、最近読んだ物語の影響ですけれど。)
もちろん、アイラがそれを望むなら、だけれど。
わぁ………。それ、すごくしたい、です。
(こくこく、と首を縦にうごかして。)

うん、ボク、それ“望む”、します。
ボクに教える、してくれませんか?
(思えば、実は人見知りな少女ですから。)
(世界を知り、人を知り、文化を知ること。)
(それを経て、成長したい、と望んでいたのかもしれません。)
よかった。それならわたし、張り切らないといけないわね。
……じゃあ、そうね。
手始めに、どこかで困ってるだろう人形師さんを探して、いっしょに助けましょうか。
困ってる誰かを助けるのは、イレギューラズの基本的な仕事のひとつだもの。
(ローレットの仕事の中には、いわゆる「汚れ仕事」のようなものもありますけれど)
(お姫様は幸いにして、そういった方向には関わっておりませんでした。)

それに、人混みの中だと……特にわたしは、この大きさだから。
見かけても話しかけるのが難しかったりするのだけれど。
アイラの、あの蝶であれば、きっと言葉を届けやすいと思うの。
わたしの方こそ、助かってしまうかもしれないわ。
ボクも、張り切る、しますよ!
うん、わかった。
助ける、できるんだね。
(はじめてのお仕事、ということで)
(こぶしをきゅっと握って気合いは充分。)

………!!なる、ほど…!
うん、まかせて。
ボクの蝶と、はぐるま姫さんが、いれば。
きっと、見つかる、します。
(うれしそうに、ぱぁぁぁっと笑って)
(何せ使い道のわからないギフトでしたから、それはもう嬉しそうでした。)
ええ、ええ。
貴族のみんなから情報を聞くのは、わたしが担当するわ。
二人で力を合わせて。「大成功」を目指しましょう?
(彼女の無垢な笑顔に、お姫様まで笑顔を咲かせたのは、決して偶然ではございません。)

それじゃあ、アイラ。
ご迷惑じゃなければ、肩をお借りしてもいいかしら。
視点を高くした方が、きっと探しやすくもなるもの。
(お菓子を食べ終えたお皿は、ちょうど通りがかってくれた小柄な給仕さんに回収してもらって)
(いざ、準備万端です。)
もちろん。
うん、ありがとう。
ボクは蝶を出す、するから。
(わくわくと、興奮をおさえられないようで。)

肩?
うん、大丈夫。
それじゃあ、乗って?
(乗りやすいように小さく身体を屈めました。)
……それじゃあ、出発しよう?
(目を合わせようと、横を見ました。)
(きっと頼りになる貴方がいるはずです、ね?)
ええ。アイラの力と一緒に、借りるわね。
(屈めた肩に座り込んだならば)
(艶やかな黒と、小さく鮮やかな金の髪が並び、傍目にも映える二人となったことでしょう)
――あら。
あちらに見えるのは、確か……。
(高い視点から見回してみれば、以前に会った貴族の姿が見えて)
(青水晶にも似た瞳と目を合わせて、ちいさく頷いたなら)

――お話を、聞いてみなくちゃっ。
(いざ)
(「初仕事」の、幕開けです)
(――初仕事の結果、でございますか?)
(それはもう)

(「めでたしめでたし」で締めくくられたに、違いありませんとも。)

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